この記事を読んでいる皆さんは、
「プログラマーやエンジニアって理系出身ばかりで、文系が目指すには難しい職種」
というイメージをお持ちではないですか?
もちろん、エンジニア・プログラマー・SEの転職市場に経験者が多いこと、理系が多いことも事実です。ですが、未経験からIT業界に転職して働き続けている方も居ますし(ただし、未経験は20代が多いです)、文系出身からエンジニア・プログラマー・SEになる方も結構居ます。そこで、今回は未経験者でも採用される人材がどのような人か、面接官の側から見るポイントを分析してみたいと思います。
目次
コミュニケーション能力のある人
どの職種でも要求されるビジネススキルとしてコミュニケーション能力が挙げられます。それはプログラマーであっても同じです。
今後のキャリアパスとしてSE(システムエンジニア)やITコンサルタントを目指す方であれば、どのようなシステム開発を行って欲しいのか顧客の意図を汲み取るコミュニケーション能力が無ければ仕事になりません。
IT業界は専門的な言葉が飛び交い意思疎通として齟齬を生み易い業界でもあるので、阿吽の呼吸や雰囲気で伝えることは、きちんと言葉で自分の思いを表現できるかどうかが重要なスキルとなってきます。
このコミュニケーション能力を見ている場は、もちろん面接試験での振る舞い方です。
うまく受け応えができているかはもちろんのこと、きちんと面接官側の質問意図に答えているかどうかは良く見ています。また、プログラマーとしての素質を見るために、選考を通しての一貫性についても面接する側は観察しています。
同じ面接で矛盾が起きていないかはもちろんのこと、一次面接と二次面接で同じような質問をしたにも関わらず違うことを回答していないか、書類に記載されている事項と異なる話をしていないか、等にも注意が必要です。
自然な会話のキャッチボールができる方、一方的に話すのではなく傾聴的な姿勢も取ることのできる方は評価が高くなり、面接官に「未経験でもこの人は大丈夫かもな」と思わせることができます。
良好な人間関係を構築できる人
プログラマーやIT系の技術者と聞くと、コツコツPCへ向かってプログラミング言語と格闘しているイメージを持っている方もいらっしゃるでしょう。しかし、上流から下流工程まで、もっと言えば同じ工程でもプロジェクトごと数人のチームで動きます。そのため、人間関係をうまく構築できるかはプログラマーとして必要な能力の1つと言えます。
この点は、1.のコミュニケーション能力と繋がる部分が大きいですが、面接の印象以外にも、それまでその人がどう過ごしてきたかを質問することで見抜くことが多いです。
例えば、
- 前職では何人くらいの部署で働いていましたか?
- 学生時代に部活やサークル活動はしていましたか?
- 転職理由は?
上の2つは、これまでに集団活動をどの程度経験してきたかを見ています。
最後の転職理由については、「職場環境や上司との関係が悪くて・・・」などと答える人を注意して見ています。職場環境で転職を考える人は、ウチで採用したとしてもまた直ぐに辞めるのではないか?チームワークを保てないのではないか?という印象を与えてしまいがちです(もちろん、客観的に見てもあまりに前職の職場環境が酷い場合は別ですが)。あくまでも「前向きな転職活動である」ことを面接官に印象づけるよう、心がける必要があります。
これまで大きな組織の中で過ごしてきた人(マネジメント能力があれば尚可)、少人数であっても良いチームワークを構築できた経験を持っている方は、やはり面接官としてもポイントが高いです。
自己啓発ができる人
プログラマーは仕事上で経験していくことも勿論重要ですが、言語やコードを含めて未知の部分は自分自身で調べたり探求したりすることが必要不可欠な分野です。
面接官としては、採用してからその人が自己啓発で成長できる人物かどうかを判断要素としています。未経験と言いながらも何かしらIT業界に関する情報を仕入れていたり、自学自習で資格を取得したりしている場合、面接官にアピールできます。資格所持やスクールに通った経験は無いけれど、Web学習などでプログラマーとして既に学んでいることがある方などは好印象です。
「今は何もしていないけれど、未経験からプログラマーになりたいです」と話す転職者と、「プログラマーに転職したいと考え、現職の間からJavaScriptをオンライン学習で学んでいます」という転職者とでは後者の方を採用したいと考えるのは自然な流れでしょう。
適応能力が高い人
IT業界は時代の流れや成長スピードの速い業界です。今現在は主流の考え方でも、1年も経てば違う考え方が主流に取って代わることもザラにある世界です。エンジニア・プログラマー・SEとして成功するには、そのスピードに乗って自分も業界の流れに適応して進歩してく能力が必要となります。
通常日本では、転職回数が多い方、派遣社員で過ごしてきた方は低く評価されがちです。しかし、こと適応能力という点に限って見れば、どんな職場であっても成果を出してきたことを伝えられれば、それはアピールになります。さらに、職を変えても直ぐに即戦力として活躍してきたことが見受けられると、面接官は「この人は是非ウチの会社に欲しいかも」、と思う可能性があります。(ただし、飽きっぽい、根気強さが見受けられない場合にはマイナスポイントになります)
また、転職経験の無い方でも、同じ職場の中で異動があって違う環境に適応してきたこと、学生時代に転校が多くてもその場その場で友人関係を築けてきたこと、いろんな国に留学経験があってどんな環境でも適応できること、などといった点も、適応能力へ繋げてアピールできれば未経験でも採用したくなる人材と言えます。
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論理性に長けている人
エンジニア・プログラマー・SEの仕事には論理性が必要とされる場面が多々あります。プログラミング言語自体に論理の組み立ては必須ですし、顧客への提案で説得力が感じられるのは論理的な思考が為されているかどうかに左右されます。
この点に関しては、SPIや筆記試験でその能力を確かめることが多いです。意外と文系出身者でも、法学部などで論理性を磨いてきた方や高校まで理数系を選択していた国立大学受験者の方などは意外とすんなり進められることが多いです。
筆記試験で論理・分析力(数理)の点数が高い方は、そもそものポテンシャルが高いことを証明できますし、やはり地頭が良いと思わせる方は面接官としても唸らされます。
処理速度の速い人
プログラマーの仕事は、納期やデッドラインが定められている(時間に追われる)ことが殆どで、常に効率良く仕事を進めることが求められます。顧客からの質問に対する反応や、他のプログラマーとスピード感を持って渡り合うためには、即レスポンスができる必要があります。
面接での回答に対して、質問を遮ることなくスピーディな反応を示したり、5.と同じように筆記試験で処理能力の点数を見たり、選考過程でのレスポンスが早かったり(ex.面接の日程調整などのメール返信が速い方)する方は、印象点が高くなります。
この処理速度の速い方は、頭の回転が速い方をイメージして頂けると分かりやすいかと思います。皆さんの周りにも1人は居るかと思いますので、その人に秘訣を伺ってみましょう。
PC能力(パソコンスキル)のある人
同業種からの転職(経験者採用)であれば、当然のことながらどういった成果物作成に携わってきたかを重要視しますが、今回の記事は、あくまで未経験者がプログラマーになる際のポイントですので、そこは除外します。ただし、このご時世、PCと何の関連もなく日々を過ごすことはなかなか難しいものです(この記事もPCを利用していなければ読めないハズですし)。
仮に仕事で直接のプログラミング経験はなかったとしても、何かしらパソコンスキルに繋がる経験があれば、その点は評価します。
例えば、
- 事務職だったが、管理部門のアウトソーシングでロボティクス化導入を提案してきた
- 社内の情報セキュリティを強化するプロジェクトに携わった
などといった、開発業界に繋がることを少しでも意識している方はプラス評価になり得ます。
また、仕事としてではなくとも、個人でアプリを開発したり、Web開発を行ったりした経験を持っている方には興味を持てます。
先に述べた自己啓発にも繋がりますし、現在の情報化社会では、ある程度ネットで調べれば可能な開発は結構あります。趣味レベルであったとしても、そういった経験は評価されるポイントになり得ます。未経験であっても言語やソースに抵抗感なく入っていけることを証明もできますので。
まとめ
ここまで、未経験者が採用される人材のポイントを面接官の側から分析してきました。総合すると、「未経験でも我が社に入れば大丈夫!」と面接官側に思わせるだけの素養を伝えられるかどうかになってきます。
上記で述べたポイントを中心に、自分を面接官に一緒に働きたいと思わせる人物であることをアピールできれば、未経験であっても採用されること間違いなしです。
是非、参考にしてみてください。
もう一度「面接官から見た、未経験者がエンジニア・プログラマー・SEとして採用される7つのポイント」を読む ↑
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