初めまして、都内でフロントエンドエンジニアをしているHと申します。
私は地元青森県のIT系専門学校を卒業し、都内のIT企業へ就職、現在はフルリモートで東京と地元青森の実家を行き来しつつ、SEとしてお仕事をさせていただいております。
突然ですが、プロジェクトに参画したのは良いものの、役に立っていないと感じることや、新しく参画してきた経験が浅いエンジニアにどう指導すれば良いのかわからないという経験はありますでしょうか?
私が新卒の1年目の時はわからないことが多く、いわゆる”使えない”エンジニアでした。しかし、先輩方が熱心に指導してくださり、今では一人前のエンジニアへと成長することができ、新卒エンジニアの育成もしています。
今回は、新卒エンジニアと先輩エンジニアの二つの視点から、新卒エンジニアの育成・対処法をご紹介したいと思いますので、ご一読いただけますと幸いです。
目次
新卒エンジニアが使えないのは当たり前!
まず初めに、エンジニアに限らず全てのお仕事において未経験の新卒が戦力にならないというのは当たり前です。
新卒エンジニアの方はできないことが多く、悔しい思いをしてしまうことがあるかと思いますが、そこまで思い悩む必要はありません。
企業側も即戦力を求める場合は中途採用で経験者を雇っており、未経験の新卒の方には1年目は先輩のお仕事を後ろから見て空気感を掴みながらインプットの期間、2〜3年かけて成長して一人前になってくれたらと思っていることが多いです。
私も新卒の時は、学生時代にプログラミングを学習していたこともあり、「システムエンジニアなんてイージーだぜ!」というやる気に満ち溢れた状態でプロジェクトに参画しましたが、学校で学んでいた技術は全然役に立たず、できることが少なく落ち込んだ経験がありました。
しかし、先輩のエンジニアさんにフォロー頂きながら、一歩ずつ成長できて一人前になることができました。
未経験から即戦力で戦える社会人はいないと言っても過言ではないので、少しずつ確実に成長できるように頑張りましょう!
先輩エンジニアの方も「新人が使えない!」と思う場合は、積極的に新卒エンジニアのフォローをして1日でも早く一人前になるようにサポートしてあげましょう。
新卒エンジニアが使えない!と悩む先輩エンジニアへ
新卒エンジニアが使えないのは当たり前とお話ししましたが、それでも使えない、全然成長してくれないなどと悩む先輩エンジニアもいらっしゃるかと思います。
結論から言うと、新卒エンジニアが使えないのはプロジェクトの環境や先輩方のサポート不足が原因だと思っております。
先輩エンジニアも最初は”使えない”エンジニアだった
この記事にたどり着いた方の中には、使えない新卒エンジニアに対して悩んでいる方もいらっしゃると思います。しかし、そんなあなたも1年目は苦労をしたはずです。
特にIT業界のような技術職ではわからないことが多く、私は向いていないのではないかと悩んだこともあったでしょう。それでもあなたはたくさんの先輩方のサポートがあったからこそ、一人前のエンジニアへと成長しています。
おそらく新卒エンジニアも悩んでいた頃の自分同様につまづいていると思われますので、できるだけサポートしてあげるようにしましょう。
新卒エンジニアを成長させるにはどうすれば良いか?
次に、新卒エンジニアをどう成長させるべきかについてご紹介していきたいと思います。
新卒エンジニアとはコミュニケーションが最重要!
新卒エンジニアを育てる第一歩として、まずは新卒エンジニアと積極的にコミュニケーションをとり、わからないことを聞ける環境にしてあげることが重要だと思っております。
新卒エンジニアも人ですので、どんな性格なのか、その性格にあった教育方法はどのような感じなのかについて考える必要があります。
その人にあった指導方法にすることで急成長し、早い段階で戦力として活躍してくれるでしょう。
また、新卒エンジニアとの距離を近くすることでミスにもいち早く気づくことができるため、業務に慣れていない新卒エンジニアが大きなミスをしても被害が最小限で済むというのが大きなメリットとして挙げられるでしょう。
最近ではリモートワークで気軽に会話ができていない現場も多くありますので、今まで以上にコミュニケーションを重要視する必要がありそうです。
簡単な業務からお任せしてみる
”百聞は一見にしかず”ということわざがあります。聞くより見た方が良いということですが、新卒エンジニアにお仕事のやり方を見せたら、簡単な業務からおまかせしてみましょう。
インプットした後にアウトプットしないと身につかないことが多いです。日々のルーティン化されている簡単な業務からおまかせすることで、新卒エンジニアを”使えない”から”使える”エンジニアへと成長させることができます。
【タイプ別】使えないエンジニアの特徴と育成方法についてご紹介!
次に、このような新卒エンジニアの時にはどのように指導するのが良いのかについて、いくつか例を出してご紹介していきたいと思います。
わからないことがあっても聞かないタイプ
新卒エンジニアの中でも、わからないことがあっても聞かないという方は割と多いです。
例としては、
新卒「わかりました」
・・・(数時間後)
先輩「進捗はいかがですか?」
新卒「すみませんまだ終わっていないです」
というケースです。
理由としては様々ですが、
- これくらいもわからないのか!と怒られるのが怖い
- 質問しても大丈夫な雰囲気ではなさそう、忙しそう
- そもそも何がわからないのかもわからない
などが挙げられるかと思います。
いずれにせよ、先輩エンジニアと新卒エンジニアとの間に壁があるゆえに起きてしまう問題と言えるのではないでしょうか。そのため、先ほど述べたようにコミュニケーションが解決の鍵になるかと思っております。
先輩エンジニアの場合は、積極的に新卒エンジニアに声をかけて、わからないところがないか細かくチェックしてみる。
新卒エンジニアの場合は、わからないことがあるからと思い詰める必要はないです。“聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥”ということわざの通り、未経験で入社した新卒はわからないことがあるのは当たり前なので、新卒のうちに勇気を出して聞いてみましょう。
先輩方はこれらの問題を解決してきた方々ですし、先輩方も頼られると嬉しいはずですよ。
ただ、「何がわからないのかもわからない場合」はそのまま伝えても先輩は何を教えれば良いのかわからず困ってしまうと思いますので、どこまで理解しているかを交えて聞いてみるとスムーズに質問ができるでしょう。
何でもかんでも聞いてくるタイプ
こちらのタイプは先ほどの真逆のケースとなります。
例としては、
新卒「pushってどれですか?」
先輩「pushしたいファイルで右クリックしたらありませんか?」
新卒「ありました。完了報告はどこにすれば良いですか?」
先輩「◯◯さんがしているのを参考にしてくださいね。」
新卒「それってどこのスレッドでやってますか?」
先輩「今URL渡しますね。」
という形です。
上記の場合ですと、先輩エンジニアの説明不足も少々あるように感じますし、新卒エンジニアが少し調べればわかるような内容もありますね。
先輩エンジニアは新卒エンジニアがわかりやすいように説明するというのはもちろんですが、それを除いてもなんでも聞いてくる新卒エンジニアの方がたまにいらっしゃいます。
多くの場合「どのような状況か把握していない」ことが多く、アバウトな状態で質問してくることが多いです。そのため、教えることで円滑に業務は進むことにはなるのですが、それだと新卒エンジニアのためにはならないので、質問に具体性が出てくるまで”なぜ?”と常に聞き返す気持ちで接すると良いでしょう。
「なぜそれをする必要があるのか」、「なぜそれをするといけないのか」…と問うことで物事を過程から考える癖がつき、新卒エンジニアの理解・スキルアップにも繋がります。
指示待ちタイプ
こちらのタイプはエンジニアに限らず、どこの会社でも一人はいるのではないでしょうか。
プロジェクトマネージャーからタスクが割り振られるまで空いていたらぼーっとしているタイプです。このタイプですと、先輩エンジニアとしては指摘もしにくく、一番困ってしまうタイプかもしれませんね。
先輩エンジニアの対処法としては、こまめにタスクチェックをしておくことや優先度が低いサブタスクを作っておくのが有効です。
新卒エンジニアの場合は、やることがないときは「何かお仕事ありませんか?」と積極的に聞くようにすると良いでしょう。
どうしても改善しない場合はどうするべきか
ごく稀に、上記の方法を取ったのにもかかわらず、どうしても改善しないケースがあるかと思います。
そのような場合にどういった行動をすべきなのかについてご紹介いたします。
先輩側:新卒エンジニアが全然成長しなかった場合
先輩エンジニアが熱心に育成しても、新卒エンジニアが成長しなかったというケースですが、新卒エンジニアが成長しない原因についてよく考えてみて、必要に応じてメンター面談をセッティングしたりと問題解決のために行動するのが良いかと思います。
成長しない原因が自分にあり、教え方が良くないと感じるのであれば、教えながら自分も成長していくつもりで教え方を変えてみる必要がありますね。
逆に、新卒エンジニアに全くやる気が感じられない等、新卒エンジニア側に問題があると感じる場合には、まずは積極的にコミュニケーションを取るのが良いでしょう。
それでも改善されないようでしたらプロジェクトマネージャー等も交えてお話しする必要があるかと思っております。
新卒側:環境が良くない場合
次に、会社やプロジェクトの環境が良くなくて、エンジニアとして成長することが難しいと感じる場合です。
具体的なケースとしては、教えてくれる先輩エンジニアがいないことや理不尽に怒られてしまうから聞けない、炎上案件でそれどころじゃない等がこのケースにあたります。
この場合ですと、まずはプロジェクトマネージャー等に相談、SESであれば自社の営業さんに相談という形でも良いかもしれませんね。相談することで、プロジェクト内で改善するように努めたり、場合によってはプロジェクトが変わったりと色々対応してくれると思います。
それでも改善されないようでしたら無理に耐えることなく、転職エージェントや転職サイトを利用して新しいお仕事を探すというのも視野に入れても良いと思います。以下に転職エージェントの比較記事を掲載しますので、興味があればこちらもご一読ください。
新卒側:エンジニアが向いていないと感じてしまった場合
次に、自分にSIerやプログラマ・SEとしての才能がないと感じてしまったケースについてです。
このタイプに該当する方はおそらくわからないことだらけで思い悩んでしまっていることでしょう。そのため、疑問点が出てきたらその都度、積極的に先輩エンジニアに聞いてみることをお勧めします。
また、ある程度自身のスキルが上がったらわからない部分が解決していくといったこともありますので、休日にプログラミングスクールの受講も検討してみてください。
それでもどうしてもエンジニアというお仕事が好きになれないということでしたら転職エージェントや転職サイトを利用して転職も検討してみましょう。
余談ですが、文系出身だから向いていないなんて言葉も聞いたことがあります。しかし、文系出身のエンジニアさんでも活躍しているエンジニアさんはたくさんいるので、あまり気にしない方が良いかと個人的には思っております。
まとめ|使えない新卒エンジニアの育成方法や特徴、対処法
今回は使えない新卒エンジニアの育成方法や対処法についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
新卒(1年目)のSEやプログラマーというのは誰しもが一度は向いていないから辞めたいと悩む時期になるのではないでしょうか。
そんな経験があるからこそ、新卒エンジニアとは真摯に向き合い、共に成長できるような環境づくりが大切ですね。ほとんどの問題はコミュニケーションで解決できますので、普段から気をつけておくと気持ちよくお仕事ができると思います。
以上、使えない新卒エンジニアの育成方法や特徴、対処法をご紹介!でした。
もう一度「【新卒エンジニアに悩むあなたへ!】使えない新卒エンジニアの育成方法や特徴、対処法をご紹介!」を読む ↑
スキルアップしたい新人エンジニアが通うべきプログラミングスクール
新人エンジニアのみなさんにとって、スキルアップのためとはいえ日々の業務と両立しながらの独学は、モチベーションの維持も難しいですよね。そんな方はオンラインで現役メンターによる指導を受けられる、プログラミングスクールの受講をおすすめします。
プログラミングスクールであれば、目的や生活スタイルにあわせたカリキュラムで学習を進めることができるので、忙しい新人エンジニアのみなさんも『挫折することなく』スキルアップできます。どの教室も無料の体験会や相談会があるので、気軽に参加してみてくださいね。
未経験・社会人、学生におすすめなプログラミングスクールを比較するなら、「おすすめプログラミングスクール比較11選!社会人・未経験の転職・就職にも有利!」という記事を参考にしてください。
転職付き(転職保証型)のプログラミングスクールの詳細を知りたいかたは、「【無料あり】転職支援・保証型プログラミングスクール比較11選!社会人・学生さんの就職に強い!」をご覧いただき、自分の目標や目的にぴったりのスクールを見つけてくださいね。
20代、未経験の転職に強い転職エージェント・サイト
この記事に訪れた新人エンジニアの中には、なかなか思うように仕事に慣れず、今の職場を「辞めたい」と悩み退職・転職を考えている方もいるかと思います。
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