本記事は
・社内SEの仕事内容や働き方が知りたい!
・社内SEに転職したいけど未経験でもなれるのかな・・
・どんな人が社内SEに向いているんだろう?
このような悩みに答える内容となっています。
ご自身も異業種・未経験から社内SEへと転職し、現在も活躍中である筆者の方に『現役の社内SE』として詳しく解説頂いています。ぜひ、最後までお付き合いください!
はじめに―筆者プロフィール
製造業から未経験で社内SEとして入社。主に、セキュリティ領域を中心に、ヘルプデスクや社内システムやネットワークの運用・保守、IT周りのトラブル対応、新入社員のパソコンの準備やセッティングなど「ITのことであれば何でもする」というスタンスで仕事をしています。社長のパソコンを解体させてもらった珍しい経験もありますよ。
未経験で、社内SEになった直後はうまくやっていけるかな?という不安はありましたが、周りの支えがあり、今も元気に仕事をしています。
今回は、社内SEのお仕事を『現役社内SE』がお伝えします。具体的には、以下の内容を取り上げようと思います。
- 社内SEの仕事内容
- 社内SEのなり方・転職事情
- 社内SEに向いている人
- 社内SEになると後悔する人
- 社内SEに必要なスキルと資格
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目次
社内SEの仕事内容
社内SEは「ITの何でも屋」と言われています。ソフトウェアだけでなく、ITインフラやハードウェアなど、業務は多岐にわたります。また、会社のIT戦略の中核となる業務にも携わります。社内SEの主な仕事内容をわかりやすく紹介します。
1.ヘルプデスク
従業員からの問い合わせに対応します。パソコンの使い方からシステムやプリンターの不具合解消の依頼まで、ITのことであれば、何でも問い合わせが来ます。そして、一つずつ丁寧に問い合わせに対応します。
例えば、「プリンターで印刷ができない」という問い合わせや「サポート詐欺に引っかかってしまった」という問い合わせがあります。中には、「キーボードのキーが取れたから、ボンドで修理していいか?」という問い合わせが来ることがあります。
PCの操作での解決がメインですが、場合によってはネットワークの回線を繋ぎ直すこともあります。
2.PCのキッティング作業
新入社員のPCの準備作業も社内SEの仕事です。管理しているPCが不足していれば、購入します。このとき、予算を意識して購入するパソコンを選ぶことが多いです。
PCの準備は初期設定の他に、ウイルス対策ソフトとプリンタードライバー、業務効率化アプリのインストール、ファイルサーバーへの接続をします。当日は、IDとパスワードを新入社員に伝え、使い方やルールを教えるのも仕事です。
3.システム企画
事業会社のIT戦略に沿ったシステムを実装するための計画を立てます。どんなシステムを何の目的で導入するかを考え、上層部にプレゼンテーションします。
4.ベンダー企業との調整
大規模なシステムの場合は、ベンダー企業にシステム開発を依頼します。ベンダーに対する要望書の提出やベンダーに対する指示出しをします。この業務がうまくいかないと、不本意なシステムが納品され、莫大な予算を費やすだけになってしまいます。
5.システム導入と教育
納品されたシステムの導入も社内SEの仕事です。社内SEがサーバーにシステムをインストールするパターンと従業員にソフトウェアを入れてもらうパターンがあります。導入した後も、勉強会などを開き、システムの使い方を教えます。
6.システムの運用・保守
システムを導入した後は、システムがいつでもきちんと使えるように管理します。基本的には、システムの状況を監視し、記録するだけで良いのですが、異常事態が発生した場合は、復旧まで対応します。
7.小規模なシステム開発
小規模なシステムであれば、プログラミングをして開発します。例えば、データの転記や複雑な計算をさせる機能をエクセルやスプレッドシートに実装するときに業務を実施します。主に、GASやVBAを使ってシステムを構築します。システムの規模や処理内容によっては、エクセルやスプレッドシートの関数を組み合わせて、システムを構築することもあります。
未経験でもなれる?社内SEのなり方
未経験でもなれます。私もIT業界未経験で、社内SEになりました。前職もバラエティ豊かです。医療事務をしていた人や製造業で働いていた人でも、社内SEに転職することができています。
ただ、転職サイトを使って未経験から社内SEになるのは至難の業です。また、転職サイトから応募した企業に入社した場合、ITとは関係ない仕事ばかりやらされるケースが多いです。
社内SEになりたい人は転職エージェントを使って、企業を探すことをおすすめします。例えば、豊富な案件数を取り揃えている大手エージェントサイトを利用すると良いでしょう。また、未経験者向けのエージェントを利用することで、未経験から社内SEへ挑戦できる可能性はぐんと上がります。私は転職エージェントを使って社内SEになりました。
転職市場はどうなっているの?
社内SEの求人は増えています。ITを使ったビジネスを展開する事業会社の増加やDX化による組織改革、セキュリティ対策の強化が盛んに行われているからです。
また、近年の人手不足により、趣味でプログラミングやネットワーク構築、サーバ立ち上げ、パソコンの自作をしてきた人の採用、つまり、(業務)未経験者向けの求人が増えています。私自身も趣味でプログラミングやサーバの立ち上げをしていました。趣味を仕事にしたい人にとって、社内SEの仕事はおすすめです。
社内SEって勝ち組?
勝ち組だと思うかどうかは人次第だと思います。実際、「社内SEは楽すぎ」という意見や「社内SEはやめとけ」という意見の両方が存在するのです。その意見が出てくる理由は、労働環境にあります。社内SEの仕事でありがちな労働環境はこのような感じになってます。
- 残業時間が少ない
- 仕事の難易度が高くない
- トラブルがなければ忙しくない
- 新入社員が入社するタイミングだけ頑張ればいい
ゆったりと仕事ができるので、社内SEはITエンジニアの中でも、人気のある職種の一つです。一方で、バリバリ働きたい人にとっては、社内SEは向かない職種です。自分のなりたいITエンジニア像と照らし合わせて、社内SEを目指すかどうかをしっかり考えてください。
社内SEに向いている人
1.ゆったりと仕事したい人
トラブル対応と新入社員の対応以外は忙しくありません。残業時間も少ないため、ライフワークバランスを維持しながら働くことができます。ITエンジニアとして働きたいけど、毎日納期に追われるような仕事をしたくない人には向いています。
2.話すのが好きな人
社内の人やベンダー企業との打ち合わせがメインの仕事になります。話すことが好きな人であれば、ストレスを感じることなく、仕事ができるでしょう。特に、相手のことを考え、相手を気持ちよくできる会話ができる人は天職だと言えるでしょう。
3.論理的かつ柔軟に対応できる人
トラブル発生時は、原因を特定して解決しなければいけません。トラブル発生から時間が経てば経つほど、社内からの批判の声は大きくなり、心が折れてしまうリスクが高くなります。
トラブル対応に必要なのは、論理的思考と柔軟に対応できる力です。論理的に考えることで、原因の特定から解決までスムーズに対応することができます。また、柔軟に対応できる人であれば、トラブル対応の業務をストレスなく遂行することができます。
4.幅広く技術を学べる人
社内SEに必要な知識は幅広いです。業務遂行のためには、ネットワークやソフトウェアの知識だけでなく、ハードウェアやデータベースの知識も身につけておく必要があります。ITであれば、何でも身につけられる人であれば、社内SEの仕事は苦にならないでしょう。
社内SEになると後悔する人
1.成長したい人
社内SEの仕事はルーチンワークが多く、最先端の技術に触れられる機会はほぼありません。会社によっては、DX化のプロジェクトが進んでいる会社もありますが、最先端技術というよりかは、すでに一般的に流通しているソフトウェアの導入をすることで実現しようとしていることが多いです。最先端の技術に触れたい人は社内SEになると、後悔します。
また、社内SEはプログラマからシステムエンジニアのように、キャリアアップの道がありません。社内SEから転職する場合は、キャリアアップとはならず、同じような業務を別の会社でやることになるか、キャリアチェンジをすることになります。社内SEという仕事自体が好きではないと長くは続けられません。
2.黙々と作業したい人
1人で作業したい人には向きません。なぜなら、社内の人やベンダー企業の人と話さなければなりません。コミュニケーションが苦手な人は社内SEの業務に苦戦すること間違いありません。
3.スペシャリストになりたい人
社内SEは専門的な知識というよりかは、幅広い知識が求められます。もし、専門性を磨きたい場合は、社内SEになると後悔します。
4.年収を上げたい人
お金稼ぎをしたい人にはおすすめしません。他のITエンジニアに比べて、年収は安く、入社後の昇給はわずかです。もし、稼ぎたいのであれば、SIerや自社開発企業などに転職することをおすすめします。
社内SEに必要なスキル
1.コミュニケーション能力
専門性やベンダー企業の人とコミュニケーションを取ることが多いです。特に、相手の考えていることを見極める力や相手にいい思いをしてもらうコミュニケーションができるかどうかで仕事のやりやすさが大きく変わると言っても良いでしょう。普段の会話でも、相手の話をよく聞き、相手がいい思いをする会話がでいるように心がけると鍛えられます。
余談ですが、社内SEの仕事をしていると、勝手にコミュニケーション能力が上がります。よほどのコミュニケーション能力不足でなければ、内気な人でも挑戦できる職種だと思います。
2.論理的思考
論理的に考えることで、トラブル対応にかける時間が少なくなります。理由は2つあります。
1つ目は、原因の特定が容易になることです。論理的に考えることで、効率的に原因を特定することができます。
2つ目は、トラブル対応にかかる時間が減ることです。論理的に考えて、手順を決めることでトラブル解決までの作業が合理的なものになります。合理的なものになると、最短距離で物事が解決するので、解決までの時間は論理的に考えていない時より、かなり短縮されます。
3.問題発見力
社内SEの役割の一つとして、「ITを利活用することで、業務を改善する」というものがあります。その役割を果たすために必要なのは、問題発見力です。他部署がやっている業務を知り、分析することで、他部署が抱える問題を発見することができます。
4.課題解決力
問題を発見して、ITを利活用して課題を解決しなければいけません。これまで培った知識や経験を思う存分活かして、業務をより効率化しましょう。ITの知識だけではなく、これまでの社会人経験もフル活用していきましょう。
5.柔軟な対応と厳格に対応の使い分け
トラブル対応やルーチンワークは柔軟な対応をしなければならないケースがあります。システムを安定的に動かすために、マニュアル以外の作業を行うこともあります。マニュアル通りに作業するだけの社内SEになってはいけません。ただし、セキュリティは別です。ルールを厳格に適用しないと、情報漏洩や業務が止まるレベルのシステム障害が発生します。
柔軟に対応する場面と厳格に対応する場面はは的確に切り替えましょう。
6.主体性
ITに関する知識や他部署の業務への理解が必要です。その機会は自分で作らないといけません。他人から、知識や業務を教えてもらうのは、極めて稀です。ITを利活用した業務改善が仕事になっている場合は、自分の足で知識や情報を仕入れなければなりません。
社内SEに必要な資格
1.基本情報技術者試験と応用情報技術者試験
社内SEが活躍するには、幅広い知識が必要です。そこで、ITの知識を網羅的に学ぶことが身につけられるほか、多く経営やマネジメントの知識を身につけられる基本情報技術者試験と応用情報技術者試験がおすすめです。
特に、基本情報技術者試験は社内SEに転職するときに必要な資格です。私自身も基本情報技術者試験に合格していたので、社内SEになることができました。
《テキスト》 キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和06年 (情報処理技術者試験)
《過去問》 令和06年【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
2.CCNA
業務が多岐に渡るといえども、ネットワークのトラブル対応が社内SEの仕事の内容として最も多いです。
ネットワークのトラブル対応に役に立つ資格がCCNAです。ネットワークの基本的な知識が学べるほか、資格手当や昇給を勝ち取るために必須の資格です。簡単な資格ですので、ぜひ挑戦しましょう。
まとめ
社内SEの仕事は他のITエンジニアに比べて、簡単な業務が多いです。残業時間も少なく、ライフ・ワーク・バランスを意識した働き方ができます。しかし、年収が他のITエンジニアより安く、自分の技術力が向上しにくいといった一面もあります。また、幅広く知識を身につけなければならないという点は頭に入れておく必要があります。
もし、社内SEになりたいときは、転職エージェントを活用して、後悔しない会社選びをしましょう。1人ではできないことでも、2人ならできるようになると思います。
基本情報技術者試験に合格して、社内SEとして入社できれば、あとは活躍するだけです。一流の社内SEになって、ITの力で会社をより豊かにして、会社の人たちが働くことをより楽しいと思える職場にしていきましょう。
もう一度「社内SEの仕事内容とは?向いている人や必要なスキル・資格などを現役の社内SEが徹底解説!」を読む ↑
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