本記事をご覧いただく皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
最近は、未経験からエンジニアを目指す方が本当に増えましたね。「IT業界」そのものも、日に日に熱を帯びてきているのを感じます。
今の仕事をこのまま続けていていいのか、10年後も同じ働き方ができるのか。先のことを考えはじめると、そりゃあ誰だって不安になりますよね。
「手に職を付けておきたい!」と思うのも当然な気もします。でも、「エンジニアってどんな仕事をするの?」と思う方は多いかもしれません。
ということで、今回は「未経験エンジニアの1年目」を、エンジニア歴『3年目』筆者が紹介していきます!
そうだ!紹介の前に、皆さんが絶対聞きたいであろう質問「未経験でもエンジニアになれるのか?」に先にお答えしますね!
当然、なれます!
なんたって、私(元医療事務)が転職して未経験でエンジニアになれましたから!
私の場合、転職活動の要領が悪く、簡単な道のりではありませんでした・・・。
が!
転職エージェントやプログラミングスクールを上手に使えれば未経験でも全く問題なく転職できますので、うまく活用してください!
それでは本題に移っていきましょう!
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目次
入社~3ヶ月

私が入社した会社はSESの会社で、入社してから3ヶ月くらいは研修期間ということで、社内で研修を受けたり、自己学習(プロゲート・ドットインストールなどのオンライン学習サービス)したりしながらプログラミングの基礎を学びます。
会社から指示された内容は以下の3つです↓
- プログラミングについての基礎的な知識
- Webの理解(HTML、CSS等、JavaScript)
- SQL
エンジニアにとって最低限の知識と言いますか、知っていて当たり前のレベルなのかもしれませんが、未経験の私からすると非常に濃い内容でした。
最初はとにかく覚えることが多く、しんどい思いをすることもあるかもしれませんが、1つアドバイスをするなら「全てを覚えようとしないで」ください。まずは一つずつ試しながら理解をすることから初めてください。実際に自分の手でコードを書き実行することで理解度もグッと増します。
この研修期間で1番身に付けないといけないことは
「問題解決能力」
これに尽きます。
何か解らないことがあった時、研修担当者や先輩に聞くのはいいのですが、いざ現場に出た時、聞ける人がいないとなると結局は自分で解決法を探さなくてはなりません。
研修課題で躓く(つまづく)ポイントなんてそこまで難しいことでは無い(よほどスパルタ教育な会社なら話は別かもですが・・・)ので、この研修期間中にしっかりと「自分が解らないところ」を理解して「解決」する力を付けておきましょう!
大抵ネットで調べれば出てくるので、「問題にぶち当たる→ネットで調べる」の癖を身に付けておけば現場にでても大抵のことは自己解決できますから!
「質問力」も問題解決能力のひとつ!先輩への聞き方のコツ
とはいえ、ネットで答えが見つかるのは言語の文法やエラーメッセージのような一般的なことに限られます。そのプロジェクト独自の仕様や社内のルールはどこにも載っていないので、そこは人に聞くしかありません。
聞くときに気をつけたいのは、ただ「分かりません」と丸投げしないこと。私は以下の3つを整理してから声をかけるようにしていました↓
「今どこでエラーが出ているのか」
「自分なりに調べて何を試したか」
ここまで伝えられれば先輩もすぐに状況をつかめるので回答が早いですし、ちゃんと調べてから聞きに来たことも伝わります。常駐先に出てからも現場の社員さんに質問する場面は何度もあったので、研修のうちに練習しておいて損はないですよ!
研修中に触れておきたい開発ツール
会社からの指示には入っていませんでしたが、余裕があれば「Git」というバージョン管理ツールにも研修中に触れておくことをおすすめします。Gitは、誰がいつコードのどこを変更したかを記録してチームで共有するための仕組みで、GitHubやGitLabはそれをWeb上で扱えるようにしたサービスです。
私は現場に出てから慌てて覚えたクチで、デバックの業務に入ったころは、修正したコードを反映するコマンドを打つたびにビクビクしていました・・・。
プロゲートやドットインストールにもGitの講座があるので、研修で使っているオンライン学習サービスのついでに一通り触っておくだけでも、現場での戸惑いはかなり減らせます。
4ヵ月~

さて、研修が終わればいよいよ常駐先への面談です。面談と言いながら、実質面接のようなものですね。ここが最初の関門と言っても過言ではないでしょう。
面談には自社の営業担当も同席して、常駐先の担当の方から質問を受ける形でした。私が聞かれたのは、研修でどんなことを学んだか、HTMLやSQLはどこまで書けるか、前職の医療事務ではどんな業務をしていたか、といった内容です。
未経験なので、技術面で胸を張れることはほとんどありません。私の場合は、SQLならSELECT文でデータを取り出すところまでは書ける、JOINは研修で触った程度、と正直に答えました。背伸びしてできると言ってしまうと、配属後に任される作業とのズレが生まれて、結局苦しくなるのは自分です。
こればっかりは研修期間にしてきたことを素直に伝え、できることできないことを言えれば問題ないかと思います。この面談を合格して晴れてエンジニアのスタートラインに立てます。「さあ!ついにプログラミングができるぞ!」と思った方、すみません。
厳しいことを先に言っときますと、いきなり開発には携われないと思っておいたほうがいいでしょう。未経験の方にいきなり仕様書や設計書を渡して「はい開発していってね」とはならないですからね。
実際の私のスケジュールはコチラ↓
現場に配属されてから、
- 4~7ヶ月間:設計書の理解~テスト
- 7ヶ月目~:少しずつ開発へ
という感じでした。
①4~7か月間:設計書の理解~テスト
常駐先配属後、まず各設計書の理解(システムの概要、動き等)から始まりました。テスト業務を行うための準備をすることが目的です。
設計書は、「基本設計書」や「機能設計書」などいろいろあります。プロジェクトにより呼び名が異なりますので、その点は注意をお願いします。
テストを行うためには、設計書の中身を理解しなくてはいけません。設計書で分からない専門用語や業界の用語は、自分で調べます。調べても理解が難しい部分は、現場の社員に質問をします。不明点を解決するためにも、積極的に質問をしました。
設計書は全ての業務で参考にするので、力をいれて理解をしました。
未経験のころの私は「エンジニアの仕事=コードを書くこと」だと思い込んでいましたが、実際は設計書に書かれた仕様どおりに動くものを作るのが仕事です。このあとのテストもデバックも、そして開発に入ってからも、判断の基準になるのは常に設計書でした。
どれだけ綺麗なコードを書いても、設計書の意図を読み違えていれば「仕様違い」でやり直し。読んでいて引っかかった箇所を放置せず、早めに潰しておくのが結局いちばんの近道です。
その後PGさん(プログラマー。コードを書く人)からテスト仕様書を渡され、それを基にテストをしていきます。
テスト業務を最初に行う理由は、実際にシステムの操作をして動きや使用方法を覚えるためと教わりました。つまり、システムの理解をより深めるということです。
操作をすることで、設計書を読むだけではイメージできないことが見えてきます。
そもそもシステムについて理解をしていないと、コードをみてもチンプンカンプンです。コードには、「コメント」がついています。コメントは、日本語でコードの説明を書いたものです。
コメントを書くことで、はじめてコードをみた人でも内容が分かるメリットがあります。システムに対して理解がないと、その日本語で書いているコメントですら、意味が分かりません。
プロジェクトによって違うとは思いますが、テスト仕様書は、Excelで作られていました。項目(テストをする内容)とテスト結果、不具合を書く欄に分かれています。テストをする項目は、設計書をもとに作っています。
テスト項目の一つ一つを実施して、設計書通りに動いているのかを確認します。不具合があれば、エビデンスシート(不具合の詳細を載せたもの)にまとめるという流れでした。
テストを始めたばかりのころは、このエビデンスシートがよく差し戻されました。PGさんは私の書いた内容をもとに不具合を再現して、原因を探します。つまり、読んだ人が同じ操作をして同じ現象を確認できなければ、報告としては不十分なんです。
そこで先輩から、最低限これだけはそろえるように言われたのが次の4つです。
- 再現手順(どの画面で、何を入力し、どのボタンを押したか)
- 期待していた結果(設計書ではどう動く想定か)
- 実際の結果
- 画面キャプチャ
特に期待していた結果を設計書の記載とセットで書いておくと、不具合なのか、そもそも仕様どおりなのかの判断がぐっと早くなります。ここでも設計書を読む力が効いてくるわけです。
最初は、文言の間違いや画面遷移の確認など基本的なものが中心でした。具体的には単体・複合テスト(機能一つ一つや、複数の機能の組み合わせのテスト)やシステムテスト(要件定義で求められている機能が仕様書どおりに動いているかなど)を順に行います。
これがだいたい3ヶ月間続きました。
次に、テスト項目の作成方法を覚えました。テスト項目の作成は、難しかったです。
設計書の理解やITに関する全般的な知識が必要だと感じました。
テスト項目の作成を一定のレベルまでこなせるようになり、次は、デバック(コード修正)の業務に入りました。
デバック業務の流れ
1、不具合をデバック修正
↓
2、なおした箇所のテスト項目を作成する
↓
3、レビューを行う
1、不具合をデバック修正
まずテストで出た不具合をデバック(コード修正)します。
デバックは、コードから不具合の原因箇所を見つけなければいけません。
コードは何万行とあるので、その中から該当の部分を見つけるのは、苦労しました。
2、なおした箇所のテスト項目を作成する
修正が終わったら、なおした箇所に関係するテスト項目を作成します。過去につくったテスト仕様書を参考にしながら、表記などを統一してつくることがポイントです。
もともとあるテスト仕様書に、テスト項目を追加するかたちでつくりました。そのテスト項目を一つ一つテストをします。不具合がでたらまた修正をして、テストをします。
3、レビューを行う
レビューは、現場の社員と行います。
レビューは、「修正をした部分」と2、で作成した「テスト仕様書に追加した項目」をプロジェクト間で共有をします。
また、修正をしたことで、他の機能に影響がないかを検討します。
簡単に流れをまとめると、
1テストをする
↓
2不具合を発見する
↓
3デバック
↓
4テスト項目の作成
↓
5その項目でテストをする
↓
6レビュー
という感じです。
このサイクルの繰り返しでした。
このようにテスト関連の業務をしながら、徐々にコードを見る機会も増えました。解らないところは現場のPGさんに聞いたりしながらシステムの理解を深めていきました。
②7ヶ月目~:少しずつ開発へ
7ヶ月目からやっとではありますが、少しずつ開発や設計(SE)の仕事を任されるようになります。具体的には要件定義や基本設計・詳細設計などの仕様書を、先輩のアドバイスをもらいながら作成しました。
設計の業務は、お客様と接する機会も多いです。よって、コミュニケーション能力が求められます。
お客様との深いコミュニケーションを通して、
「業務上で課題にしていること。」
「システムに対して、求めていること。」
を探ります。
言葉を鵜呑み(うのみ)にするだけでは、お客様のニーズは見えてきません。言葉の裏側を考え、お客様の「こうして欲しい」を理解します。「潜在的なニーズ」を読み取る力が大切です。
お客様から、ヒアリングしたことをシステムに反映していきます。
今まで、プログラミング言語に触れる機会は、もともとあるコードの修正(デバック)だけでした。しかし、徐々にゼロの状態からプログラミングをして、【新しい機能(新規機能追加)】をつくる業務を担当させてもらえるようになりました。ゼロから自分でプログラミングをするので、「思考力」が求められます。
慣れない環境で大変でしたが、こうして1年目は無事に終わりました。その後2年目を迎えるにあたり、業務の進捗や勤怠に特に大きな問題(常駐先で問題を起こす等)無くできていれば契約更新という流れでした。
進捗や勤怠に問題がないかどうかは、日々の報告を通して見られています。SESの場合、常駐先では現場のリーダーに毎日の進捗を伝えつつ、自社の営業担当にも月に一度、今どんな作業をしているか、困っていることはないかを報告していました。
報告先が2つあるので最初は戸惑いましたが、遅れそうな作業を早めに伝えておくだけでも、現場からの見られ方はだいぶ変わります。自社の営業担当は常駐先との契約の窓口でもあるので、現場での様子をきちんと共有しておくことが、そのまま契約更新の判断材料にもなっていました。
予算の都合上、やむを得ず契約満了になる場合もありますので、注意をしましょう。
次の常駐先がすぐに見つかるように、日々スキルを磨いておきましょう。
1年目の経験を次の常駐先や転職に活かすために

契約満了の話をしましたが、SESで働いている以上、常駐先が変わるタイミングはいずれやってきます。そのときに提出するのが、これまでの経歴をまとめたスキルシートです。将来転職するときの職務経歴書も、中身はほぼ同じものになります。
担当した業務はその都度メモしておく
2年目に入って初めてスキルシートを更新したとき、私がいちばん困ったのが、1年目の業務の記録をまったく残していなかったことです。何のシステムで、どの工程を、どれくらいの規模でやったのかがうろ覚えで、書き上げるまでにかなり時間がかかりました・・・。
常駐先の社名や細かい仕様は守秘義務があるので書けません。ただ、次のような内容なら問題なく書けるので、案件が変わるたびにメモしておくと後で必ず助かります。
- システムの概要(どんな業種の、何をするシステムか)
- 担当した工程(テスト、テスト項目作成、デバック、設計など)
- 使った言語・DB・ツール
- チームの人数と自分の役割
- 作成したテスト項目の件数など、規模が伝わる数字
正直なところ、1年目はテストが中心なので書けることなんてないと思っていました。ですが、設計書をもとにテスト項目を作れる、不具合の原因をコードから探して修正できる、というのは立派な実務経験です。工程ごとに具体的に書いておけば、次の常駐先の面談でも、テストからなら任せられると判断してもらいやすくなります。
基本情報技術者試験で知識を裏付けておく
もう1つ、スキルシートの資格欄を埋めておきたいなら、1年目のうちに基本情報技術者試験の勉強を始めておくのがおすすめです。
先ほど、テスト項目の作成にはITに関する全般的な知識が必要だと書きました。基本情報で問われるのは、まさにこのあたりです。データベースやネットワーク、セキュリティ、開発工程の用語まで幅広く出るので、設計書を読んでいてピンとこなかった言葉が、試験勉強を進めるうちに一つずつつながっていきます。
進め方は、図解の多い参考書でひととおり全体をつかんでから、IPAの公式サイトで公開されている試験問題を解いて出題の傾向に慣れていく流れが取り組みやすいです。未経験のうちは用語で止まる場面が多いので、いきなり問題に飛び込むより、参考書を1冊通したほうが結果的に早く進みます。
なお、1年目での転職まで考えている方は、エンジニア1年目の転職は早すぎる?市場価値・年収・注意点をまとめて解説もあわせて読んでみてください。
最後に|未経験からエンジニアになるにあたり大切なこととは?

後半少し駆け足にはなってしましたが、ザっと1年を振り返るとこんな感じでした。
未経験からスタートした私が、この1年間で身についたと感じるスキルを整理すると以下のとおりです↓
- 技術面:プログラミングの基礎・SQL、テスト仕様書の作成、デバック、簡単な新規機能の実装
- 設計面:設計書の読解、先輩のアドバイスを受けながらの要件定義・基本設計・詳細設計の作成
- 対人面:自分で調べて解決する力、状況を整理して伝える質問力、現場と自社への進捗報告、お客様のニーズを探るヒアリング力
中でも1年目の土台になっていたのは、コードを書く力そのものより「設計書を読む力」と「自分で調べる力」でした。テストからデバック、開発へと少しずつ仕事の幅を広げられたのも、この2つがあったからです。
「未経験からエンジニア」になることはもちろん大切ですが、実はエンジニアになってから「続ける」ことも大切なので、ぜひ覚えておいてください。
YesNoCode|エンジニア/ノーコーダー向けの総合メディア
IT業の成長スピードは目まぐるしく、次々と新しい技術が生まれます。当然、新しい技術にも目を向けないといけないこともあるので、学習に終わりが無いのです。
しかし、そんな中でも嫌になったりせず、学ぶことに楽しみを見出し「辞めずに続ける」ことが、エンジニアとして働く中で一番大切なことだと思っています。
「1年目からバリバリ開発できる!」と思っていた方には非常に残酷な内容だったかもしれませんが、逆に言うと最初の1年をしっかり乗り切ることで今後の未来が明るいことは間違いないということを理解していただけたらと思います。
以上、「未経験エンジニアの1年目」でした!
もう一度「未経験エンジニアの1年目に必要な知識やスキルとは?業界3年目のSEが解説【体験談】」を読む ↑
”もし「辞めたい」と思っていたら”
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新しい一歩を踏み出す方へ。
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現役エンジニアによるコーチングで、未経験でも挫折することなくフリーランスを目指すことできます
未経験・社会人、学生におすすめなプログラミングスクールを比較するなら、「プログラミングスクールおすすめランキング19選!社会人・未経験の転職にも有利!」という記事を参考にしてください。
転職付き(転職保証型)のプログラミングスクールの詳細を知りたいかたは、「【無料あり】転職支援・保証型プログラミングスクール比較17選!社会人・学生さんの就職に強い!」をご覧いただき、自分の目標や目的にぴったりのスクールを見つけてくださいね。
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