エンジニアに限らず、転職活動をする上で必ず用意しなければならないのが転職理由。面接を担当する面接官が最も重視するポイントです。
「悪い印象を与えてしまわないだろうか」「どのように伝えれば内定がもらえるだろう」など不安になっている人も多いのではないでしょうか。
本記事ではエンジニアが転職活動を進める上で、どのように転職理由を考えればよいかについて、5年間エンジニア経験を積んだ私が解説していきます。
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目次
なぜ転職したいと思うのか?
現状に何らかの不満があるから
人によって理由は様々ですが、現状に何らかの不満を抱えていることは間違いありません。環境を変えることでその不満の解消を実現しようとするのも納得できます。
現在の職場ではその不満を解消できないから
転職を考える上では、「その不満を現在の環境や自身の努力では解消できなかった」という経緯が重要です。上司に相談する、異動する、など社内で対応すれば解決するような問題であれば、転職する必要はないからです。
エンジニアの転職理由とは?
エンジニアが転職する理由にはどのようなものがあるのでしょうか?エンジニアが転職を考える際の志望動機を調査してみました。
環境面の理由
1.給与が低い
代表的な転職理由の1つに給与の低さが挙げられます。IT業界の給与事情はピンキリで、フリーランスとして1,000万円以上の年収を稼ぐエンジニアがいる一方で、低い給与で長時間労働を強いられるケースも多々あります。このように、正当な評価を受けられず不満を抱えるエンジニアが転職を決意することは珍しくありません。
2.残業が多い、休暇が取れないなどプライベートを確保できない
エンジニアの労働環境は過酷な場合も多く、過重労働が問題視されています。中には「10日以上連勤している」「月の残業時間が100時間超」など法に触れる事案も発生しています。2030年には約80万人のエンジニアが不足するとの試算もあり、替えが利かずに働き続けなければならないエンジニアは、ストレスを感じて離職する傾向にあります。
3.人間関係が悪い
これはエンジニアに限った話ではありませんが、人間関係の不和を理由に転職するケースもあります。エンジニアは働く上で様々な人と関わるため、こういった不和を感じやすいと言えるでしょう。「異動願いを出したが受け入れてもらえず、諦めて転職する」というパターンがよくあります。
業務面の理由
1.業務内容に魅力を感じない
「業務内容が思っていたものと違い、つまらない」といった不満も見受けられます。実際に私が転職した時の志望動機は正にコレでした。金融機関のシステム開発に携わっていましたが、「金融分野に全然興味がわかない」「Web系の会社にすればよかった」とよく悩んでいました。社内で興味のある分野の開発も行っていれば若干の希望も持てますが、そうでない場合は異なる事業内容の会社に転職したいと考えるのも当然でしょう。
2.希望する職種に就きたい
意外と盲点なのが職種です。エンジニアには様々な職種があるため、やりたい職種に就けず不満を抱える場合もあります。例えば、「プログラマーとしてバリバリコーディングしたいのに上流工程の担当になった」「システム企画をやりたいのにテストしか担当させてもらえない」というような事例です。年次を経ればジェネラリストとして様々な職種を経験させてもらえるかもしれませんが、その保証はありません。転職して一刻も早く希望の職種で働きたいと考える人がいてもおかしくないでしょう。
面接で伝えるべき内容と上手く伝えるコツ
それでは面接でどのように話すと効果的なのでしょうか?ここでは実際の面接で志望動機に盛り込むべき内容を5つ紹介します!
ただ不満を伝えるのはNG
面接で注意しなければならないのは、ただ不満を伝えるだけではNGだということです。面接官が聞きたいのは転職者の不平不満ではなく、自社への志望動機です。不平不満を感じてなぜ転職を考えたのかを事前に整理し、前向きな表現に言い換えましょう。
現在の環境では不満を解消できないことを伝える
不満を取り除くべく、現在の職場で努力したことも併せて伝えましょう。「異動できるよう上司に掛け合った」「何度も人事部に相談した」などです。異動ではなく転職を選ばなければならない理由を面接官は知りたがっています。
転職で実現したいことを明確に
転職を経て自身はどうなりたいのか、何を実現したいのか、といった前向きな理由もポイントです。不満を解消したいというのも立派な理由ですが、不満を解消⇒その結果こうなりたい、という理想とする姿や環境を明確に述べると、面接官も納得しやすい志望動機に仕上がります。
自身のスキルをどのように活かせるか伝える
ここまでは転職理由の根幹となる不満について述べてきました。それ以外に付け加える部分として、「自身にはどのようなスキルがあり、どのように志望企業に貢献できるか」を説明するとよいでしょう。漠然と転職したい理由だけ述べる転職者よりも、具体的にどのように活躍してくれるかイメージしやすい転職者の方が、面接官としてはポイントが高いからです。
希望するキャリアパスに触れる
これは特に職種を意識している転職者は注意したい点です。希望する職種がある場合は、必ず伝えましょう。曖昧なまま面接を進んでしまい、入社してから希望の配置でなかったとなってしまっては本末転倒です。面接ではっきりと伝えておくことで、面接官も転職後のポジションを決めやすくなります。
転職理由別の具体的な例文
ここでは後ろ向きになりがちな転職理由を、前向きに言い換える例文を紹介します。例文はあくまで一例ですので、実際に転職理由を考える場合は、併記しているポイントを意識してみてください。
給与が低い
1.よくあるNG
思いのままに不満を述べてはいけません。面接官に稚拙な印象を与えてしまいます。
2.模範回答
結果を正当に評価してもらえる環境を志望している、と伝えると効果的です。
プライベートが確保できない
1.よくあるNG
現状を素直に伝えても良いですが、言葉を選びましょう。特に待遇面での不満はやる気や意欲を疑われるため、慎重な言葉選びが欠かせません。
2.模範回答
学習などの有意義な時間までも失われている、と伝えると心証が良いです。
人間関係が悪い
1.よくあるNG
ただの悪口や愚痴はNGです。あなたの株を下げてしまいます。
2.模範回答
人間関係の不和という点は素直に伝えて良いでしょう。ただし、前向きな転職理由に言い換えることが重要です。
業務内容に魅力を感じない
1.よくあるNG
業務内容に興味がわかないだけでは、ただ不真面目な人だと思われてしまいます。直接的な表現は避けましょう。
2.模範回答
現職の経験を活かし、他の領域にチャレンジしたいと前向きに言い換えると好印象です。
希望する職種に就きたい
1.よくあるNG
時間が解決するようなケースは転職理由として弱いです。キャリアアップとともに職種が変化する場合は、転職する必要がないと見なされてしまいます。
2.模範回答
年次を経たり異動したりしたとしても希望の職種に就ける可能性が低い旨を伝えましょう。
未経験の転職理由
最近は未経験からエンジニアに転職する人も増加しています。未経験の場合は評価のベースとなる経歴がないため、転職の目的ややる気が大きな評価要素となってきます。どのように転職理由を作れば良いか、以下で書き方を解説していきます。
転職理由の骨格は以下の通りです。論理構成を意識することで面接官に伝わりやすい内容になり、同時にエンジニアに求められる論理的思考力もアピールできます。
【基本構成】
- なぜエンジニアを目指すのか
- エンジニアになって何を成し遂げたいのか
- なぜその企業を志望するのか
a.なぜエンジニアを目指すのか
転職理由の中でも最も重要な部分です。わざわざキャリアチェンジを考えたきっかけ、異業種の中でもなぜエンジニアなのか、という部分を分かりやすく述べます。その際にモチベーションについて理解していると構成を練りやすくなります。
(1)外発的動機付け
外発的動機付けとは、評価、賞罰、義務といった外的要因によって行動への意欲が高まる心理状態を指します。
・アットホームな社風のイメージがある
上記の例では、給与や社風が要因です。
(2)内発的動機付け
対して内発的動機付けとは、好奇心、チャレンジ精神といった個人の内部から湧き上がる要素に起因し意欲が高まる心理状態です。例えば、
・手に職を付けてスキルアップしていきたい
というケースでは、創造やスキルアップへの意欲が要因となっています。内発的動機付けは自身の中でモチベーションが生成され、困難な状況に陥っても自発的に解決策を模索するため、持続しやすい特徴があります。内発的動機付けを軸に転職理由を構築すれば、モチベーションを維持し長く働くという姿勢を面接官に抱かせることができます。したがって、なぜエンジニアを目指すのかの部分では内発的動機付けを意識して、転職理由を考えると良いでしょう。
b.エンジニアになって何を成し遂げたいのか
なぜエンジニアを目指すのかと近い内容ですが、こちらは具体的になりたい姿や取り組みたい業務を説明する項目です。例えば、
・Webエンジニアとしてフロントエンド開発のスペシャリストになりたい
などです。具体的であるほど「転職後の姿を描けている」と面接で評価されやすくなります。
c.なぜその企業を志望するのか
HPやSNS、転職サイトなどで企業研究し、魅力を感じた部分を盛り込みます。特に事業内容にフォーカスし、事業のどこに魅力を感じるのか、自分はどのように貢献できるのか説明しましょう。
上記を踏まえた例文が、以下の通りです。
なぜエンジニアを目指すのか・・・業界のIT化に貢献したい(内発的動機付け)
エンジニアになって何を成し遂げたいのか・・・アパレル業界の案件に参画しDX化を推進したい
なぜその企業を志望するのか・・・裁量の大きさ、様々な経験ができる
まとめ
ここまでエンジニアの転職理由について解説してきました。転職活動あるあるですが、辞めたいという気持ちが先行してしまうと、転職理由をしっかり固めないまま面接に臨んでしまいがちです。転職活動の軸である転職理由が定まらないままでは、当然良い結果は得られません。転職活動を始める際には、本記事で紹介した内容を参考にぜひ転職理由の検討から始めてみてください!
もう一度「エンジニアの転職理由はどのように考える?具体的な例文も紹介!未経験の面接対策にもおすすめ」を読む ↑
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