さまざまなきっかけからSIerから転職したいと考える方も多いのではないでしょうか。筆者もそのひとりでした。新卒からSIerに入社、7年間SIerとして働いたのちに転職した経験があります。
この記事では、SIerからの転職経験がある筆者が転職を考えるきっかけとおすすめの転職先を紹介します。
SIerを辞めたいけど悩んでいる、どんな転職先があるのか知りたいという方はぜひ一読して、今後の転職活動の参考にしてください。
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目次
SIerから転職を考えるきっかけ
SIerを辞めたいと考え始めるきっかけとして、代表的なものを並べました。
- 労働時間が長い
- 開発のスピード感がない
- 技術的なスキルアップができない
- システム開発でしか課題解決ができない
それぞれどのような内容なのか、具体的に見ていきましょう。
1.労働時間が長い
SIerは関わっている業界によっては開発スケジュールが厳しく、忙しくなることが多いのが現状です。金融業界やインフラ業界など社会的な影響が大きいシステムに関わる場合は、特にその傾向が顕著になります。
納期に間に合わないことがあれば会社の信用に関わるため、残業をすることでなんとか無理なスケジュールをやりきることも。
また、システムトラブルがあると夜中であろうと関係なく職場から呼び出され、トラブル対応に追われることも日常茶飯事です。トラブル対応の場合はクライアントへの謝罪や報告など予定外のタスクも発生するため、さらに仕事が終わらない状況が引き起こされます。
2.開発のスピード感がない
大手SIerの場合、開発に2~5年かかる規模のプロジェクトにアサインされることは珍しくありません。開発に長い年月のかかるプロジェクトの場合、携わる協力会社やクライアントの数が多いケースがほとんどです。手戻りを防ぐために、上流工程から時間をかけて作りこむ開発になります。
Web系開発に見られるような、作りながら改善していくスピード感のある開発を行うことはまずありません。工程ごとに長い時間をかけるため、プロジェクトの終わりが見えず、なんのためにやっているんだろう、とプロジェクトの目的を見失ってしまうことも多くあります。
3.技術的なスキルアップができない
SIerは職業の特性上、管理や調整、折衝など開発よりもプロジェクトを回すために必要な業務を担当することがほとんどです。協力会社の人員管理や開発の進捗管理、クライアントとの要件調整などに奔走することになります。
また、Sierで扱うシムテムは安定的に稼働することが重要視されるため、使用する技術も安定性が保証された古い技術になることが多いです。自分で手を動かして開発を行いたい、最新の技術に触れてスキルアップしていきたいと考える人には物足りない環境かもしれません。
4.システム開発でしか課題解決ができない
SIerの仕事はシステム開発を通してクライアントの課題解決に貢献することです。システム開発計画の基礎になるクライアントの経営方針や事業計画には携わることはできません。担当するシステム開発が本当にクライアントの課題解決に繋がるのか疑問に思っても、開発を進めることが求められます。
クライアントの求めるシステムを開発することがSierの役割です。もっとクライアントの事業に深く携わりたい、クライアントも見つけられていない課題の解決法を一緒に探していきたい、と思うこともあるでしょう。
おすすめの転職先
SIerから転職を考えるきっかけを見ていきました。
ここからは、そのきっかけに対しておすすめの転職先を紹介していきます。
社内SE
SIerとしての仕事は嫌いではないが、残業が多いのはきつい、という方には社内SEがおすすめ。SIerの場合クライアントからシステム開発を受注して開発を行いますが、社内SEが担当するのは自社内のシステム開発です。
自社内のシステムのためクライアント折衝も負担が少なく、納期の調整もしやすい傾向にあります。納期に追われることなく自分のペースで開発業務ができるのは社内SEならではの魅力といえます。
ただし、社内SEはどの会社も募集枠が多くはありません。また会社によって社内SEに求めるスキルも違い、ヘルプデスクのような業務を任される場合もあります。
自分のやりたい業務と応募する会社の求めるスキルが合っているのか、よく確認してから応募するようにしましょう。
Web系エンジニア
もっとスピード感のある開発がしたい、自分でコードを書いてスキルアップしたい、という方にはWeb系エンジニアがおすすめです。安定的に稼働するシステムが求められるSIerとは異なり、Web系開発では短期間でシステムを実装することが求められます。ユーザのWebサービスへの反応に応じて機能を修正していくことも必要です。
SIerはシステムを実際に利用するユーザからの反応を得ることはほとんどありません。Web系開発では自分が携わったサービスが利用されている実感を持つ機会が多くあります。スキルアップと同時に仕事のやりがいも感じられるのが魅力です。
ただ、Web系エンジニアは年収がそれほど高くない特徴もあります。仕事のやりがいやスキルアップと年収を比較して、自分がどちらを優先したいか検討する必要があります。
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別企業のSIer
SIerとはいえ、企業が異なれば働き方も異なります。中堅・零細SIerから大手SIerへの転職や逆に大手SIerから中堅・零細SIerへの転職という選択肢もおすすめです。
中堅・零細SIerから大手SIerへの転職した場合、よりコンプライアンスが厳しい環境になるため無駄な残業などは発生しません。比較的働きやすい環境でSIerとしての仕事をすることができます。
大手SIerから中堅・零細SIerへ転職するメリットがないように思えますが、中堅・零細SIerのほうが幅広い工程を担当できるという点はメリットだと言えます。大手SIerで担当するのは基本的に上流工程です。開発工程など技術スキルが必要な工程に多く携われるのは中堅・零細SIerならではでしょう。
ITコンサルタント
システム開発よりもクライアントの事業自体に深く関わっていきたい、と思う方におすすめなのがITコンサルタントです。異業種ではありますが、IT技術でクライアントの課題解決を行うという面ではSIerと似た仕事です。
SIerと異なるのは、クライアントの経営や事業から課題に対するアプローチを考え、提案できる点。システム開発だけが課題解決のアプローチではないため、さまざまな選択肢からクライアントに適した提案を検討します。
クライアントにより近い立場で仕事をしたいとう考えがあれば、非常にやりがいを感じられるでしょう。仕事量が多くなるため労働時間もSIerと同じか増えることになりますが、その分年収アップも見込めます。
フリーランスエンジニア
自分のスキルに自信があり、自由な働き方をしたい場合はフリーランスとして働くのも選択肢の一つです。労働時間やどのように開発するのかも自分の裁量で決めることができます。
現在はフリーランスエンジニア向けの支援サイトやクラウドソーシングサイトも数多くあり、比較的フリーランスとして働きやすい環境になっています。
フリーランスになる場合、技術的なスキルだけではなく仕事を獲得するための営業スキルも必須です。仕事を獲得しなければフリーランスとして生計を立てることは厳しくなります。
技術的なスキルはもちろん、自分を売り込むコミュニケーション能力に自信がある人はフリーランスエンジニアの道も検討する余地があります。
案件を獲得する!
まとめ|SIerからの転職におすすめな転職先・職種
SIerから転職を考えるきっかけとそれに応じたおすすめの転職先を紹介していきました。
どの転職先でもSIerから転職するメリット・デメリットがあります。技術的スキルを追い求めた結果、年収が下がる可能性もありますし、逆に年収アップを望んだ結果、より労働時間が長くなることもあります。
SIerから転職したい、と思った理由をきちんと把握することで次の転職先で重要視するポイントがはっきりするはずです。重要視するポイントと照らし合わせて転職先を決めていきましょう。
自分ひとりで考えるだけでは転職理由があいまいになる、という方は転職エージェントへの相談がおすすめです。誰かと対話することで自分ひとりでは気が付かなかった本当の気持ちに気づくかもしれません。
もう一度「SIerからの転職!おすすめの転職先・職種を現役エンジニアが解説!」を読む ↑
SIerからの転職を最短で決めたい方へ―おすすめ転職サイト/エージェントをご紹介!
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