トモヒロさん(仮名)のプロフィール
- 転職したときの年齢は? 26歳
- 転職前の職種は? 小売業 売り場担当正社員
- 転職活動に使ったサービスは? doda
- 転職後の職種は? 自社開発会社(自社サービス)のWebエンジニア
- 転職前後の収入の違いは? 320万から310万程度
- 性別は? 男性
- お住いは? 神奈川県
さて、昨今急速にIT業界が進歩しており、ディープラーニングによる人工知能の発達やスパコン、われわれのスマホなどITの躍進は日々新たな成長を見せてくれています。そして、ホワイトカラーの職がなくなるだとか、工場の生産ラインの人員を大幅にカットされるなど、大失業時代がやってくるといわれています。
保険の査定人員をITでカットできたということは業務の効率化や経営者側からみたら、人員の経費削減ができることから、今後の働き方について問われる時代になってきました。そこで、筆者は今年2018年の4月から、完全異業種の未経験で社内でのweb開発SEへ転職したのですが、どのような経緯で転職できたのか、ご参考になればと思い執筆いたしました。皆さんの転職活動の参考になれば嬉しいです!
目次
大学院新卒就活で大失敗
大学院時代(当時25歳)の私は、教育学専攻に在籍していたことから、将来は学校の先生や教育の研究者という道に進もうと考えていました。
しかし、現場の学校の研究で多くの教員の方と出会う機会があり、様々なお話を聞くことで学校教育の裏事情を知る事となります。その結果、次第に現場の教員への道に不安を頂くようになっていきました。
また、当時は”大学の教員には博士課程を修了しなければ成れない”という風潮も根強かったのですが、私は金銭的な余裕もなく、博士過程への進学は諦めざるを得ない状況だったのです。
このような事情もあり、民間企業の教育や人材に特化した企業を中心に就活を行いました。いくつかの大手人材会社企業や教育出版系企業から内定を頂いた結果、教育出版系企業へ就職しようと考えていました。
そんな矢先、当時アルバイトしていたGMS(総合スーパー)の社員から「見聞を広げるつもりで、うちもうけみたら」と言われ、一生に一回だからと思い適当にエントリーしました。
すると、会社説明会や選考会で「うちには手を挙げれば何でもできるという風潮がある」。ということや、面接時に「教育学の修士ならぜひ入社後すぐに人事部に」という言葉を頂いたのでした。
それだけではなく、「グループ会社として多岐に渡ったビジネスを展開していて、君にはすぐにでも多くのグループ会社での人事を任せたい」と言われたため、「この企業での市場価値が高いと判断されている」、「楽しそう」、「人事で多岐に渡ったビジネスモデルを扱っているため自己成長にはうってつけだ」と非常に魅力的な仕事で、やりがいもあると感じました。
結果、すべての内定を蹴ってこのGMSへの就職を決めました。
しかし、入社してみると・・・
自分の思いとは裏腹に、売り場社員からスタートになっていたのです。
「なんだこれは!!!」と感じた私は、採用した人事に「話が違うと」直訴しました。しかし、担当者は「私はいつか人事に入れるという説明をした」と言い張り、そのいつかというのは5年後?10年後?になるか分からないという最悪な実情。
テレビ業界で例えるならば、ニュースキャスターの採用がADに回された感覚でしょうか。
もちろん、私がしっかりと確認しなかったのがいけなかったのですが、希望する人事への道ではなく、「販売」の仕事を任されることになってしまったのです。
販売員としての仕事
自身の確認不足で既に入社してしまったGMSの販売の仕事は、インテリアコーナー担当の販売員としてスタートしました。
私が配属された店舗は、全国にある店舗の中で有数の来店客数を誇り、日曜日は10歩けばお客様対応に終われることの繰り返しでした。毎日多忙な日々を過ごす中で「俺はなんで販売の仕事をしているんだろう」と思って仕事をしていました。
今と思えば大変申し訳ないのですが、上司の人に対して、一切尊敬する気持ちも芽生えず、1ヶ月程度で社員としての業務を覚えられたため、楽をしたいがために非効率なところが多々目につくようになりました。
例えば無人レジを導入したり、搬入を毎回人間が行なっているけれどGPSやカメラを取り付けることで、人件費が浮くんじゃないかなどと考え始めました。
もうこの頃には、「この会社にいてもしょうがない」と思うようになっていました。辞める事ばかりを考える日々のなか、非効率なものを効率的に変える事ができる仕事、ITの仕事に対して興味を持ち始めたのです。
IT業界調査から転職活動へ
仕事の合間を縫って誰にも知られないように調査を開始しました。
IT業界の専門性や資格を身につけることで、自らキャリアを切り開いていけるというスタンスやトレンドなどの動きが早いこと。また、手に職をつけることで将来的もし就職難に陥っても乗り切れるではという考えから、IT業界への興味がより一層強くなったのでした。
しかし、IT業界は日本の職種では非常に悪いイメージが先行されていて、35歳定年説、 デスマーチ、ブラック企業、孫請け、曽孫請けという恐ろしいことが現実としてあります。
果たして本当にそうなのだろうかと業界で働く下請け複数の人に聞いてみると、昔は長時間労働のような現場が多数あったが、今ではなくなりつつあるし、大体長時間労働になることは納期間近であることが多いと話されました。
そして、今は人手が足りないからプログラミングのスキルも会社に入ってから一から給料をもらって勉強ができると言われました。しかし、給料は孫請け以下だと安いため気をつけた方がいいと忠告は頂きました。
これらのお話を受け、『自社開発(自社サービス)エンジニア』を目指し就活をやってみようと思い立ち活動を開始しました。
DODAを利用した転職活動
早速電車の広告で目に入ったdodaへ登録しました。
自宅が神奈川の横浜方面のため、dodaでは直接丸の内の本社に出向きました。そこで、「転職活動をどう進めて行きたいのか」コンサルティングしていただきました。
とても丁寧に話を聞いてくださり安心感があり、目の前で抱えている求人票からエントリーしてくださりました。
実際電話でお話を済ませることができるので訪ねて行かなくてもいいのですが、コンサルタントとお会いし、方向性を決めることでモチベーションの維持につながった為、エージェントを利用して良かったと思っています。
はじめにコンサルタントの方から「IT業界は人手が足らないと言われているけれども、資格がない未経験転職は給料は月給大体18万から20万前後の仕事でボーナスがないところが多いです。」と言われました。しかし、上位の資格を身につけていければどこでも転職でき、高年収を期できるとのことです。
『派遣型SES』と呼ばれる大手企業が発注を出した仕事に対して、派遣所属している会社の社員として派遣される会社がほとんど中で、自社で開発を行なっている会社もあります。私は、直接コンサルタントから紹介された会社以外に、エージェントが所有している案件から『自社開発(自社サービス)エンジニア』を探してエントリーを行いました。
覚悟はしていたことですが、エントリーしても2割から3割程度しか通らず、たまたまエントリーして書類選考で合格頂いても面接で落とされてまくりました。dodaの担当コンサルタントの方が毎回どこがだめだったのか、丁寧にヒアリングしてアドバイスを下さりました。
お陰で50社くらいエントリーして書類が通ったのが10社程度、内定が4社常駐型の企業からの内定と1社『自社開発』の企業から内定を得ることができました!
仕事と両立しながら行うのはなかなか大変ですが、そこはITの人材になるんだという強い意志で活動しました。その自社内開発の会社では未経験からの研修が設けられてあり、社内独自で行っているWeb開発の仕事をしている会社でした。
給料も『自社開発エンジニア』いうこともあり、23万からスタートで、ボーナスも夏冬でるところでした。結果的に年収300万ちょっと程度で前職とほぼ変わらないような給料です。
その会社に入社することを決め、即退職願を提出し4月から働き出しています。IT業界の面接が特徴的だったのは、ほぼ全ての会社が1回の面接で決まるところが多いように感じました。それだけ、人手不足ということなのでしょう。
入社して1ヶ月半の感想
現在まだ1ヶ月半しか経っていない感想ですが、現在は毎日Javaと呼ばれる言語の研修を行っている段階です。
プログラミングのスキルを身につけることは私にとって、とても楽しく、一つの趣味になりそうな感じです。休みの日も復習や予習をしたりして楽しんで勉強しています。
人によっては向き不向きあるだろうなとも感じますが、何かこつこつ組み立てることが好きだという方や、その全体像・完成を考えながら仕事することは向いているのではないでしょうか。たかが1ヶ月半の人間で申し訳ありませんが、これから邁進してまいります!
少しでも気になった方は是非、エンジニア職の世界へ足を踏み入れてみてください!
もう一度「未経験の販売員が自社開発のWebエンジニアへ転職」を読む ↑
未経験の転職を在職中からすべき理由
未経験から転職活動は、毎月の給料が保証されている在職中から始めるのがおすすめ。退職後でお金に余裕もないと、焦ることで判断が鈍り『ミスマッチ』を起こしかねません。
まずは、在職中から転職エージェントに複数登録しておき、初回の無料カウンセリングだけでもしておきましょう。あとはキャリアアドバイザーが応募者の状況に応じた求人案件の紹介や、面接の日程調整や給与年収交渉などを行なってくれるのでとても便利です。
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