手に職を持つことができ、需要が多いエンジニア職への転職を考えている人も多いのではないでしょうか。エンジニア職の中でも、自社開発を行う企業は、年収や働く環境が安定しやすいこと、スキルがつきやすいことなどから人気が高いです。
今回は、現役でIT企業の自社開発に携わるエンジニアの筆者が、自社開発のメリットと、自社開発を行う企業への転職方法についてご紹介します。
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目次
自社開発とは
自社開発とは、自社サービスについて、企画から開発まで全ての工程を自社内で対応し、提供することです。大きな特徴としては、仕事の依頼元が、外部の企業ではなく自社であること、また、プロジェクトの全ての工程を自社で対応することです。
受託開発とは
一方、自社開発とよく比較される受託開発とは、自社以外の企業からの依頼でシステムを開発することです。受託開発での契約方法は、SierとSESの大きく2つに分けられます。それぞれの特徴は以下の通りです。
受託開発の契約方法
Sier
開発したサービスを、契約の対価とします。知識のある人をプロジェクトに取り入れるために、プロジェクト単位で契約することが多いです。
SES
エンジニアの労働時間を、契約の対価とします。プロジェクトの労働不足を解消するために、工程ごとにスポットで契約することが多いです。
自社開発のメリット
自社開発のメリットを理解することで、自社開発の業務内容や、受託開発との違いが具体的にイメージしやすくなります。自社開発のメリットは、大きく分けて6つあります。
自社開発のメリット1:環境の変化が少ない
受託開発は、基本的に依頼元の企業で勤務をする、客先常駐があります。さらに、依頼元の企業はプロジェクトごとに変わります。そのため、プロジェクトが変わるごとに、働く環境が大きく変わる特徴があります。
対して、自社開発は、プロジェクトが変わっても働く場所が自社から変わりません。そのため、環境の変化でストレスを感じやすい方にとって、特にメリットがある働き方といえます。
自社開発のメリット2:年収が安定している
自社開発は、自社サービスの開発や運用が主な業務内容のため、営業活動が不要です。そのため、受託開発と比較して、仕事の量が安定していて、月給はもちろんボーナスへの影響を受けづらく、年収が安定しやすいです。
また、受託開発は、特に、同じ業界の企業からの依頼の場合、報酬を低く設定される傾向にあります。理由としては、高い報酬で外部の企業に開発を依頼するのであれば、自社開発したほうがコストを安くすることができるためです。
つまり、自社開発は、受託開発と比較して、年収が高くなりやすいといえます。
自社開発のメリット3:スキルアップしやすい
自社開発は、プロジェクトの企画段階から携わります。企画を行うためには、そのシステムに対する知識が必要不可欠です。そのため、業務に対する深い専門知識がつきやすいです。
また、企画工程では、様々な人とコミュニケーションをとり、調整を行う機会が多いため、コミュニケーション能力もつきやすいです。こうしたスキルは、転職活動で自己アピールする際にも、有利に働くでしょう。
対して、受託開発は、様々な業界の企業を仕事相手にする場合、専門的な業務知識が身に付きづらく、スキルアップしづらい傾向にあります。
自社開発のメリット4:コミュニケーションがとりやすい
自社開発は、自社内の人が仕事相手になるため、あるプロジェクトで一緒に仕事をした人と、別のプロジェクトでまた一緒に仕事をすることもあります。そのため、信頼関係を築きやすく、円滑なコミュニケーションがしやすくなります。
自社開発は、自社以外の企業を仕事相手とする受託開発と比較して、プロジェクトの中での提案も行いやすく、自分の提案がプロジェクトに反映されやすい傾向にあります。
自社開発のメリット5:スケジュール調整がしやすい
受託開発は、依頼先の都合を考慮してスケジュールが組まれるため、厳しい納期が設定されやすいです。お客様である依頼元の企業とのスケジュール調整は、よほどのことがなければ難しく、厳しいスケジュールの中で、仕事に追われる傾向にあります。
対して、自社開発は、自社内で全ての工程を対応するため、柔軟にスケジュールを調整しやすいです。
自社開発のメリット6:やりがいを感じやすい
自社開発は、ユーザーが自社内にいるため、自分の仕事に対しての感謝の言葉を直接もらう機会が多くなります。また、自分が担当した開発が、自社内でどのように使われているかを間近で見ることができるので、仕事のやりがいを感じやすくなります。
さらに、一般消費者向けの自社サービスを開発して高評価を得たり、自社内のシステムを開発して社員の業務効率が向上したりすれば、自社内での自分に対する評価が上がり、昇給や昇進につながる可能性もあります。
受託開発では、システムがリリースしてプロジェクトが終了すれば、開発したシステムがどのように運用されるかは知りえません。そのため、自分が対応した開発が成果を上げていても、知るすべがありません。
自社開発企業に転職する方法
自社開発のメリットが自分にとって魅力的だと感じ、自社開発を行う企業へ転職したいと考えたら、以下の3つの方法がお勧めです。
自社開発企業に転職する方法1:転職サイトを活用する
ある程度のプログラミングスキルや、IT企業での実務経験が既にある場合、現在勤務している会社より年収が上がるなど、好条件の企業への転職も期待できます。転職サイトを活用して、実際に求人を見てみましょう。
現在勤務している会社と同じような業務内容で、好条件の企業が見つかるかもしれません。プログラミングやIT企業での実務経験がない場合でも、未経験者歓迎の求人があります。
自社開発企業に転職する方法2:転職エージェントを活用する
企業の求人の中には、転職サイトには掲載していない、非公開の求人もあります。理由としては、企業が、自社に適した人材を効率的に採用したいと考えるためです。
転職エージェントは、転職活動をする人と企業の仲介役となる存在です。転職エージェントは、両者の要望を聞き、適した人材を企業に紹介することができるため、企業の採用活動を効率的にすることが可能です。
転職エージェントを活用することで、それらの非公開求人も紹介してもらうことが可能になるので、転職サイトと合わせて活用することで、転職先の選択肢を増やすことができます。
また、転職エージェントは、求人の紹介だけではなく、職務履歴書の添削や、面接のスケジュール調整、転職先の企業との条件交渉など、転職活動全般のサポートを無料で行ってくれます。
また、プログラミングやIT企業での実務経験がない場合でも、他業種で身に着けたスキルが、エンジニアの仕事に活かせることは多くあります。
どのように自分のスキルをエンジニアとして活かすことができるか、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
自社開発企業に転職する方法3:プログラミングスクールに通う
プログラミングやIT企業での実務経験がない場合で、より好条件の企業に転職するために、プログラミングスクールに通って、知識を身に着ける方法もあります。
エンジニアの即戦力として必要なスキルを身に着けることで、好条件の企業へ転職できる可能性が高まるでしょう。
まとめ|自社開発のメリットと自社開発企業への転職方法を解説
自社サービスの企画工程から携わることができる自社開発は、年収や働く環境が安定しやすいこと、スキルがつきやすいことなど、多くのメリットがあります。自社開発企業に転職したいと思ったら、転職サイトや転職エージェントを有効に活用することも考えてみましょう。
もう一度「自社開発のメリットと自社開発企業への転職方法を解説―おすすめ転職サイト&スクールの紹介も!」を読む ↑
エンジニア転職を最短で決めたい方へ―おすすめ転職サイト/エージェントをご紹介!
自社開発企業への転職を希望している方は「自社開発企業への転職に強いエージェント・サイト7選―未経験OKや社内SE向けも!」という記事がおすすめです。各エージェント・サイトの強みや特徴、メリット・デメリットを徹底比較していますので、ぜひ参考にしてください。
いきなりの転職が不安な方はプログラミングスクールという選択も
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