今回はPHPのWebアプリケーションフレームワークであるLaravelを学びたいプログラミング初学者に向けて、現役エンジニアとしてPHP/Laravelによる開発をおこなっている筆者が、Laravelの学習方法について詳しく解説しています。
また、そもそもLaravelとは何か、Laravelで何が作れるのか、学ぶメリット、将来性、Laravelの基本を学んだ後のさらなるスキルアップ方法についても解説しています。
目次
Laravelとは
LaravelはWebアプリケーションやサービスを開発するためのオープンソースのWebフレームワークです。MVCアーキテクチャをベースとし、Web開発に必要な様々な機能を提供しています。
公式サイトでは「Web職人のためのフレームワーク」と謳ってるように、複雑なWeb開発をよりシンプルかつ迅速に行えるように設計されているため、日本だけではなく世界的にも人気があり、よく使用されているPHPフレームワークの1つとされています。
歴史としてはバージョン1のリリースが2011年6月と比較的新しく、今のPHPの人気の大きな要因となっています。
Laravelで何が作れるか?
Laravelを使用すると、思いつくものをほとんど作成することができます。ブログ、ECサイト、SNSサイト、todoリスト、掲示板サイト、コンテンツ管理システムなどがあります。また、コードが書きやすく多機能のため、シンプルなWebアプリケーションであれば簡単に素早く開発することができます。
Laravelを学習するメリット
Laravelの学習は様々なメリットがあります。
1.日本語の情報量が多い
プログラミング初学者の場合はコード書いていてわからないことがたくさん出てくるかと思います。
マイナーな言語やフレームワーク、まだ日本ではあまり使用されていない言語などでは、ネットで検索しても英語の記事ばかりであったりします。そのため同じような悩みを解決する日本語の記事を見つけることも困難です。
Laravelは日本語での公式ドキュメントはもちろん、Qiitaをはじめとするエンジニアの情報共有サイトでも数多くの記事が投稿されているため、同じような問題に遭遇して解決した方の情報が見つけやすいといえます。
2.日本だけではなく世界的にも人気である
Laravelは前述の通り、日本国内だけではなく世界中で人気のフレームワークです。
プログラミング初学者のおすすめのプログラミング言語としてRubyがあげられることがよくあります。Rubyも日本ではよく使用されていますが、世界的にみるとPHPとLaravelの方が人気といえるでしょう。
したがって、PHPとLaravelを学習することは、将来海外で仕事をしてみたい、海外の案件を受注したいと思っている方にとっては良い選択といえるでしょう。
余談ですが、Meta社(旧Facebook)のCEOマーク・ザッカーバーグもPHPを好んでいたと言われ、最初にFacebookをリリースした際はPHPで書かれていたとされています。
3.フルスタックフレームワークである
Laravelはフルスタックフレームワークと呼ばれています。データベースからのデータの取得機能、ログイン機能など、Web開発に必要なあらゆる機能があらかじめ用意されているため、素早く開発することが可能です。
通常フルスタックフレームワークは多機能な反面、その機能を使いこなすための学習コストが高くなりがちですが、Laravelの場合は比較的コードが書きやすく、学習コストが低いフレームワークとなっています。
4.MVCアーキテクチャを採用している
LaravelはMVCアーキテクチャを採用しています。MVCについてはLaravelを学習する際に知ることとなると思われますが、簡単に説明するとアプリケーションの処理をM(Model)V(View)C(Controller)の3つの役割に分けて管理する設計思想のことです。
MVCアーキテクチャのフレームワークはLaravelだけではなく、RubyのフレームワークであるRuby on RailsやJavaのSpringFramework、PythonのDjango(MTVと呼ばれている)など様々な言語のフレームワークでも採用されています。
また、CakePHPやFuelPHPなどその他のPHPフレームワークにも採用されており、MVCの設計思想を身に着けておくことで、他の言語のMVCフレームワークを学習する際に学習コストを抑えることが可能となります。
Laravelの将来性
Laravelは、現在非常に人気のあるフレームワークです。
他のフレームワークが登場しては消えていく中、海外でもいまだ多くの開発現場で採用されていることから、Laravelは今後も多くのWebエンジニアに使用されると思われます。これは、複雑なWeb開発をよりシンプルに、より高速に開発できるフレームワークであるからです。
また、コンスタントにアップデートが行われたり、活発なコミュニティを持っていることから、今後Laravelはまだたくさんの成長をしていくと思います。そして多くのエンジニアに愛されるフレームワークとなっていくことと思います。
Laravelの学習方法
Laravelの学習は以下のような順番で進めていきます。
- 1.基本的なPHPを学習する
- 2.Laravelの基本を学習する
- 3.作ったものをカスタマイズしてみる
- 4.本で学習する
1.基本的なPHPを学習する
Laravelを構成しているプログラミング言語PHPの学習から始めましょう。
とはいってもPHPの隅々まで学習する必要なありません。PHPの基本的な構文を学習する程度でよいでしょう。
もちろんたくさん学習するに越したことはないですが、このあとLaravelを学習していく中で覚えていくことも可能なので、基本を学習するだけでも十分です。また、初めは覚えようとする必要はありません。「こんな機能があったな」程度に覚えていれば、忘れたとしてもネット上で検索することで解決することができます。
プログラミング学習サービスの「Progate」や「Udemy」で実際に手を動かしながら学習たり、Youtubeなどの解説動画なども参考にしていくと良いでしょう。
2.Laravelの基本を学習する
PHPの学習を一通り学習し終えたらLaravelの学習を開始しましょう。
Laravelの学習は「Udemy」がおすすめです。Udemyは動画教材となっており、動画を見ながらハンズオンで学ぶことができます。UdemyのLaravelを学習するコースでは、Laravelの基本的な考え方、基本構文を学んだあと、実際の簡単なアプリケーションを作成するという形をとっているものが多いため、インプットのあとにすぐにアウトプットが可能です。
また、実際にアプリケーションを作成しながら学ぶことで、自分の書いたコードが実際にどうやって動いているのかを確認することができるため、より知識に定着する学習ができます。
3.作ったものをカスタマイズしてみる
Udemyで学習した簡単なアプリケーションを自分なりにカスタマイズしてみましょう。自分で機能追加をしてみることでより知識の定着が良くなります。
また、教材では説明されていない機能を実装するため、よくわからないバグやつまずく箇所が出てくるかと思います。自力で検索して解決していきましょう。
わからない部分を自力で検索して解決する力は、動画の通り作っているだけでは身に付きませんし、実務になると同じようにわからないことがたくさん出てきます。エンジニアは意外と調べ物をしている時間が多いです。初めは英語で書かれたエラー文にうんざりするかもしれませんが避けては通れない道なので頑張りましょう。次第に慣れてくるはずです。
4.本で学習する
一通り基本的な学習が出来たら、本を読んでみましょう。
これまでの学習で触れてこなかった機能や少し複雑な機能などについて補完することができます。Laravelは人気のフレームワークのためたくさんの本が販売されています。自分が読みやすいと思った本を読んでみると良いでしょう。
しかし、たくさんの本が販売されている反面、発売が古いものについては注意が必要です。あまりに古いと古いLaravelのバージョンで解説されていたりした場合、自分の使用しているバージョンでは本の通り動作しないという可能性もあります。
自分のバージョンに対応している本を選ぶか、本のLaravelのバージョンがそこまで古くなかったら本のバージョンに合わせるということが必要となります。バージョンが古すぎる場合は、最近の実務では既に使用されていないバージョンの可能性もあります。
まとめ
以上、Laravelの学習方法などについて解説してきました。
まとめると以下のようになります。
- Laravelは世界的にも人気なPHPのフルスタックフレームワーク
- 多機能でだいたいのWebアプリケーションを開発できる
- 日本語の情報が多く学習しやすい
- PrgateやUdemyでPHPの基本を学習する
- UdemyでLaravelの基本を学習する
- Udemyで作ったアプリケーションをカスタマイズしてみる
- 書籍で知識を補完する
Laravelを学習することで自分のアイデアを形にすることができます。また、Web開発にLaravelを採用している企業は多いため、就職、転職市場でもニーズがあります。
付加価値として、SQLやAWSなどのインフラ技術についても学習していくことで、実務未経験でも採用されることも可能です。ぜひLaravelの学習に挑戦してみてください。
もう一度「【初心者向け】Laravelのおすすめ学習法やできること、作れるものなどを徹底解説!」を読む ↑
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