リョウヘイさん(仮名) 20代 男性の《転職体験談・口コミ》
- 転職したときの年齢は? 21歳
- 転職前の職種は? 携帯電話販売員
- 転職後の職種は? ITエンジニア
- 内定の成功ポイントは?
・働きがいのある仕事になった
・自分の自由な時間が増えた(固定の休みがあるため) - 転職活動に使ったサービスは? doda
- 転職前後の収入の違いは? (前)約400万 → (後)300万にダウン ※転職直後
- 性別は? 男性
- お住いは? 埼玉県
はじめまして。私は高校を卒業後、3年ほど携帯電話販売員の仕事をしたのち、とあるIT企業へ就職しました。現在ではリーダー職についており、日々忙しくもとても楽しく仕事をしています。
そんな私がなぜ突然IT業界への転職をすることになったのか。経緯についてお話させていただきます。
目次
第1章「なんとなくで続けた携帯販売員の仕事」
私は派遣社員として某携帯ショップの販売員をしていました。特に将来の目標やビジョンなどもなく、ただただ携帯が好きだという理由で選びました。3年ほど勤めそれなりにやり甲斐も感じており、店舗での売り上げ個人成績1位になることも度々。給料も20歳そこそこの割にはかなり高い方だったと思います。
そんな中ある日突然、SNSで見知らぬ男性からDMが届きました。内容を確認してみると、「はじめまして!いきなりですが、将来の目標などはありますか?よければ直接会ってお話し聞かせてください!」と最近テレビ等でよく聞く、いわゆる意識高い系男子でした。
普通なら無視するか、断るかのどちらかだと思います。が、私も当時は後先考えないタイプだったため、都内のカフェで会って話をしてみることにしました。今思えば、なんて恐ろしいことをしたんだろうと思いますねw
第2章「DMを送ってきた男性の真意」
何通かDMのやり取りを行い、待ち合わせ場所と時間を決め、実際に会ってみました。待ち合わせ場所に来たのは、スーツ姿の大学生のような男性でした。直接年齢を聞いてみると当時の私と同い年でした。
数分ほど自己紹介をしたのち現在の職業やDMの内容にもあった将来の目標等、質問をされたので、答えられる範囲で答えました。
だんだんとお互いに打ち解けてきたタイミングで、彼からこんな話を切り出されました。
「今僕の所属している会社でITのプログラミングスクールを開催しているんですけど、よかったら参加してみませんか?」
スーツで来た姿や話し方などから、なんとなく察しはついていたのですが、やはり営業活動でした。初めは断るつもりでいました。そもそもITの事なんかよくわかっていないのに、プログラミング?なにそれ美味しいの?状態でした。
ただ、休みの日に都内まで出向いたし、せっかくだからもう少し聞いてみるか。と思い話の続きを聞きました。
- 半年間のスクールである
- 受講料は432,000円(分割払い可能)
- 月に2回ほど教室に通い、他の時間は自習
これを聞いた私は、さすがにいきなり40万円ものお金を払うことは出来なかったため、断る意識が高まりました。
ですが、彼が話してくれた内容でひとつだけしっくりくるものがありました。それは、「現代の社会でスマホやPCは無くてはならない存在になってきている。AIやロボットなども普及し始めているため、このままでは人間の職業のほとんどは無人で済むようになる。特にあなたのしている携帯販売員はほぼ無くなるだろうとオックスフォード大学から発表されている」と。
なるほど、確かに言っていることは一理あるなと。これをご覧いただいている皆さんも恐らく、スマホやPCでご覧になっている事でしょう。今や無くてはならない存在となっています。
その話を聞かされ、将来の目標やビジョンなどもなかったため、かなり焦りました。このままでは本当になにも無くなってしまうと。そこで一念発起し、プログラミングスクールに通うことを決意しました。受講料はもちろん分割で。
第3章「スクールで学んだこと」
彼と一緒にそのまま会社へ行き契約手続きを行いました。PCの貸し出し等は無かったため、契約後すぐさま近くのAppleStoreへ行き、Macがオススメだとのことで購入しました。
それから翌月よりスクールが開始しました。私の受講日は隔週土曜日、18時から20時までの2時間、それ以外の時間は用意してくれているカリキュラムを進め予習や復習の時間に充てていました。
学んだ言語はHTML, CSS, JavaScript, Rubyの4つでした。
始めのうちは難易度は低く設定されており、実際にやってみると、今までほとんどPCを使ったことのない私でもかなり楽しみながら受講することが出来ていたと思います。
ただやはり受講回数が進むにつれ難易度も高くなり、最後の方はほとんど何を説明されているのかわからない状態でした。
そのスクールでは、半年間のカリキュラム終了後、転職サポートをおこなっており、実際の企業への面接を受け合格まで面倒を見てくれるとても良いスクールでした。
残念ながら私は当時の仕事のタイミング的にも転職サポートはあまり受けられず、スクールで紹介していただいた企業への転職は出来ませんでした。
第4章「いざ、転職活動」
前述したスクールの転職サポートは受けられなかったため、転職支援サイトなどを活用し、自力で面接に行くしかありませんでした。
私が活用したのはdodaやエン転職などのCM等でもよく聞く大手支援サイトでした。
もちろん、IT業界未経験だったため検索ワードは「IT 未経験可」でした。これがまたたくさん出てくるんですね。私の想像はもっと少なく、むしろ一件もないんではないかと思っていました。
その中で私がチョイスしたのは、下記項目を満たす場所でした。
- 入社してから短期間でも研修期間がある
- 給与が比較的高い
- 残業時間が比較的少ない
未経験採用OKでこの条件ではさすがに厳しいかと思いましたが、それでも10件弱は出てきました。私は片っ端から面接を受けました。
ものすごく大きいビル内に構える少しお堅い印象の企業や、雑居ビルの一室にある少し怪しげな雰囲気の企業など様々ありましたが、その中で私が選んだのは、下記条件の企業でした。
- 入社後半年以上の研修期間あり
- 給与20万以上
- 残業平均20時間未満
やはり実務経験がないため、入社後自分が活躍できるイメージが湧きませんでした。そのため入社後しっかりと研修をしてくれる会社に魅力を感じ入社を決めました。
第5章「転職のその後〜最後に伝えたいこと」
わたしの会社は研修期間中も給与支給され、研修終了後は正社員となれるかなり好条件な会社でした。
研修期間中は自社で運用しているサービスの改修や新規機能の追加などのお手伝いをしながら実務経験を身につけ、研修終了後はそのまま自社サービスの運用にまわるか、もっと技術力をつけたい場合は他社へ出向し社外SEとして様々な現場を経験するかのどちらかを選べました。
わたしは後者を選択し、現在もあるシステム会社で開発を行っています。
現在の課題としては、最近少しずつですが管理職(プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダー)を担当するようになったのですが、やはりまだまだ進捗把握や工数管理など、甘い部分がたくさんあるため今の現場で吸収できるものは吸収し、管理者としてまたプログラマーとしても成長していけたらなと感じています。
ITエンジニアはやはり残業が多い職業です。新規サービスのリリース直前などは終電ギリギリまで作業し、続きは朝まで家でやったり、ひどい時はそのまま会社で寝泊まりしたりすることもあります。
ですが、やはり自分の作ったサービスやシステムが人々の生活をより良いものにしていると考えれば、残業も苦ではありません。
自分の家族が使うと考えたら。。
そう思うと少なくともバグは1つもないものを提供したいという意志から残業してでもたくさんテストをしよう!という悪循環になってるんですけどね。。w
この転職を機に、わたしは人生のやりたい事を1つ見つけられました。何かは内緒ですが。。
少なくとも言えることは今まで、のほほんと何も考えずしてきた携帯販売の仕事から、あれやりたいこれ作ってみたいと思えるITエンジニアという職業に巡り会えたのは、とても運が良かったなと思います。
みなさんもぜひ、今の自分に満足していないのであれば一度IT業界に足を踏み入れてみる事をお勧めします。