タツヒロさん(仮名・20代)のプロフィール
- 転職したときの年齢は? 29歳
- 転職前の職種は? 公務員
- 転職後の職種は? 諸事情により内定を辞退
- 転職活動に使ったサービスは? 転職エージェント
- 内定の成功ポイントは? プログラミングスクールで身に付けたスキル(Java)
- 性別は? 男性
- お住いは? 群馬県
※本記事は2018年3月に寄稿されました。スクールに関する内容などについては、一部寄稿当時のもとなります。
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目次
はじめに
みなさんこんにちは。私は公務員技術職から未経験でIT企業2社に内定をとりました。色々な事情が重なり今回は転職をあきらめましたが、私のお話が未経験からエンジニアへ転職したいと考える方のためになればと考えて、お話しさせていただきます。
ちょうど今、世の中では「働き方改革」や「副業解禁」という言葉がよく聞かれるようになってきました。転職を”キャリアアップの手段”として前向きに捉える空気も、以前と比べてずいぶん広まってきたように感じます。そんな時代の流れの中で、私自身も「このまま公務員を続けていていいのか」という疑問を持ち、行動に移した一人です。
公務員という安定した立場を手放すことへの不安がなかったといえば嘘になります。ただ、プログラミングを学び、転職活動を経験したことで、「やればできる」という手応えを得ることができました。この体験談が、同じように一歩を踏み出せずにいる方の背中を少しでも押せれば幸いです。
なぜ公務員から転職することを考えたか?

将来特にやりたいこともなく、新卒で公務員になりました。ですが、仕事をしていくうちに、このまま定年まで勤めていいのか疑問を感じてきました。周りが尊敬できない職員ばかりだったからです。
疑問は強まるばかりで、気がつけば29歳になっていました。「30歳になる前に動かなければ」という焦りが、頭の片隅にずっとありました。
転職市場では20代と30代の間には見えない壁があるとよく言われます。異業種・未経験での転職であればなおさらです。
今動かなければ、選択肢はどんどん狭まっていく・・・そう感じた29歳の2月に、ついに転職活動を行うことに決めました。
転職を打ち明けたときの周囲の反応
転職活動を始めるにあたって、避けて通れなかったのが家族への報告でした。公務員という立場を手放すことへの反応は、正直なところ想像通りのものでした。「せっかく公務員になれたのに、もったいない」「安定した仕事を捨てるなんてリスクが高すぎる」——そういった言葉を、親をはじめ身近な人から何度も聞かされました。
気持ちはわかります。公務員は世間的に「安定の象徴」として見られています。その立場を自ら手放そうとしている人間が、周囲から心配されるのは当然のことです。ただ、私自身は「このまま定年まで今の職場にいることの方がリスクだ」という感覚をずっと持っていました。安定しているように見えて、自分のスキルや市場価値は何も育っていない——その焦りの方が、転職へのプレッシャーよりもずっと大きかったのです。
周囲を完全に納得させることはできませんでしたが、「まずやってみる」と決めて動き始めました。転職活動の結果として内定をいただけたことは、そういった周囲の不安に対する一つの答えになったと思っています。
なぜ未経験でIT企業への転職を考えたか?

最初に複数の転職エージェントにお話を聞きましたが、いい感触は得られませんでした。なぜいい感触を得られなかったか考えてみたところ、転職に活かせるスキルがあまりになかったのです。
そこで改めて「自分に何ができるか」を棚卸しした結果、新たなスキルを身につけて勝負するしかないという結論に至りました。その中で目を向けたのがITです。転職先を調べる中で、経済産業省が「2030年には数十万人規模でIT人材が不足する」と予測するレポートを目にしました。
スマートフォンの普及でWeb・アプリの需要があらゆる業種で伸びており、ITはもはや一部の専門家だけの世界ではなくなりつつあるという空気も感じていました。未経験でも需要のある分野に飛び込めば、チャンスはあるのではないかと感じたのです。
プログラミングの学習を考えた
公務員での経験は、スキルや職歴として実質カウントされていませんでした。また、公務員での専門分野には全く愛着がなかったうえに、公務員では専門知識がロクに得られなかったので、公務員での専門分野を活かす道も考えませんでした。そこで、転職に向けて新たなスキルを身に着けようと思ったのです。そのために、プログラミングを勉強することにしました。
ITの需要は増す一方と予測されるので、29歳未経験でも転職のチャンスがあると考えました。しかも、大学時代に研究でEXCEL VBAというプログラミング言語を使った経験があったので、プログラミングであれば学びやすいのではないかという想いもありました。
公務員の仕事の中でもパソコンを使う場面は多く、ExcelやWord操作への慣れはあったのですが、プログラミングとなると話は別です。とはいえ、VBAで「コードを書いて何かを動かす」という感覚を一度でも経験していたことは、自分の中で小さな自信になっていました。
どうやってプログラミングを学んだか?

とはいえ、今から独学でプログラミングを学び直すのは自信がなかったので、プログラミングスクールで学ぶことにしました。特に未経験ですと、独学では挫折する可能性が非常に高いのでプログラミングスクールを使って学ぶことが絶対におすすめです。どのスクールを選ぶかで学習の質も転職結果も変わってくると思い、いくつかのスクールを比較しながらじっくり情報を集めました。
どういう分野の企業に転職したいか、どういう形が学びやすいか考えてプログラミングスクールや言語を選ぶといいでしょう。IT企業は技術の進歩が早くて、どこの会社も学び続ける姿勢があるかを重視しています。その姿勢を見せる意味合いもあります。
転職までサポートしてくれるプログラミングスクールはいくつかありますが、私は4月からTechAcademyの就職予備校コースで『Java』を学ぶことにしました。
理由は二つありまして、一つはTechAcademy(テックアカデミー)経由で内定をとった会社に20代で入社した場合、受講料がキャッシュバックされることです。もう一つが、オンラインのみで学べることです。地方在住でしたので、オンラインのみで学べて非常に助かりました。
東京のスクールに通うとなれば、交通費も時間も相当かかります。仕事をしながら学ぶ身としては、自宅で完結できる環境はとても大きなメリットでした。また、週2回現役エンジニアのメンターとビデオ通話でやりとりできる点も、独学との大きな違いで安心感につながりました。
どうやって学習を進めたか?

2か月コースで『Java』を学びました。Javaを選んだのは、企業向けのシステム開発での採用実績が豊富で、求人数も多かったからです。未経験からの転職を考えたとき、まず仕事の取りやすい言語を選ぶのが現実的だと判断しました。
基本的にカリキュラムに沿った自主学習でしたが、チャットで疑問点を相談できるうえに、週2回メンターに相談することもできて、スムーズに学習が進みました。1か月でカリキュラムを終了させて、残り1か月でポートフォリオを作成しました。
もちろん、在職中に学習を進めることは簡単ではありませんでした。平日は仕事が終わってから夜の時間を使い、休日はまとまった学習時間を確保するというスケジュールで進めていました。疲れて思うように進まない日もありましたが、「2か月という期限がある」というスクールの仕組みが、自分にとってはいい意味でのプレッシャーになっていました。期限がなければ、ズルズルと後回しにしていたかもしれません。
今まで学んだ知識を使って、簡単なデータベースシステムを作成しました。苦労しましたが、なんとか未経験者であればポートフォリオとして通用するレベルのものを作成できました。このポートフォリオは面接の時に提出しました。
スクールのメンターからは、「ポートフォリオを提出できるかできないかで選考の通過率も変わってくる」とアドバイスを受けていたため、何とか形にできて良かったと思っています。
完成度よりもまず「自分で作り切った」という事実が重要だと、メンターの言葉を聞いてあらためて感じました。未経験者がポートフォリオを提出できること自体、学習への本気度を示すことになるからです。
どうやって転職活動を進めたか?

プログラミングを学ぶと同時に、転職活動に向けてTechAcademyの担当者と4月の段階でオンライン面談しました。未経験者の転職に強い転職エージェントを紹介いただき、5月には転職エージェントの担当者とも面談を行いました。その際には、オンライン面談だけでなく、東京の事務所に出向いて面談を行いました。
地方在住の自分にとって上京しての対面面談は一大イベントでしたが、担当者と直接話すことで求人の解像度が上がりましたし、自分の状況をより深く理解してもらえたと感じました。
自分で転職先を探すこともいいですが、特に「未経験者は転職エージェントを使った方がやりやすい」と思います。
エージェントの方はIT企業への転職についてよくご存じですし、転職エージェント経由で紹介いただいた企業の場合、面接後に合否に関係なくフィードバックがいただける場合があります。これが非常に大きくて、不合格だった場合でもどこがいけなかったのかわかります。次から対策を講じることができるので、効率的に面接を行うことができます。
また、企業との日程調整や条件交渉もエージェントが間に入ってくれるため、在職中でも転職活動を進めやすいのは大きなメリットでした。
受験、そして内定

就職予備校コースの2か月が終了し、7月からは面接に入りました。私の場合は15社程度紹介いただき、そのうち6社に応募しました。
転職エージェントの方からは、「未経験者の場合入社が比較的容易なエンジニア派遣会社や契約社員で1、2年実務経験を積んでから希望分野に転職することも手ですが、あなたは優秀なのでより難易度の高い自社開発の会社に挑戦してみてはどうでしょうか?」と提案を受けて、自社開発の会社を第一志望としました。
転職活動を進める中で、ネット上でも「SESはやめとけ」「自社開発の方がスキルが積める」といった声を目にしていたこともあり、この提案は自分の考えと一致するものでした。
私の住んでいる地方から日帰りで面接会場に行ける会社は6社のうち2社ありまして、その2社は直接面接会場に出向いて面接を受けてきました。そのうち1社はあまり面接官と波長が合わずに辞退し、もう1社からは内定をいただきました。内定をいただいた会社は独自のシステムパッケージを展開する自社開発企業で、面接は1回のみの会社でした。
残り4社は東京の会社でした。最終面接以外はオンラインによる面接を行っていただくことが可能な会社を選びました。オンラインによる面接に対応してくれる会社は、地方在住の自分にとってはありがたいだけでなく、「こういう柔軟な働き方ができる会社なら、入社後も働きやすそうだ」という判断材料にもなりました。
2社は一次面接で不合格になりましたが、フィードバックが大いに役立ちました。
もう2社は最終面接に進みました。最終面接は東京で実施されるので、1週間夏休みを取って東京に滞在することにしました。滞在中に2社とも面接を行っていただきました。1社は最終面接で不合格でしたが、もう1社の自社開発のWebサービス会社からは内定をいただきました。
最後に

色々な事情が重なり今回は転職をあきらめましたが、プログラミングにやりがいを感じましたし、職場見学もさせていただいて楽しそうに思いました。
何より、転職活動の流れがわかりましたので、非常にいい経験となりました。特に、転職エージェントの使い方や面接後のフィードバックの活かし方など、「次に活かせる具体的なノウハウ」が身についたことは大きな収穫でした。エージェントなしで一人で動いていたら、こうした気づきは得られなかったと思います。
近い将来、必ずIT企業に転職します。その時にこの経験が役立つと思います。
私のお話はいかがだったでしょうか。
このお話が、未経験からIT企業への就職やエンジニア転職を目指すみなさんに役立てば幸いです。
もう一度「公務員のエンジニア転職!未経験からIT企業2社の内定を獲得した体験談!」を読む ↑
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