本記事は、
・未経験からPythonエンジニアなるにはどうしたらいいの?
・需要や将来性のある言語を習得してキャリアアップしたい!
このような方に向けた内容となっています。
Pythonは機械学習やディープラーニングに使われる言語で、いま最も注目をあつめているプログラミング言語です。
このPythonを使うエンジニアは何をするのか、どうすれば転職できるのかという点は、知っておきたいですよね。そこで今回は、Pythonエンジニアの転職についてお伝えします。
Pythonエンジニアに求められる具体的なスキルセットから、その求人ニーズまでも記載しました。また、未経験でも転職できるかについても調べてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
本記事でわかること
- Pythonエンジニアに必要なスキルセット
- 未経験からのPythonエンジニアへの転職
- Pythonエンジニアの1年目の仕事内容
- Pythonエンジニアの需要や将来性
目次
Pythonエンジニアの転職に求められるスキルセットと実務経験とは
Pythonの場合、基礎の習得に200~300時間がかかると言われています。しかし、それだけでは転職に十分とは言えず、入門者レベルと言えます。Pythonに限らず、一般にエンジニアとして転職できるレベルになるまでには、2700時間以上の時間が必要と言われています。
現役のエンジニアや企業によって言っていることが異なりますが、総合するとやはり2700時間以上、最低でも1年の実務経験はほしいところです。ただし、4ヵ月程度で転職可能とする意見もあります。
求められる実務経験としては、以下のようなものが想定されます。データ構造やオブジェクト、クラスといったPythonの基礎は習得していることが求められます。また、ツールを使ったチームでの開発も経験しておきたいです。
それらの基本に加えて、何か一つの分野の業務経験がある、ということが言えると、転職できる可能性がぐっと高くなると考えられます。例えば、データベース関連、データ解析関連のPythonの開発経験を求めている求人は増えてきています。
- Python基礎
- 基礎文法
- データ構造
- 制御フロー
- オブジェクトとクラス
- ファイル操作
- GithubやDockerを使ったチームでの開発経験
- 機械学習の実務経験
- データベース関連(MySQL、SQlite)やデータ解析(scikit-learn)の開発経験
未経験でPythonエンジニアに転職することは可能か?
結論から言いますと、未経験からPythonエンジニアに転職することは、非常に厳しいです。国内では、Pythonによる開発を行う企業自体がまだまだ少ないからです。そのため、企業の採用も、最低でも1年のPythonの開発経験がある方が優先されます。
Python実務未経験の場合(ただし、他言語の開発経験はある)
Python未経験の方の場合、ポートフォリオを作ってPythonのスキルセットを示す必要があります。例えば、Pythonを使ったアプリや株価チャートを表示するサイト、To Do リストなどです。
現時点でポートフォリオを持っていない方は、Udemyでポートフォリオ作りに役立つ講座を探したり、ポートフォリオ作成など実践的なカリキュラムが組まれたやプログラミングスクールの受講を検討してみるのも良いでしょう。
また、他言語の開発経験がある方は、その中でPythonの実務に通用しそうな技術をアピールするとよいでしょう。例えば、PostgreSQLを使ってECサイトのデータベース管理をしていた、などはPythonの実務に十分通じると考えられます。
エンジニア実務未経験の場合
エンジニア未経験の方の場合、ポートフォリオを作るところまでは同様です。Pythonエンジニアとしての転職が難しい場合、まず求人の多い言語で開発経験を積んで、その後Pythonエンジニアに転職するという選択肢も考えられます。
また、どうしても行きたい企業があったとして、その企業が本当にPythonを使って開発をしているかを確認する必要もあります。行きたい企業がRubyで開発を行っていた場合、PythonよりRubyを使ったポートフォリオの方が選考に残りやすいからです。
1日目~1年、実務に入ってからPythonエンジニアは何をするのか?
Web系の自社開発企業でPythonエンジニアとして働くことで、Pythonのスキルを深めることができます。Pythonによる開発企業の場合、以下のような業務が想定されます。どのような開発を行っているかは、企業によって異なります。自分が得意な分野や、伸ばしていきたい分野を扱っている企業を選ぶことも頭に入れておきましょう。
1年が過ぎた段階で、ようやく「プロジェクトに入れる」レベルとなります。この段階ではまだ、エンジニア初級者の扱いです。しかし、開発業務を一通り経験できれば、その中から必要に応じて応用を深堀りしていけるはずです。
- アプリ、Webサイトの機能の提案、設計
- Pythonによる機能の実装
- Django、FlaskなどWebフレームワークを使った開発
- REST APIの設計、実装
- ロギング
- データベース(MySQL)管理
- ネットワーク(XML、socket通信)構築
- 並列化、暗号化処理
- インフラ自動化構築化(Fabric、Ansible)
- numpy、pandas、matplotlib、scikit-learnなどのライブラリを使ったデータ解析
Pythonエンジニアに需要・将来性はあるか?
Pythonエンジニアの国内の需要(求人)
プログラミング言語ごとの求人数を見られるNojov(2021年8月14日をもって終了)によると、Python以外の求人が多いことが分かります。データは、国内の求人サイトを対象にしています。国内ではPythonよりも、JavaやJavaScriptの求人が多くなっています。また、Rubyによる自社開発を行う企業も多いようです。しかし、今後データ分析やAI開発を行う企業が増えてくると、首位がPythonに置き替わる可能性も十分に考えられます。
オブジェクト指向の言語(JavaScript、Pythonなど)は、どれかの基礎を学んでいると、その他の言語の学習も比較的スムーズにできると言われています。ですので、実際の求人や、ご自身の目的にあわせて学習をすすめていくのがよいでしょう。
Pythonエンジニアの海外の需要(求人)
CODING DOJOがまとめている下記のグラフをご覧ください。グラフは、どのプログラミング言語が求人に記載されていたかを示したものです。求人は、Indeedに掲載されている全世界のものを対象にしています。
一目瞭然で、Pythonの求人がとても多いことが分かります。Pythonはその学びやすさ、開発のしやすさから、エンジニアと企業双方から広く受け入れられていることが分かります。エンジニア未経験の方にとっても、Pythonは最初に学ぶ選択肢になりそうです。また、日本よりも海外でのニーズが高いといってよいでしょう。
Pythonエンジニアの将来性
プログラミング言語の人気を示すTIOBEインデックスによると、2018年からPythonの人気が急増しています。また、国内でもプログラミング言語実態調査によれば、エンジニアが普段使っている言語でPythonが2位となりました。これらを見ると、Pythonは将来的にも求人ニーズが増えていくと考えられます。
ディープラーニングの開発では、ほとんどの場合Pythonが開発言語として選択されることが理由の一つとなっています。
まとめ|Pythonエンジニアへの転職方法や需要、将来性
さて、今回はPythonエンジニアの転職はどうすれば成功するか。また、未経験でもPythonエンジニアに転職できるのか、についてお伝えしました。まとめると、Pythonエンジニアに転職するには、以下のような要件を満たす必要がありそうです。また、需要と将来性についても、以下のとおりまとめられるでしょう。
- Pythonの基本が習得できていることに加えて、機械学習などの実務経験が求められる
- Python実務未経験の場合、ポートフォリオで何ができるかを示す必要がある
- Pythonは国内よりも海外の求人ニーズが高く、今後も高まっていくと予測できる
Pythonエンジニアの転職は難しいですが、一つ一つステップを踏んでいけば、決して不可能ではないはずです。今回の記事の内容を、ご自身の転職に役立てていただけると幸いです。
もう一度「Pythonエンジニアの転職はどうすれば成功するか?未経験でも可能なのか?」を読む ↑
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