本記事では、
- ものづくりエンジニアの仕事内容ってどんなだろう?
- ものづくりエンジニア転職したいけど、どんな業種があるのかな?
- ものづくりエンジニアに必要なスキルや経験とは?
このような疑問にお答します。ものづくりエンジニアのお仕事に興味のある方は、ぜひ最後までお読み頂けると幸いです。
ものづくりエンジニアとはどんなエンジニア?
製造業に携わるエンジニアのこと
ものづくりエンジニアと一口に言っても、人によって様々な定義がありますが、本稿では製造分野で働くエンジニアをものづくりエンジニアとします。より具体的には、機械や電気・電子回路、化学製品の設計や研究、生産、性能の評価に携わるエンジニアのことを指します。ただし、同じものづくりでも、ITエンジニアや土木・建設系のエンジニアなどは一般には含まれません。
なお、ものづくりエンジニアの中でも具体的な分野について知りたい場合は、以下のリンクを参考にしてください。
取り組む業務も多岐にわたり、業務によって要求されるスキルも異なる
今までにない技術を生み出すための研究や技術を製品に落とし込むための設計だけでなく、実際に製品を作り出す加工・組立やそれを管理する生産管理、製品の安全性などに問題がないかを調べる製品評価、営業を技術的な側面から支援するセールスエンジニアなど、ものづくりエンジニアが取り組む業務は多岐に渡ります。
要求されるスキルも業務によって異なります。例えば研究職であれば最先端の技術を理解し、それを踏まえたうえで新しいものを作り出す必要があります。一方、設計では研究とは異なり、高性能を実現することはもちろんですが、実際に安価・簡単に製造できるように設計をまとめることも重要視されます。
やりたい業務を続けることができるとは限らない
ただし、会社に入っても希望する業務に取り組み続けることができるとは限りません。会社の業績悪化や方針変更などで配置転換が実施され、畑違いの業務を任されることもあります。会社の規模が小さい場合、1人で複数の異なる業務に取り組まなければいけません。
自分がやりたくない業務を任されたことを不満に思い、転職するものづくりエンジニアも多いのが実情です。
年収は約350万~560万円
DODAの平均年収ランキング(https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/#anc_job_08 ※2020年9月現在)によれば、技術系(電気/電子、機械)と技術系(メディカル/化学/食品)の中でも、ものづくりエンジニアに該当する職種の平均年収は約350万円~560万円です。研究や設計は押しなべて年収が高い一方で、整備士やCADオペレータなどの技能が要求される仕事は年収が低い傾向があります。
ものづくりエンジニアに要求されるスキルは?
対応する分野の専門知識が最も重要
他の仕事と同様に、ものづくりエンジニアも最も重要なスキルは対応する分野の専門知識です。ただし、機械系なら四力(機械力学、熱力学、材料力学、流体力学)、電気/電子なら電磁気学や電気回路の知識など、分野に応じて要求される知識セットは異なります。
そのため、ものづくりエンジニアになるための知識を独学で身に付けることは難しく、ほとんどの場合は大学か、会社の新人研修で学ぶことになります。
共通で要求されるのはコミュニケーション能力
ものづくりエンジニアはコミュニケーション能力が低いと偏見を持たれがちですが、そのようなことはありません。ITエンジニア以上に周りの人と協力しなければいけないため、どの分野であってもコミュニケーション能力が低いことは致命的な欠点です。陽気に振舞う必要はありませんが、最低限の礼儀と報連相だけはこなす必要があります。
語学力があると周りに差をつけることができる
ITエンジニアと同様、ものづくりエンジニアの場合も、最新技術についての情報は英語が読めないとリーチできません。ものづくりエンジニアは英語力が極端に低い方も多い分、英語ができると他のものづくりエンジニアと差をつけることができます。
ものづくりエンジニアの転職事情は?
若手でない限り未経験から転職でものづくりエンジニアになることは難しい
未経験からものづくりエンジニアに転職することはITエンジニア以上に困難です。
ITエンジニアでは、自宅でもサーバーを構築したりソフトウェアを開発したり、といった自己研鑽に取り組むことができます。しかし、ものづくりエンジニアの場合は必要な設備が会社にしかないことが多く、自宅では専門書を読むといった勉強程度しかできず、未経験でもある程度要求される「手を動かす作業」の経験を積むことができません。
そのためか、新卒や第二新卒といった若手でない限り、未経験からものづくりエンジニアに転職することはほとんどできません。ものづくりエンジニアに転職する方の多くは、もともと同じ分野の競合他社でものづくりエンジニアだった方です。
若くても文系専攻からの就職・転職は難しい
充実した新人研修を用意している製造業の会社は多いため、若手であれば文系専攻であっても就職・転職は簡単なように思います。ところが、これらの研修の多くは大学の理系専攻で学ぶ数学・物理学・化学の知識を前提にカリキュラムを組んでいます。
最低限プログラミングをこなせればコーダーとしてキャリアをスタートできるITエンジニアとは異なり、物理などの知識が多くなければ、そもそも新人研修についていくことができません。
まとめ
ものづくりエンジニアは、機械、電気、電子回路、化学など幅広い分野のエンジニアを含む概念であり、要求される専門知識や取り組む業務も職場によって大きく異なります。しかし、いずれの業務や職場であっても、未経験から転職することはITエンジニア以上に難しいです。
どうしても転職したい場合は、かなりの努力が必要であると覚悟しておきましょう。
もう一度「ものづくりエンジニアとは?業務内容や要求されるスキル、転職事情を解説」を読む ↑
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