システムエンジニア(SE)やプログラマーは、所属する会社によって2種類に分けられるのはご存知でしょうか。
1つは受託開発会社(システム、ソフトウェア開発会社等)のSE、もう1つは企業内のSE(社内SE)です。どちらも同じSEなのですが、役割・業務内容・待遇などに違いがあります。
ここでは、某事業会社で11年間SEとして勤務する筆者が、受託開発会社のSEと社内SE両者を比較しながら「仕事内容・必要なスキル・労働時間・将来性・メリット・デメリット」を徹底解説します。また、最後には「タイプ別にどちらのSEが向いているか」についても説明しております、ぜひ参考にしてみてください!※今回の記事では一般的な内容を記載しております。会社によって事情が異なる場合があり、記載内容と著しく異なる会社が存在するかもしれません。予めご了承ください。
なお、『自社開発』と受託開発の違いについて詳しく知りたい方は、「自社開発と受託開発の働き方の違いとは?メリット・デメリットなど現役エンジニアが徹底開発!」という記事をご覧ください。
それでは「受託開発会社SEと社内SEの違い」について、一つ一つ詳しくご紹介します。ぜひ、最後までお付き合いください!
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目次
仕事内容
受託開発会社SEと社内SE(企業内SE)で仕事内容はどう違うのでしょうか。詳細を見ていきましょう。
受託開発会社SEの場合
外部の会社から依頼を受け、システムやソフトウェア等を開発します。業務内容は案件により様々です。
一般的にはシステム開発におけるシステム設計・テストが主な仕事になりますが、ホームページ作成やデータベース作成、一般に販売するソフトウェアの作成のような業務もあります。また、社内SEがいない企業で社内SEと同じ役割を行う事もあります。
社内SEの場合
自社の業務に特化したシステムを開発・運用します。
自社の業務を効率化するシステムの企画・設計や、開発チーム(外部業者の場合あり)のマネジメント(進捗・品質管理)を行うのが主な業務となり、それ以外にも社内のインフラ管理(ネットワーク構築、PCのセッティング、ヘルプデスク等)も業務範囲に入ります。
同じSEでも業務内容はかなり異なりますね。
立場や役割
仕事内容が異なるため、自分の立場や仕事における役割も当然異なります。どう違うのか見てみましょう。
受託開発会社SEの場合
受注した状況にもよりますがお客さんが困っていることを助ける立場であるため、お客さんと対等にお仕事を行えることが多いです。業務内容により直接お客さんからお金をいただく立場のため、会社としても重要な役割の人間といえます。
受託開発会社SEの中でも客先に常駐するタイプのSEと開発会社内で開発に携わるSEがあり、前者はお客さんと直接交渉しながらシステムを企画・設計していく役割、後者は受注したシステム開発案件について開発会社内で設計を行う役割になります。
社内SEの場合
社内の人間のサポート的な立場であり、運用中のシステムについて社員から使い勝手や改善してほしい点を収集する役割です。お客さんからお金をいただくわけではないので、立場は経理や総務と同じといえます。仕事を回す上ではもちろん重要なポジションなのですが、時にはコンピュータやネットワークの雑用係となることもあります。
場合によっては、社長から直々に社内の重大プロジェクトへの協力依頼が来ることもあります。
必要なスキル
SEなら必要なスキルは一緒なのでは?と思われるかもしれませんが、実は求められるスキルには違いがあります(もちろんどちらにも必要なスキルもたくさんあります)。どのように違うか見ていきましょう。
受託開発会社SEの場合
プログラミングの知識はもちろん、ネットワーク、データベース、ソフトウェア設計手法、テスト手法など、ソフトウェア開発に関わる一連の知識は必須です。
特定の分野に特化する場合は、誰にも負けない深く広い知識が必要となってきます。
また、お客さんの業務内容を理解する必要があります。全く経験や興味のない業種であっても、一通りの知識を有する必要があります。
お客さんとの交渉(金銭交渉、条件交渉、納期交渉など)が多いため、対人スキルも必要です。
社内SEの場合
社内システム構築に携わる場合は自社の業務を詳しく理解している必要があり、外部開発会社のSEや開発チームをマネジメント(進捗管理や品質管理)する能力も必要になります。
また、パソコンやネットのトラブル対応が多いため、よくあるトラブルに対する知識は必須で、社内の人間の役職、業務内容なども詳しく知っておく必要があります。
給与
働く上で最も気になることといっても過言ではない「給与」の待遇はどう違うのでしょうか?
受託開発会社SEの場合
本人の能力や実績、所属する会社が「元請けか下請けか」などでも変わってきますが※、経験を積むことで上がっていくことが多いです。また残業や休日出勤が多い場合は残業手当でかなりの給与を手にすることができます。 ※一般的には下請けだと給与が低くなると言われています。
社内SEの場合
年功序列的な上がり方をすることもありますが、あまり変わらないことが一般的です。部門内の管理職になったり、自社内での社内SEの立場が向上すれば(会社内で重要な部門と認識されれば)、給与アップも期待できます。
一般的には受託開発会社SEの方が給与は多くなるでしょう。もちろん大手の社内SEならば給与も十分期待できます。
昇進
昇進したり役職に就くにはどちらがより良いのでしょうか。
受託開発会社SEの場合
受託開発会社ではSEがメインであるため、本人の意欲や希望があれば上の役職を目指すことは可能です。ただし、求められるスキルが異なってくるため(プロジェクト管理能力や交渉能力が必要)、独自の勉強を行う必要があります。
社内SEの場合
所属会社の業務内容によるが、一般的にはあまり昇進は期待できないことが多いようです。社内SEのトップにはなれますが、会社の重役になるのは困難かもしれません。社内の重大プロジェクトに関わり、多大な功績を上げた場合などは昇進のチャンスです。
こちらも一般的には受託開発会社SEの方が可能性は高そうです。
労働時間
会社員として労働者として、非常に気になる「労働時間」の違いはあるのでしょうか。
受託開発会社SEの場合
受注した案件によりバラバラです。定時内でも余裕がある場合もあれば、毎日深夜残業+休日出勤という過酷な労働を強いられる場合もあります。たまたま受注案件が無い場合は定時で帰宅できることもあります。
社内SEの場合
緊急トラブルが発生しない限り、残業は少ないもしくは無いのが一般的です。ネットワークトラブルが発生して業務が止まってしまう場合などは、残業や休日出勤の場合もあります。
労働時間は社内SEの方が安定していそうです。
転職
もしも他の会社に転職したいと思った場合、どちらのSEが転職で有利なのでしょうか?
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受託開発会社SEの場合
転職のチャンス自体は多いです。自身の得意分野を行う会社であれば、実績と人となりで転職もしやすいでしょう。
ネットワーク関連の仕事経験が豊富なら社内SEへの転職も可能です。フリーランスになる、自分で会社を立ち上げるなどといった転職とは少し異なった選択も可能です。
社内SEの場合
転職のチャンスは少なめです。ライバル会社(同業他社)、社内ネットワーク管理を外部からサポートする会社、グループウェア開発などならスキルを生かした転職も可能です。
受託開発会社SEへの転職は業務内容が合わないと難しいと思われます。
転職に関しては受託開発会社SEの方が有利と思われます。どちらのSEに転職する場合でも、情報処理技術者試験やベンダー資格などを所持していると有利に働きます。
《テキスト》 キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和06年 (情報処理技術者試験)
《過去問》 令和06年【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
タイプ別、向いているSEはどっち?
ここではSE業界に入ろうとするあなたの目的・目標に合うのはどちらのSEなのかをご紹介します。あくまで一般的な意見ですので参考程度に見ていただければと思います。
専門分野を極めたい方

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データベースのプロ、ネットワークのスペシャリストなど、特定分野で誰にも負けない能力を持ちたいなら受託開発会社SEがオススメです。会社に入る時も入ってからも「この分野なら私に任せてください!」と言い続けることで、特定分野の仕事をたくさん行えるチャンスが増えます。
仕事で感謝の言葉をたくさん聞きたい方

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社内で困っている人を助けることが多い仕事であるため、上司・部下・同僚から「ありがとう」という言葉を聞ける頻度は多いです。受託開発会社SEも感謝の言葉は聞けるのですが、1つのプロジェクトの開発期間が長いことが多いため、頻度は少なくなりがちです。
いっぱいお金が欲しい方

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個人の能力・経験が金額に反映されやすいです。つまり、能力が高ければその分、高い給与も期待できます。また、残業が多くなることも多いので、単純に長時間労働することで残業代が稼げます。ただし、入社時の待遇はきちんと確認してください。俗にいう「ブラック企業」も受託開発会社SEの方が割り合いが高いです。
何か疑問点があれば、入社前に必ず確認しましょう!
将来、役職に就きたいかた

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SEがメインである受託開発会社は昇進がしやすく、将来の道もたくさんあります。ただし、求められるスキル・能力の範囲は広く、レベルも高くなります。
将来、独立したい方

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様々な仕事を経験できるため、独立をお考えなら受託開発会社をオススメします。円満退社で独立した場合、前に在籍した会社と協力して仕事できたりもします。
転職しやすい仕事が良い方

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色々な経験を積みやすいので、潰しがききます。また、専門知識が高い人ならば、他の会社でも即戦力として重宝されることでしょうす。
仕事も私生活も両立したい方

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立場的に残業や休日出勤が少なく、有給休暇も比較的取得しやすいです。ある程度の安定した収入を得ながら、家庭や趣味にも時間を割くことが可能です。
まとめ
SEといっても受託会社SEと社内SEでかなり違いがあると思っていただけたのではないでしょうか。
知っておくべき知識、求められる役割などがかなり異なっていますね。受託開発会社SEと社内SE、一概にどちらが良い悪いとは言えません。どちらも会社にとって、そして社会にとって大切な役割なのです。
ご自身の経歴・得意分野・性格などを分析し、ご自身にに合ったSEを目指すことで仕事をより良いものにできると思います。
この記事が仕事を探しているみなさんの参考になればと思います。良いお仕事に出会えますように。
もう一度「【徹底比較】あなたは「社内SE」派?「受託開発」派?〜エンジニアの働き方からみたメリット・デメリット」を読む ↑
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