新卒・第二新卒で入社した会社で数年勤務すると、入社前には分からなかった会社の実情が見えてきます。「会社の将来性が不安」「人事評価制度に疑問を感じる」等々、これからのキャリアに不安を感じることもあるかと思います。
本記事では、SIerとしてプロジェクトマネジメントやソフトウェア開発を担当している筆者が今後のキャリア形成の考え方、及び納得感のある転職を実現するために意識したいポイントを3点紹介したいと思います。
目次
はじめに
IT業界の転職市場は、新型コロナウィルス禍の影響もありましたが、徐々に回復基調にあります。5GやDX、AI、IoTなどのキーワードを中心に、これからも成長傾向にある業界と定義することができます。
その一方で、IT業界全体では人手が不足している状況です。そのため、他業界と比較すると求人数としては多く存在し、求職者側がある程度求人を選ぶことができる状況です。
だからこそ、自分自身がやりたいことを考えて、納得感のある会社を選んでいくことが転職活動を行う上では非常に重要になってきます。
これまでのキャリアの棚卸とこれからのキャリア形成を考える
転職活動を行う際に、最初に行いたいことは、自分自身のキャリアの棚卸しと、今後のキャリア形成を考えることです。
闇雲に転職活動を始めても、面接の場で面接官からの質問に上手く答えることはできません。また、仮に転職できたとしても、入社前後にギャップがあり、結局やりたかったことが実現できなかったと後悔する結果になるかもしれません。
そうならないためにも、これまでのキャリアの棚卸しとこれからのキャリア形成は時間をかけて取り組んでいきましょう。
具体的なポイントは以下の通りです。
キャリアの棚卸し
自身がこれまでに取り組んできた業務を時系列に沿って書き出していきます。書き出していく項目は、以下のようなものが挙げられます。
[自身の役割]:リーダー・スタッフなどの自身の役割を記載しましょう。
[習得できたスキル]:資格・伸ばせた能力・得た知識などを記載しましょう。
[実績]:定量効果や定性効果などを第三者にも伝わるように記載しましょう。もし表彰などを受けた実績があれば、合わせて記載してアピールしましょう。
ポイントとしては、以下の2点です。
- 第三者にも説明できるように、定量的・具体的に書くこと。
- 自分自身がどのように感じたのか、良かった点・悪かった点も書き出しておくこと。
キャリアの棚卸しの結果は、職務経歴書や、この後のキャリア形成にも活用する基盤となるものです。何度も見直しを行い、納得のいくまで書き出していきましょう。
これからのキャリア形成
自身がこれから目指していきたいキャリアを書き出していきます。キャリア形成でよく使われるフレームワークに「Will・Can・Must」というものがあります。
[Can]:今できること
[Must]:やるべきこと
フレームワークに沿った形で、これからのキャリアに望むことを埋めていきましょう。
また、上記と合わせて「やりたくないこと・変えたくないこと」もリストアップしていくことをおススメします。転職を考えていると、隣の芝生が青く見えるものです。自分の興味のない仕事内容や、今の会社で満足していたこと(年収・勤務地など)も書き出していきましょう。
さて、キャリアの棚卸しとキャリア形成を行った結果をもう一度眺めてみると、自身がどのようなことに興味があるのか、現状何に不満を感じているのかが見えてくると思います。
これからのキャリア形成結果を、今いる会社で実現できていること、今いる会社でも努力をすれば実現できること、今いる会社では実現できないことに分けてみてください。
もしも、今の会社でも努力をすれば実現できることが多いなら、その努力をしていくことも一つのキャリア形成です。ただし、自身の望むキャリアが、今の会社では実現できない場合は、見切りをつけて転職の準備に移っていくことも重要です。
自分自身の市場価値を調査する
キャリア形成が完了したら、次は自身の客観的な評価として市場価値を調査していきましょう。市場価値の調査には、転職エージェントを活用することがおススメです。
転職エージェントとは人材紹介サービスの一つです。優秀な人材が欲しい企業と、良い企業で働きたい求職者との間に立って、求人の紹介や企業の詳しい情報を提供してくれます。
転職エージェントは、企業がどのような人材を求めているのかを熟知しています。即ち、「転職エージェントからの紹介数が多い」=「転職のプロ目線から見ても、企業に紹介できるに足る人材」=「自分自身の市場価値が高い」ということになります。
また、紹介数が少なかったとしても、悲観することはありません。転職エージェントによっては、面談や書類の添削サービスなどのサポートが充実しています。これらのサポートを活用して、自身の強味の深堀に役立てましょう。
自分自身の市場価値は、年収などの就労条件に直結する重要な情報です。転職エージェントなどの第三者の評価も交えて、正確に測っていくことを心がけましょう。
働きたい会社の情報収集
最後に、実際に自分自身が働きたい会社の情報収集行っていきましょう。こちらに関しても、実際に転職エージェントを活用することがおススメです。
会社の情報収集として、実際に求人情報を探していくことになるのですが、膨大な求人の中から、自身に合った良い求人を探していくことも非常に時間がかかります。そこで、転職エージェントを活用して求人探しの時間を削減するのはいかがでしょうか。
転職エージェントでは、あなたの希望・適正を事細かにヒアリングしたうえで、おススメの求人を紹介するため、自身に合った求人を探す手間が省けます。紹介求人が希望にそぐわない場合も、その旨伝えたら適宜修正してもらえます。
転職エージェントを最大限活用して情報収集を行うことが、納得感のある転職を実現するに重要なポイントです。
まとめ
20代は今後のキャリアを考えるうえで非常に重要なタイミングです。
今の会社に不満を感じているのであれば、一度これからのキャリア形成を考えてみるのはいかがでしょうか。また、転職を考えている場合は、転職エージェントを利用して市場価値の調査と情報収集を行っていくことをおススメします。
もう一度「20代ITエンジニアが納得感のある転職を実現するために意識したい3つのポイント」を読む ↑
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