「新人エンジニアになったものの、何から手をつければいいのか分からない。」
「研修では理解できたはずなのに、実務に入った途端に知らない単語ばかりが飛び交う。」
「技術書を開いても、動画教材を見ても、なぜか成長している実感が湧かない。」
「休日を勉強に費やしても、翌週にはまた別のエラーや専門用語に手が止まり、同期との差に焦りを感じる。」
「先輩に質問するタイミングがつかめず、かといって自分で調べようとしても情報が多すぎてどれを信じればいいのかわからない。」
「エラーメッセージの意味も、コードの書き方の正解も、誰も教えてくれないまま手探りが続く。」
そんな状態が続けば、焦りを感じるのは当然のことです。ただ、これは特別なことではありません。多くの新人エンジニアが、同じような壁にぶつかっています。知識そのものが足りないというより、何をどの順番で身につければいいのかが整理できていない、というケースの方が実際には多いものです。
この記事では、何を、どの順番で、どの教材を使って学べばいいのかを、できるだけ具体的に解説していきます。
エンジニア歴16年、スマホアプリ開発会社で主にバックエンドを担当していますが、好きなのはフロント側です。最近ではエンジニア採用の面接官や新人教育も担当しています。運営者ページはこちら
目次
- 1 まず結論|新人エンジニアは「全部を勉強しよう」としなくていい
- 2 新人エンジニアが最初に身につけたい5つの力
- 3 何から勉強すればいい?新人エンジニアのおすすめ学習順序
- 4 新人エンジニアが勉強する内容【職種・配属先別】
- 5 新人エンジニアにおすすめの勉強方法
- 6 仕事をしながら勉強時間を確保するコツ
- 7 新人エンジニアが勉強でやりがちな失敗
- 8 プログラミングスクールは必要?独学との違い
- 9 新人エンジニアの勉強に関するよくある質問
- 10 まとめ|新人のうちは「自分で学べる力」を身につけよう
- 11 スキルアップしたい新人エンジニアが通うべきプログラミングスクール
- 12 20代、未経験の転職に強い転職エージェント・サイト
まず結論|新人エンジニアは「全部を勉強しよう」としなくていい
新人エンジニアが勉強で迷いやすい理由は、学ぶべき技術の数が多すぎることに尽きます。プログラミング言語だけでなく、Git、Linux、Docker、クラウド、ネットワーク、データベース。挙げていけばきりがありません。
こういうときは、勉強する内容を3つに分けて考えると整理しやすくなります。
①エンジニアとしての土台になる基礎知識
プログラミングの基本、OS、ネットワーク、データベース、Webの仕組み、アルゴリズム、Gitなど。言語や現場が変わっても役立つ、いわば土台となる知識です。CPUやメモリ、OSの仕組みを理解していないと、処理が遅い原因やメモリ不足が起きる理由を、なんとなくでしか説明できません。
②今の仕事・配属先で必要な知識
新人のうちに最優先すべきなのはここです。Javaの現場ならJavaとSpring、SQL、Git。インフラ配属ならLinuxとネットワーク、クラウド。まずは今の仕事についていくために必要なことから固めていきます。
③将来やりたい分野の勉強
生成AI、モバイル、フロントエンド、データ分析など、今後取り組みたい領域です。まずは①と②を固め、余裕が出てきてから③に広げる。この順番を守るだけで、学習の迷子になる確率はかなり減らせます。
新人エンジニアが最初に身につけたい5つの力
技術の一覧を並べるだけでは、正直あまり意味がありません。ここでは、仕事をするエンジニアとして必要な「力」という切り口で整理してみます。
①プログラミングの基礎力
変数、条件分岐、繰り返し、関数、クラス、オブジェクト指向。文法を丸暗記するのではなく、なぜそのコードが動くのかを理解することを重視してください。現場で使う言語がすでに決まっているなら、まずはその言語を優先しましょう。
②ITの全体像を理解する力
ブラウザ、サーバー、API、データベース、ネットワーク、OS。これらがどう関係しているかを、最初から詳しく理解する必要はありません。この技術はシステムのどこで、何のために使われているのか。その頭の中の地図を作ることが目的です。地図さえあれば、新しい知識に出会ったときに「これ、あの部分の話か」とつながっていくようになります。
③調べる力
エラーやわからない技術に出会ったとき、エラーメッセージを読む、公式ドキュメントを見る、検索する、既存コードを調べる、自分なりに試す、それでも解決できなければ質問する。この流れを自分の型として持っておくことが大切です。
④コードを読んで理解する力
新人の勉強は、どうしてもコードを書くことに偏りやすいものです。ただ、実務では既存コードを読んで理解する力も同じくらい重要になります。先輩のコード、自社サービスのコード、レビューコメント、他のメンバーのプルリクエスト。これらはすべて学習教材になります。
⑤わからないことを整理する力
「わかりません」で止まらず、何がわからないのか、どこまでは理解しているのか、何を調べたのかを整理する力です。これができるようになると、質問の質が上がり、自分で解決できる範囲も自然と広がっていきます。
何から勉強すればいい?新人エンジニアのおすすめ学習順序
ここがこの記事の核になる部分です。「新人はこれを全部やりましょう」というチェックリストではなく、優先順位の考え方として読んでください。
STEP1:まずは「自分の仕事」を理解する
自分はどんなシステムを担当しているのか。どんな技術が使われているのか。自分のタスクは、システム全体のどこに関係しているのか。流行りの技術を片っ端から追いかける前に、まずここを確認してください。目の前の仕事の全体像が見えていないと、何を学べば近道になるのかすら判断できません。
STEP2:業務で出てくる「知らない言葉」を放置しない
API、ORM、Docker、CI/CD、トランザクション。わからない言葉が出てきても、その場ですべてを深掘りする必要はありません。メモに残し、勉強用のバックログとして溜めていく。そして後から優先順位をつけて学んでいく方法をおすすめします。メモ帳でもスマートフォンのメモでも十分です。大事なのは、疑問を思いついたその瞬間に一行だけでも書き残しておくことです。
STEP3:業務で使うプログラミング言語の基礎を固める
言語を完璧に覚えることが目的ではありません。業務で実際に出てくる構文や書き方を中心に理解を広げていきます。ここで教材選びが重要になります。文法を体に入れたいだけなら環境構築なしで進められるProgateのようなサイトが向いていますし、少し進んだ内容を映像で確認したいならドットインストールのような短時間動画も使いやすいでしょう。ただし、動画やサイトだけで完結させず、必ず自分の手でコードを打つところまでをセットにしてください。
STEP4:ITの基礎知識を体系的に学ぶ
OS、ネットワーク、データベース、Web、セキュリティ、アルゴリズム。ここで具体的に役立つのが、ITパスポートや基本情報技術者試験の参考書と過去問です。たとえばネットワークの単元にはTCP/IPやDNSの仕組みが図解でまとまっていますし、データベースの単元では正規化の考え方やSQLの基本構文が体系立てて解説されています。資格取得そのものを目的にする必要はありませんが、参考書と過去問を「ITの基礎知識をひととおり網羅した教材」として使うのは実用的な選択です。過去問のSQL問題を解くだけでも、実務のSELECT文やJOINの理解が早くなります。
STEP5:小さくても自分で作る・試す
教材を見て終わりにするのではなく、サンプルコードを少し変える、機能を追加してみる、自分でAPIを作ってみる、DB設計を変えてみる。真似する、少し変える、自分で考える。この3段階を意識するだけで、インプット中心だった学習がアウトプット寄りに変わります。
STEP6:仕事で学んだことを振り返る
今日初めて知ったこと、解決できなかったエラー、レビューで指摘されたこと、理解できなかったコード。これらを記録していきます。仕事で得た疑問や経験を、そのまま次の勉強につなげていく。この循環ができると、勉強と実務が別々のものではなく、一続きのものになっていきます。
新人エンジニアが勉強する内容【職種・配属先別】
配属先によって最初に学ぶべき領域は変わります。自分の場合はどこから始めるべきか、ここで大まかに判断してみてください。
Web系エンジニアの場合
Web系はまず、フロントエンド(画面を作る側)とバックエンド(データを処理する裏側)のどちらを担当するのかで学ぶ優先順位が変わります。共通の土台としてHTML/CSS、JavaScript、Git、HTTPの基礎は早めに固めておいてください。
フロントエンド寄りなら、素のJavaScriptでボタンや入力チェックの処理を書けるようになってから、Reactなどのライブラリに進むと理解がスムーズです。バックエンド寄りなら、配属先で使う言語の基礎構文とあわせて、SQLとデータベースの基本操作を優先してください。HTTPとHTTPSの違い、セッションやクッキーの仕組みも、面接だけでなく実務のエラー調査で必要になる知識です。
資格はHTML5プロフェッショナル認定やPHP技術者認定試験のような言語特化のものがありますが、出題範囲を学習の地図として使う程度で十分です。何より効果が大きいのは、小さくても一つのWebサービスを自分の手で作り切ること。完成度より、なぜその実装にしたのかを自分の言葉で説明できる状態にしておくと、転職や評価の場面でも評価されやすくなります。
Java・業務システム系の場合
Java・業務システム系の現場では、多くの場合まずJavaの基礎文法から入り、オブジェクト指向、SQLとデータベース、そして配属先のフレームワークへと進む流れになります。未経験者向け研修でも、パソコン操作やSQL、Excelの基礎から始まり、Javaの基礎、設計書を見ながらコードを書く実践という順序が多く、独学の目安にもなります。
オブジェクト指向はつまずきやすいポイントです。クラス、継承、インターフェースを暗記するのではなく、なぜその設計にするのかを実際のコードと照らし合わせて理解してください。先輩のクラス設計を読み、なぜ処理を別クラスに分けているのか考えるのも良い練習です。
フレームワークは、道なき道を切り拓くプログラミングに対して、舗装された道路のようなものです。素のJavaで一から仕組みを作ろうとすると遠回りになりやすいので、配属先のフレームワークの入門チュートリアルから始めるのが実用的です。
資格は基本情報技術者試験がまず候補になり、Javaの知識を証明したい場合はJava関連の認定資格も選択肢に入ります。業務システムの現場では設計書を読み解く力も必要になるため、ドキュメントを読む練習も意識しておくと役立ちます。
インフラエンジニアの場合
インフラエンジニアの学習は、OSの基本操作から始めて、ネットワーク、サーバー構築、クラウドへと段階的に進むのが一般的な流れです。未経験者向けの研修でも、まずLinuxのコマンド操作に慣れるところから始まり、簡単なサーバー構築ができるようになった段階でAWSのようなクラウドの研修に進む、という組み立てがよく取られています。
最初に固めるべきはLinuxのコマンドライン操作です。ファイル操作やプロセス管理、権限設定といった基本コマンドに早く慣れておくと、その後の学習効率がまったく変わってきます。次にネットワークの基礎として、TCP/IP、DNS、ルーティングの仕組みを学びます。ここも、ITパスポートや基本情報技術者試験の参考書にある図解が理解の助けになります。
サーバー構築は、書籍で読むだけでなく実際に手を動かすことが特に重要な領域です。自宅のパソコンでも、Webサーバー、アプリケーションサーバー、データベースサーバーからなる簡単な構成を組んでみることができます。クラウドサービスの無料枠を使えば、実機を用意しなくても本番に近い環境で試せます。
資格については、ITパスポートや基本情報技術者試験で基礎を固めた後、LinuCやCCNAといったインフラ領域に特化した資格が実務知識の証明として機能しやすくなります。あわせて、不正アクセスや脆弱性対策といったセキュリティの基礎知識も、早いうちから少しずつ触れておくと業務の幅が広がります。
まだ配属先や担当領域が決まっていない場合
配属先が未定の場合は、どの領域に進んでも無駄にならない知識から手をつけるのがおすすめです。具体的には、ITパスポートや基本情報技術者試験レベルのIT基礎知識、プログラミング1言語の基礎、Git、そしてSQLの基本的なSELECT文です。これらはWeb系でもJava・業務システム系でもインフラでも共通して使う場面が出てきます。
技術を広く浅く追いかけすぎると、どれも中途半端なまま止まってしまいます。まずはこの4つを固めて、配属先が決まったタイミングでそれぞれの職種別の学習に切り替えていく、という進め方が現実的です。
| 配属先・職種 | 優先して学ぶこと |
|---|---|
| Web系エンジニア | HTML/CSS、JavaScript、SQL、HTTP、Git |
| Java・業務システム系 | Java、オブジェクト指向、SQL、Git、使用フレームワーク |
| インフラエンジニア | Linux、ネットワーク、サーバー、クラウド |
| 配属先未定 | ITの基礎知識、プログラミング1言語、Git |
新人エンジニアにおすすめの勉強方法
何を学ぶかだけでなく、どう学ぶかが成果を大きく左右します。同じ時間をかけても、方法が合っていなければ定着しませんし、逆にいくつかのコツを押さえるだけで同じ1時間の密度が変わってきます。
動画教材だけで満足しない
動画教材は環境構築が不要ですぐ始められる反面、見終えた直後に「わかった気になる」だけで終わりやすいという弱点があります。動画通りに手を動かせば形になるので達成感は得やすいのですが、自分で考える工程が抜けたまま次の動画に移ってしまうと、1ヶ月後には何を学んだのかすら思い出せない、ということが起こります。
対策はシンプルです。動画を見終えた直後、資料を閉じて何も見ずに同じものを再現してみてください。再現できなければ、そこが理解の浅い部分です。教材に戻って確認すれば、次に見るときの解像度が変わります。
写経から入り、少しずつ自分で変えていく
プログラミングを学び始めたばかりの時期は、サンプルコードを一文字ずつ自分の手で書き写す、いわゆる写経が効果的です。コピー&ペーストでは素通りしてしまう細部にも、自分で打ち込むことで自然と目が留まります。
慣れてきたら、変数名を変える、条件を少しいじる、機能を一つ追加してみる。真似する、少し変える、自分で考える。この3段階を踏むことで、書き写すだけの学習から一歩進んだアウトプットに変わっていきます。
教材はレベルと目的で使い分ける
いきなり評判の良い専門書や体系的な技術書に挑戦して、序盤で挫折した経験がある方も多いのではないでしょうか。初心者ほど、実力より少し背伸びした教材を選んでしまいがちです。まずは最後までやりきれるレベルの教材を選び、物足りなくなってから一段階レベルを上げる方が、結果的に速く進みます。
また、学び方には大きく2つの型があります。ひとつは、目の前の課題を解決するために必要な部分だけをその都度調べる逆引き型。もうひとつは、書籍や資格教材を使って体系的に一通り学ぶ型です。業務で使う技術は逆引き型で素早くキャッチアップし、ITの基礎知識のように土台として必要なものは体系型でまとめて学ぶ。この使い分けを意識すると、限られた時間を無駄にしません。
わからないことを「勉強リスト」にため、15分ルールで動く
業務中に出てきた疑問を記録し、思いつきで毎回違う教材に手を出すのではなく、学びたいことをストックしてから優先順位をつける。この習慣があるだけで、今日は何を勉強すればいいんだろうと悩む時間そのものがなくなります。
あわせて意識したいのが、調べる時間の区切り方です。エラーや疑問にぶつかったとき、15分ほど調べても糸口が見えなければ、質問リストに回して先輩に聞く。この基準を自分の中に持っておくと、一人で延々と悩み続けることもなく、かといってすぐに答えを求めすぎることもない距離感で学習を進められます。
資格の参考書・過去問を「教材」として使う
基本情報技術者試験やITパスポートは、合格そのものを目的にしなくても教材として価値があります。参考書には、OS、ネットワーク、データベース、セキュリティ、アルゴリズムがひとまとまりに整理されています。たとえば正規化やSQLのJOINの意味がなんとなくしかわからない場合、参考書のデータベース単元を読んでから過去問のSQL問題を数問解くだけで、実務のクエリを読むときの理解度が変わってきます。ネットワークが苦手な場合も同様で、TCP/IPやDNSの図解を一通り読んでから業務のエラーログを見返すと、以前より意味がつながって見えるはずです。
先輩のコードやレビューを教材にする
これは実務経験のない人には使えない、新人エンジニアだからこそ手にできる学習方法です。なぜこの書き方をしているのか、別の実装方法はないか、レビューで何を指摘されているのか。意識して読むだけで、他のどんな教材よりも実践的な学びが得られます。先輩に直接聞ける環境なら、答えそのものより、なぜそう判断したのかという思考の過程を聞いてみてください。
手を動かす場所や環境を変えてみる
コードを書く作業は自宅のパソコンでしかできませんが、知識のインプットだけなら通勤電車の中でも技術記事を読むことができます。また、サーバーやクラウドの知識を学ぶときは、実機がなくても手を動かせます。主要なクラウドサービスには無料枠が用意されていることが多く、登録すればすぐに簡易的な環境を用意できます。座学だけで終わらせず、実際に触れる環境を早めに作っておくと理解の速度が変わってきます。
仕事をしながら勉強時間を確保するコツ
毎日長時間より、続けられる時間を決める
平日は15〜30分だけ振り返る、通勤時間に技術記事を読む、休日に1〜2時間だけ手を動かす。数字はあくまで一例です。25分集中して5分休むというように、時間を区切って取り組む方法も、だらだら続けるより集中を保ちやすくなります。
仕事と関係ない勉強ばかりしない
AI、クラウド、フロントエンド、資格。興味の対象が増えていくのは自然なことです。ただ、新人のうちはまず今の業務につながる知識を優先してください。実際の現場でよく聞かれるのは、今の業務の延長線上で必要になるスキルから決めていく方がコストパフォーマンスが良い、という考え方です。何のプロとして食べていきたいかを先に絞り込むと、学ぶべきことも自然と絞られてきます。
1日にどれだけ学べなくても、翌日にまとめて取り返そうとしない
忙しい日に勉強時間が取れないことは普通に起こります。無理に翌日へ振り替えて長時間まとめてやろうとすると、かえって続かなくなります。10分でもいいので、その日の疑問をメモに残しておく。それだけでも勉強用バックログとしては十分な蓄積になります。
新人エンジニアが勉強でやりがちな失敗
チュートリアルを次々こなして満足する
チュートリアルを終えたのに、自分では何も作れない状態を指す言葉があります。チュートリアル地獄です。1つの教材を終えたら、必ず学んだ内容を使って小さな課題を自分で作ってみてください。TODOアプリのチュートリアルなら、機能を1つ追加した自分だけのTODOアプリを作る、という具合です。
同じ内容の教材を何周もする
Progateを2周目、Udemyの講座をもう一度、という学習を繰り返している場合、それは新しいインプットではなく、わかった気になるだけの反復になっている可能性があります。教材を学ぶことはインプットである以上、繰り返すほど「本当にわかっていない部分」が見えにくくなります。教材を1周終えたら、自分で何かを作ってフィードバックを受けるほうに時間を回してください。
勉強時間の長さを目標にしてしまう
毎日3時間、月に100時間、といった時間の積み上げを目標にすると、時間をかけた割に成果が出ないことがあります。時間そのものより、その時間で何ができるようになったかを基準にしてください。1ヶ月前にできなかったことが、今できているか。振り返る基準はそこに置くのがおすすめです。
自己流にこだわりすぎる
自分に合っていると思い込んでいる勉強法が、実はただ慣れているだけということもあります。先輩や信頼できるエンジニアのやり方を一度そのまま真似てみることも、遠回りに見えて近道になる場合があります。
プログラミングスクールは必要?独学との違い
すでに新人エンジニアなら、まず会社の研修や実務を最大限活用する
すでに新人エンジニアとして働いているなら、研修やOJT、先輩のコード、レビューといった環境そのものが、すでに立派な学習の場になっています。まずはこの環境を使い切ることを考えてください。
プログラミングスクールが向いているケース
体系的に学び直したい、独学で何度も挫折している、特定の技術を短期間で学びたい、質問できる環境が欲しい。こうした場合はプログラミングスクールという選択肢も出てきます。ただ、新人エンジニアなら必ず通うべきだとは言い切れません。独学との違いを理解した上で、自分に合った学習環境を選んでください。
新人エンジニアの勉強に関するよくある質問
新人エンジニアは毎日勉強したほうがいい?
毎日何時間も勉強する必要があるとは限りません。重要なのは、無理のない形で継続すること。そして、仕事で得た疑問をそのまま学びにつなげていくことです。
仕事が忙しくて勉強時間が取れません
短時間でも構いません。今日わからなかったことを調べる、コードを少し読み返す、明日質問したいことを整理する。こうした仕事とつながる学習から始めてみてください。
基本情報技術者試験は取るべき?
必須ではありません。ただ、参考書と過去問はOS・ネットワーク・データベース・アルゴリズムがまとまった教材として実用的です。合格を目指さなくても、苦手分野の単元だけ読む使い方もできます。
動画教材だけで勉強しても大丈夫?
動画だけで完結させると、わかった気になったまま止まってしまいやすくなります。動画を見た後に、自分の手で何も見ずに再現できるかを必ず確認してください。
同期との実力差に焦っています
スタート地点がそもそも違うので、単純に比較しすぎないでください。まずは今の業務を理解し、自分の課題を一つずつ解決していく。それだけで十分です。
何から勉強すればいいかわからなくなったら?
今の仕事でわからないこと、その周辺の技術や知識、IT全体の基礎知識。この順番に戻ってください。新しい教材を探すより、自分の仕事や理解不足に立ち返るほうが近道になります。
まとめ|新人のうちは「自分で学べる力」を身につけよう
新人エンジニアのうちは、知らない技術が多くて当然です。重要なのは、すべてを一気に覚えようとすることではありません。
今の仕事を理解する。わからないことを記録する。優先順位をつける。基礎知識は資格教材のような体系的な教材でまとめて学び、業務で使う技術は逆引きで素早くキャッチアップする。実際に手を動かす。振り返って次の学習につなげる。この流れを繰り返してください。
まずは今週、仕事の中でわからなかったことを一つ選んで、15分だけ調べてみてください。それで解決しなければ、質問リストに回す。この小さな仕組みを回すことが、結果的に一番効率のいい学び方になります。
もう一度「新人エンジニアの勉強法|何をどう学ぶ?仕事についていくための学習方法」を読む ↑
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