Pythonを使えば自動化ツールを作ることができ、業務の効率化が可能という紹介文はめずらしくありません。しかし、Pythonを始めたい、もしくは始めたばかりで良くわかっていないという方は、自動化ツールを使ってどんなことが効率化可能なのかを具体的にイメージするのが難しいですよね。
そこで今回はPythonで自動化ツールを作った場合に効率化できる具体的な内容と、良く使うライブラリについて情報を整理しました。では早速見ていきましょう。
目次
そもそも自動化と自動化ツールとは何か
自動化とは、『テクノロジーを駆使して、人間が実行しているタスクを機械に行わせること』を指します。
近年では製造業における、ロボットによる自動化(ファクトリーオートメーション:FA)が進みつつありますね。これは大規模な自動化の例ですが、個人の業務においても自動化という概念が、流行の兆しを見せています。
その自動化を手助けするために存在しているツールが『自動化ツール』です。名前の通りですね。個人における自動化は、主にPCでの単純作業において実施されることが多いですので、本記事での自動化=PC作業の効率化を図るソフトウェア、という点に的を絞って解説します。
ひとくちに自動化ツールといえど、2つの概念があります。CUIとGUIです。
CUIとはCharacter User Interfaceの略で、PCとユーザー間はすべて文字でやりとりされます。WindowsのPCをお使いの方なら、コマンドプロンプトに文字列を入力して何かしらのやりとりを行いますよね。コマンドプロンプトでのやりとりがCUIに該当します。
次にGUIとはGraphic User Interfaceの略で、画面上にボタンや入力タブが用意されたツールを指します。PCとユーザー間は表示されているボタンやチェックボタン、ラジオボタン等を通じてコマンドのやりとりを行います。
Pythonで自動化ツールを作成する場合、いずれの自動化ツールも作成可能です。GUIに関しては作成工数(作成に要する時間)が多くかかりますので、自身の業務自動化のみが目的で、人にプログラムを渡すことがない場合はほとんどCUIで完結させます。
GUIはプログラムを組めない方や、プログラムが分からない方に渡して直感的に使用してもらう場合にのみ作成する場合が多いです。
自動化ツールでできること一覧
Pythonで自動化ツールを作成してできることはたくさんあります。ここでは一例として4つの自動化についてご紹介します。
スクレイピングでデータ収集
スクレイピングとは、ウェブサイトから任意の情報を取得する技術のことです。Pythonでスクレイピングを実行することは非常に簡単で、強力なライブラリが用意されています。
ここで、筆者のスクレイピング活用例を紹介します。
実は筆者は某アイドルグループのファンです。特にセンターで活躍されていた方のファンです。しかしその方は突然の引退表明を行いました。長年更新されていた公式HPからその記事が削除される未来が待っています。このままでは記事を見ることができなくなる。
そこで、スクレイピングを活用して、今まで更新されていた記事をすべて保存することにしました。手動で記事をコピペしていたのでは時間がいくつあっても足りませんが、スクレイピングを実行することで、ほんの数十秒ですべてのデータを保存することができました。めでたし、めでたし。
身の毛もよだつ実例ですが、自分にとって重要なデータを、スクレイピングを活用することで取得可能です。これ以外にも、例えば株式の自動売買を実現するために、学習用の時系列データが欲しいといった場合にも活用できます。
しかし、スクレイピングには注意しなければならない点もあります。別記事にまとめましたので、ぜひ御覧ください。
Excel制御
PythonでExcelを操作する場合によく用いられるライブラリとして、Openpyxlがあります。Openpyxlを使うことで、できること一覧を箇条書きにします。
- Excelファイルの読み込み
- Excelファイルの新規作成と保存
- シートの追加、削除、コピーなど
- セルの取得、アドレス取得、値の読み書きなど
- 繰り返し処理(特定の処理を複数セルに適用)
- 画像の貼り付け
など幅広く機能が提供されています。
API経由での自動応答(Gmail, LINE等)
リストに記載されているアドレスやアカウントに一斉配信する場合にも、Pythonの自動化ツールは活躍します。例えばLINE公式などから来る連絡も、API経由での一斉配信の一例です。また、留守にしている際の自動応答についてもAPIで機能が提供されています。
API経由でのTwitter制御
ツイッターのフォロー/アンフォローのみならず、特定アカウントのつぶやきリストを作成したい場合も自動化ツールが便利です。
特にこれらの機能はAPIで提供されている場合がほとんどですので、PythonからAPI経由でTwitterにアクセスすることで、所望の機能が実現可能です。また、特定の時刻になると繰り返し同じツイートがされるBOTといわれるアカウントもPythonで実現可能です。
まとめ:Pythonで自動化ツールを作れば効率化できること
Pythonにおける自動化ツールはほとんどの場合CUIを指します。自動化ツールを作成することで、スクレイピングによるデータ収集、普段業務で良く使うエクセルの制御効率化、Gmailでの自動応答やTwitterのBOT運用についてもご紹介しました。
Pythonという学習コストの低い言語で、自動化ツールを作成し、普段の業務を効率化して自由時間を増やしていきましょう。
もう一度「Pythonで自動化ツールを作れば効率化できることまとめ【未経験者必見!】」を読む ↑
プログラミング初心者が効率よく学習するならスクールがおすすめ
プログラミングスクールであれば必要な知識を体系的に学べるだけでなく、質問できる環境が整っており、その道のプロから的確な回答が返ってきます。効率良く学習するうえでこの上ない環境といえます。
ここではPythonを学習するのにおすすなプログラミングスクールをご紹介します。
DMM WEBCAMP 学習コース|Pythonコース
DMM WEBCAMP 学習コース(旧:SKILLS)は、マンツーマンによる指導と独自メソッド(ITスキル習得に必要なプロセスを3ステップに分解)で、未経験から『最短』で即戦力スキルを身につけることができるプログラミングスクールです。
Pythonコース
週2回行われるメンタリングではモチベーションを維持・向上させるために、学習方法のレクチャーや疑問点の解消、1週間の振り返りなどのサポートを行っています。
このコースでは実際に機械学習プログラムを開発※することができるので、現場で通用する実践的なスキルを身につけることができます。また、エラーが出たりつまづいた場合には、毎日15時〜23時にチャットで質問でき(であれば素早く回答!)、課題へのレビューサポートも無制限で行っています。※タイタニックの乗客データからの生存者を予測や花の種類の分類、レンタサイクルの利用者予測など
AI・データサイエンスの知識を身につけて転職に活かしたい社会人や、将来性あるPythonを習得して就職活動の強みとしたい学生の方には特におすすめのコースです。
→ DMM WEBCAMP 学習コース|Pythonコースの詳細はこちら
キカガク
キカガクは、受講者『45,000名以上』という実績と受講生満足度『90%』を誇る、動画学習プラットホームです。AI・機械学習領域の学習に特化しており、JDLA(日本ディープラーニング協会)のE資格認定講座を受講することで、受験可能なレベルのスキルを身につけることができます。
また、第四次産業革命スキル習得講座にも認定されているので、給付金制度を利用すれば受講料の70%を補助してもらえます。通常792,000円(税込)の受講料を237,600円(税込)まで下げることができるので、これまでプログラミングスクールへの受講を予算面でためらっていた方にはとても魅力的なポイントといえます。
キカガクの学習スタイルはオンラインによるハンズオン形式の動画学習。Pythonや数学の基礎から環境構築、そしてAIを搭載したWebアプリケーション開発までを『最短最速』で学べる環境が整っています。
エラーなどでつまづいてもチャットを使っていつでも質問可能で、定期的な個別メンタリングも実施されているので、挫折することなく学習を進めることができます。また、チーム学習で同期生とコミュニケーションをとりながら学習することもできるため、一緒に学ぶことでモチベーションも維持できるメリットがあります。
tech boost(テックブースト)|AIコース
tech boost(テックブースト)は、転職支援サービス『TechStars Agent(テックスターズエージェント)』やフリーランス向け案件紹介サービス『Midworks』などで有名なBranding Engineerが運営するプログラミングスクールです。
tech boost(テックブースト)のAIコースでは、3ヶ月の学習期間でAIエンジニアとしてのスキルを習得し、手厚いキャリアサポートを受けながら転職までを目指します。
現役エンジニアのメンターが学習する上での不安や悩み、進捗状況などについても徹底サポートしてくれるので、挫折することなくやり遂げることができます。
AIやPythonの基礎から機械学習やAIの開発に必要な数学知識までを段階的に理解していくカリキュラムになっているため、プログラミング未経験でも心配いりません。はじめてプログラミングに触れる方も安心して学習を進められます。
無料説明ではコース内容についてだけではなく、キャリアを前提とした学習計画についても説明してもらえるので、まずは色々と相談してみると良いですよ!
公式サイト:→ tech boost(テックブースト)|AIコースの詳細はこちら
もっと詳しく比較したい方は、「Pythonが学べるおすすめプログラミングスクール11選!未経験・学生もOK!」という記事を参考にしてください。通学・オンライン、マンツーマンやオーダーメイドカリキュラムなど、目的に”ぴったり”の教室が見つかりますよ!
Python以外の言語を学べるスクールを比較するなら
もっと多くのプログラミングスクールの中から比較したいという方は、「おすすめプログラミングスクール比較11選!社会人・未経験の転職・就職にも有利!」という記事を参考にしてください。
転職付き(転職保証型)のプログラミングスクールの詳細を知りたいかたは、「【無料あり】転職支援・保証型プログラミングスクール比較11選!社会人・学生さんの就職に強い!」をご覧いただき、自分の目標や目的にぴったりのスクールを見つけてくださいね。
Pythonを活かせるエンジニア転職におすすめな転職サイト・転職エージェント
Pythonやdjangoを活かしたエンジニア転職におすすめな転職エージェント・転職サイトを比較するなら「エンジニアにおすすめ!IT/Web系に強い転職サイト11選|現役プロが比較・ランキング」という記事を参考にしてください。活かせる言語や業種など、自分の目的や条件にあった職場探しにお役立てください。