エンジニアの転職

自社開発と受託開発の働き方の違いとは?メリット・デメリットなど現役エンジニアが徹底開発!

更新日: 投稿日:2019年3月13日

ビジネススキルのイメージ

  • IT業界未経験で、受託開発と自社開発(自社サービス)どちらに転職すべきか迷っている・・・
  • エンジニアとして受託開発企業に勤務しているけど、自社開発(自社サービス)企業に転職したい・・・
  • そもそも自社開発(自社サービス)と受託開発って何が違って、そんなメリット・デメリットがあるのか分からない・・・

このような疑問にお答えします。

自社開発(自社サービス)と受託開発は同じIT企業でも、異なる点が多くあります。自社開発(自社サービス)、受託開発、どちらに就職するかの選択を誤ると、仕事のやりやすさやその後のキャリアにまで影響してきます。選択する際には、自分のスキルややりたいことと、良く照らし合わせる必要があります。

受託開発・自社サービス会社のやりがいやメリットを教えてください|現役エンジニアにアンケート!

本記事では、某メディカル系事業会社に7年間勤務する現役インフラエンジニアの筆者が、自社開発(自社サービス)と受託開発を、以下の4つの観点から比較していきます。この4つは、就職・就職先を検討する際に重要なポイントになるはずですので、ぜひ最後まお付き合いください。

失敗しない就/転職のための4つのポイント!

  • 必要なスキル
  • 給与
  • 労働時間
  • キャリアアップ

尚、ここからは自社開発、自社サービス、事業会社、インハウスなどの呼称を『自社開発』に統一して解説していきます。

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自社開発と受託開発の定義

ホワイトボードを使った会議

まず、自社開発と受託開発、それぞれの定義や仕事内容について整理します。基本的なことは分かっているという方は、この項目はスキップしても構いません。

自社開発のエンジニアの仕事内容

自社開発のエンジニアは、自分の会社の商品となるWebサービスや、アプリを開発・運営します。会社や自身のスキルやキャリアによっては、サービスの企画にも関わっていくことがあります。これまで世の中には無かった新規サービスを開発したり、すでにリリース済みの自社製品のバージョンアップなどの仕事もあります。

自社開発を運営する会社の例としては、「Yahoo!」や「Amazon」、「価格.com」「クックパット」などがあります。「サイボウズ」のように、BtoBの自社開発を開発・運営する会社もあります。

受託開発のエンジニアの仕事内容

受託開発のエンジニアは、クライアント(別の会社)から仕事を受注し、Webサービスやアプリを開発します。クライアントと打ち合わせを行い、システムの仕様や納期を決定した後に、開発に取り掛かっていきます。また、場合によっては納品後の更新作業なども請け負う場合があります。

受託開発には2種類のタイプがあります

  • 元請け企業
  • 下請け企業

元請け企業とは、クライアントから直接仕事を依頼される企業のことです。対して下請け企業とは、元請け企業から依頼された仕事を行う企業のことです。

元請けと下請けは、同じ受託開発でも性質や待遇が異なりますので、2つの違いは頭に入れておきましょう。

社内エンジニア(SE)と自社開発のエンジニアは『全くの別物』

良く混同している方がいますが、社内SE(エンジニア)と自社開発のエンジニアは全く別の職業です。社内SE(エンジニア)とは、自社で活用する情報システムの開発や保守を行う職業です。自社の仕事を円滑に行うために、どのようなシステムが必要かを考え、開発していきます。

2つの職業について纏めると、

  • 自社開発のエンジニア→自社が世に提供・販売するサービス(商品)を開発する
  • 社内SE(エンジニア)→自社内で扱うシステムなどの構築・運用保守や社員へのサポート

というような切り分け方になります。

この違いを理解しないまま転職・就職活動をすると後々ミスマッチなどの原因にもなりますので、間違えないようにご注意下さい。


必要なスキル

付箋を貼ったPC

まず自社開発と受託開発、必要なスキルに関して比較します。

自社開発と受託開発では、根本的に求められるスキルが違います。どちらがより高度なスキルを求められるとかではありません。

自社開発の場合

自社開発で求められるものは、サービスを使うユーザーに合わせたシステムを開発することです。ユーザーの意見を確認し、ユーザーが本当に求めているものを良く理解する必要があります。

自社開発のエンジニアは開発スキルの他に、ニーズの調査・分析能力が求められます。更には、ユーザーの意見に素早く対応しなくてはいけないため、改良スピードの早さも大切です。

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受託開発の場合

受託開発で求められるものは、クライアントの要件を理解・整理し、設計書を作成することです。クライアントから要件を聞き出さないといけないため、高いコミュニケーション能力が求められます。

また受託開発では、納期はクライアントと相談して決められます。納期に従って開発スケジュールを調整する能力も必要です。

給与

給料のイメージ

給与は雇われる側が気になることの1つです。実際、転職理由として現職の給与への不満を上げる方が多いのも実情です。

では、受託開発と自社開発、給与に関しては違いはあるのでしょうか。

自社開発の場合

自社開発の場合、給与が比較的安定している企業が多いです。自社開発を運営している会社は大企業が多いため、経営が安定しているためです。

昇給制度もしっかりしており、自分が関わったプロジェクトの評判が良ければしっかり給与に直結します。

受託開発の場合

受託開発の場合、元請けか下請けかで給与が変わる傾向があります。元請けの場合、企業にもよりますが給与は安定していることが多いです。

下請けの場合、給与は低めであることが多いのが現実です。依頼金額を元請けに決められてしまい、下請けは安い単価で受注するしかないケースが多々あります。

給与を気にするのであれば、出来るだけ元請けの会社を狙って転職活動した方が良いでしょう。

労働時間

労働時間のイメージ

IT企業は残業時間が長い、という話は聞いたことがある人が多いと思いますが、実際は企業によって異なることが多いです。

自社開発と受託開発、どちらの方が労働時間が長いのか、解説していきます。

自社開発の場合

自社開発は、比較的フレキシブルな会社が多く、労働時間も柔軟である傾向が強いです。自社開発は、納期を自分達で設定できるため、残業時間事態は短いことが多いです。

ただし、サービスに何か不具合が発生したりした場合、直ちに対応しなくてはなりません。その場合、緊急的に会社に出向したり、リモートで作業したりすることになります。

受託開発の場合

受託開発の場合、仕事量は担当するプロジェクトによって大きく変わります。納期に余裕のあるプロジェクトを担当している場合は、そこまできつくはありません。

納期が直近であるプロジェクトを担当している場合は、相当激務な状態になることもあります。特に下請けはその傾向が強く、所謂デスマーチと呼ばれるような、終電帰りが続く状況も有り得ます

キャリアアップ

キャリアプランのイメージ

キャリアアップとは、自分の能力に磨きをかけて、会社での地位を高めたり、より条件の良い会社に転職することです。

自社開発と受託開発、どちらの方がキャリアアップしやすいのでしょうか。

自社開発の場合

自社開発の場合、会社の製品ばかりに関わることになります。その分、限定された分野の知識は深めることができます。

ただし、システム開発の幅広い知識を身に着けることはできません。転職するにあたっては、自社開発のエンジニアの方が不利と言えるでしょう。

受託開発の場合

受託開発の場合、様々なプロジェクトに関わることになります。自社開発とは違い、幅広い知識を身に着けることができ、転職・独立には有利でしょう。

会社に長く勤めていると、プログラミングよりもマネージャー業務を任されることが多くなります。マネージャーを目指すなら会社に残り、エキスパートを目指すなら独立してフリーランスになる、というのがおすすめのキャリアアップです。

タイプ別、向いているエンジニアはどちら?

二者択一

ここまで、受託開発と自社開発の違いについて述べてきました。同じIT企業でも、それぞれ性質が異なることがお分かり頂けたと思います。

ここからは具体的に、どういう人がどちらのエンジニアに向いているのかを解説します。

自分のスキルを向上させたい方

受託開発がおすすめ!

受託開発の方がスキルアップは図りやすいです。様々なプロジェクトに関わることで、色々なスキルが得られます

自社開発のエンジニアはどうしても自社製品のことばかり詳しくなって、幅広い知識が身に付きにくいです。また、受託開発の方が単純に作業量が多いため、実力が早く上がるというのはあります。

自らプロジェクトを進めたい方

自社開発がおすすめ!

自社開発の方が、より主体的にプロジェクトを進められることが多いです。長く勤めれば勤める程、サービスの企画にも携わることが増えていきます

給与を上げていきたい方

自社開発がおすすめ!

残業代を除けば、自社開発の方が給与は高くなる傾向があります。受託開発は会社によって昇給速度が異なることが多く、場合によってはほとんど給与が増えないことも有り得ます。

将来、役職に就きたい方

自社開発がおすすめ!

将来管理職などの役職に就きたい方は、自社開発の方がおすすめです。

ただし大手や社歴の長い企業のほうが有利です。大企業や社歴長い会社の場合は経営も安定していて、昇給・昇格などの社内制度がしっかりしているなどの理由が挙げられます。

その反対にスタートアップや社歴の浅い企業の場合、組織体制が変動しがちなどの理由から、その会社内でキャリアアップするのが難しい状況が考えられます。

専門職と管理職、エンジニアが目指すべきキャリアパスとは?体験談をもとに解説!

将来、独立したい方

受託開発がおすすめ!

フリーランスエンジニアは、高いスキル、幅広い知識が求められます。将来独立したい場合は、スキルアップを図りやすい受託開発の方が良いでしょう。

仕事も私生活も両立したい方

自社開発がおすすめ!

自社開発の方が、残業時間が短く、ワークライフバランスが取れる傾向が強いです。会社にもよりますが仕事も私生活も両立したい場合、自社開発を選んだ方が良いでしょう。

まとめ|自社開発と受託開発の働き方の違いやメリット・デメリット

スキルなどのイメージ

受託開発、自社開発、どちらにもメリット・デメリットはあります。どちらがより良い、という訳ではありません。

受託開発・自社サービス会社のやりがいやメリットを教えてください|現役エンジニアにアンケート!

確かに給与や労働時間などは、自社開発の方が条件が良いことが多いです。しかし現代は会社勤めより、独立してフリーランスエンジニアとして活躍する人も多く、独立を目指すのであれば受託開発の方が良いとも言えるでしょう。

どちらの会社に勤めるかは、自分のスキルや今後やりたいことと照らし合わせて選ぶようにしましょう。

もう一度「自社開発(自社サービス)と受託開発エンジニアの働き方の違いとは?」を読む ↑

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