SESの求人なら通るのに、自社開発だけ面接で落とされる
自社開発への転職は厳しい、やめとけと言われて迷っている
自社開発企業を目指しているのに何社応募しても受からないと、技術力そのものが足りないのだと考えてしまいます。ただ、採用する側から見ると、落ちる原因は技術力以外のところにあることも多いものです。応募先と経験が噛み合っていない、職務経歴書から実力が伝わらない、担当してきた仕事を面接で深掘りされると説明できない。どれも技術力とは別の問題で、準備次第で直せます。
一番避けたいのは、落ちた理由が分からないまま応募を続けることです。自社開発への転職で苦戦しているなら、早い段階で転職エージェントを使ってください。直接応募では合否だけが届いて終わるのが普通ですが、エージェント経由なら企業側の評価や見送り理由を聞いてもらえる場合があり、次の応募で何を直せばいいのかが見えてきます。
この記事では、自社開発への転職が厳しいと言われる理由を整理したうえで、書類選考・一次面接・最終面接のどこで落ちているかに合わせて、何を直せばいいのかを具体的に解説します。
自社開発企業への転職に強いエージェント・サイト【3選】
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目次
自社開発企業に受からないなら、まず転職エージェントを使おう
転職エージェントは求人を紹介してくれるサービスという印象が強いでしょう。とはいえ、自社開発で何社も落ちている人にとって価値が大きいのは、求人の紹介より選考の中身が見えるようになる点です。
エージェント経由なら落ちた理由を確認できる
直接応募の場合、企業から届くのは合否の連絡だけというケースが大半です。経験年数が足りなかったのか、技術スタックが合わなかったのか、それとも面接での回答が弱かったのか。原因が分からなければ、次の応募でも同じところでつまずきます。
エージェント経由なら、担当者が企業の人事とやり取りする中で、面接の評価や見送り理由を確認してくれる場合があります。技術の深掘りに答えきれなかったと分かれば、次の面接までに担当案件で聞かれそうなポイントを整理できますし、志望動機が弱かったと分かれば、応募先の事業やプロダクトを調べ直すところから手をつけられます。
求人票に載らない情報を事前に確認できるのも大きなメリットです。開発チームの人数、コードレビューの進め方、今抱えている開発上の課題、今回の採用で本当に求めている経験。こうした情報は求人票だけでは分かりませんが、面接で見られているのはまさにそこに合うかどうかです。加えて、自社開発と書いてあるのに実際は客先常駐が中心という求人も、応募前に見分けやすくなります。
自社開発を目指すエンジニアに向いている転職エージェント
自社開発への転職を目指すなら、まず検討したいのが次の3社です。
テックゴー|転職時年収UP額平均144万円
テックゴーは、現役ITエンジニアのキャリアアップに強い転職エージェントです。
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転職時の年収UP額は平均144万円。自社開発への転職と年収アップを同時に狙いたいエンジニアなら、候補に入れておきたいエージェントです。
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レバテックキャリアは、IT・Web系エンジニアの転職支援に特化したエージェントです。
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公式サイト:TechClipsエージェント
もっと多くの転職エージェントや転職サイトを比較したい方は、以下の記事もご覧ください。
エージェントに求人を紹介してもらうだけでは意味がない
エージェントに登録しただけで、自社開発に受かるようになるわけではありません。企業から聞き出した評価や求人の情報をもとに、職務経歴書と面接での受け答えを直すところまでやって、はじめて使う意味が出てきます。
何社も落ちているなら、まず担当者に「これまでの選考で、企業からどんな評価を受けていますか」と聞いてみましょう。その答えが、次の応募先を選ぶ材料にも、書類や面接を直す手がかりにもなります。
自社開発への転職が「厳しい」「やめとけ」と言われる理由
自社開発への転職が厳しい、やめとけと言われるのには、はっきりした理由があります。
必要な人材をピンポイントで採用するから
自社開発企業の中途採用では、開発チームが今必要としている人材を採ります。SESのように採用してからさまざまな案件へ配属するのではなく、既存のプロダクト開発にすぐ入ってもらう前提で採用する企業が多いためです。そのため、求人票には使用言語やフレームワーク、クラウド、担当工程まで条件が細かく書かれ、そこから外れた応募者は経験年数が十分でも書類の段階で通りにくくなります。
経験者同士で比較される
自社サービスを育てながら開発できる環境を求めるエンジニアは多く、人気の求人には経験者が集まります。SESの選考なら通る経歴でも、自社開発では別の候補者と比べられた結果として落ちるのは普通のことです。何社か落ちた時点で、エンジニアとしての市場価値がないと結論づけるのは早すぎます。応募先との相性を見直し、経験の見せ方を変えただけで通過するようになる人もいます。
やめとけと言われる原因は入社後のギャップ
客先常駐がない、納期に追われない、好きな技術を自由に使える。そんなイメージだけで転職すると、入社後にギャップが生まれます。自社サービスを運営する以上、ユーザーからの要望や障害対応、売上、リリース時期といった事業の都合が開発に入り込んでくるからです。
任される範囲も会社によって大きく違います。既存コードの保守や小さな改修が中心になる会社もあれば、設計や技術選定まで任せてもらえる会社もあります。転職前に確認しておきたいのは、この入社後の担当範囲です。面接の逆質問で「入社して半年後には、どのような開発を任せる予定ですか」と聞いておけば、入社後の働き方を具体的にイメージできますし、ギャップもかなり防げます。
自社開発企業に落ちる原因と対処法は、選考段階で切り分ける
何社も落ちているなら、まずどこで落ちているのかを確認してください。書類選考と最終面接では、企業が確認しているポイントがまったく違います。
| 選考段階 | 主に見られること | 落ちる原因 |
|---|---|---|
| 書類選考 | 求人との経験の重なり | 応募先とのズレ、経験が伝わらない職務経歴書 |
| 一次面接 | 実務での判断力・技術理解 | 担当案件の深掘りに答えられない、技術課題への準備不足 |
| 最終面接 | 事業・プロダクトへの関心 | 自社開発で働きたいだけで、応募先を選んだ理由が弱い |
書類で落ちるなら、応募先と職務経歴書を見直す
書類選考でほとんど通らないなら、最初に疑うのは応募先とのズレです。経験年数だけを見て求人を選んでいると、仕事内容が合わない企業へ応募し続けることになります。
たとえばJavaで業務システムを5年開発してきた人が、Ruby on RailsでのWebサービス開発経験を必須とする求人に応募しても、書類はまず通りません。反対に、同じJava経験でもAWS上のWebアプリケーションを設計から担当してきたなら、それを評価する自社開発企業は十分にあります。Railsの求人に固執せず、Javaの経験を活かせるWebサービス企業や業務知識を評価してくれる企業へ応募先を広げたほうが、結果につながります。
特に狙いやすいのが、自分がこれまで関わってきた業界のサービスを開発している企業です。医療機関向けのシステム経験があるならヘルステック、物流システムなら物流SaaS、建設業界なら建設テックというように、業界知識をそのまま強みに変えられます。業務フローや業界用語を説明なしで理解できるエンジニアは、入社後の立ち上がりが早いと判断されるからです。
職務経歴書も、担当した作業を並べるだけでは弱くなります。採用担当者が書類から読み取ろうとしているのは、入社後にどんな仕事を任せられる人なのかです。たとえば、次のように書き換えます。
| 書き直す前 | 書き直した後 |
|---|---|
| Java(Spring Boot)で受注管理システムのAPI実装を担当 | 受注一覧画面の表示遅延についてログを調査し、N+1クエリが原因と特定。データ取得処理を見直し、表示時間を約3秒から1秒未満に短縮 |
後者なら、単にAPIを書いたのではなく、問題を見つけて原因を調べ、改善まで進めた経験だと伝わります。実績を数字で表せない仕事でも、何が問題になっていて、どう判断し、何を変えたのかは書けるはずです。
一次面接で落ちるなら、担当案件の深掘りに備える
一次面接では、現場のエンジニアやテックリードから、職務経歴書に書いた案件を細かく掘り下げられます。なぜその実装方法を選んだのか、別の方法は検討したのか、障害が起きたときに最初に何を確認したのか、といった質問です。面接官はこのやり取りで、仕様書どおりに実装してきた人なのか、自分で状況を判断しながら仕事を進めてきた人なのかを見ています。
準備としては、案件ごとに、なぜその方法を選んだのか、途中で何が起きてどう対応したのか、今ならどう改善するか、の3点を整理しておきます。特に3つ目は答えられる応募者が少なく、差がつく質問です。当時の設計の弱点を自分の言葉で説明できれば、入社後もコードの改善を任せられる人だと判断されます。
コーディングテストや技術課題を実施する企業もあります。このタイプの選考で落ちているなら、知識を増やすより先に、制限時間のある問題を解く練習をしてください。paizaのスキルチェックやAtCoderの過去問(ABCのA〜C問題あたり)を時間を計って解いておくと、本番の形式に慣れられます。
最終面接で落ちるなら、プロダクトへの理解を深める
最終面接では、役員やCTO、事業責任者が面接官になるのが一般的です。ここで、SESではなく自社開発で働きたいと話しても、その会社を選んだ理由にはなりません。採用する側からすれば、自社開発ならどこでもいい人を採る理由がないからです。
最終面接まで進んだら、応募先のサービスを実際に使っておきましょう。Webサービスならアカウントを作って一通り操作する。アプリならダウンロードして使う。BtoBのサービスなら、公開されているデモやヘルプ、導入事例まで目を通す。そのうえで、使っていて気になった点を1つ考えておきます。
大事なのは、ここが使いにくかったで終わらせないことです。自分ならどう改善するのか、その改善にこれまでの経験をどう使えるのかまで話せれば、志望動機は一気に具体的になります。自社開発で働きたい、から、このサービスのこの部分に自分の経験を活かせる、へ。この言い換えができる状態まで準備して、最終面接に臨んでください。
自社開発と書かれた求人でも仕事内容を確認する
応募先選びの段階では、求人の中身も確認しておきます。自社開発を掲げていても、実際には受託開発や客先常駐が中心という会社があるからです。
仕事内容の欄に自社サービスの名前や具体的な開発内容がほとんどなく、勤務地がプロジェクト先によって変わるといった記載が目立つなら、事業内容を詳しく調べてください。自社開発と受託・SESの両方を手がけていて、配属先を入社後に決める会社もあります。判断がつかない場合は、面接で「入社した場合、どのプロダクトの開発チームに配属される予定ですか」と聞けば確認できます。ここを曖昧にしたまま応募を続けると、転職活動そのものが遠回りになります。
個人開発や資格は、足りない経験を補うために使う
個人開発は、実務で触れていない技術を補う目的で使います。たとえば業務系システムの開発経験しかなく、応募先がReactやNext.jsを使っているなら、その技術で小さなアプリを作ってGitHubに公開する。READMEに構成だけでなく、なぜその技術を選んだのか、開発中に何で悩んだのかまで書いておくと、面接で技術選定について聞かれたときの材料になります。
資格は扱いに注意が必要です。基本情報技術者や応用情報技術者は基礎知識を示す材料にはなりますが、自社開発の中途採用では資格そのものより実務で何をしてきたかが優先されるので、資格取得を転職対策の中心に置く必要はありません。とはいえ、応用情報の午後問題にはデータベース設計やセキュリティ、システムアーキテクチャの記述問題があります。特定の工程しか経験していない人が、設計の考え方を体系的に押さえ直す教材としては使えます。
SES出身・未経験の人が自社開発を目指す場合
SES出身なら、常駐先で何をしていたかまで分解する
SES出身という経歴だけで、自社開発に受からなくなることはありません。問題になるのは、常駐先で指示された作業をしていました、という説明で終わってしまうケースです。詳細設計を担当した、コードレビューをしていた、障害の原因調査をした、顧客と仕様を調整した。ここまで分解すれば、自社開発でも評価される実務経験は見つかります。
SESから自社開発へ転職する場合の具体的な進め方は、以下の記事で詳しく解説しています。
未経験・実務1年未満なら、自社開発だけに絞らない
実務経験がない、または1年未満という段階なら、自社開発企業だけに応募し続けるのは効率がよくありません。中途採用の自社開発求人は実務経験を条件にしているものが多く、未経験者は比較される前に条件の段階で外れてしまうからです。
まずは開発に携われる受託開発企業やSIerで2〜3年(応募の土俵に乗るだけなら最低でも1年以上)の実務経験を積み、担当できる範囲を広げてから自社開発を狙うほうが、結果的に近道になります。ただし、未経験者向けの育成枠を設けている企業や、ポートフォリオを重視する企業が見つかった場合は、経験年数が短くても並行して応募する価値があります。
まとめ|落ちた段階が分かれば、直す場所も見えてくる
自社開発企業への転職が厳しいのは、開発チームが必要としている経験者をピンポイントで採る求人が多く、経験者同士で比べられるからです。ただ、何社も落ちているからといって、原因を技術力だけに求める必要はありません。
書類で落ちているなら、応募先との相性と職務経歴書を見直す。一次面接なら担当案件の深掘りと技術課題への準備、最終面接なら応募先のプロダクトを使ったうえで自分の経験をどう活かせるかの整理が、それぞれ直す場所です。
まずは、自分がどの段階で落ちているのかを確認してください。原因が自分で判断できないなら、転職エージェントを使って企業側の評価を聞いてもらうのが早道です。闇雲に応募数を増やすより、落ちた理由を確かめて応募先と伝え方を直す。この繰り返しのほうが、選考の通過率ははっきり変わります。
もう一度「自社開発企業に受からないのはなぜ?厳しいと言われる理由と選考段階別の対処法」を読む ↑
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