ホワイトなSES企業の見分け方とは？現役エンジニアが徹底解説！

IT業界にてSES企業というのはブラック企業であるというイメージが強いですが、ホワイト企業はもちろんあります。近年では、IT人材不足という深刻な状況や働き方改革によってホワイト企業もかなり増えてきています。実際のところ、自社開発の中小企業やSlerよりもいい条件のSES企業が増えてきています。

ここでは、SESのホワイト企業とはどういう企業のことなのか、見極め方などについて、IT企業で20数年勤務している現役のシステムエンジニアが解説します。

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SESホワイト企業とは？

IT業界にてSES企業はブラックであるというイメージがとても強く、躊躇する方も多くいます。しかし、SESは初心者や経験の浅い人にとっては技術を吸収しながら仕事ができるという働きやすい環境でもあることから、人気が出てきています。

ここ数年では、働き方改革であったり、IT人材不足という深刻な状況もあり、ホワイト企業が増えてきています。

では、どのような企業がホワイト企業と呼ばれるのでしょうか。6つの特徴をあげてみます。

SESとは、エンジニアを客先の現場に派遣し、常駐させて作業を行うことがほとんどです。どのように評価されて給料などに還元されるのか、自社の所属する社員に対してどのような向き合い方などにどれだけ配慮があるのかなどが重要であり、ホワイト企業と呼ばれる最低条件です。

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営業力が高い企業はホワイト企業です。なぜなら、営業力が弱いとされる企業では、ホワイト企業と渡り合うことができず、エンジニアのスキルにあった案件先に派遣することができなかったり、多重請負や下流案件しか受注することができず、結果的に社員への報酬も低くなってしまうからです。

着実にスキルアップするために、一人だけで参画させるのではなく、助け合うことができるチーム体制を作っていい環境に参画させることができるかどうかも営業力のあるホワイト企業だからこそと言えます。

チーム体制についても、30代や40代など経験のあるエンジニアと若手エンジニアという体制であることも重要です。30代、40代のエンジニアの割合が高い企業は社員が定着しているということで、環境が良い企業ということでホワイト企業であると言えます。

6つのポイントについて細かく解説しましたが、特に警戒したほうがいいとされることは、若手ひとりで案件に参画させているような企業です。エンジニアのスキルなどを優先して案件を獲得できない企業、つまり、営業力が弱い企業と言えるからです。

SESホワイト企業の見分け方

SESホワイト企業についての特徴を6つ紹介しましたが、実際にホワイト企業なのか見分けるにはどのようなことをチェックしていけばいいのでしょうか。ここでは、ホワイト企業であるかどうかを見分けるポイント、そして自分にあっている企業であるかチェックしておくべきポイントがあります。

ホワイト企業は応募前と応募後でそれぞれ見分け方があります。それぞれにわけて見分け方を解説していきます。

　「応募前」（事前に）見分けるポイント

ホワイト企業を探すために、インターネット上の情報でSESホワイト企業であるか確認するポイントは次の3つになります。

口コミ

見分けるためのポイントの1つ目は、「口コミ」です。まずは、「会社名　口コミ」などで検索して口コミ内容をみてみましょう。もし、悪いイメージの口コミが多く見受けられるようであれば、ホワイト企業の可能性が低いと思ったほうがよいでしょう。例えば、会社に対しての不満などのダイレクトな内容が多く書かれているものです。

悪いイメージのものが少ないからと言って、ホワイト企業であると断言することは危険です。なぜなら、良いイメージの口コミはいくらでも自由に作れるからです。

「もしかしたら、ホワイト企業なのかもしれない」「とりあえず、おさえておこう」と思っていただければと思います。

企業の公式ホームページ

見分けるためのポイントの2つ目は、「企業の公式ホームページ」です。ブラック企業は会社の情報を隠す傾向があります。ホームページを見て次のことを確認してみましょう。

採用情報のページには、必要とされるスキルであったり、給料や昇給や福利厚生の内容であったり気になることがたくさんあります。いちばん気になるページであり重要なところです。

代表の挨拶のページには、写真や挨拶が記載されています。内容を読んでみて違和感を感じたり、企業理念についても同様で、思っていることと違うなど不信感を少しでも抱いたと感じたりした場合には、その企業を諦めていいと思います。

代表がやっている場合のSNSやブログ

見分けるためのポイントの3つ目は、「代表がやっている場合のSNSやブログ」です。SES業界では代表がSNSやブログを投稿していることが多いです。企業のホームページでの挨拶よりもホワイト企業であるか見分けるためには重要なポイントになります。

内容を見て、代表の挨拶と同様に違和感などを感じると思ったら警戒しようと思ってみてもいいのではないでしょうか。

ここまでの3つのポイントで共通することは、違和感、不信感を感じたかどうかです。少しでも疑問に思うことがあれば、ホワイト企業ではないのかもしれないと警戒するべきです。

　「応募後」見分けるポイント

確実にSESホワイト企業であるか見分けるためには、面接などで実際に確認することです。その見分けポイントは次の3つになります。

この4つのポイントについては、事前にインターネット上でも見ることはできますが、ネット情報はいくらでもよく見せることができます。面接などでしっかりと確認することが重要になります。

給料や昇給、ボーナス

見分けるためのポイントの4つ目は、「給料や昇給、ボーナス」です。自分が納得できる給料をもらうことができるのかしっかり確認することが重要です。

給料はもちろんですが、昇給面についても長く働いていく上では重要なことで、昇給するにはどのようなことをしなければならないのか、ボーナスはあるのか、どれくらいの割合で貰うことができるのかという点も確認しましょう。

面接時に質問したとき、しっかりした答えが返ってこない場合は注意が必要です。

自社での作業量

見分けるためのポイントの5つ目は、「自社での作業量」です。あまり知られていないと思いますが、自社での作業量は会社によって全然異なります。例えば、日報や週報、月報や定期的な面談、自社の所属チームでのミーティングやその議事録作成、帰社などです。これらがどれだけあるのかによって、作業量も作業時間も変わってきます。

これらの作業をおろそかにすると給料や昇給にも影響を及ぼしてきますので、確認しづらい内容ではあると思います。しかし、SESとは客先に派遣されて作業をするため、自社の作業というのは負担になりますので、ぜひとも確認しましょう。

営業力（商流など）

見分けるためのポイントの6つ目は、「営業力（商流など）」です。つまり、所属する会社の営業力です。前述で「営業力が高い企業はホワイト企業である」と記載しましたが、SES企業に就職するのであれば、営業力のレベルは絶対確認するポイントです。
営業力が高い人がついてくれるかどうかで自分のスキルにあった案件の獲得をしてもらえるか変わってきます。

ただ、面接相手に営業力のレベルを確認するのはなかなか難しいので、商流を確認してみると営業力がどれくらいなのか予測ができます。例えば、1次請けの割合が高いとなれば営業力が高いと言えますし、逆に2次請け、3次請けなどが多いとなると営業力が低い可能性が高いです。会社によってどのような案件、種類によって異なりますが、1次請けが多いところ企業はホワイト企業であると言えます。

まとめ

ここでは、SESのホワイト企業と呼ばれる企業の特徴を6つ、そしてSESホワイト企業の見分け方についてポイントを6つ解説してきましたがいかがだったでしょうか。

SESというのは、現代の働き方に合っていると言えます。IT業界では深刻な人材不足であり、必要なときに必要なスキルを持った人材をアサインするのはかなり難しいです。だからこそ、必要なときに人材を確保できるSES企業の存在というのは大きいと言えます。

初心者や経験が浅い人にとっては、SESというのは教育面がしっかりしていたり、いろいろな環境で仕事をすることも可能であったりと働きやすく最適であると思います。

ただし、まだまだブラック企業というのも数多く残っていますので、ホワイト企業なのか違うのかをしっかりと見分けなければなりません。

本記事を読んでいただき、SESのホワイト企業を見分けて就職、転職活動に活かしていただければと思います。

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