タクヤさん(仮名) 30代 男性の《転職体験談・口コミ》
- 転職したときの年齢は? 25才
- 転職前の職種は? 接客業(飲食)
- 転職後の職種は? システムエンジニア
- 内定の成功ポイントは? 正直なところ、運だったような気がしますが、なりふり構わず何社も受ける事かと思います。
- 転職活動に使ったサービスは? ハローワーク、リクナビ
- 転職前後の収入の違いは? 210万⇒230万
- 性別は? 男性
- お住いは? 東京都
転職を決意する
元々アルバイトとして働いていた喫茶店にそのまま就職した。と言っても、契約社員としてであり、正社員ではなかった。
25歳というのもあり、正社員になれないか考えていたが、中途採用は行っておらず、正社員になるのは難しいのが現状だった。とはいえ、仕事自体のやりがいはあり、職場の雰囲気も良かった点も満足していた。不満は金銭面だけだった。そんなこともあり、ずるずると契約社員を続けていた。
喫茶店での仕事はなかなかハードであり、年を取っても続けることが出来るかと考えるようになり、正社員になることも難しいのであれば、転職しようと考え始めた。
昔から絵を描くことや、パソコンが好きというのもあり、イラストレーターかデザイナーになることを夢見ていた。こうして転職活動を開始することになった。
現実を思い知り、方向転換
5社ほど面接を受けたとき、未経験というのもあり、面接でも真剣に扱ってくれない雰囲気もあり、イラストレーターやデザイナーになるのは難しいということを知った。
面接では、未経験は難しいとに言われたことや、25歳で契約社員ということを心配されるような場面もあり、面接を受けている時点で落ちたとも感じることもあった。
何回目かの面接からの帰宅途中で今回もだめだろうと歩いていると、面接を受けた会社から電話があり、デザイナーは他の人に決まってしまったが、SEとしては採用があるとの話を頂いた。SEになることなど、少しも考えていなかったし、落ちたと思った会社からの当日に連絡が来たのもあり、深くは考えずに了承した。
こうして想像もしていなかったSE人生が開始することになった。
SE人生のスタート
ひょんなことからSEとなったが、まだデザイナーになることはあきらめておらず、SEを踏み台にからデザイナーになれないかと日々考えていた。
入社すると、すぐに研修があった。4月入社というのもあって、新入社員と一緒に研修を受けることになり、喫茶店からの転職というのはだいぶ驚かれたし、恥ずかしいという気持ちもあった。
3か月ほど働いたらすぐに辞めようと考えていたのもあり、研修中もあまり勉強はしなかったため、成績は悪かった。研修でJavaやC言語も教わったが、退屈でしかなく、研修期間中は苦痛でしかなかった。
研修も一通り終わった頃、突然、初めての常駐案件にアサインされた。
もともとSEになろうとしてSEになったわけではないので、どうしたら早く帰れるかを常に考えて働いていた。また、空き時間があれば、転職サイトをチェックするという日々を過ごしていた。
現場では、夜遅くまで残っている人の方が偉いような風潮があった。
9時から18時の就業時間があったが、現場のプロパーはフレックスで、昼前に来て夜遅くまで働く人が多く、定時近くに今日中の仕事を依頼され、理不尽に感じていた。また、給料も低かったこともあり、不満しかなかった。
いま思うとブラック企業だったと思う。
唯一の救いは、パッケージソフトを使ったシステム開発であり、パッケージの仕様把握・設定・導入、という仕事で、プログラムは外注だったことだった。また、言語に苦手意識があったが、UNIXやSQLに対しては面白かった。
決断
時間が経つとデザイナーになりたいという思いも徐々に薄れ、やりがいも少しは感じるようになっていた。
このままSEでもいいんじゃないかとも思うえるようになったころ、唐突に案件の終わりが告げられ、自社勤務に戻ることになってしまった。
プログラムが書けるわけでも、SEとして必要な知識も少ないこともあり、次の案件はなかなか見つからず、自社勤務は2か月続くことになった。
仕事に対する思いもやる気も少なかったので、切られて当然ではあるが、この先もSEでやっていこうと決断したのもあり、くやしいという気持ちが湧いてきた。
自社勤務というのもあり、時間はたっぷりあり、SEとは何だろうから、システム開発とはとか、経験した案件を振り返り、もとの現場に戻ることが出来れば、こうしよう、ああしよう、など考えた。なんの根拠もなかったが、絶対に前の現場に戻れるという自信もあった。
不思議なことで、前の現場から連絡があり、面談することになった。面談では、経歴や経験など一切確認することなく、やる気があるか、体力があるか、確認されたのはこの2つだけだった。こうして、再び現場に戻ることになった。
気持ちを入れ替えたというより、覚悟を決めたという方が近かったのかもしれない。
このころはまだ知識やスキルが少ないという自覚があり、他人と同じことをしていても評価はされない。成果物も期日よりも早く仕上げる、付加価値(見た目など)を付けるなど工夫した。徐々にではあるが評価されるようになった。
案件が変わり、新規システム開発案件にアサインされた。約1年毎日終電近くまで働くような案件だったが、現場では、同世代が多かったこともあり、大変ではあったが、案件メンバーが本当に仲間と感じられた。大変な案件ほど、仲間意識は強くなると思う。
この時にはもう一生SEで食べていこうという気持ちになっていたが、金銭面だけは不満があった。案件の切れ目ということもあって、会社を辞めることを決意したのもこの時だった。
現場では同じ会社の同僚が何人かいたが、皆同じように不満を抱えていた。現場の社員に会社の不満や会社を辞めようとしていることを相談しているうちに、うちの会社に入るかという流れになったが、引き抜きにということになってしまうため、簡単に入ることは出来なかった。
しかし、転職をあきらめることは考えておらず、現場が変わるが別の会社や個人事業主という道も視野にいれて動き始めた。金銭面では個人事業主は魅力があると感じていて、紹介会社に話を聞きに行ったりもしたが、SEとしての経験不足や年齢を理由に提示された単価は想像していたよりも遥かに低かった。
現実はそんなに甘くはないなとも思い始めていた頃、2次請けの会社に入るか、2次請けの会社と個人事業主として契約するかという話を頂き、願ってもないチャンスと思い、個人事業主となることを決意した。
個人事業主になる前と現場が同じということもあり、個人事業主になったからといっても、たいした変化はなかった。ただ、給料日(正確には売上だが)に振り込まれた金額を見たときにはあまりの多さに何度も確認したほどだった。
現在
すぐに辞めようとしていたSEだが、今年で13年目になる。
いまは個人事業主をやめ、入りたかった会社に入ることもできた。
こうして振り返ると、良くSEとしてやってこれたなとつくづく思う。
簡単に言ってしまうと「運が良かった」なのかもしれないが、前職での経験もあったからこそと思っている。実際にSEになるまでは難しいだろうとも思っていたが、実際はそうではないし、中途採用でもいくらでも上の役職になることができることを体験したし、やる気次第と考えている。
プログラマーであれば理系や専門学校卒が有利になるかもしれない。しかし、『業務SEやPL・PM』を目指すのであれば、むしろ文系出身の方が活躍できる会社が多いと感じており、異業種からのSEになることは決して不可能ではないと、強く思う。
もう一度「異業種(飲食・接客業)からSEへの転職」を読む ↑
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