現役エンジニアが新たに習得したいプログラミング言語の候補として、Swiftを考えている方も多いのではないでしょうか。
アメリカのHackerRank社が162か国のエンジニアを対象に行った「次に習得したいプログラミング言語」の調査で、Swiftは第7位にランクしました。※1
200以上もあると言われているプログラミング言語の中でこの結果は、Swiftに対して世界のエンジニアが注目していることがうかがえます。しかし、いくら他言語のスキルがあるエンジニアでも、Swiftに初めて触れるのであれば初心者と同じです。
そこで今回はSwift初心者のエンジニアに向け、Swiftの基本や仕事内容・将来性などについて紹介します。
※1 【2020年】プログラミング言語ランキング!日本と世界で人気な言語を紹介!
※1 2020 HackerRank Developer Skills Report
目次
Swiftとは
iOSやMac向けのアプリケーションを開発するため、2014年にApple社からリリースされたのがプログラミング言語のSwiftです。それまではプログラミング言語のObjective-Cを使用していたのですが、他のプログラミング言語よりも複雑で習得が難しいことが開発の課題となっていました。
そこで新たに誕生したのがSwiftです。SwiftはiOS 7以降、OS X version 10.9以降のOSで動作するアプリケーションを開発できます。
Swiftの特徴と難易度
Swift初心者のエンジニアにとってまず知りたいことは、その特徴と難易度ではないでしょうか。
Swiftの主な特徴は次の4つです。
モダンプログラミング言語
SwiftはObjective-C、Ruby、Python、Javaなどの現代的なプログラミング言語の良い特徴を取り入れ、コードの書きやすさ、読みやすさを実現したモダン(現代的)プログラミング言語です。
他の言語との相互性
これまでiOS・Macの開発で使用されてきたObjective-CとSwiftは互換性があり、この他C++やC言語とも混在して使用することができます。
そのためObjective-Cの中でSwiftを問題なく動作でき、Objective-CのフレームワークをSwiftで使用することも可能です。
処理速度が速い
SwiftはObjective-Cより最大2.6倍、Python 2.7では最大8.4倍も速い処理速度が可能です。
Playground
Swiftはコンパイラ型のプログラミング言語ですが、「Playground」という実行環境がSwiftにはあるので、インタプリタ型のようにコーディング中に動作やロジックを確認することが可能です。
これら4つの特徴からも察しがつくように、他のプログラミング言語と比較してもSwiftは扱いやすいので難易度が低いと言えます。
そしてSwiftのコーディングはとてもシンプルです。
下記はその一端がうかがえるSwiftの基本構文になります。
出力
print("Hello,World")
変数に値を代入
var name = "タロウ"
定数に値を代入
let age = 25
基本文法にSwiftは、CやC++、Objective-C、Java、Ruby、Pythonなどのいい部分を取り入れているので、このうちの一つでも知っているエンジニアにとっては特に扱いやすいと言えるでしょう。
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Swiftに必要な開発環境と学習方法
どのプログラミング言語での開発にも、それぞれに必要な開発環境を整えなければなりません。
そしてプログラミング言語によっては分かりにくい設定があるので、初心者にとって煩わしい作業の一つになります。
しかしSwiftの開発環境の整備は比較的に簡単で、次の3つをそろえるだけです。
Apple ID
Appleのサービスを利用するために必要なIDです。
Xcode
Swiftを開発するための総合開発環境です。
Developer ID
Developer ID はSwiftで開発したアプリをApp Storeで配布するときに必要です。
SwiftはWindowsでもコーディングを行えますが、総合的に見るとMacの方が開発効率はいいので、Macでの開発がおすすめです。そして初心者がSwiftを習得するためにApple社が用意している公式学習用ドキュメント「A Swift Tour」があります。
A Swift TourはXcodeの実行環境であるPlaygroundを使って学習を進められるので、Swiftの感触を確かめながら学ぶことが可能です。しかしSwiftをもっと効率よく学習したいなら、エンジニアが講師として教えてくれるプログラミングスクールをおすすめします。
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仕事内容と年収、そして将来性
Swift初心者のエンジニアは、習得した先に仕事や将来性について考えているのではないでしょうか。
現在、Swiftエンジニアの仕事は主にiOSのアプリケーション開発が多いようです。しかしゲーム開発やiOSアプリの動作環境などの構築、サーバーなどのメンテナンスもあります。
そして気になるSwiftエンジニアの年収は平均902万円です。(フリーランススタート 調べ/2020年6月時点)※2
プログラミング言語の中で利用頻度の多いPythonの平均年収は約889万円、Javaの平均年収が767万円なのを見ると、Swiftエンジニアは高収入なのが分かります。 (フリーランススタート 調べ/2020年6月時点)※3
※2 Swiftエンジニアの年収とは?エンジニアの年収比較や年収アップの方法を解説 – フリーランススタート
※3 Pythonエンジニアの年収とは?エンジニアの年収比較や年収アップの方法を解説 – フリーランススタート
※3 Javaエンジニアの年収とは?エンジニアの年収比較や年収アップの方法を解説 – フリーランススタート
Swiftの将来性
SwiftはiOSやMacのApple製品で使用するのが基本になっています。
そのためApple製品の普及率にSwiftの利用率は、大きく左右されると言えるでしょう。しかしこれまでにもIBMのクラウド環境や、AWSのAWS Lambdaにも対応するなど、Swiftは徐々に利用範囲を拡大しています。
そして2020年9月に入りSwiftでWindowsアプリの開発も可能になってきました。ご存じパソコンのOSといえばWindowsであり、世界で80%以上のトップシェアを誇っています。※4
そのため、これからWindowsアプリの開発でSwiftの利用も拡大していくと予想できるので、Swiftの将来性は有望だと言えるでしょう。
※4 オペレーティングシステムの市場シェア – NetMarketshare
まとめ
SwiftはObjective-C、Ruby、Python、Javaなどのプログラミング言語から良い部分を取り入れ、コードの書きやすさ・読みやすさ・速い処理速度などを実現しています。
そのため他のプログラミング言語と比較しても扱いやすく、開発環境の整備も容易であり、学習も公式学習用ドキュメント「A Swift Tour」とXcodeの実行環境「Playground」で学びやすくなっているので、難易度は低いです。
そしてSwiftエンジニアの仕事にはiOSのアプリケーション開発が多く、続いてゲーム開発・iOSアプリの動作環境などの構築・サーバーなどのメンテナンスがあり、年収は平均902万円で、利用頻度の多いPythonやJavaと比べても高収入です。
またSwiftでWindowsアプリの開発も可能になり、その利用拡大が予想できるので将来性は高いと言えるでしょう。
Swiftはまだ歴史が浅いですが、さまざまなプログラミング言語の良い特徴を兼ね備えているので優れています。そのため大きな可能性を秘めており、これからの利用拡大も見込めるので現役エンジニアには、ぜひSwiftを習得していただきたいです。
もう一度「Swift(スウィフト)とは?特徴や難易度、仕事内容や将来性などを解説【初心者向け】」を読む ↑
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