本記事はプログラミングスクール「プログラマカレッジ」が監修しています。
この記事では、IT系の仕事に役立つ資格の種類と選び方について、プログラミングスクールの専門家が解説します。
国家資格とベンダー資格のメリットとデメリット、資格取得の理由と効果、初心者におすすめの資格の一覧と紹介、資格取得の勉強方法とコツ、資格取得における注意点と課題などを分かりやすく説明します。
この記事を読むことで、IT系資格の基礎知識と選び方、取得方法などが分かり、あなたのキャリアに役立てることができるでしょう。
プログラマカレッジ
キャリアアドバイザー 松山 光
プログラマカレッジのキャリアアドバイザー(CA)として、受講生それぞれの学習ペースや状況に合わせ、ひとりひとりに寄り添ったサポートが出来るよう心がけております。皆さんが充実した形で研修を終え、プログラマーデビューが出来るよう親身になってサポートいたします!
目次
IT系資格の種類と特徴
IT系の仕事に就きたいと思ったときに、持っていると便利なのが「IT資格」ですが、多くの種類があって、それぞれに難易度が異なるので、どれを選べばいいのか迷う人も少なくないでしょう。IT系の資格は、国が認定する国家資格と、製品を提供する企業が行うベンダー資格の2種類に分かれます。それぞれの資格の特徴と、メリット・デメリットを紹介します。
国家資格とベンダー資格の違い
国家資格は、国が法律で定めた機関が行う試験です。 しかし、民間資格は法律で決まっているわけではありません。 つまり、「国が公認している」か「民間の団体・企業などが実施する資格試験」かの違いになります。 国家資格と民間資格のどちらが優秀かということはありません。
国家資格のメリットとデメリット
エンジニアの仕事に必要な基礎知識や、業務の流れなどを試されるのが国家資格の特徴です。どんな資格を取るべきか迷ったときには、まず国家資格を目標にしてみると良いでしょう。国家資格は、一度手に入れれば資格の期限が切れることはなく、受験料も比較的安いのもメリットです。資格が広く認められているので、就職や転職のときにも多くの企業にアピールできます。
国家資格のデメリットは、幅広い知識が必要なことですが、取得すれば広い知識を持っていると証明できます。
ベンダー資格のメリットとデメリット
ベンダー資格とは、企業が自分たちの製品についての知識やスキルを認める資格です。資格を発行するのは企業で、民間資格とも言われます。ベンダー資格のメリットは、製品の操作方法などを重視して、実務で役立つ知識を身につけられること。資格が対象とする製品は限られていますが、現場で需要のある製品の資格なら、国家資格以上に評価されることもあります。
ベンダー資格のデメリットは、受験料が高いことと資格に期限があることです。期限が切れる前にもう一度受験しなければならず、資格を保持するためには労力と費用が必要です。
IT系資格の必要性と目的
ITエンジニアとして仕事をするためには、必ずしも資格が必要というわけではありません。しかし、資格は自分の知識やスキルを証明するものとして、就職活動に役立ちます。さらに、企業によっては資格に応じて手当を出してくれることもあります。
特にAIやクラウドの分野では、豊富な経験や実績を持つエンジニアが少ないのが現状です。資格でスキルや知識を見せられれば、採用のチャンスが増えるでしょう。
特にIT業界に未経験から挑戦しようと思っている人は、これまでの経験や実績、スキルが無いため、資格を持っておくことがより大切になるのです。
初心者におすすめのIT系資格の選び方
IT業界は日々進化しており、多くの資格が存在します。IT系の資格にチャレンジしたいと考えている方に向けて、まずは初心者におすすめのIT系資格の選び方を紹介します。
自分の興味や目標に合わせて資格を選ぶ
まずは、自分がIT業界でどのような仕事をしたいか、どのようなスキルを身につけたいかを考えます。例えば、プログラミングが好きなら、JavaやPythonなどの言語に関する資格が適しています。また、ネットワークやセキュリティに興味があるなら、CiscoやCompTIAなどの資格がおすすめです。
資格の難易度や費用を考慮する
次に、資格の難易度や費用を考慮します。資格によっては、試験の内容が難しく、勉強に時間や労力がかかるものもあります。また、受験料や教材費などの費用も高額になる場合があります。そのため、自分の能力や予算に合わせて、無理のない資格を選ぶことが大切です。
資格の市場価値や需要を調べる
最後に、資格の市場価値や需要を調べます。資格を取得する目的は、自分のスキルを証明し、就職や昇進のチャンスを増やすことです。しかし、資格によっては、業界での認知度や需要が低く、あまり価値がつかないものもあります。そのため、資格の人気やトレンドを調べて、将来に役立つ資格を選ぶことも重要です。
初心者向けIT系資格の一覧と紹介
IT系の資格は様々なものがあり、それぞれのレベルも違います。初心者は、やさしい資格から挑戦してみるといいでしょう。
初心者向けのIT系資格をリストにしてみました。難易度が判断できるようにITスキル標準、ITSS(IT関連サービスを提供するのに必要な能力を明らかにし、体系づけた基準)も載せていますので、参照してみてください。続いてそれぞれの資格の詳細をご紹介いたします。
資格種類 (国家資格/ベンダー資格) | 資格試験名称 | どんな人におすすめ? | ITスキル標準(ITSS) |
ベンダー資格 | MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト) | パソコンスキルを客観的に証明したい人 | – |
国家資格 | ITパスポート | ITを利用する全ての人 | レベル1 |
国家資格 | 基本情報技術者試験 | 高度IT人材になるための基礎知識を持つ人 | レベル2 |
ベンダー資格 | Ruby技術者認定試験Silver | Rubyを学ぶ学生など | レベル1 |
ベンダー資格 | Python3エンジニア認定基礎試験 | Pythonの基礎を身につけたい人 | レベル1 |
ベンダー資格 | Oracle認定Javaプログラマ Silver | 初級Javaプログラマー | レベル1 |
ベンダー資格 | PHP技術者認定 初級 | PHPの基礎知識を身につけたい人 | レベル1 |
ベンダー資格 | ORACLE MASTER Bronze | データベースの基礎を学びたい人 | レベル1 |
ベンダー資格 | Linux技術者認定試験 LinuC レベル1 | サーバーエンジニアを目指したい人 | レベル1 |
ベンダー資格 | AWS認定資格 | ITやクラウドの経験がない人 | レベル1 |
ベンダー資格 | ITILファンデーション試験 | ITサービスマネジメントを学びたい人 | レベル1 |
ITパスポート
ITパスポートとは、ITの基本的な知識を持っていることを国が認める試験です。ITを使いこなすために必要な知識だけでなく、ビジネスや経営、会計や法律など、ITの応用に関する様々なスキルもバランスよく学べます。
ITの勉強が初めての人でもITパスポートを目指すことは出来ますし、情報処理についてゼロから学んでも、約3ヶ月で合格することが可能です。
対象者 | ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生 |
ITスキル標準(ITSS) | レベル1 |
合格率 | 51.6% (2022年4月度~2023年3月度) |
問題形式 | CBT(選択問題) |
問題数 | 100問 |
試験時間 | 120分 |
合格ライン | 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること |
受験日程 | 全国各地のプロメトリック認定会場で随時実施 |
受験料金 | 7,500円(税込) |
勉強時間の目安 | 情報処理の知識がある場合、約100時間~150時間程度(1日2時間で約1ヶ月半~2ヶ月程度) 情報処理の知識がない場合、約180時間程度(1日2時間で約3ヶ月ほど) |
公式サイト:ITパスポート|独立行政法人情報処理推進機構
基本情報技術者試験
ITエンジニアになるための最初のステップとして、基本情報技術者試験という資格があります。ITエンジニアの仕事に興味がある方は、この資格に挑戦してみるといいでしょう。確かな基礎知識を身につけることで、今後のITスキルの向上に役立ちます。試験は科目Aと科目Bに分かれており、どちらも対策が必要です。
企業では、ITエンジニアとして働く場合、基本情報技術者試験は必須とされることが多く、入社後に受験するように言われることもあります。しかし、ITの勉強が全く初めての人にとっては、この資格は少し難しいかもしれません。ITの勉強をゼロから始めるのであれば、まずはITパスポート資格から取り組むのがおすすめです。
対象者 | 高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身につけたい者 |
ITスキル標準(ITSS) | レベル2 |
合格率 | 56.4%(2023年4月) |
問題形式 | 科目A:四肢択一式 科目B:多肢選択式 |
問題数 | 科目A試験:60問 科目B試験:20問 |
試験時間 | 科目A試験:90分 科目B試験:100分 |
受験日程 | 通年(任意の日程で受験可能) |
合格ライン | 60% |
受験料金 | 7,500円(税込) |
勉強時間の目安 | ITの知識がある場合、50時間程度(1日3~4時間で2週間程度) ITの知識がない場合、100~200時間程度(1日5~6時間を週3~4日で2ヶ月程度) |
公式サイト:基本情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
出典:MOS公式サイト
Microsoft Office Specialistとは、オフィス製品の知識やスキルを試す試験です。Microsoft社のWordやExcelなどのMicrosoft Office製品を使う能力を証明できる資格です。
ITの資格や知識としては十分とは言えませんが、普段の様々な資料作成などの業務に活かせる場面もあります。そのため、ITの仕事に興味があるかどうか決めかねている、他の仕事も考えている、といった人にもおすすめです。
対象者 | 世界のさまざまな企業で働く従業員や学生 |
合格率 | 非公開 |
問題形式 | マルチプロジェクト形式 |
問題数 | 5個~10個の「小さなプロジェクト」で構成、ひとつのプロジェクトには1~7個の小問が含まれる |
試験時間 | 各科目50分 |
合格ライン | 1000点満点中、700点以上が目安 |
受験日程 | 全国一斉試験:毎月1回~2回 随時試験:ほぼ毎日 |
受験料金 | 一般レベル:各10,780円(税込) 上級レベル:各12,980円(税込) ※学割あり |
勉強時間の目安 | 初心者の場合、毎日2、3時間で1ヶ月程度 パソコンに慣れている場合、2週間程度 |
公式サイト:マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)|株式会社 オデッセイ コミュニケーションズ
Python3エンジニア認定基礎試験
Python3エンジニア認定基礎試験とは、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が2017年6月から実施している民間の試験です。Pythonの文法の基本を試す試験で、CBT方式で行われます。主教材に基づいた内容に加えて、一般的な内容も問われます。学生は受験料が割引になるので、学生の間に受けておくといいでしょう。
Pythonは、Webアプリケーションやデータ分析に向いている言語です。Web業界や、機械学習やAIなどに関心がある人は、この言語をぜひ学んでみましょう。
対象者 | Pythonの基礎を身につけたい人 |
ITスキル標準(ITSS) | レベル1 |
合格率 | 75~80% |
問題形式 | CBT(選択問題) |
問題数 | 40問 |
試験時間 | 60分 |
合格ライン | 7割 |
受験日程 | 随時 |
受験料金 | 11,000円(税込)/学割価格 5,500円(税込) |
勉強時間の目安 | 約30時間前後 |
公式サイト:Python3エンジニア認定基礎試験|一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会
Ruby技術者認定試験Silver
出典:Rubyアソシエーション
Ruby技術者認定試験とは、Rubyのスキルを証明する試験です。Rubyでシステムを作るエンジニアやRubyでシステムを提案するコンサルタント、Rubyを教える講師などが対象の認定試験制度です。Ruby技術者認定試験には「Gold」と「Silver」の2つのレベルがありますが、Rubyエンジニアになりたい方は「Silver」がおすすめです。Rubyの基本的な技術を試す資格なので、Rubyの勉強を始める方にとってぴったりなレベルです。
Rubyは、Web開発などでよく使われる言語です。Web業界に興味がある方には特におすすめの資格です。
対象者 | Rubyを教える講師及びRubyを学ぶ学生など |
ITスキル標準(ITSS) | レベル1 |
合格率 | 非公開 |
問題形式 | CBT(選択問題) |
問題数 | 50問 |
試験時間 | 90分 |
合格ライン | 75% |
受験日程 | 全国各地のプロメトリック認定会場で随時実施 |
受験料金 | 16,500円(税込) ※学割あり |
勉強時間の目安 | 50~100時間ほど |
公式サイト:Ruby技術者認定試験|一般財団法人Rubyアソシエーション
Oracle認定Javaプログラマ Silver
出典:日本オラクル社
Javaプログラマーのスキルを認定する試験として、Oracle認定Javaプログラマ(Oracle Certified Java Programmer)という資格があります。日本オラクル社が主催しており、「Bronze」「Silver」「Gold」の3つのレベルがあります。ただし、「Bronze」は日本でしか通用しない上に、自宅受験が可能で難易度も低いので、就職や転職にはあまり役立ちません。そのため、Javaプログラマーとして活躍したい方は、「Silver」を目指すのがおすすめです。「Silver」はJavaアプリケーション開発の基礎知識を問う資格で、初心者でも狙えるレベルです。上級者の指導を受けながら開発作業ができることを証明できます。
Javaは様々な分野で開発に使われる言語です。需要も高いので、資格を取得しておくと就職活動に有利になるでしょう。
対象者 | 初級Javaプログラマー |
ITスキル標準(ITSS) | レベル1 |
合格率 | 非公開 |
問題形式 | CBT(選択問題) |
問題数 | 80問 |
試験時間 | 180分 |
合格ライン | 63% |
受験日程 | 全国のピアソンVUE公認試験会場で随時実施 |
受験料金 | 37,730円(税込) |
勉強時間の目安 | 未経験者は80~100時間程度(1日2時間で約3ヶ月) 経験者は20~30時間程度(1日2時間で約2週間) |
公式サイト:Java SE 11 認定資格|Oracle University
PHP技術者認定 初級
出典:PHP技術者認定機構
PHP言語のスキルを認定する唯一の資格が、PHP技術者認定試験です。 試験には、「初級」「上級」「認定ウィザード」の3つのレベルがありますが、プログラミングの経験がない人は「PHP7初級試験」がおすすめです。
PHPは、Webサイトの開発によく使われる言語です。サーバーサイドの言語なので、バックエンドエンジニアになりたい人は、この資格を取得しておくと良いでしょう。
対象者 | 学生や社会人1、2年目の人 |
ITスキル標準(ITSS) | レベル1 |
合格率 | 70%程度 |
問題形式 | 選択式(複数または単一選択) |
問題数 | 40問 |
試験時間 | 1時間 |
合格ライン | 70% |
受験日程 | 全国のプロメトリック試験会場で、希望日に受験可 ※全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターでも可 |
受験料金 | 12,000円(税抜) ※税込価格は13,200円 |
勉強時間の目安 | プログラマーとして2年ほどの実務経験がある人が「初級」を受けるなら、大体10時間程度 |
公式サイト:PHP技術者認定試験|一般社団法人BOSS-CON JAPAN
ORACLE MASTER Bronze
出典:日本オラクル社
ORACLE MASTERとは、日本オラクル社が公認で行っている「Oracle Database」シリーズの技術力を証明する資格です。試験内容を学ぶことで、リレーショナルデータベースの仕組みやSQLの基礎をしっかりと理解できます。ORACLE MASTERには、「ORACLE MASTER Bronze DBA」「ORACLE MASTER Silver DBA 2019」「ORACLE MASTER Gold DBA 2019」「ORACLE MASTER Silver SQL 2019」の4つのレベルがありますが、初めての方は「ORACLE MASTER Bronze DBA」から始めるのがおすすめです。
ORACLE MASTERは、データベースのスキルを認定するのに最適な資格です。データベースエンジニアになりたいなら、ぜひチャレンジしてみましょう。
対象者 | すべてのITエンジニア |
ITスキル標準(ITSS) | レベル1 |
合格率 | 非公表 |
問題形式 | CBT(選択問題) |
問題数 | 70問 |
試験時間 | 120分 |
合格ライン | 65% |
受験日程 | 全国のピアソンVUEの公認試験会場で随時実施 |
受験料金 | 37,730円(税込) |
勉強時間の目安 | 目安は40時間(1日2時間で約1ヶ月) |
公式サイト:ORACLE MASTER|日本オラクル社
Linux技術者認定試験 LinuC レベル1
LinuCとは、クラウド時代のLinux技術者が必要とする技術力を認定する資格です。正式には「Linux技術者認定試験 LinuC」(Linux Professional Certification:リナック)と呼ばれます。LinuCには、「LinuC-1」「LinuC-2」「LinuC-3」の3つのレベルがありますが、一番簡単なのは「LinuC-1」です。
LinuC-1は、[101試験][102試験]の2つの試験に合格しなければなりません。どちらの試験から受けても構いません。
Linuxは、サーバーのOSとしてよく使われるので、サーバーエンジニアになりたい人は、この資格をぜひ取得しておきましょう。
対象者 | 全てのIT技術者 |
ITスキル標準(ITSS) | レベル1 |
合格率 | 非公開 |
問題形式 | CBT(選択問題) |
問題数 | 101試験:約60問 102試験:約60問 |
試験時間 | 101試験:90分 102試験:90分 |
合格ライン | 不明 |
受験日程 | 全国のピアソンVUE公認試験会場で随時実施 OnVUE受験により自宅や職場からの受験も可能 |
受験料金 | 1試験あたり16,500円(税込) |
勉強時間の目安 | 1ヶ月~3ヶ月程度 |
公式サイト:Linux技術者認定試験 LinuC|特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
AWS認定資格
出典:AWS 認定
AWS認定資格とは、Amazon Web Servicesのクラウドの専門知識を証明する資格です。3つのレベルと5つの専門分野に分かれた、合計11種類の資格があります。クラウド関連のIT資格が増えていることもあり、見逃せない資格です。
AWSを使えると、多くの企業に求められるでしょう。クラウドエンジニアになるには経験が必要ですが、AWS認定資格があれば、クラウドの仕事を任されるチャンスが増えます
対象者 | ITやクラウドの経験がない非エンジニア AWSクラウドの基本的な知識が必要な人 |
ITスキル標準(ITSS) | レベル1 |
合格率 | 非公開 |
問題形式 | 択一選択問題 複数選択問題 |
問題数 | 65問 |
試験時間 | 90分 |
合格ライン | 70% |
受験日程 | 随時 |
受験料金 | 12,100円 |
勉強時間の目安 | 20~60時間 |
公式サイト:AWS 認定–AWS クラウドコンピューティング認定プログラム
ITILファンデーション試験
ITIL(アイティル)ファンデーション試験とは、ITサービスマネジメントの知識やITIL(Information Technology Infrastructure Library)の知識を認定するための世界的な資格です。PeopleCertが提供しています。
システムの運用・管理の知識やスキルを示す資格で、顧客の満足を高めるシステムを効率的に運用するための知識が身につきます。エンジニアとしての経験がない場合、保守・運用から始める企業が多いです。そういう企業に入りたいのであれば、この資格を取得しておくと良いでしょう。
対象者 | ITサービスマネジメント及びITILの基本的な知識を身につけたい人 |
ITスキル標準(ITSS) | レベル1 |
合格率 | 非公開 |
問題形式 | 多項選択式(4択) |
問題数 | 40問 |
試験時間 | 60分(母国語以外での受験は75分) |
合格ライン | 65% |
受験日程 | 随時 |
受験料金 | オンライン試験:65,550円 プロメトリック試験センター:67,793円 (2023年5月現在。為替の変動で変更の可能性あり) |
勉強時間の目安 | 20~40時間 |
公式サイト:ITILファンデーション認定資格とは
IT系資格取得の勉強方法とコツ
ITの知識やスキルを身につけるには、インプットだけではなくアウトプットも大切です。アウトプットもしながら学習できる、初心者におすすめの方法は次の4つです。
初心者向けの本で勉強する
IT関連の資格を取るためには、初心者にも適した書籍がたくさんあります。書籍で学習を進めるメリットは次の2つです。
- 費用が安い
- 基礎から繰り返して学べる
書籍は、高くても1冊数千円で手に入ります。参考書や問題集をそろえても、1万円くらいで済むことが多いです。資格の勉強をする方法としては、費用が安いと言えます。 また、書籍を使うと基礎の内容を繰り返して学べる点もメリットです。ITの勉強をしたことがあっても、書籍を最初から読むと、自分の知識の足りないところに気づくことができます。ただし、書籍だけでは知識が定着しにくいことも。学習を進めたら、パソコンを使って本に書いてあることを実際にやってみるなど、実践しながら学習してください。
学習サイトで勉強する
IT系の資格を取るためには、学習サイトで学習を進めることもできます。学習サイトとは、オンラインでプログラミングなどのITスキルを学べるサイトのことです。動画での講義や演習問題での学習など、いろいろなタイプの学習サイトがあります。スマートフォンに対応したサイトなら、移動中や空き時間にも学習できます。無料で使えるサイトも多いので、自分にぴったりのサイトを見つけてみてください。
IT系スクールで資格取得を目指す
IT系の資格を取るためには、スクールで学習することもできます。講師のサポートがあるので、独学が苦手な人や、以前に学習を断念した人にもおすすめです。IT系スクールでは、資格の勉強だけでなく、実務で使えるスキルも習得できます。就職サポートを提供しているスクールも多く、資格取得を就職のために目指す人には特に有利な方法です。
例えば無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」では、対象の受講生はJavaの資格「Oracle Certified Java Programmer Silver SE11」を取得してから就職活動を開始させています。受験料はプログラマカレッジが支払うので、費用を気にせずに資格取得ができる点がメリットです。
さらに、プログラマカレッジではITパスポート取得のキャンペーンも行っています。ITパスポート試験に合格すれば、受験料7,500円が全額キャッシュバックされます。資格取得に本気なら、ぜひ利用してください。
過去問や模擬試験で対策する
過去問や模擬試験で資格の勉強をする方法は、以下の手順で進めてみると良いでしょう。
- 公式サイトや参考書、アプリなどで問題を入手し、試験回や分野を指定して解く
- 試験時間や問題数を守って模擬試験を行い、自分の弱点や時間配分を把握する
- 解説を読んで理解し、間違えた問題やわからなかった問題はメモや付箋に書いて復習する
同じ問題を何度も解いて、正解率や解答速度を高めていきましょう。
IT系資格取得における注意点と課題
IT系資格取得の際に確認しておきたい注意点や課題について解説します。
初心者向けIT系資格だからといって簡単なわけではない
IT系の資格の「初心者向け」とは、エンジニアとしての経験がなくても取得できるという意味です。決して、簡単なわけではありません。
ITの仕事をしているエンジニアでも、資格試験には勉強が必要です。初心者は、十分な時間を確保する必要があるので、計画的に勉強を進めましょう。
資格取得で必ず就職に繋がるわけではない
資格を取得すると、就職活動に有利になります。とは言え、資格があれば絶対に就職できるというわけではありません。就職活動で成功するには、面接官などに「この人と働きたい」と感じさせる何かが必要です。
資格の取得は、採用される確率を上げる方法のひとつです。応募する職種に関係のあるものを選びましょう。
さらに、自分のキャリアやスキルをアピールできるように準備しておくことも大切です。
資格取得が最優先にならないようにする
企業に就職するためには、必ずしも資格が必要なわけではありません。特に若い人は、未経験でも成長の可能性を見込んで採用してくれる企業が多いもの。資格を取得するのは、就職した後でも間に合います。
例えば、プログラマーとして仕事をしながらIT系の資格を取得し、スキルを広げることもできます。現場で仕事をしながら勉強すると、効率的に早く資格を取得できることもあります。
資格取得を目的にするのではなく、あくまでも手段のひとつとして、使い方を考えてください。
資格の更新やスキルの維持に努める
資格は「有効期限」を確認しましょう。資格の更新を怠ると、資格が失効したり、法令違反になったりする可能性があります。
資格の更新には、再試験や研修、報告などの手続きが必要な場合があります。また、資格を取得した後も、自分の知識や技能を常に最新の状態に保つことが大切です。
資格の更新やスキルの維持に努めることは、自分の専門性や信頼性を高めるだけでなく、仕事の幅や選択肢を広げることにもつながります。また、自己実現や満足感にも影響します。資格取得者として、自分の資格やスキルに責任を持ち、継続的に向上させることが重要です。
まとめ
IT系資格は、自分のスキルやキャリアにプラスになるものですが、簡単に取れるわけではありません。また、資格だけで就職や転職が決まるわけでもありません。自分の目標やレベルに合わせて、適切な資格を選び、効果的に勉強し、スキルを維持することが大切です。
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