はじめまして、現役ITエンジニアのじーると申します。
今回は、IT業界に3年以上勤めている筆者が、30代未経験の方がプログラマーとして転職する方法について解説していきます。
本記事の内容としてはおおまかに、以下のとおりです。
・必要なスキル、勉強方法
・具体的な転職方法
30代未経験の方がプログラマーとして転職することはけっして無理なことではありません。
未経験の場合、基本的には20代の方がより転職しやすいといえますが、IT業界ではスキルがより重視される傾向にありますので、積極的に転職活動を行うことができれば問題ありません。
この記事を読むことで、30代の未経験がプログラマーとして転職するための具体的な方法を理解することができます。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
目次
30代未経験からプログラマーになれる理由
結論からいうと、30代未経験からでもプログラマーを目指すことは可能です。
一番大きな理由としては、「慢性的なITエンジニア不足」です。
時代の流れとともに、さまざまな業界や分野でITエンジニアはなくてはならない存在となりましたが、ほとんどの業界において人材が不足しているといった状況です。
ITエンジニアが不足している大きな理由としては、「IT需要の拡大」「労働人口の減少」があげられます。
IT需要の拡大
IT技術の発達により、IT需要はどんどん拡大の一途をたどっています。それにともなって多くの企業でIT化の動きが進んでいる状況です。
現状日本の中小企業ではIT化が遅れているといわれていますが、国や各自治体の補助金制度および助成金などの後押しもあるため、年々IT化に取り組む企業は増え続けています。
また、IT分野は進化のスピードが速く、次々と新しい技術が生まれているため、先端技術を扱うIT人材は常に不足しています。
先端技術を扱うレベルにまで到達するには高い技術力が必要となりますが、そのような高い技術力をもったITエンジニアになることができれば、高収入かつ様々な企業から求められる人材になれるでしょう。
労働人口の減少
少子高齢化により、IT業界にとどまらず日本の労働人口は減少しています。
最近では新卒の就職者の中でIT業界へ進む人が増加し続けていることもあり、一般的な労働人口の動向とIT人材の動向では少し事情が異なるといえそうです。しかし、前述したIT需要の拡大に伴う需要が供給を上回ると予想されるため、当面の間はIT人材不足が解消されないと思われます。
以上のとおり、日本全体でみてもITエンジニア不足が感じられます。
私の在籍する会社でも、プロジェクトごとの人員不足のため、自社の社員以外にも外部の会社からスキルを持った人材を確保するなどといった現状があります。そのため、十分なITスキルさえあれば年齢問わず企業に求められるため、転職がしやすい状況ともいえます。
プログラマーになるために必要なスキル、勉強方法
プログラマーになるために一番必要なスキルは、結論からいうと業務経験によって得られるスキルです。
プログラマーやSEの求人を確認すると、「Javaの経験3年以上」などの開発経験が条件として記載されている場合が多いです。また、いくらプログラミングの自己学習や資格取得などを行っても、業務経験で得られるスキルにはかないません。
しかし、未経験から転職を行う場合、はじめは業務経験がありませんので、資格取得や学習などで補完する必要があります。
プログラマー未経験が取得する資格としておすすめの資格は3つあります。
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- Oracle Certified Java Programmer, シルバー/ブロンズ
ITパスポート
ITパスポートとは、IT全般の基礎知識があることを証明する国家試験です。
CBT方式という、コンピュータを利用して実施する試験方式で随時試験を受けることができるため、ほかの試験と比較して気軽に受験できます。また、合格率は平均して50%前後で難易度も高くないため、IT関連の仕事に就きたい人が最初に目指す資格として最適です。
《テキスト》 【令和5年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
《過去問》 かんたん合格 ITパスポート過去問題集 令和5年度春期 かんたん合格シリーズ
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、情報処理に関する基礎知識・技術があることを証明する国家試験です。
こちらの試験は多くのIT企業で資格手当の対象になるということもあり、新卒~3年目の若手社員が積極的に取得する場合が多いです。
以前は年2回の受験日にしか受けることができませんでしたが、2023年4月5日からCBT方式で実施されるようになり、受験者が都合のよい時期・日時を選択して随時受験することが可能になりました。
また、再受験についても、前回受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降に可能となりました。そのため、難易度としては簡単な試験ではありませんが、取得するハードルは以前に比べて低くなりました。
基本情報技術者はITパスポートより1ランク上の試験という位置づけでもあり、未経験の方が転職する際に持っていると評価対象となる可能性が高いです。
Oracle Certified Java Programmer シルバー
Oracle Certified Java Programmer シルバーは世界的にも需要の高い「Java」というプログラミング言語の公式ベンダー認定資格です。
上で紹介した2つの資格はIT全般に関する知識を求められるのに対して、こちらの資格はプログラミング能力を問う資格になります。
難易度ごとに、ブロンズ/シルバー/ゴールド の3種類がありますが、初心者の方は「シルバー」から受験することをおすすめします。理由としては、ほかの資格と比べて受験料が高額であること、ブロンズとシルバーで大きく難易度が変わらないことなどがあります。
全国のテストセンターまたはオンラインで受験することが可能で、受験するハードルは低いのですが、受験料がほかの試験に比べて高額(2024/1/3執筆時点:37,730円)なため、受験する際は確実に合格できるようにしっかりと対策することをおすすめします。
具体的な転職方法
最後に、30代未経験がどのように転職すればいいのか具体的にお話しします。
大きく分けて3つの方法があります。
- 転職サイトから未経験でも可能な求人を探して応募
- 転職エージェントを利用する
- 転職支援つきプログラミングスクールを利用する
転職サイトから未経験でも可能な求人を探して応募
中途採用の場合は圧倒的に経験者採用が多いですが、人材不足ということもあり、未経験を積極的に採用しているIT企業も存在します。
基本的には「未経験可」となっている企業への応募になりますが、経験者を求めている求人でも採用していただける可能性はあります。資格取得やポートフォリオなど、自身のアピールポイントを用意して、気になる企業へ積極的に応募してみましょう。
転職エージェントを利用する
転職エージェントでは、入社するまでの転職サポートをすべて無料で受けることができます。
例えば以下のようなサポートを受けることが可能です。
- 希望に合った求人の紹介~応募まで
- 応募書類の添削や面接対策
- 面接や入社日の日程調整や交渉
IT業界に強い転職エージェントには、ワークポートがあげられます。
筆者も実際に利用した経験がありますが、転職活動を行いながらプログラミングについて学ぶことができる「みんスク※」というサービスがあり、こちらで成果物を作成することもできるため、転職する際に提示できるポートフォリオにもなります。
IT業界に転職したいけど、どう進めていけばいいか分からないといった場合は、まず登録してみることをおすすめします。
転職支援つきプログラミングスクールを利用する
プログラミングをより効率的に学んで転職までつなげたいという方におすすめなのは、プログラミングスクールに通うことです。
プログラミング学習を効率的に進めていきたい場合、独学だと詰まったときになかなか抜け出せなくなることがあります。
プログラミングスクールでは困ったときにすぐ有識者に聞くことができる環境があるため、より効率的に学習を進めていくことが可能になります。
スクールなので当然費用がかかりますが、転職支援サービスがついている場合は学習から転職まで網羅的にサポートしてもらうことが可能です。
代表的なサービスに「DMM WEBCAMP
まとめ
本記事では、30代未経験がプログラマーに転職できる理由、勉強方法、具体的な転職方法について解説しました。
実は私自身も異業種から未経験でIT業界へ転職しました。
20代でIT業界へ転職したため、みなさんとは少し状況が違いますが、実際に経験した身としては、少しでも早く動き始めることがなによりも大切だと思いました。
特に30代未経験での転職は、いくらIT人材不足といえども時間が経つほどハードルが高くなります。
まずは一歩踏み出すことが大事なので、本記事で紹介したものの中から自分に合った行動から進めていっていただければ幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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