こういった疑問や不安に、現役の産業機械設計エンジニアである筆者がお答えします。
40代の転職はそう簡単ではないです
冒頭からきつい現実をお伝えすると、40代での転職はたとえ同職種あっても難しいという事です。これは現実として認識しておく必要があります。
職務経歴書と履歴書を送付しても、面接まで進むことはめったにないと考えていたほうが良いでしょう。そのような前提で転職活動を初めないと、現実を見たときに気が滅入ってしまいます。
筆者である私の場合でも転職サイトに登録していると、職務経歴書だけ見た企業側からスカウト通知などが来ることもありましたが、いざ履歴書を送ると大概は面接まで進むことができずにお断りメールが届きます。これが現実です。
ただし、視点や角度を変えればチャンスはあります
ただし、希望条件や手段などの『視点や角度』を変えることによってチャンスも見えてきます。そこで今回は、私の経験とあわせて「40代で機械設計エンジニア転職を成功させるポイント」を解説したいと思います。
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目次
機械設計エンジニアの転職活動
私は元々機械設計に携わっていたのですが、転職時の年齢が既にマネジメントを求められている年代(30代後半)でした。そのため企業側にしても私の機械設計エンジニアの『技術力』は、合否を決めるポイントとしてはそこまで高くないように思えました。
余程他の人には無い高度な技術を持っていたら別かもしれませんが、並の人間は中々面接までたどり着くことすら出来ませんでした。
30代後半から転職活動をはじめて求人に応募したのがだいたい50社くらい、そのうち面接まで進んだのが1割程度です。それでも、面接まで進んだ時は嬉しいものです。ただ、転職までにはたどり着くことは出来ませんでした。
その間も時間を無駄にしないよう、インターネットでいろいろと転職情報を集めては心の励みにしたり転職テクニックを学んだりしておりました。
仕事の探し方については、はじめのうちは転職サイトで求人を検索し応募していました。その後仕事を続けながら求人を探すことに限界を感じ、業界のことに詳しそうな転職エージェントに幾つか登録し、とにかく少しでも可能性のある求人を集めてもらいました。
あるエージェントの担当アドバイザーからも「ミドル層のエンジニア転職は難しい」と念押しされました。ただ、そのうえで「求職の視点や角度を変えてみましょう」と、経験や実績のアピール方法や職務経歴書の見直しなどのアドバイスをもらえたことは、とても励みになりました。
機械設計エンジニアという仕事
私が一貫して機械設計関係を探していたのは、元々機械工学科卒だったせいなのですが、「全くの未経験となる職種に挑戦する勇気がなかった」というのが本音だったかもしれません。
ただ、私が思うには、たとえエンジニアとして機械図面の見方・書き方をきちんと理解していても、それは料理人が包丁でキャベツやねぎが切れる程度の事と同じように、必要条件ではあるがそれだけでは十分とは言えないということです。
料理人といっても和食なのか、中華なのか、洋食なのかでそれぞれに応じた技術や知識が必要になります。そう考えると転職をしてしまえば大概の機械設計者は初心者になってしまうようなものです。
基本的には包丁が使えれば、機械の種類はたくさんあるのでその転職先で覚えていけばいいのではないかと思います(ここで言う包丁とは機械図面の見方・書方のことです。念のため)。
もし機械設計初心者であれば、最低限『3面図』程度は勉強しておくと良いでしょう。CAD一つにとっても会社によって様々ですので、それは入社後に覚えていけば十分です。使い勝手はありますが慣れれば問題ありません。
機械設計エンジニアの仕事内容
機械といってもその種類は相当な数があります。
基本的に形のあるものはほとんど機械設計が関わっています(建設関係は別ですが)。もちろん、それぞれ製造する会社によって専門家がいます。ただし、そういった専門知識は会社それぞれの守秘義務の関係で、入社してからでないと勉強することが難しいのが実情です。ですから、独学で機械設計を学ぼうとしたら、基本の「き」くらいしかできないかもしれません。
企業に応募する時点で、どんな機械を扱っていくかを考えなければならないでしょう。もちろん冒頭でお伝えしたように『年齢というハンデ』も当然あります。
もし機械設計ということだけを考えれば、人材派遣の会社への登録も選択肢に入れておいてもいいかもしれません。人材派遣会社であれば様々なメーカーと取引しているので、希望する機械に携われる可能性は十分に期待できます。
メーカーの正社員というというと中々ハードルが高くなりますが、派遣先で力があれば、派遣先で経験を積みことでさらなるステップアップできる可能性が出てきます。派遣って言うと不安定なイメージがあるかもしれませんが、大手派遣会社であれば会社から給料はでるはずなので、派遣先が決まってなくとも収入が無くなる事はないので心配はいらないでしょう。
機械設計が初めてということであれば派遣会社で働くのも悪くないと思います。
機械設計エンジニアという人材は、このようにメーカーの中に必ず居るのですが、機械設計の基本的のことが出来ていれば、どこにでも行けると思います。そういった意味でも機械設計は『ツブシがきく仕事』ではないでしょうか。
40代の機械設計エンジニア転職に必要なスキル・経験【まとめ】
機械設計に関わらず転職するためには様々な面で相当なパワーを使う事になります。
転職活動を始めるにあたり、
- どうな会社を目指すか
- 自分を売り込むにはどんなことか
- 会社を辞めるタイミングはいつにするか
など色々考えなければなりません。
さらに、独学で機械設計を学ぶのあれば勉強もしなければいけません。また、年齢を考えると焦りも出てきたりします。そんな事を考えただけで、気が滅入ってしまうかもしれません。しかし強い意志を持って転職活動続けていけば、成功する可能性は間違いなく増えるはずです。
諦めればゼロですが、諦めない限り可能性はあります。精神論的なことを書いているような気がしますが、やる気は結構大事です。それから、機械設計は割と地味な世界だと思いますが「メーカーであれば必ず必要な部署」です。
需要は必ずありますのでインターネットなどを駆使して情報収集をしていきましょう。そして、自分に合う会社を見つけましょう。
もう一度「40代の機械設計エンジニアへの転職を【現役エンジニアが解説】必要な能力や経験とは?」を読む ↑
機械設計エンジニアへの転職を検討しているかたへ
転職サイト・転職エージェントは色々とありますが、それぞれの強みや特徴があるので、有名どころは可能な限り抑えておくと良いでしょう。比較できる求人数を増やしておくことをおすすめします。
面談(カウンセリング)で話を聞いて微妙であれば担当者を変えてもらうこともできますし、別のエージェントで話を進めるのもOKです。まずは気軽な気持ちで色々と相談してみるのがおすすめです。
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もっと詳しい転職エージェント・転職サイトの強みや・特徴を知りたい方は「機械系エンジニアが利用すべき転職エージェント7選!メーカー・製造・ものづくり系に強い!」という記事を参考にしてください。
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