私(筆者)は文系出身ですが、IT業界への転職に成功をしています。
今(2020年10月)と同じように、その当時は大不況でした。その状況でも、結果を出せました。また、エンジニアとして数年の就業経験を積みました。その経験をもとに、文系出身者が転職を成功するポイントや、エンジニアとして長く活躍をする方法をこの記事に記しました。
少々厳しいことも書いていますが、転職に際して、ぜひ知っていただきたい内容です。
結論を言うと、エンジニアになるのに文系・理系はさほど関係はありません。確かに、技術や知識の面では理系の学部出身者に最初はおとると思います。理系出身者は、学生時代から何年も技術や知識に触れているからです。
その点では文系が不利です。それでも、文系出身者で活躍しているエンジニアは多くいます。では、なぜ活躍ができているのでしょうか?その答えを解説していきます。皆さまにはぜひ希望通りのキャリアを実現し、幸せな人生を送ってほしいと願っております。
目次
自己啓発の姿勢は必須
いきなり、厳しいことを書きます。自分から勉強が行えないかたは、エンジニアには向かないです。
これは、ほぼ断言をしてもいいです。文系や理系は関係がありません。なぜなら、この業界はとくに技術の進化が早いからです。最近まで使っていた技術が、すでに古いことはよくあります。エンジニアとして、長く活躍をしたければ勉強を続けるしかありません。
システム開発の経験が豊富であるのに、仕事が決まらないエンジニアを多くみました。
あるエンジニアの例
そのエンジニアは、実務経験が豊富にありました。人間的にも、好感のもてるかたでした。アセンブラやVBという言語の経験がとくに豊富でした。
しかし、その当時はJavaというプログラミング言語を使った、開発が主流でした。開発の経験が長いことは企業から評価をされていましたが、スキルの面でどうしても採用の基準に達しなかったそうです。
「もっと勉強をしておけばよかった」とよく口にしていました。今は、別の業界で仕事をしています。
このように、実務経験が豊富なかたでも新しい技術についていけないと、エンジニアとしては、長く働けません。ここは、とくに注意をしてください。
自分から勉強していくことは、必須です。ただ裏を返せば、新しい技術を身に付けることが可能であれば、経験が少ないかたにもチャンスがあるということではないでしょうか。
文系や理系は関係がありません。新しい技術を覚える努力を継続する人が、エンジニアとして長く活躍をしています。
適性も大切なのが、エンジニア
システムエンジニア(SE)は、お客様から要望を聞き、システムに落とし込む。
文系は理系よりもコミュニケーション能力があるので、システムエンジニア(SE)が向くということをよく聞きます。確かに、お客様と接する機会が多いので、コミュニケーションが得意なことは有利です。
しかし、そこを文系と理系で区別をするのはおかしいと思います。文系でもコミュニケーションが苦手な人もいますし、理系でも得意な人はいます。文系でも、プログラミング(PG)に適性がある人はいくらでもいます。
文系だから、いずれはシステムエンジニア(SE)になる。
と決めつける必要はありません。
どの道に進むのか。それは自分の取組みと実力次第です。
では、適性がないとエンジニアになれないの?と疑問に感じると思います。
確かに、専門家のレベルになることは難しいです。そのレベルであると、新しい技術の開発などを担当します。情報系の大学もしくは、大学院までしっかり学ぶことが必要です。
全員がそうである必要はまったくありません。システム開発は、チームで行うからです。
お互いの弱い所は、助け合いながら仕事をします。
コミュニケーションが苦手でも、最低限の協調性と対人のマナーがあれば、エンジニアとして、働けます。コミュニケーションが苦手なエンジニアでも多く活躍をしています。
まとめると、以下2つの適性は必要です。
- 自分から新しい技術を勉強し身に付けていけるか。
- 周囲と協調をしながら仕事ができる適性。
また経験の少ないかたや未経験者には、適性検査を実施する企業が多いです。選考に影響するので、そちらの対策も力を入れましょう。
年齢は、転職に関係があるのか
転職活動において、年齢は関係があります。だいぶ年齢による制限はゆるくなりました。しかし、まだまだ改善されていないのが現状です。
具体的にいうと、エンジニアの実務未経験者は、20代中盤以降から、少しずつ転職が厳しくなります。それでも、20代はまだ大丈夫です。
30代の中盤以降は、とくに難しくなります。
転職支援付きのプログミングスクールおいては、30代以降の受け入れはほとんどの教室が行っていません。30代以降は転職が厳しいというのが理由の一つとして挙げられます。
もちろん、30代以降でも可能がゼロではありません。しかし、できるだけ早く動いた方がよいのは確かです。
文系出身者が転職を成功させるために大切なこと
冒頭で、エンジニアになるのに文系・理系は関係がないと書きました。しかし、理系より知識や技術で遅れをとっているのに変わりはありません。応募先の会社は、その遅れを取り戻せるだけの覚悟があるかをみています。
転職面接で私がよく聞かれた質問
面接で私がよく聞かれた【2つの質問】を紹介します。
”学習でもいいから、何か開発(作成)をした経験はないか?”
2つの質問に共通する意図は、本気でエンジニアになる熱意があるのかということです。
理系出身者や新卒からエンジニアとして活躍している社員に、追いつく意志があるのかを知りたいのです。
企業に熱意を認めてもらうには
企業に熱意を認めてもらいたいのなら、ポートフォリオ(成果物)は最低限用意をしましょう。文系で、ITの基礎知識に不安があるのなら、ITパスポートや基本情報技術者試験の取得を検討しましょう。
《テキスト》 【令和6年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
《過去問》 かんたん合格 ITパスポート過去問題集 令和6年度春期 かんたん合格シリーズ
《テキスト》 キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和06年 (情報処理技術者試験)
《過去問》 令和06年【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
これは、年代は関係がありません。
全ての世代に共通します。
転職は、新卒採用ではなく中途採用です。本来であれば、「即戦力に近い人材」を企業は採用の対象としています。
そこを「文系で実務未経験者」が応募するのですから、それなりの準備は必要であることはわかります。
これらの準備をして、先に書いた【2つの質問】に自信を持ち答えられないと、【内定】の2文字は見えてこないでしょう。
転職を成功させるための年代別のポイント
20代前半
すぐに転職活動をしましょう。
この年代であれば、転職活動に年齢がネックになりません。勉強より、実務経験をつけたほうが評価は高いです。
ただし、入社の難度が極端に低い会社は開発職に就けない可能性があるので、応募しないことをオススメします。
転職エージェントに登録をすれば、そのようなミスマッチを防げます。
20代中~後半
結論からいうと、プログラミングスクールに通うのが1番です。
この年代は、それなりの社会人経験があります。意欲のみだけではなく、過去の経歴でも判断をされます。経歴に自信があればよいのですが、短期間で職を変えてしまったなど、履歴書にキズがあるかたもいます。
この辺りから、エンジニアに転職をする難易度に個人差が出はじめます。その差をうめる努力をします。年齢は20代です。全くあきらめる必要はありません。
20代を受け入れている、プログラミングスクールは多くあります。スクールでは、ポートフォリオの作成に力を入れています。そこで、企業も驚くような成果物をつくりましょう。また、同じ境遇の仲間をつくることでモチベーションがあがります。
企業に熱意を認めてもらえるような武器を作りましょう。
文系であることを忘れず、人の何倍も努力をすることを、アピールすれば きっと転職はできます。
30代以降
この年代から、転職は一気に難しくなります。大切なのは、何が何でもエンジニアになるという粘り強さです。不採用になっても、あきらめずに転職活動を継続するメンタルが必要です。
30代以降で、エンジニアになることは不可能ではありません。しかし、文系でさらにこの年齢まで実務経験がないいうことはネックです。ほとんどの時間を勉強に費やす気持ちがないかたにはオススメはしません。転職活動も20代の倍はかかる覚悟を持ちましょう。
この年代からは、なぜエンジニアにキャリアチェンジしたいのかを具体的に話せないと、転職は難しいです。面接官を納得させる動機と今までの努力をアピールしましょう。
また、1人での転職活動はオススメしません。転職エージェントの力は借りましょう。右も左も分からない状態では挫折をします。
転職エージェントは、自分の市場価値にマッチした適切な仕事を紹介してくれます。また、応募書類の作成の指導や、面接などに関して客観的にアドバイスをくれます。
転職活動は長くなりますので、プログラミングスクールは経済的な事情も考慮する必要があります。しかし、スクールを利用しないにしてもポートフォリオは必ず作成をしましょう。
スクールが難しい方は、以下を参考にしましょう。セール期間中は、安く受講することが可能です。
Udemy
Udemyはオンラインの動画学習サービスで、様々な言語・スキル習得のコースが多数あります。内容も初心者〜上級コースまであり、幅広く言語・スキルを学習することができます。講座ごとに購入する受講形式ですので、自分のペースやスキル、目的・予算に沿った学習ができます。
30代以降でも、エンジニアに転職した方は多くいます。エンジニアになるために、粘り強く努力した結果だと思います。モチベーションを、長期間継続できるかがカギです。
以上が、転職を成功させるための年代別のポイントです。
どの年代にも共通していますので、
先に書いた、
- 文系出身者が転職を成功させるために大切なこと
- 企業に熱意を認めてもらうには
をもう1度読むと効果的です。
おわりに
文系からエンジニアに転職することは、可能です。そのためには、【1日でも早く動くこと】をオススメします。
悩むより、行動に移しましょう!
そのためには、自分に合った戦略を考えましょう。本記事がその役に立てれば幸いです。
もう一度「文系の学部出身者がIT業界に転職をして、長く働くポイント」を読む ↑
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