ユウダイさん(仮名)のプロフィール
- 転職したときの年齢は? 32歳
- 転職前の職種は? 訪問介護を中心としたアルバイト生活を4年間、その後デイサービスの管理者として2年間働きました。
- 転職後の職種は? 都内にあるSES企業
- 転職活動に使ったサービスは? 某転職エージェントさんにお世話になりました。(ただ最終的には転職サイトからの応募で転職成功となりました。)
- 内定の成功ポイントは? IT資格などを取得して転職への熱意を結果として示すこと。どうして異業種へ転職したいのかの理由を明確にして、かつ今後の自分自身の展望を語れること。
- 転職前後の収入の違いは? 年収:(前)480万が(後)300万に下がりました。 ただ現在も介護を副業として続けており、年に360万ほどの稼ぎがあります。
- 性別は? 男性
- お住いは? 東京都
スキルアップにおすすめのプログラミングスクール【3選】
DMM WEBCAMP 学習コース | TechAcademy | COACHTECH(コーチテック) | 高い継続率を誇るオリジナルカリキュラム!転職・副業サポートが充実! | メンターは【全員が現役エンジニア!】コスパも良いので迷ったらここ | フリーランスエンジニア特化!オーダーメイドカリキュラムで挫折しない |
---|---|---|
169,800円(税込)〜 | 174,900円(税込)〜 | 440,000円(税込)〜 |
転職/副業サポートあり | 転職支援サービスあり | 案件保証サービスあり |
→ 無料相談 | → 無料体験 | → 無料カウンセリング |
目次
すべては緊急事態宣言から始まった
2020年4月7日。新型コロナウィルスの感染拡大で初の緊急事態宣言が発令されたのが転職のきっかけでした。
今でもはっきりと覚えていますが、家のTVで緊急事態宣言が発令されたのを見た瞬間に、今までの日常が当たり前では無かったことに気付かされ、『このまま今の仕事一生続けて自分はいいのだろうか?』と現状の自分への疑問が強く湧いてきました。
その時の私は介護職の責任者となってからちょうど1年が経ち、段々と介護業界の構造がわかり始めていた頃。介護業界で今後も働き続けていくかどうかを悩んでいた時期でした。
また20代の頃から介護業界で働いていており、介護の仕事を通して人の面倒を見ることがどれだけ大変なのかを見てきて、せめて両親の介護が必要になった時は自分が稼いだお金で最後まで面倒を見たい気持ちがありました。
それらの経緯もあり緊急事態宣言が発令されて当たり前だった現実は当たり前でないことに気付いた瞬間、物欲がほとんど無かった私はお金を稼げる業界へと転職することを決意しました。
しかし…今までお金を稼ぐことにほとんど興味のない生活を送ってきたため、まず一番初めに『じゃあ、どうすればそれなりにお金を稼ぐことが出来るのだろうか?』の壁に当たりました。そしてネットで色々と調べた結果、たどり着いたのがエンジニア業界への転職でした。
PCやネットにほとんど興味がなく、仕事以外ではほとんどPCを触らなかった私がエンジニアに転職しようと思ったのだから、今思えば当時はかなり追い込まれていたんだと思います。
また転職を決めたからと言ってすぐに仕事を辞めて転職活動をするよりも、しっかりと準備をした上で転職活動をした方がいいと思っていたので、来年の2021年4月に転職をすることを目標にしました。
IT資格取得への道
ただエンジニアとして転職することを決意したものの、エンジニア業界や転職に関して調べてもSESやSIerの違い、フロントエンドとバックエンドの違いがネット記事を読んでもわからないレベルでした。
また当時は私の周りでエンジニア職の人はおらず、転職のために何をどう準備していけばいいのか全然分かりませんでした。
そのようなわからないことだらけの現状でも、『エンジニアとして仕事をしている人はみんなプログラミングができる人』と安易に考えていたので、まずはプログラミングの勉強から始めることにして、ProgateさんでHTMLの勉強から始めました。
今思えばエンジニアを舐めるなと当時の自分に言いたいですが(笑)
しかしネットの情報しか頼れなかったことが功を奏したのか、初めて打った”Hello World”の文字が画面に表示され感動してから、仕事終わりは毎晩のようにプログラミングの勉強を進めました。
さらにHTMLだけでなくPHPにも手を付けてさらにプログラミングの面白さにハマり、ProgateだけでなくパイザラーニングやUdemyの動画で学習を進めたりと、転職をすることよりもゲーム感覚で楽しんでいました。
今振り返ってみると変に30代からエンジニアに転職することがどういうことかを知らず、プログラミングの面白さに気付けて続けられたのがラッキーでした。そのような感じで4月に発令された緊急事態宣言をきっかけに始めたプログラミングの学習は飽きることなく順調に進んでいきました。
しかしその学習が3ヵ月目に入った7月に『プログラミングの勉強は楽しく進んでいるけど、じゃあどうやってエンジニアに転職すればいいんだ?』と疑問が浮びました。
そこでプログラミングの勉強時間を減らしてエンジニア業界への転職事情を調べたのですが…、そこには30代未経験からの転職にネガティブな言葉ばかりがあり愕然としました。
また面接の時にはポートフォリオであることを書かれている記事を読んで、さっそくポートフォリオ作りに取り組んでみたものの、一つのサイトを作るのがどれだけ大変なのかを思い知って挫折。
さらに独学では限界があるのかと思い、ネットにあるプログラミング講座を受けようとしたもののあまりの高額さゆえに手が出せずに断念。これからどうやって転職すればいいかがわかりませんでした。
しかし自分の中で何がなんでも来年の4月までにはエンジニアへ転職すると決めていたので、諦めずにネットで情報を探し続けました。そしてそんな状況の中で見つけたのがIT資格を取得していくことでした。
今でもエンジニアに資格は不要と書かれている記事は多く見られますが、私が前職で面接対応をした時に、面接を受けている方の履歴書に取得した資格が書かれているだけでも好印象を受けていると思いました。
そして今度はエンジニアの転職事情からIT資格に関して調べることにしたのですが、調べてみたらまぁIT資格の数が多いこと。
民間資格の高額な値段や有効期限が数年しかないことに驚きましたが、試験の案内分を見ても専門用語が多すぎて何が書いているかがわかりませんでした。
今まで受けたことのある漢検や英検とはまた違う世界にカルチャーショックに近いものを受けたものの、調べていくうちに段々と一つ一つの資格の違いがわかってきて、まずは8月にITパスポートから受けることにしました。
《テキスト》 【令和5年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
《過去問》 かんたん合格 ITパスポート過去問題集 令和5年度春期 かんたん合格シリーズ
大学を卒業してから32歳になって資格の勉強をするとは思ってもいませんでしたが、勉強をしていくうちに今までまったく興味のなかったITの世界がすごく新鮮に感じました。
また当時は国から給付金の10万円が振り込まれた直後だったので、このお金をありがたく参考書の購入代や試験代に使えました。そして11月までにLPIC level3-300やJavaSE8 Silverを取得。
この2つの武器を使って転職活動を始めました。
とりあえず転職エージェントに登録するも…
今回は異業種への転職だったので、自分で転職先を探すよりもプロの指導を受けながら転職活動を受けた方がいいと思い、まずは某転職エージェントさんの面接を受けました。
そして実際にエージェントの方からIT業界の構造など基礎中の基礎について学びながら面接が進んでいく中で、転職エージェントさん独自でプログラミングスクールを開いており、そのスクール生限定の求人を紹介してもらえる話を受けました。
ただし入校の条件として、その転職エージェントさん以外を介しては転職活動を行ってはいけないことが条件の中にあり、今思うともっと冷静に考えればよかっとのですが…ただ当時の自分は嬉しくて何も考えずに入校することに。
結果としてスクールから出された課題を解き続けるも、応募した会社には書類選考が通らず面接が行えない日々が一か月ほど続きました。
さらに応募の際にポートフォリオが必要と言われ、PHPの参考書をもとにポートフォリオを作成するも書類選考が通らず…
さすがにこの状況はまずいと思い、担当者の方にスクールを退校する旨をお伝えしましたらすぐに3社ほどスクール限定の案件を紹介してもらいました。
内心『こんな早く紹介できたの…』と思いましたが、その中で1社のみ面接を受けたい会社があり、書類選考は通ったものの一次面接で落ちました。また面接で落ちて以降、担当者の方と連絡を取ることはありませんでした。
この頃には12月の半ばに入っており内心は焦ってはいたものの、スクールに入っていた時にIT業界について色々と調べることができたり、また実際に面接を受けてみて今後の対策ができたので今思えば良い経験になりました。
ひたすら履歴書の提出。そして内定の獲得。
12月の後半に某転職エージェントさんのスクールを退校してからはその時の経験を踏まえて転職エージェントに登録するだけでなく、自分でも転職サイトから直接応募するようにしました。
転職するまでに70社くらいは応募しました。最初は書類通過が進まなくてその度にネガティブになったり、また応募案件の中には29歳以下は応募不可の案件があり30代で転職することの厳しさを感じつつも週に2社のペースで面接を行えました。
転職するまでに全部で8社ほど面接を受けたのですが、リモート面接と本社面接が半々でした。
そしてほとんどの面接で聞かれたのは
「エンジニアとして転職後はどのような事をしたいの?」
の2点でした。
逆に「どうしてこの会社に応募したのですか?」や「ポートフォリオを見せてもらえませんか?」などの質問はありませんでした。まぁ今思えば未経験者に専門的な知識や技術を求めても仕方ないですからね…
そのため現在面接中の方や未経験からエンジニア転職を考えている方は、転職したい理由や転職後にエンジニアとしてはどうなりたいかは、面接対策としてだけではなく就業後のモチベーションの維持としてもオススメします!!
もっと言うと面接の中には「その志望理由だったら別にエンジニアじゃなくてもいいんじゃない?」と聞かれたこともあったので、そこでもはっきりと回答できるくらい明確にしてもいいと思います。
そして面接を受けて多かったのが精神論的な話や質問が多かったこと。
面接中に具体的な事業内容や給与形態などを知りたいのに面接官の方からは「この会社は完全なホワイト企業です!!」と言われた後に「あなたには会社で一番残業の多いプロジェクト先で働いてもらいたいです。」と言われたり…
また他には「あなたは何かトラブルがあったら前向きに考える人ですか?」と聞かれた後に自分は前向きに考える方ですと回答したら、「私は前向きとお答えしなければ不採用にしようと思っていました!!」と言われ、その後は前向きに考えることの良さを語られたまま面接が終わったりと、具体的な仕事の話になった面接はほとんどありませんでした。
逆に現在お世話になっている会社は面接の時に具体的な事業内容、給与形態、昇給制度などについて説明を受け安心したのでお世話になることにしました。なので色々と書いてきたものの決めた理由は“具体的な説明を聞けて安心したから”。本当にそれだけです(笑)。
また余談ですが、いくつかの転職エージェントに登録してそれぞれの担当者から応募先を紹介いただいたものの、応募した書類選考が通らなかった場合は他の案件を紹介しますと言われながらも全然紹介されず、それ以降まったくやり取りが無くなることが多かったです。
ただ担当者さんの中には、転職先が決まって紹介された応募先の面接をこちらからお断りの旨を伝えた後にも関わらず、エンジニア業界がどういうものかなどを親切に説明して下さり、どんな業界であれ結局は“人”が一番大切であることを実感しました。
エンジニアとして働いてみて
無事に32歳からの転職に成功して、幸いに現在もエンジニアとして問題なく働いています。そして転職した後も当たり前ですが、エンジニアの勉強は続けています。さらに言うと転職する前よりも(笑)
というのも仕事で知識を活かすために勉強しているのもありますが色んな案件先の面談を受けていくうちに、同じ未経験だと年齢と取得した資格が重要視されることに気付かされたからです。
正直な話、IT資格を持っていても年齢のハンデはかなり大きいです。ただ例えばネットワーク関係の案件を受けたいと思っていた時にCCNAを持っているだけでも、面接そのものを受けれるだけでインフラ系の案件先で働ける機会が広がります。
そしてもう一つの理由が、初めての現場に入ってあまりに多くの専門用語が飛び交っていて『一体みんな何を言っているんだ?』思い驚愕しました。
エンジニア未経験者の方がほぼ間違いなく体験することでしょうが、そこで「あっ、その単語この前勉強したことがある!!」と思っただけでも自信になりました。
そう言った意味でもエンジニアに転職したからもう勉強しなくても大丈夫なわけではなく、むしろエンジニアに転職してからやっとエンジニアとしての勉強が始まると思っています。というもの実際に私が入社して半年の間に、思っていた仕事と違かったと言っては会社を辞めていく人を多々見ています。
そのため私からは、「これからエンジニア業界に転職して稼げるようになりたい!!」と思っている方は、ITの勉強やプログラミングの勉強をして“苦”にならないかはエンジニア転職をするかどうかの大きな基準になると思います。
むしろ「ITの知識を身に付けるのが楽しい」、「プログラミングがゲーム感覚で取り組めて楽しい!」と思っている方は30代の方でもエンジニア業界への転職を強くオススメします。
現実としてIT資格を取ったとしても勉強した知識が直接現場で使える訳ではないです。しかし書類選考などの際に大量にある書類の中で自分のものが目に留めてもらえる可能性確実に上がります。
また私の経験としては就職後に色々な案件の面談を受けている中で『IT企業でも日本はまだまだ学歴・資格社会なんだな。』と思うことが多くありますし、案件先でもベテランエンジニアさんから「資格は取っておいたほうがいいよ。」と数名の方から助言をいただいてます。
ここまで長々と書いてきましたが、30代からエンジニア転職を志望されている方はIT資格を取得してひとまずエンジニアの会社に就業することをオススメします。
もし転職が成功してエンジニアとして働いてみたもののご自身には向いていなかったとしも、今まで仕事をされてきた業界の意外な良さに気付けるきっかけになると思います。
逆に20代の方で未経験からエンジニア転職を考えている方は早く転職してみてください(笑)。それぐらい20代と30代の差は大きいです。
私の体験が少しでも皆さんのエンジニア転職成功へのヒントとなれば幸いです。
もう一度「介護職から未経験でSESエンジニアへ転職成功!」を読む ↑
未経験の転職を在職中からすべき理由
未経験から転職活動は、毎月の給料が保証されている在職中から始めるのがおすすめ。退職後でお金に余裕もないと、焦ることで判断が鈍り『ミスマッチ』を起こしかねません。
まずは、在職中から転職エージェントに複数登録しておき、初回の無料カウンセリングだけでもしておきましょう。あとはキャリアアドバイザーが応募者の状況に応じた求人案件の紹介や、面接の日程調整や給与年収交渉などを行なってくれるのでとても便利です。
新しい一歩を踏み出す方へ。
未経験が利用すべきIT/Web系に強いエージェント3選!
IT、Web、ゲーム業界に特化!豊富な非公開求人と専門知識で転職をサポート!
ワークポート
未経験求人にも力を入れているので、スキル・経験に自身のない方もまずは登録しておきましょう。
もっと多くの転職エージェントを知りたい方は、エンジニアにおすすめ!IT/Web系に強い転職サイト11選|現役プロが比較・ランキングという記事をご覧ください。
いきなりの転職が不安な方はプログラミングスクールという選択も
いきなり転職活動を開始する前に、「まずはプログラミング言語のスキルを身につけておきたい」。そう考える方には、プログラミングスクールの受講をおすすめします。
未経験・社会人でも安心して学習できるスクール、そして転職付き(転職保証型)のスクールなど、条件や目的によって選ぶ基準も様々だと思います。まずはじっくりと比較して、少しでも気になる教室があれば無料相談・体験会に申し込んでみると良いでしょう。
未経験・社会人、学生におすすめなプログラミングスクールを比較するなら、「おすすめプログラミングスクール比較11選!社会人・未経験の転職・就職にも有利!」という記事を参考にしてください。
転職付き(転職保証型)のプログラミングスクールの詳細を知りたいかたは、「【無料あり】転職支援・保証型プログラミングスクール比較11選!社会人・学生さんの就職に強い!」をご覧いただき、自分の目標や目的にぴったりのスクールを見つけてくださいね。
- 人気記事|インフラエンジニア向け転職サイトおすすめ11選【未経験OKあり】
- 人気記事|30代におすすめ!転職に強いプログラミングスクール【11選】
- ホワイトなSES企業の見分け方とは?現役エンジニアが徹底解説!
- SESは転職できないというのは本当?キャリアアップの道筋をSES経験者がお伝えする!
- 福祉業界から職業訓練校でJavaを学習後、SEへ転職!40代/男性/大阪在住の体験談・感想
- 30代未経験がRubyを学習してWebエンジニアへ転職した体験談―プログラミング初心者必見!
- 【実体験】30代のSE転職に必要な面接対策と転職後の働き方を解説!
- 30代でのエンジニア転職。面接に向けてすべき準備は?押さえておきたい6つのコトを解説します。
- 30代過ぎたサラリーマンへの朗報。業務未経験からIT業界へ転職は難しくないです。
- 30代後半ITエンジニアが転職に成功するためには?【現役エンジニア】が解説!
- CCNAの受験料はいくら?支払い方法やメリット、難易度などを解説