パンデミックは多くのシステムエンジニアの働き方を変えたのではないでしょうか。テレワークというと、システムエンジニアのイメージがあるかもしれませんが、実際に在宅で仕事をしているエンジニアは、少数でした。しかし、パンデミックを期に多くのエンジニアがテレワークを始め、「あれ、これでも行けるじゃん」と思ったことでしょう。
私もその一人で、かれこれ一年半在宅ワークをしています。通勤もしていませんし、チームメンバーと直接会ったこともありません。今回は、この一年半のリモートワークを振り返った感想を、お伝えしていきたいと思います。
目次
リモートワーク前の生活
私はITコンサルティングファームで、シムテムエンジニアをしています。パンデミック前は、毎日お客様先に出社し、プロジェクトルームでチームメンバーと共に、シムテム構築のプロジェクトに携わっていました。
仕事はやりがいがあり、チームメンバーともよい関係で、充実した毎日を過ごしていました。通勤時間は片道で1時間半でしたので、朝7:30に家を出て、定時で上がれば、19:30に帰宅するスケジュールでした。もちろん、この時点ではリモートワークはしたことがありませんでした。
リモートワーク後の生活
新しいプロジェクトに配属になりましたが、仕事内容は変わらず、システム構築に携わっています。すべてリモートで、自宅の自分の部屋を仕事場としています。メンバーやお客様と会話するときは、メール・チャット・Web会議です。
出社したことも、直接、メンバーと会ったこともありません。起床・就寝時間は変わりませんが、通勤時間が無くなった分だけ、自由時間が増えています。
緊急事態宣言が解除された後も、私の勤めている会社はリモートワークを継続しており、出社には上司の許可がいります。今後も、リモートワークが基本的な働き方になるようです。
リモートワーク、一年半の気持ちの遷移
リモートワークが始まってから一年半が経ちましたが、やっとリモートワークが板についてきたと感じています。以下、私の1年半の気持ちの遷移です。
初期~半年まで
始めた当初は、通勤時間が無くなったことや、自分で仕事時間をコントロールしやすいことに、大きなメリットを感じていました。また、仕事用の机や椅子を買ったり、セカンドモニターを付けてみたり、仕事場を自分の好みにアレンジできることも楽しみの一つでした。
働き方が変わったことによる、ストレスは若干あるものの、未来的な働き方に気持ちが昂り、前向きに仕事ができていました。
半年~1年まで
半年経った頃から、仕事へのモチベーションが低下していきました。この頃になると、すっかり働き方にも慣れ、ストレスなく仕事ができるようになっているのですが、どうもモチベーションが上がらないのです。
リモートワークでは、Web会議などで人との交流はあるものの、物理的には自分一人で作業をしているわけです。つまり、他人の目がないため、サボろうと思えば、いつでもサボれるのです。一度甘い汁を吸ってしまうと、人間元に戻るのは大変です。
私の場合、「誰も見てないのに、こんなに頑張る必要あるの?」という感覚に陥り、仕事に対するモチベーションが低下していきました。また、物理的に人と接しないことは、精神衛生上良くありません。
この頃の私は、緊急事態宣言下であったことも相まって、物理的に人と接触する機会がほぼありませんでした。このストレスが、無意識のうちに蓄積されていったことも、仕事のモチベーション低下の一つと考えています。
リモートワークという大きな環境の変化に、気持ちが付いて行っていない時期であったと思います。
1年~現在
一度低下したモチベーションですが、1年を過ぎたころから、次第に回復していきました。パンデミックがある程度収まり、物理的に人に会えるようになったこと、自分なりにモチベーションが下がらない工夫をしてきたことが功を奏したようです。
それまでは、いつか元のような仕事の仕方に戻るという意識がありましたが、1年を過ぎて、リモートワークの方がスタンダートという意識が根付いてきたのだと思います。前のように仕事をするのは無理だ、と自分の中で割り切れたことも、大きな理由の一つだと思います。
やってみてわかったリモートワークの良いところ
リモートワークの良いところというと、出勤時間が無くなる、仕事のコントロールができるなどがありますが、私が思う最大のメリットは、「自身の生活の中の仕事への比重が下がる」ことだと思います。
時間的な仕事の比重が下がる
出勤時間が無くなる分、仕事の時間が減ります。厳密には出勤は勤務時間に入りませんが、スーツを着て朝早く電車に乗っているのなら、それは仕事のうちと言ってもよいと思います。
私の場合は、自宅から仕事場への往復が計3時間かかっていたので、単純に1日3時間仕事の時間が少なくなっています。これは1週間で15時間、1ヶ月で60時間、仕事をする時間が減ったことになります。
精神的な仕事の比重が下がる
仕事の関係者と対面で会うことがないため、その分精神的負担が減ります。私は仕事で人と会話することは好きなほうですが、それでも対面で仕事をすることは、精神的に疲労します。
リモートになると人とのコミュニケーションは、基本的にメール・チャット・Web会議になります。また、自宅で仕事をしているため、ある程度リラックスした状態で仕事をすることができます。仕事から受けるプレッシャーが軽減されることも、リモートワークの大きなメリットだと思います。
人間関係の仕事の比重が下がる
リモートワークでは、仕事関係者との人間関係は、良くも悪くも希薄化します。リモートで顔を合わせることもありませんし、お昼ご飯を一緒に食べに行ったり、仕事終わりに飲みに行くことも、ほぼありません。
私の場合、リモートワーク前は、人間関係の比重は仕事関係者が一番高かったです。それが今は、家族、友人、仕事関係者など、ある程度均一になり、偏りが軽減されています。また、普段物理的に人と会う機会が少ない分、積極的に友人や家族とコンタクトしようとするのも、一因になっています。
今後のリモートワークの在り方
リモートワークには、良いところも、悪いところもあります。向いている人も、向いていない人もいます。それを理解した上で私は、日本人はできる限りの人がリモートワークをするべきだと思っています。
日本人は、他国に比べて、仕事に対する責任感が強く、その分、生活に占める仕事の比重も高い傾向にあります。私は、ある意味仕事は適当にすることが大切だと思っています。仕事で追いつめられる人、悩む人、精神的に病んでしまう人がいますが、そこまでなるほど仕事に真面目に向き合う必要はないのです。
肩の力を抜き、仕事の比重を下げる意味で、リモートワークは日本人に合った働き方だと思います。
多くの企業がリモートワークから、元の仕事の仕方に戻していますが、これもまた日本人の仕事に対する責任感の強さ故だと思います。システムエンジニアでなくても、リモートワークは可能です。ある程度、仕事の質を落としてでも、リモートワークに移行していくことは、今の時代の働き方として、必要であるというのが、私の意見です。
以上、SEの私が1年半リモートワークをしてみた感想でした。リモートワークに興味のある方に、少しでも参考になったら、嬉しいです。
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