10数年前に比べると、当時は男性社会と言われていたIT・Web業界における女性エンジニアの働き方や雇用主である企業の考え方も変わり、女性の活躍の場やキャリアップに関する理解も深くなってきたと言われます。
しかし、まだまだ面接の場では女性ならではの質問をされる事も多く、その都度どう答えるべきか戸惑う方も多いでしょう。
その為には事前準備が大事になってきます。
ここでは「転職理由」や「結婚・出産・育児」に関する質問など、女性が面接の場で良く聞かれる質問と最良な答え方のポイントを解説していきます。是非参考にしてください。
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目次
転職理由について
転職理由を教えてください
転職理由というものは誰しも少なからずは後ろめたい気持ちがあるものです。前職の待遇や人間関係に関する理由で答えると面接官に後ろ向きな印象を与えてしまいます。
あくまでも今回の転職は「こういう仕事がしたい、その為にこういった努力をして御社に貢献したい」など前向きな目標を持って転職活動をしている事を伝えましょう。
不安のある退職理由だからこそ自信をもって堂々と話す事が大事なポイントになります。
転職回数が多いのはなぜですか?
在籍期間が3年未満での転職が続いているいる方は、企業側から「この人は当社でも長続きしないのでは?」との印象を持たれて当然くらいの覚悟で面接に臨んでください。
だからこそ、このような内容の質問をされた場合には、それぞれの転職理由をしっかり説明し、前向きな考えで「御社では長く腰を据えて頑張っていきたい」という気持ちを伝えましょう。
転職理由を会社や他人のせいにせず、あくまでも自分自身が考えて決断したものであるということを謙虚な姿勢と共にアピールしましょう。
また、会社の経営不振や家庭の事情などやむを得ない理由がある場合には、正直に話しましょう。そうでない場合でも「キャリアアップしたいから」という理由だけで片付けてしまうと、「自己中心的」「飽きっぽい」性格な人などという印象を与えてしまいますので、かならず一貫した転職理由を話すようにしてください。
前職に対する愚痴はNG
くれぐれも「残業が多い」「周囲との折り合いが悪い」などの前職の不満や愚痴にならないように気をつけましょう。
相手に対して「とにかく現状から逃げ出したいから」という風に伝わってしまうと、それだけで「当社でもすぐに逃げ出してしまのでは?」と思われてしまいます。
適応能力の高さをアピールする
《面接官から見た》未経験者がプログラマー・エンジニアとして採用される7つのポイント!でも解説しているように、適応能力が高くこれまでもその事により結果を残してきた事をアピールできれば、「転職回数の多い」事への印象を良くする事も可能でしょう。
就業期間のない間、何をなさっていましたか?
求職期間中には、転職活動以外にもスキル向上のための勉強は常にしていた事をアピールしましょう。この質問の意図としては「即戦力としての必要なスキルや経験、意識などがあるか?」を確認する事にあります。
特に転職へのブランクが3ヶ月以上ある場合には、「転職活動がうまく進んでいない」と推測される事もあります。だからこそ、例え独学であっても仕事に必要であろう「勉強は怠っていない」という説明を具体例を交えて話せるようにしておきましょう。
スクールを受講できる人は検討を!
プログラミングスクールには未経験可やオンラインのみで勉強できる教室や、転職を保証・支援する事を前提とした教室もあるので、まずは比較しながら見てみる事をおすすめします。
自己PRについて
あなたの長所、短所をおしえてください
この質問は、入社後のあなたがどのような形で能力を活かせるかを知る為の質問となります。よって、あなたの説明によるPR内容が如何に優れていても、それが採用する企業にうまくマッチし、活かせる可能性が無いと意味を持ちません。
営業職やプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーなどを希望しているなら、コミュニケーション力や提案力、人当たりの良さなどをしっかりアピールしましょう。技術職(エンジニア・プログラマ職)であれば、技術的なスキルは勿論、クライアントとの折衝能力や論理的思考力などのビジネススキルも大きな強みとなります。希望する職種によって自己PRの内容を変えるようにしましょう。
また、面接ではたいていの場合前職の事を話すことが多くなりますので、これまで「このような困難があり、それを解決するためにどのように考えて行動したか」を具体的な例をあげて説明すると、面接側もあなたを採用することでどのようなメリットがあるかが想像しやくすくなります。
入社後、どんな仕事がしたいですか
入社後のあなたのビジョンを聞いていますので、具体的に説明する必要があります。「こういった仕事やプロジェクトに関わりたい」という意思と理由を説明します。
またその事を実現するためには今の自分に何が必要で、それをクリアする意思と課題や解決手段などもあわせて回答すると良いでしょう。
志望動機やキャリアについて
当社を志望する理由を教えてください
面接を受けているその企業に興味・共感を頂いた部分を具体的に挙げながら、自身の経験や思考とどのように関わってくるかをアピールしましょう。
この質問をした面接官は、入社意欲や志望理由に対しどのくらいの一貫性があるかを見ています。
ポイントは以下のの3つです。
- 他ではなくその会社を選んだ理由
- この仕事をしたい理由
- 入社後、自分はどうなりたいのか
この3つはブレる事のないように答えられるようにしておきましょう。
また、事前にその会社のWebサイトを見ておき、その上で自分であればどのように活躍できるかなどもアピールすると面接官に意欲が伝わりますので、Webサイトの事前チェックは忘れないようにしましょう。
同業他社ではなく当社を希望する理由を教えてください
Webサイトをチェックしながら企業研究をしっかりし、その会社の経営方針や理念など魅力的に感じた事や共感した事を伝えましょう。
給与や福利厚生、業績の安定性などの話を出すのはNGです。それでもこれらの理由が第一の理由である事が事実であれば、それを裏付ける説得力のある説明が必要です。
前職の仕事内容を教えてください
これまでの経験・スキルなど具体性を持って説明しましょう。関わってきたプロジェクトなどは、チームメンバーや自身のポジションやプロジェクトの規模や期間などを数字を交えながら説明すると良いでしょう。
また、それらの経験によって自分がどのように成長し、これからの仕事にどのように活かせるかなどもアピールします。
今後のキャリアプランを教えてください
この質問に対しては具体的な職種や身に付けたいスキルや資格なども交えて説明するようにしましょう。あわせて、同様の内容を履歴書の志望動機にも簡潔に明記しておきましょう。
その会社の求める事にきちんと応えながら成長し、その上で新しい事などにもチャレンジする事で更なるキャリアアップを実現していきたいというような、実現可能な印象が伝わる説明ができると、面接官や企業にもイメージがしやすくなります。
他にはどのような会社を受けてますか?
この質問には正直に話して構いません。ただし、その会社(今面接を受けている会社)が第一希望であることは必ず伝えましょう。
注意すべき点としては、面接を受けている会社選びに一貫性があるように説明する事が大切なポイントとなります。
結婚・出産など、女性に向けて多くされる質問
結婚後の仕事はについてはどのように考えていますか?
企業としても、応募者が結婚後も働き続ける意志があるかどうかは気になるところです。
このような質問で多く挙げられるケースとして、募集をかけた職種が突然退職をされると困るような重要なポジションである、というような理由などがあります。また、例えそのような状況での募集でなくても、応募者が未婚・既婚者であっても長く勤めて欲しいというのは企業としての当然の考えです。
もし結婚後は退職を考えている場合でも、退職する意志をその場で伝えるのではなく、結婚後も企業のニーズに対して柔軟に対応して働き続ける意志がある事をしっかり伝えると良いでしょう。また、可能な方は家族の理解やサポートが得られる予定もあることを伝えておくと、企業側としても安心材料となります。
出産後の仕事に関してはどのように考えていますか?
応募者が面接時に既に既婚の場合、出産後の仕事についての質問をされる場合があります。企業にとっては、採用しても結局短期で退職してしまう方よりも、当然長期間働き続けてくれる方を求めています。そういった背景から考えても、子供ができたら退職を考えている方は、どうしても不採用に確立が高くなってしまいます。
この質問でも「結婚」の質問と同様に、柔軟な対応で考えていきたいなどと「前向きな」答え方をしておくほうが良いでしょう。
育児と仕事の両立はどのように考えていますか?
すでにお子さんがいる方の場合には、育児と仕事をどのように両立させていくのか?との質問をされる場合があります。安心させたくて闇雲に「大丈夫です」と答えてしまうのではなく、この場合も「結婚」の質問と同様に周囲のサポートや、施設の利用などの具体的なプランを伝えるようにします。その事により企業側にもより理解を深めてもらう事が出来ます。
残業には対応できますか?
この質問に意図は「育児を理由に働けなくなる事は無いか?」を確認しています。
基本的には「残業に関しては問題ない」という意思表示をし、その裏付けとして施設の利用や周囲のサポートが有ることをしっかりアピールしましょう。これまで残業を経験してしている方は、どのくらい残業してきたかを伝えておくのもイメージ伝わりやすくおすすめします。
面接官に「それであれば安心して採用できる」と思ってもらえる受け答えを用意しておきましょう。
とはいえ、お子さんがいる以上はどうしても外せない予定もあることは企業側も想定はしていますので、その場合は有給を使ったり、上司などに相談し定時で帰宅する事も可能なはずです。大事なことは、業務上どうしても残業が必要な場合にはきちんと対応する気持ちがある、という謙虚な姿勢です。
逆質問は面接最後の大事なポイント!
何か質問はありますか?
面接おいて意外と重要になるのが逆質問です。その企業や業務内容が自分が求める条件を満たしているか、働きやすい職場なのかなどを把握する絶好の機会となりますので、しっかり事前準備をして望みましょう。
調べればわかることは聞かない
逆質問を事前準備せず、その場の考えで質問する方がやりがちな事は「前もって調べておけばわかること」を聞いてしまうことです。
自社のWebサイトを見ておけばわかる事を、わざわざ最後の質問でしてしまうのは決して良い印象をあたえません。
会社概要や沿革、事業内容は当然ですが、福利厚生や社内制度などもしっかり読んでおく事が重要です。
まとめ|女性エンジニアの面接対策―よく聞かれる質問と回答例
いかがでしたでしょうか?
大半の質問は一人の社会人として質問されることですので、答える内容に男女の違いは大きくないはずです。
結婚・出産に関する質問ついては、その企業に長く務める意志がある事を伝える事が大事なポイントとなり、下記のようにそれを実現する為の支援策があることもきちんと伝えましょう。
- 家族の理解・サポートがある
- 施設を利用する準備がある(すでに利用している)
皆さんの転職活動の一助になれば幸いです!
もう一度「【女性エンジニアの面接対策】よく聞かれる質問とは?どう答えたら良いの?」を読む ↑
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