「文系でもエンジニアになれるのだろうか」「プログラミング経験がないけれど、何から始めればいいのか分からない」と悩んでいませんか。
結論から言えば、文系出身でもエンジニアは目指せます。エンジニアの仕事にはプログラミングだけでなく、相手の話を聞く力や情報を整理する力、分かりやすく伝える力も必要だからです。文系で学んできたことや、これまでの仕事で身につけた経験が活きる場面もあります。
ただし、「文系でもなれる」と聞いて、何の準備もなく転職・就職できるわけではありません。ITの基礎を学び、プログラミングを実際に試し、自分で成果物を作る。そこまで進めたうえで、自分に合った求人を選ぶことが大切です。
では、文系エンジニアになるには、具体的に何から始めればいいのでしょうか。
この記事では、文系からエンジニアを目指すための4つのステップを中心に、文系ならではの強みやつまずきやすいポイント、独学とプログラミングスクールの選び方まで詳しく解説します。大学生・20代・30代では取るべき行動も変わるため、それぞれの進め方も整理しました。
「文系だから無理なのでは」と悩んでいる方も、まずは自分に足りないものを知るところから始めてみてください。
目次
文系でもエンジニアになれる
文系でもエンジニアになれる理由は、エンジニアの仕事がプログラミングだけで成り立っているわけではないからです。
もちろん、プログラムを書く技術は必要です。ただ、実際の仕事では、顧客の要望を聞く、課題を整理する、チーム内で認識を合わせる、仕様や手順を文章にまとめるといった場面も多くあります。こうした場面では、相手の話を聞いて情報を整理したり、複雑な内容を分かりやすく伝えたりする力が活きます。文系の学習や、営業・販売・事務などの仕事で培ってきた経験も、エンジニアになってから無駄にはなりません。
私は文系の大学を卒業した後、人材紹介会社の営業職を経験し、その後ソフトウェアエンジニアにキャリアチェンジしてモバイルアプリ開発に携わりました。現在は、営業とエンジニアの経験を活かしてITコンサルタントとして働いています。
営業からエンジニアに転向した経験を振り返ると、技術知識を身につけるまでには苦労しました。とはいえ、相手の話を聞き、要望を整理して、分かりやすく伝える力はエンジニアの仕事でも役立っています。
エンジニアを目指すうえで、文系だから技術職には向いていないと決めつける必要はありません。大切なのは、文系・理系の区別よりも、自分に足りない知識を把握して学び続けられることです。
では、実際にエンジニアはどのような仕事をしているのでしょうか。プログラミングだけではない仕事内容を知ると、文系の経験を活かせる場面も見えてきます。
文系エンジニアの主な仕事内容
エンジニアと聞くと、パソコンに向かってプログラムを書く仕事をイメージするかもしれません。もちろん開発は重要な仕事ですが、実際には顧客の要望を聞いたり、仕様を整理したり、チームで認識を合わせたりと、技術以外の業務も多くあります。
代表的な役割として知っておきたいのが、プログラマーとシステムエンジニアです。ただし、企業によって担当範囲は異なるため、あくまで仕事を理解するための目安として捉えてください。
プログラマー(PG)
プログラマーは、設計書や仕様書をもとにプログラムを書く仕事です。コードを実装するだけでなく、動作を確認したり、エラーの原因を調べて修正したり、既存の機能を改善したりすることもあります。
未経験から入社した場合、最初から一人で高度な開発を任されるとは限りません。研修や実務を通してプログラミング言語や開発環境を覚え、簡単な作業から少しずつ担当範囲を広げていくケースもあります。
ここで意識しておきたいのは、プログラミングの知識だけが仕事のすべてではないことです。チームで開発する以上、自分が書いたコードを他の人が読んだり、作業内容を共有したりする場面もあります。
システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、顧客の要望を聞き、どのようなシステムが必要なのかを整理していく仕事です。この作業の中心となるのが要件定義です。要件定義とは、顧客が実現したいことを確認し、システムに必要な機能や条件を具体化する工程を指します。
その後も、設計書の作成、開発チームとの調整、テストなど、幅広い業務に関わります。文章をまとめたり、相手に分かりやすく説明したりする場面も多いため、文系で身につけた力が活きる場面があります。
なお、PGとSEの役割が明確に分かれている企業ばかりではありません。SEがプログラミングを担当することもあれば、プログラマーが設計工程に関わることもあります。
「SEだからプログラミングはしない」といった単純な分け方はできません。就職・転職するときは職種名だけを見るのではなく、実際にどのような業務を担当するのかまで求人票で確認しましょう。
エンジニアの仕事がプログラミングだけではないと分かると、文系出身者が活かせる経験も見えてきます。では、具体的にどのような強みがあるのでしょうか。
文系エンジニアが持つ3つの強み
文系出身だからといって、エンジニアとしての強みが少なくなるわけではありません。これまでの学業や仕事で身につけた力を、エンジニアの仕事に置き換えて考えてみると、意外と活かせる経験が見つかります。
1.言語化力と伝える力
エンジニアの仕事では、考えていることを言葉や文章で正確に伝える力が欠かせません。
たとえば、顧客から「使いやすくしてほしい」と要望されたとしても、そのまま開発チームに伝えるだけではシステムを作れません。誰が、どのような場面で、何に困っているのか。それを聞き出したうえで、必要な機能や条件に整理する作業が求められます。
さらに、要件定義書や設計書、仕様検討の資料、顧客への説明資料など、エンジニアは文章を書く機会も多くあります。技術的な内容を整理し、相手が理解できる形に落とし込む力は、実務でそのまま役立ちます。
営業、販売、接客、事務などの仕事で、相手の要望を聞いたり、資料を作成したり、内容を説明したりしてきた経験があるなら、それはエンジニアになってからも活かせるでしょう。
2.ユーザーや顧客の視点を持ちやすい
システムを作るとき、技術的に正しく動くことだけを考えていても十分ではありません。実際に使うのは顧客やユーザーだからです。
たとえば、開発側から見れば便利な機能でも、現場の業務を知らないまま作れば、操作しにくかったり、かえって仕事を増やしたりすることがあります。顧客が何に困っているのか、なぜその要望が出てきたのかまで考えることが大切です。
文系の学部では、法律、経済、語学、心理、社会、経営など、IT以外の分野を学ぶ機会があります。こうした知識は、金融、製造、医療、教育、行政など、特定の業界や業務に関わるシステムを扱うときに強みになります。
ITの知識だけでなく、「そのシステムを誰が、何のために使うのか」を考えられること。ここにも文系出身者が経験を活かせる場面があります。
3.未知の分野にも先入観を持たず取り組める
未経験からエンジニアになる場合、最初は知らない言葉ばかりです。プログラミング言語だけでなく、開発環境、データベース、ネットワークなど、これまで触れたことのないものを一つずつ覚える必要があります。
ここで大切なのは、最初から知識があることではありません。分からないものに出会ったとき、「自分には無理だ」と決めつけず、調べて、試して、分からなければ質問する。この姿勢が、実務に入ってからも役立ちます。
実際に文系出身のエンジニアの中には、学生時代にプログラミング経験がなくても、仕事で新しい言語や開発環境に触れながら対応できるようになった例があります。技術は一度覚えたら終わりではなく、担当するプロジェクトが変われば新しい知識が必要になるからです。
大学や仕事で専門外の資料を読んだり、情報を集めてレポートや資料にまとめたりした経験があるなら、その学び方を技術の習得にも応用できます。
文系であることを強みに変えるには、「文系だから技術は苦手」と決めつけないことです。これまで培ってきた力を土台にしながら、足りない技術を一つずつ身につけていけばいいのです。
文系エンジニアがつまずきやすいポイント
文系からエンジニアを目指す場合、技術を学び始めたところで壁にぶつかることがあります。ここで「やっぱり文系には無理だった」と決めつける必要はありません。最初につまずきやすいポイントを知っておけば、焦らず対処できます。
プログラミングの考え方に慣れるまで時間がかかる
プログラミングでは、処理を順番に分解し、条件に応じて動作を変え、データを扱います。日常的な文章を書くときとは考え方が異なるため、最初は戸惑って当然です。
特に苦戦しやすいのが、エラーが出たときの対応です。コードを書いたのに動かない。どこを直せばいいのか分からない。そんな状態が続くと、「自分には才能がないのでは」と不安になることもあります。
ただ、エラーは学習の失敗ではありません。どの処理で問題が起きたのか、入力した値は正しいのか、想定した順番で処理されているのか。こうした点を一つずつ確認すること自体が、プログラミングの学習になります。
最初からスムーズにコードを書ける人を目指す必要はありません。エラーが出たときに原因を調べ、試して、また修正する。この繰り返しに慣れることが大切です。
数学や論理的思考に苦手意識がある
「数学が苦手だから、エンジニアには向いていないのではないか」と心配する方もいるでしょう。
結論から言えば、エンジニアになるために高度な数学をすべて身につける必要はありません。必要な知識は職種や扱う技術によって異なり、Web開発や業務システム開発などで専門的な数学を使う場面ばかりではないからです。
ただし、物事を順序立てて考える力は必要になります。たとえば、問題を小さく分ける、条件を整理する、起こり得るケースを考えるといった考え方です。
これは数学の得意・不得意とは別の話です。プログラミングを学びながら、「なぜこの処理になるのか」を考える習慣をつけることで、少しずつ身につけられます。
文系であることを言い訳にしてしまう
少々厳しいことも書きますが、「文系だから分からない」「文系だから技術は苦手」と考え続けてしまうと、学習の妨げになります。
もちろん、文系出身者が技術を学ぶうえで苦労する場面はあります。だからこそ、自分に足りない知識を認めて、一つずつ埋めていく姿勢が必要です。
採用する側から見ても、文系か理系かだけで判断するわけではありません。未経験の分野に挑戦するために何を学んだのか、分からないことにどう向き合ったのか。そこには、その人の学習姿勢が表れます。
文系であることは、弱点ではなく自分の経歴を構成する一つの要素です。技術面で足りない部分は学習で補い、これまでの仕事や学業で培った強みは、具体的な経験として伝えていきましょう。
文系エンジニアに必要な2つの適性
文系からエンジニアを目指すなら、現在の技術力だけで自分に向いているかを判断する必要はありません。むしろ大切なのは、技術を身につけた後も仕事を続けていけるかどうかです。
ここでは、文系・理系に関係なく、エンジニアとして長く働くうえで特に重要な2つの適性を紹介します。
学び続けられること
エンジニアは、就職や転職を実現したら学習が終わる仕事ではありません。
業務で使う技術を覚えても、担当するシステムやプロジェクトが変われば、新しい知識が必要になります。プログラミング言語だけでなく、開発環境やクラウド、セキュリティなど、仕事を通じて覚えることは増えていきます。
生成AIのような新しい技術を活用する場面が増えても、出力された内容が正しいのか、自分の業務に使えるのかを判断するための基礎知識は必要です。便利なツールが増えるほど、使いこなす側の理解も重要になります。
だからといって、毎日何時間も勉強し続けなければならないわけではありません。分からないことを調べる、実際に試してみる、うまくいかなければ原因を考える。こうした小さな学習を続けられる人は、技術の変化にも対応しやすくなります。
「新しいことを覚えるのが好きか」だけで判断する必要もありません。分からないことが出てきたときに、そのまま放置せず、自分なりに調べて解決しようとできるか。まずはそこを考えてみてください。
周囲と協力できること
エンジニアは、一人で黙々とコードを書くだけの仕事ではありません。開発チームのメンバーだけでなく、顧客、営業、デザイナー、運用担当者など、さまざまな立場の人と関わります。
たとえば、自分の担当部分で問題が起きたときに、黙って抱え込んでしまうと、チーム全体の進行に影響することがあります。分からないことを質問する、進捗を共有する、問題が起きたら早めに報告する。こうした行動が、開発を円滑に進めるうえで欠かせません。
ここでいうコミュニケーション能力は、話が上手であることだけを意味しません。相手の意図を理解し、必要な情報を整理して、自分の考えを相手に伝える力も含まれます。
そのため、営業や接客、販売など、人と関わる仕事を経験してきた方は、その経験を活かせる場面があります。顧客の話を聞く、相手に合わせて説明する、認識の違いを確認するといった経験は、エンジニアの仕事でも役立つからです。
「プログラミングができれば一人で仕事が完結する」と考えているなら、そこは少し認識を変えておきましょう。技術を学ぶ力と、人と協力して仕事を進める力。この2つを伸ばしていくことが、エンジニアとして長く働く土台になります。
文系エンジニアになるための4ステップ
文系からエンジニアを目指すとき、「プログラミングを始めればいい」と考えてしまいがちですが、いきなりコードを書き始める必要はありません。
まずITの全体像を知り、自分に合った方法でプログラミングを学ぶ。そのうえで小さな成果物を作り、仕事内容を確認しながら求人を選んでいく。この順番で進めると、何をすればいいのか分からない状態から抜け出しやすくなります。
ここでは、文系・未経験からエンジニアを目指すための4つのステップを紹介します。
ステップ1.ITの基礎知識を身につける
最初から難しいプログラミング言語を覚えようとせず、まずはITの全体像を理解しましょう。
コンピューターの仕組み、ネットワーク、データベース、セキュリティ、システム開発の流れなどを知っておくと、プログラミングを学ぶときにも「これは何のために必要なのか」が分かりやすくなります。
基礎固めには、ITパスポートや基本情報技術者試験の学習を活用できます。ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識を幅広く学ぶための試験です。基本情報技術者試験は、ITエンジニアとして必要な基礎知識や技能を身につけるための試験なので、より技術寄りの学習に進みたい方に向いています。
どちらもエンジニアになるための必須資格ではありません。資格を取ること自体を目的にするのではなく、学習範囲の目安として使うとよいでしょう。
そして、資格の勉強だけで終わらせないことも大切です。ITの基礎を学びながら、簡単なプログラムにも触れてみてください。実際に手を動かすと、参考書を読んでいるだけでは分からなかった難しさや面白さが見えてきます。
《テキスト》 【令和6年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
《過去問》 かんたん合格 ITパスポート過去問題集 令和6年度春期 かんたん合格シリーズ
《テキスト》 キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和06年 (情報処理技術者試験)
《過去問》 令和06年【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
ステップ2.独学かスクールかを選ぶ
ITの基礎を学んだら、次はプログラミングをどのように学ぶかを決めます。代表的なのは独学とプログラミングスクールですが、どちらを選んでもエンジニアを目指せます。
独学のメリットは、自分のペースで進められ、費用を抑えやすいことです。書籍やオンライン教材を使いながら、仕事や学校と両立して学習できます。
ただ、分からないことをすぐに質問できないため、エラーの原因を調べるだけで時間がかかることもあります。学習計画も自分で立てなければならないので、何をどこまで学ぶのか迷いやすい点には注意が必要です。
スクールなら、カリキュラムに沿って学習を進められます。講師に質問できたり、学習の進み具合を確認してもらえたりする点も未経験者には心強いでしょう。スクールによっては、ポートフォリオの添削や転職支援まで受けられます。
とはいえ、スクールに通えば自動的にエンジニアになれるわけではありません。受講期間、学習内容、質問できる時間、転職支援の範囲、追加料金、紹介される求人の条件などを確認したうえで選んでください。
独学とスクールで迷うなら、いきなり大きな決断をする必要はありません。まず無料教材や入門教材でプログラミングに触れ、「もう少し深く学びたい」と思えるかを確かめてから、学習環境を決める方法もあります。
ステップ3.小さな成果物を作る
プログラミングの学習がある程度進んだら、小さな成果物を作ってみましょう。
成果物は、最初から大規模なWebサービスを作る必要はありません。入力した情報を記録するアプリ、簡単なWebサイト、タスク管理ツール、データを検索できる機能など、学んだ内容を使って完成させられるものから始めてください。
大切なのは、完成させることです。途中まで高度なサービスを作るより、規模が小さくても自分で考えて最後まで動かした経験のほうが、次の学習につながります。
さらに、面接で成果物を見せる場合は、何を作ったかだけでなく、なぜそのテーマを選んだのか、どの技術を使ったのか、どこでつまずいたのか、問題をどう解決したのかまで説明できるようにしておきましょう。
文系からエンジニアを目指す場合、成果物は技術力だけを見せるものではありません。分からないことを調べ、自分で考え、試行錯誤しながら完成させた過程もアピール材料になります。
生成AIなどのツールを学習に使うこと自体は問題ありません。ただし、生成されたコードを理解しないまま使うのは避けましょう。なぜそのコードが必要なのか、どのように動いているのかを確認し、自分で修正して動作を確かめることが大切です。
ステップ4.求人を選び、面接の準備をする
学習と成果物づくりを進めたら、いよいよ求人を探します。
未経験者向けの求人を見るときは、給与や勤務地だけでなく、入社後にどのような経験を積めるのかを確認してください。
確認したい項目は次のとおりです。
- 入社後に担当する業務は何か
- 研修はどのくらいの期間あるか
- 研修後にどのような案件へ配属されるか
- プログラミングや設計に関わる機会があるか
- 質問や相談ができる体制があるか
- 評価制度やキャリアパスが明確か
- 客先常駐の場合、担当業務や勤務地が説明されているか
特に注意したいのが、「未経験歓迎」という言葉だけで判断しないことです。未経験者を採用していても、実際の業務内容や研修後の配属先は企業によって違います。
エンジニアとして経験を積みたいなら、採用された後にどのような仕事を任されるのかまで確認しましょう。求人票だけで分からない場合は、面接や面談で質問して構いません。
面接では、文系であることを過度に気にする必要はありません。それよりも、なぜエンジニアを目指すのか、これまで何を学んできたのかを自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
- なぜエンジニアを目指すのか
- エンジニアの仕事をどのように理解しているか
- これまでどのような学習をしたか
- 学習中に困ったことをどう解決したか
- これまでの仕事で得た経験をどう活かせるか
- 入社後にどのようなエンジニアを目指したいか
「手に職をつけたい」「将来性がありそうだから」という気持ちだけでは、志望動機として弱くなりやすいでしょう。なぜITに興味を持ったのか、実際に学習して何を感じたのか、これまでの経験をどう活かしたいのかまで言葉にすると、志望理由に具体性が出ます。
ここまで進めば、単に「文系だけどエンジニアになりたい」という状態から、学習経験や成果物を持って就職・転職活動に臨める状態になります。
大学生が文系エンジニアを目指す方法
大学生は、未経験であることを過度に不利だと考える必要はありません。新卒採用では、入社後の研修や配属を前提に、ポテンシャルや学習意欲を見られる場合があります。
まずは、IT業界や企業の仕事内容を調べましょう。同じエンジニア職でも、Webサービスを作る企業、企業向けシステムを開発する企業、インフラを支える企業など、仕事内容は異なります。
そのうえで、プログラミングの基礎を学び、簡単な成果物を作ってみてください。資格取得を目指す場合は、ITパスポートや基本情報技術者試験など、自分の理解度に合ったものを選びます。
就職活動では、「文系ですが大丈夫です」と伝えるだけではなく、「現在このような学習をしており、こうした成果物を作りました」と話せる状態を目指しましょう。
また、文系学部で学んだ内容も強みになります。金融、法律、語学、心理、教育など、志望企業の事業と関連する知識があれば、エンジニアとしてどのように活かせるか考えてみてください。
20代で未経験から目指す方法
20代であれば、未経験からエンジニアへのキャリアチェンジを目指しやすい年代です。ただし、年齢だけで評価されるわけではありません。
転職を考え始めたら、できるだけ早く学習を始めましょう。学習期間を長く取ることよりも、基礎を学び、成果物を作り、求人を比較するところまで進めることが重要です。
これまでの仕事で得た経験も整理してください。営業であれば顧客との折衝力、事務であれば正確な処理や資料作成力、販売であれば相手のニーズを把握する力など、エンジニアの仕事に接続できる経験があります。
面接では、現在の仕事から逃げたいという印象にならないよう注意しましょう。現職で感じている課題と、エンジニアを目指す理由を分けて説明し、転職後に実現したいことまで伝えることが大切です。
未経験での転職では、最初から希望条件をすべて満たす求人に出会えるとは限りません。仕事内容、学習環境、将来のキャリアを確認し、エンジニアとして経験を積める企業を選びましょう。
30代で未経験から目指す方法
30代でも未経験からエンジニアを目指すことは可能です。ただし、20代と同じ方法で進めればよいとは限りません。
企業からは、学習意欲だけでなく、これまでの社会人経験をどう活かせるのか、入社後にどのような価値を提供できるのかを見られやすくなります。
そのため、30代の方は、これまでの経験とITスキルを組み合わせる方向性を考えるとよいでしょう。たとえば、営業経験とIT知識を活かしてIT営業やプリセールスを目指す、業界知識とシステム理解を組み合わせて業務系エンジニアを目指す、といった方法です。
【実体験】30代未経験でIT業界に転職できたポイントを6つのステップで解説!
純粋な開発職を目指す場合は、学習時間を確保し、複数の成果物を用意するなど、行動量が求められます。転職を考え始めたら、情報収集だけで長期間止まらないことが重要です。
また、年収や役職が一時的に変わる可能性も含めて、キャリア全体で判断しましょう。目先の条件だけでなく、数年後にどのような専門性を身につけたいのかを考えて求人を選ぶ必要があります。
文系エンジニアとして長く活躍するには
技術だけでなく業務知識も身につける
エンジニアとして経験を積むと、特定の業界や業務に詳しくなることが強みになります。
技術を理解しているだけでなく、顧客の業務や課題を理解していれば、より適切な提案ができます。文系学部で学んだ内容や、前職で培った業界経験も、専門性の一部として活用できます。
報告・連絡・相談を徹底する
開発では、問題を早く共有することが重要です。分からないことや予定どおり進んでいないことを隠すと、後から大きな問題になる可能性があります。
質問するときは、「分かりません」とだけ伝えるのではなく、何を調べたのか、どこまで理解しているのか、何が分からないのかを整理して伝えましょう。こうした伝え方は、相手の時間を大切にすることにもつながります。
キャリアの方向性を定期的に見直す
エンジニアのキャリアには、プログラマーからSEへ進む道、特定の技術を深める道、プロジェクトマネージャーを目指す道、ITコンサルタントとして顧客の課題解決に関わる道などがあります。
最初から最終的なキャリアを決める必要はありません。まずは目の前の業務で基礎を身につけ、その後に興味のある分野や得意な領域を見つけていきましょう。
技術の変化が速いからこそ、学び続ける姿勢は大きな武器になります。新しい技術をただ追いかけるのではなく、自分の仕事や顧客の課題にどう活かせるかを考えることが大切です。
まとめ|文系エンジニアになるには、まず小さく始めよう
文系エンジニアになるには、文系であることを気にし続けるより、ITの基礎を学び、プログラミングを体験し、成果物を作ることが重要です。
文系出身者には、言語化力、ヒアリング力、顧客やユーザーの視点、業務知識など、エンジニアの仕事で活かせる強みがあります。ただ、技術知識を継続的に学ぶ姿勢や、問題を順序立てて解決する力は必要です。
まずはITパスポートなどで基礎を学び、入門教材でプログラミングを試してみてください。その後、独学やスクールなど自分に合った方法で学習を進め、成果物を作り、仕事内容を確認しながら求人を選びましょう。
大学生は就職活動と並行して学習や成果物の作成を進め、20代はこれまでの仕事で得た経験を強みに変え、30代は社会人経験とITスキルの組み合わせを意識することがポイントです。
「文系 エンジニア なるには」と検索している今は、すでに最初の一歩を踏み出しています。今日からできる学習方法を一つ選び、実際に手を動かしてみてください。
文系であることは、エンジニアを諦める理由にはなりません。必要な知識を学び、行動を積み重ねれば、未経験からでもエンジニアを目指せます。
もう一度「文系がエンジニアになるには?未経験から目指す方法と必要な準備を解説」を読む ↑
もし「辞めたい」と思っていたら
もし今の仕事が辛くて辞めたい、会社に行きたくないと思っていたら、外の環境を見てみることも考えてみましょう。
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