「システムエンジニアが自分に務まるのだろうか?」
「システムエンジニアって響きはかっこいいけど、なんだか難しそう」
システムエンジニアが普段、どんな仕事をしているか気になりますよね。そして自分に向いているのか、自分にできる仕事なのか、業務の中身を覗いてみたいと思いませんか?
そこで、当記事では
- システムエンジニア(SE)の1日の流れ
- システムエンジニア(SE)が担当する業務
- システムエンジニア(SE)のやりがいと大変さ
について現役プログラマーが解説しています。
システムエンジニアの1日の流れを現役プログラマーが徹底解説!
私は元々プログラミングを行っていましたが、現在のプロジェクトにはインフラエンジニアとして配属することになりました。社内インフラの保守や運用をチームで担当しているのですが、簡単なプログラムであればコーディングを行うこともあります。そんな私の体験談を今からお話しますので、少しでも参考になればと思います。
筆者プロフィール
- 年齢 40代
- 性別 男性
- 会社の業種 システム開発・運用・保守
- 保有スキル VBA・C#・PowerShell・SQL
- 今後習得したいスキル GUI作成・プロジェクトマネジメント
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目次
システムエンジニア(SE)とある1日
9:00 – 出社
この日は天気がよかったので、コンビニでペットボトルのコーヒーを買って、朝日を浴びながらゆったりと歩いて会社に到着しました。
会社に着いたら、まず業務用PCと検証用PCを起動。そしてOutlookとTeamsを立ち上げて新着メッセージをチェックします。
Excelで作ったToDoリストに、新規タスクを追記して、今日1日で行う作業を整理します。
10:00 – 日次ジョブのエラー調査
夜間バッチとして日次のジョブが深夜に走るのですが、警告を出したプログラムがあれば、そのログがメールで届きます。
いつも出ているお決まりの警告メッセージであれば、仕様上の問題として「問題ありません」と社内のメーリングリストに送信するのですが、たまに見慣れないエラーが出ている時があります。
そういう時はエラーを出したプログラムのソースコードを確認して、どの部分の処理でどういった不具合が発生したか目星をつけていきます。そして、本番環境に接続できるPCを開き、リモートデスクトップでサーバーに接続。SQLサーバーを開いてデータの中身をチェックし、不整合がないかを確認します。不可解なエラーが発生した時はこの調査・解析が午前中に終わらないこともありますが、この日は1時間ほどで調査完了。システムに影響がないエラーということがわかり、メールで報告しました。
11:00 – Zoomミーティング
現在、一部のユーザー(グループメンバー)が別テナントのO365に移行するという案件が進行していて、IDの連携やメール経路の設計変更が今後必要になります。
運用チームやインフラチームなどを交えてZoomで会議に出席。現在の進捗状況と今後の作業の流れについてチーム内外で情報を共有しました。
12:00 – 外食ランチ
昼休憩は12時から13時の1時間。こちらのビルには社内食堂がないため、昼食はコンビニでお弁当を買って自席で食べるか、外食するかのどちらかになります。
この日は、そばが食べたかったのでゆで太郎でもりそばを注文しました。ご飯を食べた後は自席でまったりと、スマホを見たり、本を読んだりして過ごします。
13:00 – システム不具合の原因調査・対応
午後になり、一部のユーザーの氏名がTeamsでのみ正しく表示されないと連絡を受けました。ユーザーの登録状態やほかのユーザーとの設定の差異を確認しましたが、原因が見当たりませんでした。
現場レベルで確認できないような内部的な動作エラーかもしれないため、マイクロソフトにメールで問い合わせることに。後日、マイクロソフトから返信があると思うので、その時に原因究明・事象解決となればいいです。
この時は調査や問い合わせに2時間ほど費やしました。
15:00 – リリース手順書作成
現在進行している案件の中に、日次ジョブで走らせているプログラムの中でExchangeOnlineに接続して処理を行うものは、接続方法を変更する必要があるというものがあります。
従来の接続方法は将来的に廃止される予定となったことを、マイクロソフトから連絡を受けているからです。
マイクロソフトが現在推奨している接続はEXO V2モジュールにて接続する方法で、「Connect-ExchangeOnline」コマンドで接続するというもの。プログラムの改修は一通り終えているので、リリース(プログラムの入れ替え)に向けて、その手順書を作成することとなりました。
手順書やリリースプログラム一覧表は、以前から使用しているフォーマットがあるため、一から作るという事はなく、Excelファイルをコピーしてローカルに保存して、必要な部分だけを書きかえるという作業になります。
16:00 – ユーザーからの依頼対応
エンドユーザーからの依頼・申請を受け付け、データ変更やユーザーの登録内容を変更するという作業があります。こちらの現場には専属のチームがあり、そのチームが依頼を受け付けているのですが、高度な内容だった場合は運用チームで引き取ることがあります。
この日は、SharePoint上のサブサイト約600サイトに3人のユーザーの投稿権限を付与、1人のユーザーの投稿権限を剥奪したいという依頼がありました。GUI上で手作業で作業していてはとても追いつかないため、依頼受付チームでは対応できず、運用チームに依頼が回ってきました。
処理の数が多い時は、GUI上の操作ではなく、コマンド操作でできないかを調べます。GoogleでSharePointの権限を登録・削除する方法を調べたところ、PowerShellでSharePointOnlineに接続して実行できるコマンドが見つかりました。
Exchelで4人分のユーザーの権限付与コマンドと権限削除コマンドを600サイト分、関数を用いて作り、PowerShellに流し込みました。2400コマンド(4ユーザー×600サイト)と数が多いだけに処理が完了するまでに相当な時間を要しました。90分ぐらいでしょうか、画面で実行したコマンドが処理されていくのを、ひたすら眺めていました。
18:00 – 終業
突発的な問題が発生する事がなく、定時時間の18:00に業務を終わらせることができました。
「今日中に終わらせてほしい」という案件が舞い込むことがあれば、当然残業して対応することになるのですが、そういったことはまれです。
ほかにも、新機能リリースを夜間に行う、リリース後に夜間バッチの立ち会いを行い、エラー発生時はすぐに対応できる体制を整えるなどで、夜中に作業をすることもあります。そういった時は事前の打ち合わせで対応メンバーを決めていくので、事前にわかります。
業務はほかにもいろいろ
設計書の作成
新機能を提供する時は、要件定義書や基本設計書、詳細設計書を作成することから始まります。設計書や手順書など、現場には必ず以前から使用しているフォーマットがあるため、それに沿って作成することとなります。Excelファイルを新しく作り、罫線を引っ張って表を作って、書式を調整してという作業はなく、あらかじめ作ってある表の中の値を変えたり、文言を変えたりという作業となります。
ツール作成・コーディング
大きなプロジェクトに参画した場合は、部署(グループ・チーム)ごとに業務が細分化されているため、開発を担当するチームがコーディングを一手に担うのですが、こちらの現場はそれほど大きくないため、ちょっとしたプログラムの改修などは運用チームですべて行います。
私はPowerShellが得意ということを伝えていたので、PowerShellでのコーディングは任せてもらうようになりました。
単体テスト・結合テスト・シナリオテスト
テスト作業も大きなプロジェクトの場合はテスト専門のチームがありますが、ここではテストチームを設けていないため、テスト作業も運用チームで引き受けています。
テスト仕様書を最初に作り、プログラムが行う処理のあらゆるパターンを整理し、すべての動作が想定通りとなるよう、テスト項目を一つ一つ作っていきます。
テスト仕様書を元にテスト作業に入りますが、想定通りの結果とならないケースが一つでもあれば、プログラムを修正する必要があるため、コーディングの工程へと戻されます。
エンジニアとしてのやりがいと大変な部分
エンジニアのやりがい
エンジニアとして従事していると、よかったと思うことはたくさんあります。
エンドユーザーからの依頼に即座に対応した時、感謝されるとやりがいを感じます。
プログラムのソースコードを書いた後に動作確認を行った時、エラーなく一発で想定通りの処理ができた時はまさに快感と言えます。
また、常に情報が新しくなり進化し続ける業界でもあるので、自分が時代の最先端にいるような感覚になります。
エンジニアの苦労とは?
一方、エンジニアは大変な部分もあります。
- 実装したい処理について、調べても調べても方法がわからない時
- エラーの原因をどれだけ突き詰めても答えに行きつかない時
そういう時は、仕事から少し離れて外の空気を吸ってみるのも手です。すると、これまで思いつかなかったアイデアがふと頭に思い浮かぶ時もあるのです。
まとめ
もし、システムエンジニアになりたいと考えているのであれば、さまざまなタスクを任せてもらえる現場で仕事をしたほうが良いです。
要件定義からテスト、リリースまで経験してみると、あらゆる視点で作業にとりかかることができるからです。
私はコーディングばかりやっていた時に比べると、今のプロジェクトに配属されてからは、案件を前工程から引き受けたり、後工程に引き渡したりする時にコミュニケーションがスムーズになったように感じます。
また、運用をわかっているからこそ、それに沿ったプログラム作りができるし、プログラムがわかっているからこそ、エラー発生時の解析が早いといった相互作用も生まれます。
Googleや書籍で知識を十分に身に付けたら、後は現場で物おじせずにいろいろなことに挑戦してみると良いでしょう。
もう一度「SEの仕事内容とは?1日の流れでシステムエンジニアの働き方を解説【やりがいや大変さも】」を読む ↑
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