トモキさん(仮名) 30代 男性の《転職体験談・口コミ》
- 転職したときの年齢は? 28歳
- 転職前の職種は? フリーター
- 転職後の職種は? プログラマーから、現在はSE
- 転職活動に使ったサービスは? 求人サイト
- 内定の成功ポイントは? 過去に作成したシステムを見てもらったこと
- 転職前後の収入の違いは? 未回答
- 性別は? 男性
- お住いは? 福岡県
バブル崩壊後の失われた10年間で、非正規雇用のフリーターが増加してきました。しかし、フリーターも自身で選んだ道であり、近年は何か目的を持ってフリーターを志願する方も少なくありません。
フリーターは非正規雇用であり、比較的時間を作りやすいことから私の場合は時間があれば将来の目標のために勉強する時間にあててきました。ここでは、そんな私が、IT業界未経験でもSEに転職することができた話をご紹介させていただきます。
目次
情報処理高校卒業後、就職戦争に挫折しフリーターへ
私は高校で情報処理の勉強をしていました。そして、当時のIT関連資格として「ITパスポート(基本情報処理技術者の前身)」を取得していました。私の高校時代の目標はエンジニアになることでした。そして、高校3年生の就職活動でIT関連企業を数社応募しましたが、すべて不採用でした。
当時の自分を振り返ると、もう少し企業側にアピールしてもよかったのではないかと後悔しているところです。資格取得としては「ITパスポート」でしたが、部活動で「プログラミング部」に在籍しており、ロボットコンテストやプログラミングコンテストなどに多数出場していました。高校3年生のときは、プログラミング部のキャプテンをしており、スキル的には一般と変わらない自負がありました。実際、高校の試験でプログラミング部門はほとんど高得点でした。
しかし、現実は高校3年生の就職戦争で挫折したのです。プログラミングの知識はあり、フローチャートから読み取る力、コーディングする力はそこそこありましたが、IT関連の知識が他と比べると劣っていたのです。
結局私は、IT関連職種に就職することができず、そのまま高校を卒業しました。大学への進学も考えましたが、学費のあてもなかったため、取り合えずフリーターの道を歩むことにしたのです。
《テキスト》 【令和5年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
《過去問》 かんたん合格 ITパスポート過去問題集 令和5年度春期 かんたん合格シリーズ
夢諦めきれずIT関連の勉強を続ける
高校卒業後、フリーターとして日々生活していましたが、高校時代に培ったプログラミングはそのまま趣味として継続していきました。主に高校時代はC言語ベースのプログラミング言語に組み込みシステムを開発してきましたが、高校卒業後はJAVAや他言語も取り扱うなど、趣味としてさらに拡大していきました。
フリーターとして1年余りが過ぎようとした頃、「やっぱりエンジニアになりたい」という目標が改めて芽生えてきました。当時の私の心中は「趣味としてプログラミングするのではなく、仕事としてやっていきたい」というのが本心でした。当時、私は19歳でした。
プログラミング技術は他に劣らない自負を持っていましたが、IT関連の基礎知識が不足していることは実感していました。情報処理技術者試験のことは高校時代から知っていたため、まずはITに関する高度資格を取得することを目標としました。フリーターで仕事をしながら時間の合間を見て勉強し、基本情報処理技術者、応用情報処理技術者と高度な資格を取得してきました。
プログラミングの初めて請け負った仕事
フリーターとして4年が経とうとした頃、突然仕事先の知人の紹介で、会計に関するパッケージソフトを開発してほしいと依頼がありました。私は度々、その知人に趣味で作ったゲームを提供していました。そして、感想を聞いたり、一緒にゲームの構想を考えたりしてゲームをさらに面白く作り変えるという作業を繰り返していました。その知人の紹介で、会計ソフトのパッケージ版システムの開発を手掛けることになった私ですが、初めての依頼で初めは自信がありませんでした。
初めは断ろうとしましたが、知人の紹介とのこともあり、格安で請け負うことにしました。データベースを拾うことが多いとのことからAccessベースのパッケージタイプでシステム開発することにしました。これまでの経験でシステム開発にかかるプログラミングの知識は特に問題ありませんでした。納期も素早く対応でき、自身でも納得できる高品質のシステムを構築することができたことから、自信をもってクライアントに提供しました。実際運用してみて、「何も問題ない」とのありがたい言葉を頂き、大変満足していただけました。
プログラマーとして就職
これまで趣味として続けてきたプログラミングが、初めて仕事として成り立ったことに自信を持った私は、以前、エンジニアになりたいと目標を持っていたことを思い出しました。そして、「プログラマーに挑戦したい」という気持ちがさらに湧き上がってきました。思い立った私は、思い切ってプログラマーの求人を募集しているIT関連企業に応募したのです。そのとき私は当時28歳でした。
過去に高校卒業後の就職戦争に挫折していた私は就職活動に不安を隠せませんでした。さまざまな不安を抱きつつも、応用情報処理技術者資格のアピールやこれまでの経験などを必死に企業側に伝えていきました。面接時には過去に私が開発したシステムを持参し、その場で面接官に見てもらいました。結果は即採用でした。
私が就職したIT関連企業は介護・福祉に関する給付金請求の算定システムの開発を主に行っていました。プログラマーとして言語の習得に関して特に問題はありませんでしたが、クライアントが介護・福祉関係の職種であることから専門用語が分からず四苦八苦した覚えがあります。それでも日々勉強を続けてきた私は、無事プログラマーとして安定した職場で自身の居場所を見つけることができたのです。
SEにキャリアアップ
プログラマーとして就職して6年目のある日、同じ会社の上司からSEにならないか提案がありました。これまでのプログラマーとしての実績が評価されたとのことでした。私的にはプログラマーで十分満足していましたが、今後のキャリアのことを考えるとSEの道へ進むのも悪くないと考えるようになりました。そして、プログラマーとして7年目を境にSEになる決心をしたのです。
SEとして勤務することになっても、基本的には仕事内容がそれほど大きく変わってはいません。クライアントが介護・福祉関係であることは変わりありませんでしたが、クライアントから要望があれば、要件として提示し、場合によっては開発まで一連の流れを手掛けることもありました。SEになって、これまでのコーディングを中心としたプログラマーの仕事だけでなく、クライアントと直接要件について打ち合わせを行ったり、デバックやレビューに参加したりと業務の幅も広がりました。つまり、クライアントとの直接の関わり合いが増えてきたのです。
現在はSEになって4年目となりますが、最近は新人SEの教育やプログラマーの育成、プロジェクトの参加などさまざまな業務を行うまでに成長しました。高校を卒業して、何の取柄もなかったIT業界未経験の私でしたが、さまざまな経験を培ってきてようやくSEまで昇り詰めることが出来ました。
最後に
ここでは、私がフリーターからSEに転職した話をご紹介してきました。IT関連の知識はあったものの仕事としての経験は全くなく不安もありました。しかし、SEの仕事をしていて現在は大変満足しています。また、SEとしての将来も希望に満ち溢れています。
SEになれたことは「やればできる」という実感を得た瞬間でもあります。高校卒業後、何気なくIT関連の勉強を続けてきて、現在の私があるのは支えてくださった周囲の方々のおかげです。
もう一度「私がフリーターから、業界未経験であったSEに転職できた話」を読む ↑
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