エンジニアの転職

40代・未経験から機械設計エンジニアに転職するコツや、スキル・経験などを解説!年収・キャリアの話も!

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ビジネスマンとビルのイメージ

一般的には困難だと言われる40代からの転職。それが未経験からとなれば尚の事で、ものづくり系業界においてもそれは例外ではありません。

そこで本記事では、40代・未経験から転職を成功させるためのコツを詳しくご紹介します。解説頂くのは、自身も現役機械設計エンジニアであり、以前「先輩に聞いた!企業で働く「機械設計エンジニアの1日」の仕事の流れと勤務時間や業務内容」や「【未経験の転職】機械設計エンジニアの仕事内容を解説!必要なスキルや知識・経験とは?」を寄稿頂いた池田さんです。

池田さんには先輩エンジニアの立場から様々なアドバイスを頂きましたので、これから機械設計エンジニアになりたい方はもちろん、40代からの転職に不安や悩みがある方にとってもヒントになることがあるはずです。ぜひ最後までご覧ください!

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機械系エンジニアが利用すべき転職エージェント5選!メーカー・製造・ものづくり系に強い!

40代がエンジニアに転職成功する秘訣

メモを書くビジネスマン

現在、特にエンジニアの分野では売り手市場となっており、需要に供給がおいついていない状態です。40代からでも転職の需要は多くあります。しかしいくら売り手市場とはいえ、エンジニアは、プログラミングもしくは設計などができなければ、成立しない職業です。

では、プログラミングや設計の経験がない人がエンジニアに転職するのは難しいのでしょうか?人生経験を生かした未経験40代がエンジニアに転職成功するための秘訣を解説します。

求められる技量

PDCAのイメージ

40代になって転職となると、即戦力になるかマネジメントができることが求められます。特に中小企業と呼ばれる企業帯では、現場で開発ができてかつマネジメントができる人を求めていることが多いです。

では、未経験の人が現場で開発をするにはどうしたらいいでしょうか?

例えばSEであれば、プログラミングやネットワーク管理、エンジニアであれば機械設計や電気設計、ソフトウェアの開発など自分が行いたい仕事を明確にする必要があります。明確に決めたターゲット職種に対して経験を増やす必要があります。

ここでは、ターゲットを機械設計エンジニアに絞って解説をしていきます。機械設計エンジニアに求められる技量は、開発する製品の部品形状を設計するためのツールである3D-CADを使えなければなります。

しかしあくまでも形状をつくるためのツールであって、それだけで設計ができるとは言えません。例えば材料の硬さや歪み、そりを計算する必要があるので材料力学などの知見が求められます。また、温度変化を確認する熱力学も重要な要素になってきます。

未経験が経験を積む方法

未経験な人がエンジニアになると言ってもそんなに話は簡単ではありません。企業としても40代で未経験な人を一から鍛えようという気持ちはありません。では未経験な状態から経験を積むためにはどのような方法があるのでしょうか。

派遣会社に登録して研修をうける

派遣登録するビジネスマン

経験を積む一番簡単なのは、派遣会社に登録することです。一般派遣とは異なり特定派遣という契約方法があり、3D-CADオペレーターになるために一番近道の方法です。一般派遣の場合は、通常いきなり派遣先企業にて就業になるので、すでにオペレーターとしての技量を持っておく必要があります。

それに対して特定派遣の場合は、しばらく派遣会社内での研修をうけることができます。その中に3D-CADオペレーターや設計に必要な基礎知識を身につけるという意味で材料力学や熱力学などの知見を得ることができます。ただし、特定派遣となると、派遣会社も研修だけうけて止められると損害になってしまうので、複数年で契約する必要がある、研修だけ受けて転職することは難しくなります。

40代からだとあまり時間がないので、しばらくは派遣会社でしっかり働きながら学ぶという長期的なビジョンがないと難しい状況になってしまいます。メリットは派遣会社で働きながらになるので、給与をもらえる点があげられます。派遣会社によってはランク付けが行われており、得た技量によって給与が増えることもあるのでモチベーションにもつながります。

スクールにはいる

スクール費用を計算するイメージ

長期的なビジョンではなく、少しでも速くエンジニアに就職したい人には、スクールに入ることをお勧めします。3D-CADの会社や商社が頻繁に講習を行っています。数日行われる基礎編から数週間にわたってじっくり教えてもらえる基礎・応用編など多様です。また、単に3D-CADと言ってもその種類はびっくりするくらいたくさんあります。その中でどの3D-CADを選択するのかが重要です。

現時点では、SolidworksやICAD、Catia、NX、Fusion360などが主流になりつつあります。しかし、業界によって3D-CADの用途が異なるので、どのCADが一番良いとは言えません。CADによって使い方は異なりますが、どれか一つでも使えるようになると、CADが変わってもある程度スムーズに移行できるので、そこまでCAD自体にこだわる必要はありません。

フリーランスとして仕事を受けてみる

クラウドソーシング(ランサーズクラウドワークスココナラなど)やフリーランスに特化した案件・求人サイトを利用して、まずは比較的簡単、小さな案件から受注してみるのも良いでしょう。

CADオペレーターとしての実績もしくは技量を習得したら

CADの技量を習得したら次は転職活動を行わなければなりません。自分で企業のホームページから求人情報を見つけ、面接を受けるのも一つの手段です。それ以外には転職エージェントを利用するのも有益です。

転職エージェントとは?

転職エージェントのイメージ

転職エージェントはその名の通り、転職をあっせんしてくれるエージェントになります。転職エージェントは普段から各企業の採用情報を入手しており、自分が希望する職種、勤務地、年収などの条件を提示すると、希望にあった企業を紹介してくれます。

機械系エンジニアが利用すべき転職エージェント5選!メーカー・製造・ものづくり系に強い!

多数の企業から自分が気になった企業を選んで面接を受けることができます。また、面接を通して就労条件(年収や休日など)を決めることになりますが、その保証にもなります。個人的に面接を受けた場合、事前の条件と入社を決めた後に条件を勝手に変えられるような不遇が会った時に自分で会社と戦わなければなりません。

エージェントを通している場合はエージェントが間に入って調整をしてくれるメリットがあります。エージェントは、転職者が新しい企業に就業してすぐに退職されることは避けたいと思っています。

企業は転職エージェントが紹介してくれた人を採用する際、転職エージェントに成功報酬を支払います。しかし、ある期間内(例えば半年)に転職者が退職した場合、転職エージェントは受け取った成功報酬の一部もしくは全額を返金しなければなりません。そのため、なんでもかんでも転職をさせればいいという考え方はないので、安心して任せることができます。

転職の面接の前に

職歴と履歴書

転職の面接の前に必ず作成しなければならないのが、「履歴書」と「職務経歴書」です。履歴書は学歴および職歴を記載します。この中で重要なのは、前職を辞めた理由です。必ずと言っていいほど面接で聞かれるので、前職を辞めた理由は履歴書の備考欄などに記載しておくと面接時が楽になります

職務経歴書は、これまでの職務を順に丁寧に書く必要があります。特に最初のアブストラクトが重要です。自分ができること、得意なことなどポジティブな内容を簡潔にまとめるようにしましょう。

また、転職エージェントを通して面接する場合は、企業が求める人物像を確認して、求める人物像にあったアブストラクトを作成するようにしましょう。アブストラクトを見て、興味を持たせることができたらあとは、これまでの実績をじっくり読んでもらうことができます。アブストラクトを読んで不採用が決まることも多々あるので注意しましょう。

転職エージェントなら職務経歴書や履歴書のアドバイスもしてもらえるので、在職中から転職活動が可能な方はまずは複数のエージェントに登録して、職務経歴書のブラッシュアップをおこなっておくと良いでしょう。

転職エージェントなら履歴書や職務経歴書の添削やアドバイスもしてもらえる

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面接時のアピールポイント

アピールする会社員

40代になると求められる仕事はある程度決まってきます。求められている人物像にあわせることをお勧めしますが、あまり無理をしすぎると転職できたのは良いけど入ってから実は何もできませんということになって辛い思いをすることがあります。

多少、理想を入れることは大事ですが、まずは自分ができることをアピールする、質問に対して自分ではできない場合は、代替の提案ができようにロールプレイをしておくことをおすすめします。

40代になっても向上心を持っている、新しい事にチャレンジするエネルギーをアピールすることが大切です。マネジメントだけを求められているのかマネジメントは一切不要で開発現場でどっぷり開発をしてほしい、ちょうど半々位。おそらく一番後者(半々)が一番多いと思います。

「どれでも大丈夫です」は自分で決めることができない人と判断されることがあるので、やめましょう。

40代未経験からエンジニア/プログラマー/SEに転職する為のコツやポイント!〜Web・IT業界編

転職後の給与・年収

競争社会のイメージ

40代からの転職で給与・年収が増える人は少ないと考えるのが一般的です。転職といっても色んな転職があり、その一つがヘッドハンティングです。ヘッドハンティングなどは企業側からのオファーですので、交渉がしやすい理由などから年収が上がりやすくなります。ただし、それを含めても40代からの転職全体では平均的に給与が減っているので、給与が増えるのは難しいと考えておいた方が良いです。

それでも現状の年収を転職エージェント経由で伝えておくとそれに近い年収を提示してもらえることがあります。また、1年目は賞与がでないという理由で年収が減るというケースも多いです。

2年目からは賞与が入り、年収としては転職前より増えることもあります。また、転職者を高給で雇うのは企業にとってもリスクになるので最初の1~3年はある程度給与を抑えて、3年後に一気に昇給することもあります。そのため、入社時の給与だけでなく、昇給についても確認しておきましょう。昇給額といつ昇給するかが重要です。ただし、面接であまり給与・年収の話ばかりしすぎると、相手が技術者の場合は、あまり受けが良くないのでさらっと流しておき、人事担当者との面接時に話をしましょう。

転職エージェントなら面倒な給与・年収交渉も代わりに行ってくれます

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40代・未経験からの機械設計エンジニア転職の対策【まとめ】

40代でも未経験からエンジニアとして転職を成功させている人はたくさんいます。それでもエンジニアという特殊な職種なので、いきなり技量もなく転職できることはほとんどありません。

スクールに入ったり、派遣会社で経験を積んだりして、40代でも向上心をもって新しい事にチャレンジしている姿を面接でアピールすることが大切です。転職初年度の給与だけでなく、その後の昇給を確認しておくことも大切です。新しい事にチャレンジする以上、短期的な成果だけでなく、長期的なビジョンで転職を考えることをおすすめします。

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