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SIer(エスアイヤー)とは|仕事内容や向いている人、SESとの違いなどを解説!

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SIer(エスアイヤー)とは|仕事内容や向いている人、SESとの違いなどを解説!

SIer(エスアイヤー)とは『システム開発を請負で開発する企業』を意味する言葉でIT業界では一般的に使われています。しかし、SIerという言葉は知っているものの「仕事内容はよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。

また、SIerの仕事に興味はあるけど、「どんな人が向いているか」や「どんなスキルが必要か」など分からないという方もいると思います。

この記事では、SIer企業でエンジニアとして20年以上勤務する筆者が以下について解説します。

  • SIerってどんな仕事をするの?
  • SIerにどんな人が向いているの?
  • SIerにはどうやったらなれるの?

SIerの仕事が気になっている人は、ぜひ最後まで読んで下さい。

SIerとは

SIerとは

SIer(エスアイヤー)とはSystem Integrator(システムインテグレーター)の略称で、情報システムの企画・設計・開発・運用・保守といった一連の業務を行う企業を指します。

主な業務はクライアントのニーズに合わせたシステムを構築・運用することです。

具体的には、クライアントが抱える問題を解決するため、次の業務を一貫して行います。

  • クライアントのニーズに合わせたシステムを提案
  • 提案に合わせたシステムの設計や開発
  • システム導入後の運用支援や保守

SIerとSESとの違い

SIerとSESとの違い

SIer(システムインテグレーター)とSES(システムエンジニアリングサービス)は、IT業界において混同されがちな用語ですが、それぞれ異なる役割と特徴を持っています。

SIerはシステムの提供者として、クライアントに広範囲にわたるサービスを提供します。

一方、SESは技術的な支援に特化しており、特定のタスクやプロジェクト期間限定でのエンジニア派遣が主な業務です。

SIerの役割

SIerは、顧客のニーズに基づいて一連のシステムインテグレーション(SI)サービスを提供します。

提供するサービスには、システムの設計、開発、実装から運用までの全てが含まれます。契約形態は請負契約となるのが一般的です。

SESの役割

システム開発における人材提供が主な役割となります。具体的には、システム開発を行う企業に対して、必要な技術やスキルを持ったエンジニアを派遣する業務を行います。

契約形態は準委任契約となるのが一般的です。

SIerの仕事内容

SIerの仕事内容

SIerの仕事は大きく次の3つのフェーズに分かれます。

  • 営業企画
  • 設計開発
  • 運用保守

ここでは、SIerの主な業務である3つのフェーズについて詳しく説明します。

営業企画

営業企画のフェーズは、顧客のニーズを理解し、それに基づいたシステムソリューションを設計することから始まります。

このフェーズでは次の業務を行います。

  • 市場調査
  • 競合分析
  • 顧客訪問
  • ニーズ分析
  • ソリューションの提案

営業企画の担当者は、技術チームと協力して実現可能な提案を作成し、顧客にプレゼンテーションを行います。

プレゼンテーションの際には、顧客のビジネスモデルとその課題を深く理解し、最適な技術を用いて具体的な改善案を提示することが必要となります。

設計開発

設計開発フェーズでは、顧客の要件に基づいてシステムの設計と開発が行われます。

具体的には、次の技術的な詳細に携わる作業を行います。

  • 要件定義
  • システム設計
  • システム構築
  • テスト

開発チームはプログラミング言語や開発フレームワークを用いて、システムを構築します。また、このフェーズでは、テストやバグの修正など、品質を確保するための作業を行います。

運用保守

システムが開発され導入された後もSIerの仕事は終わりません。運用保守フェーズでは、システムの継続的な管理とサポートが行われます。

システムが長期間にわたって安定稼働するためには、次のような運用が不可欠です。

  • システムの監視
  • 定期的なアップデート
  • トラブルシューティング
  • ユーザーサポート

運用保守フェーズは次期リプレイスのための準備段階と捉えることができます。問題点や課題を洗い出すことで、次期システムをより良いものにすることができるのです。

SIerの分類

SIerの分類

SIerは、企業の成り立ちによって次の3つの主要なカテゴリーに分類されます。

  • メーカー系SIer
  • ユーザー系SIer
  • 独立系SIer

また、これらに加えて、海外資本を持つ「外資系SIer」や上流工程に特化した「コンサル系SIer」など、さらに細分化することも可能です。

ただし、「外資系SIer」と「コンサル系SIer」は、根本的には上述の3つのカテゴリーのいずれかに属するため、この記事では主に3つのタイプに焦点を当てて分類します

メーカー系SIer

メーカー系SIerは次のような特徴を持ちます。

成り立ち:
メーカー系SIerは、PCなどのハードウェアメーカーから独立した企業です。

強み:
自社製品を活用したシステム構築が可能です。

弱み:
自社製品の利用を優先するため、他社製品を含めた最適な提案が難しい場合があります。

ユーザー系SIer

ユーザー系SIerは次のような特徴を持ちます。

成り立ち:
ユーザー系SIerは、企業内の情報システム部門が独立して形成された企業です。

強み:
親会社が持つ業界特有のノウハウを活用し、その業界に最適なシステム提案が可能です。

弱み:
親会社の業界が直面する経済状況に大きく影響されるため、安定性が低いことがあります。

独立系SIer

独立系SIerは次のような特徴を持ちます。

成り立ち:
特定のメーカーやユーザー企業に依存せずに設立された企業です。

強み:
幅広いベンダーからの自由な選択が可能で、クライアントにとって最適なシステムソリューションを提供が可能です。

弱み:
大手メーカー系やユーザー系SIerと比べると、ブランド力や資本力が劣ることがあるため、大規模プロジェクトの獲得が難しい場合があります。

SIerに向いている人の5つの特徴

SIerに向いている人の5つの特徴

SIerの業務は、顧客のニーズに合わせて情報システムの企画から運用までを一貫して行う仕事です。

SIerの仕事には向き/不向きがあり、誰にでもオススメができるわけではありません。しかし、向いているにとっては、とてもやりがいのある仕事となりますので、SIerへの転職を検討して見ると良いでしょう。

具体的に、SIerに向いている人には次の5つの特徴があります。

  • IT技術に興味を持ち学び続ける事ができる人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 論理的な思考のできる人
  • 几帳面な人
  • 忍耐力のある人

IT技術に興味を持ち学び続けることができる人

IT技術に興味を持ち、常に最新のトレンドやイノベーションを学び続けることができる人は、SIerに向いています。なぜなら、IT業界は常に進化しており、新しい技術が次々と登場するためです。

新しい技術、ツール、業界のベストプラクティスを継続的に学び、適応することができなければ、SIerはクライアントやチームメンバーからの信頼を失います。

クライアントやチームメンバーからの信頼を得るためにも、SIerにはITの知識や技術を学び続けることが必要となるのです。

コミュニケーション能力が高い人

SIerにはコミュニケーション能力が必要です。その理由は、SIerの仕事においてクライアントやチームメンバーとの連携が重要となるためです。

例えば次のような場面では、クライアントやチームメンバーとの効果的なコミュニケーションが求められます。

  • 要件の正確な理解
  • プロジェクトの進捗報告
  • 技術的な課題の説明

このように、効率的にコミュニケーションが取れる人は、SIerとしてプロジェクトをスムーズに進めることができます。

論理的な思考力のできる人

SIerは論理的な思考力が必要です。なぜならSIerの仕事では、複雑な問題に直面する度に問題を構造的に分析し、合理的かつ効率的な解決策を導き出す必要があるためです。

以上のようにSIerには論理的に物事を考え、効果的な戦略を立てること求められます。

几帳面な人

几帳面な人はSIerに向いています。システム開発には、細部にわたる注意と精度が求められます。

例えば、小さなエラーやデータの不整合がプロジェクト全体に大きな影響を及ぼすことがあります。こんなとき、几帳面で丁寧な作業ができる人であれば、小さなエラーやデータの不整合を未然に防ぐことができます。

このように、几帳面な人はSIerとして重宝されます。

忍耐力がある人

SIerにとって忍耐力は必要な能力です。なぜなら、SIerが行う業務の多くの場面で冷静に対応を続ける忍耐力が求められるからです。

具体的には、次のような場面で忍耐力を求められます。

  • プロジェクトが計画通りに進まないとき
  • クライアントから難題を突きつけられたとき

以上をふまえ、SIerはストレスに強く、目標に向かってコツコツと努力を続けられる人が向いています。

SIerへの就職・転職方法

30代からの転職|スキルや経験は必須

SIerは、IT分野での専門的な知識とスキルを求められる職種です。

新卒、第2新卒、そして30代からのキャリアチェンジとしてSIerへの就職や転職を考える場合、それぞれに適したアプローチが必要です。

特に未経験者の場合、年齢が上がるにつれてSIerへの転職は難しくなる傾向にあります。

新卒からの就職|未経験でもOK

新卒でSIerに就職を目指す学生には、IT関連の学問を学んでいなくてもチャンスがあります。

これは、IT業界が慢性的な人材不足に直面しているため、多くの企業が新卒の人材を積極的に採用しているからです。さらに、中堅から大手のSIerでは、新卒入社の社員向けに充実した教育制度を用意しています。

このような背景から、IT分野に興味がある新卒者であれば、未経験でもSIerへの就職が可能です。

第2新卒からの転職|転職エージェントの活用が効果的

第2新卒者も比較的容易にSIerへの道を歩むことができます。これは多くの企業が若い人材を求めているからです。

未経験でも、教育体制の整った企業を選べば、スムーズに業界に入ることが可能です。また、情報技術関連の資格やスキルを身につけて自己アピールすれば、転職活動はさらに有利に進むでしょう。

転職エージェントの利用も、効果的な転職活動を支援します。

20代・第二新卒におすすめな転職サイト・エージェントを比較したい方は、「20代エンジニアにおすすめな転職サイト・エージェント厳選11社!未経験OKあり」をご覧ください。各サービスの特徴や強み、20代へのおすすめポイントなどを詳しく解説していますよ!

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30代からの転職|スキルや経験は必須

30代からの転職の場合、新卒、第2新卒に比べハードルは高くなります。それは、企業側が30代の転職者を即戦力として求めているためです。

そのため、SIerに必要なスキルや経験の獲得が不可欠となります。そのうえで、転職エージェントを適切に活用して転職活動を行う必要があります。

新卒や第2新卒に比べ、未経験からの挑戦は困難かもしれませんが、既にスキルや経験を持つ即戦力としての人材は非常に求められます。

30代におすすめなIT・Web業界向け転職エージェントを比較するなら、「エンジニアにおすすめ!IT/Web系に強い転職サイト11選|現役プロが比較・ランキング」という記事がおすすめです。年収アップやキャリアップに最適な求人を『最短で見つける』ためにも、ぜひご覧ください!

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SIerは「やめとけ」と言われる4つの理由

SIerは「やめとけ」と言われる4つの理由

SIerの仕事を求める人に対し、しばしば「やめとけ」というアドバイスをされることがあります。

実際にSIerの仕事を20年続けている筆者から見ても「やめておいたほうがいい」と言えるようなケースがあります。

ここでは、「やめとけ」と言われる理由を4つの点から解説します。

性格的に向き不向きがある

SIerの仕事は、顧客のニーズに合わせて柔軟に対応する能力が求められますが、性格的に向き不向きが明確に存在します。

この業界では、顧客との密接なコミュニケーションが求められるため、対人スキルやストレス耐性が不可欠です。また、プロジェクトごとにチームを組むため、協調性も重要です。

例えば、自己主張が強すぎる人はチームワークが乱れがちで、逆に受け身すぎると顧客の要求に対して主体的に行動できないことがあります。

したがって、自己主張が強すぎたり、受け身すぎたりする人は、SIerはやめておいた方が良いでしょう。

人手不足で長期労働となる可能性がある

SIer業界は慢性的な人手不足に直面しており、それが長時間労働につながることがあります。

専門的な技術者が不足しているため、少数のスタッフで多くのプロジェクトを抱えることが一般的です。その結果、残業が常態化し、プライベートの時間が削られがちです。

特に、納期前には夜遅くまで作業することが多く、休日出勤も珍しくありません

そのため、ワークライフバランスを重視する人にとっては、この業界の仕事は適していないと言えるでしょう。

技術の進歩が早く常に勉強が必要となる

IT業界は技術革新が非常に早く、SIerとして働く上で常に最新の技術を学び続ける必要があります。

新しいプログラミング言語やフレームワーク、セキュリティ対策など、日々進化する技術を追いかけることは容易ではありません。

そのため、継続的な自己研鑽が難しい人にとっては、SIerの仕事はストレスの源になるでしょう。

求人企業の中にはブラックな職場も存在する

残念ながら、SIer業界には労働環境が厳しい「ブラック企業」が存在します。

これらの企業は従業員に過剰な労働を強いることが多く、健康を害するリスクも伴います。

SIerを目指す人手あっても自分のこころと身体の健康を保つため、企業選びを慎重に行う必要があります。

まとめ

まとめ

今回の記事は、SIerとして20年の経験を持つ筆者が次のような点を解説しました。

  • SIerの仕事内容
  • SIerに向いている人の特徴
  • SIerになるための方法

SIerの業務は、顧客のニーズに合わせて情報システムの企画から運用までを一貫して担う仕事です。

「やめとけ」といわれるなど、厳しく辛い面もありますが、一方でとてもやりがいのある仕事ともいえます。

未来のキャリアを形作る一歩として、SIerへの挑戦を考えてみてはいかがでしょうか。

もう一度「SIer(エスアイヤー)とは|仕事内容や向いている人、SESとの違いなどを解説!」を読む ↑

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