エンジニアの転職

未経験からエンジニアになって後悔している人へ。辞める前に切り分けたい原因と、次の一手の選び方

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未経験からエンジニアになって後悔している人へ。辞める前に切り分けたい原因と、次の一手の選び方

未経験歓迎の求人で入ったのに、毎日テストと資料作りばかり
前の仕事より年収が下がったうえに、帰ってからも勉強しないと追いつけない
エンジニアになったこと自体が間違いだったのか、もうわからない

未経験からエンジニアになって半年から数年、こうした迷いを抱えたまま働いている人は大勢います。

ただ、採用面接で未経験入社の人から前職の話を聞いていると、辞めたい理由として出てくるのは、開発そのものがつらかったという話よりも、コードに触れない期間が長すぎた、誰もレビューしてくれなかったという最初の会社や配属先の話のほうがずっと多いのが実情です。後悔の正体はエンジニアという仕事ではなく、入り口の選び方だったというケースが大半を占めます。

だからこそ、辞めるかどうかを決める前にやってほしいのが、後悔の原因を会社・配属と仕事そのものに分けることです。会社側の問題なら、今の現場で積んだ経験はテストや監視であっても2社目の選考で使えるので、別の会社でエンジニアを続ける道から検討してください。反対に、環境を変えても開発の仕事そのものが苦痛なら、経験をムダにしない離れ方を考えればいい。なお、入社半年未満のつらさは慣れの問題と会社の問題が混ざって見えるため、この時点で結論を出すのは早すぎます。

この記事では、未経験入社の人が後悔しやすい理由と原因の切り分け方、続ける場合と辞める場合それぞれのリスク、2社目で同じ失敗をしないための会社選びまでを、エンジニア採用の面接官と新人教育を兼ねる立場から解説します。

運営者のstaff H【筆者紹介:staff H】
エンジニア歴16年、スマホアプリ開発会社で主にバックエンドを担当していますが、好きなのはフロント側です。最近ではエンジニア採用の面接官や新人教育も担当しています。運営者ページはこちら

すでに別の会社でエンジニアを続ける方向に気持ちが傾いている方は、最初の会社の何が合わなかったのかを、IT業界の内情に詳しい担当者にそのまま話してみてください。次に避けるべき会社の条件がはっきりして、候補がかなり絞れます。

  • レバテックキャリア:今の実務経験を武器に、2社目で開発寄りのポジションを狙いたい人向け。年間累計7,000回以上の企業訪問で、求人票に載らない配属実態やチーム体制まで把握しています
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目次

未経験からエンジニアになった人が後悔しやすい理由

未経験入社の後悔には、本人の努力だけではどうにもならない採用と配属の仕組みが絡んでいます。採用する側の事情を知っておくと、今の自分の状況を少し引いた位置から見られるようになります。

未経験歓迎の中身が会社によってまるで違う

未経験歓迎という同じ言葉でも、会社が採用する目的は大きく3つに分かれます。

1つは、数年後の戦力を育てるための採用です。研修のあとも先輩とのペア作業やコードレビューが続き、簡単なタスクから段階的に開発を任せる計画が最初からあります。2つ目は、人手が足りない現場の穴埋めです。とにかく今すぐ人を置くことが優先なので、テストや運用を回してもらうところで育成が止まりやすくなります。3つ目は、SESなどで客先に提案するための頭数の確保で、入社時点では配属先すら決まっておらず、育成計画は後回しになりがちな形です。

採用側から見れば、どれも経営上の理由がある判断です。育成には時間もお金もかかりますし、人が足りない現場はそれどころではありません。ただ、入る側にとっての意味はまったく違います。研修後に開発チームへ入れる会社と、研修後もテストだけが何年も続く会社が、求人票の上では同じ未経験歓迎・研修ありという言葉で並んでいるわけです。

自分が入った会社がどれだったのかは、入社後の動き方でだいたいわかります。研修が終わった直後に客先との面談が組まれ、配属理由の説明もなかったなら、3つ目に近いと考えていいでしょう。2社目を選ぶときに同じ目に遭わないための確かめ方は、記事の後半で具体的に紹介します。

最初に任されるのがコードを書く仕事とは限らない

未経験から入った人の最初の仕事は、テスト、監視、ヘルプデスク、資料作成、環境構築の手伝いといった開発以外の業務になることが多く、いきなりコードを書く人はむしろ少数派です。

これ自体を悪いとは思いません。テストを通じて仕様の読み方が身につきますし、監視や障害の一次対応では、書かれたプログラムが本番でどう動いているのかを肌で知れます。開発者になってからも役に立つ経験です。

問題は、いつ、何を満たせば開発に移れるのかが決まっていない会社です。育成をきちんと考えている会社なら、半年後に既存機能の小さな改修を任せる、基本情報技術者試験に合格したら開発チームへ移る、といった道筋を最初に示してくれます。条件が見えていれば、地味な業務にも意味を見いだせるものです。

逆に、上司に聞いても、そのうち、案件次第、としか返ってこないなら注意してください。つらさの正体は仕事の中身ではなく、終わりの見えなさのほうにあります。

前職より年収が下がるのは未経験採用の給与の決まり方による

未経験からの転職で年収が下がるのは、未経験採用の給与が今の実力ではなく、将来エンジニアとして戦力になることへの期待で決まるからです。会社は育成にかかる期間とコストを差し引いて値付けするので、前職で営業や管理職として稼いでいた人ほど、下がり幅は大きくなります。

この差を取り戻せるかどうかは、2〜3年目までに何を経験できるかで決まります。同じテスト業務でも、決められた手順をこなしただけの人と、テスト設計を任された人、テストの自動化に関わった人とでは、次の転職や昇給の場面で説明できる中身がまるで違うからです。

年収が下がったうえに、説明できる経験も増えていない。この状態が続いているなら、それは自分の頑張りが足りないのではなく、会社や配属を見直すサインと受け取ってください。

仕事の後も勉強しないと追いつけない

エンジニアの仕事は、業務時間内の学習だけで回るほど甘くはありません。特に未経験で入った直後は、既存コードの読み方、Gitでのチーム開発、現場独自のツールなど、スクールや独学では触れなかったことが一気に押し寄せます。

ただ、本当に消耗するのは勉強量の多さではなく、何を勉強すればいいのかを誰も示してくれない環境です。新人教育を担当している立場から言うと、伸びる人とそうでない人の差は素質よりも、学ぶ方向がはっきりしているかどうかで決まります。

方向が示されないなら、今の業務の一歩先を自分で学ぶのが一番の近道です。たとえばテスト中心の配属なら、SQLで自分でテストデータを確認できるようにしておくと、開発チームとの会話がぐっと楽になります。入門書なら『SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作』(翔泳社)が、現場で使う構文をひととおり押さえられて手頃です。監視や運用が中心なら、Linuxコマンドとログの読み方を『新しいLinuxの教科書』(SBクリエイティブ)で固め、慣れてきたらLPICレベル1の範囲に進むと、インフラ寄りのキャリアにもつなげられます。Gitは公式サイトで日本語版が無料公開されている『Pro Git』の前半を読めば、現場の会話についていけるようになるはずです。

そのうえで、上長には次の案件で使う技術を聞いてみてください。答えが返ってくる会社なら、勉強は前向きな投資になります。何も返ってこない会社なら、それ自体が判断材料のひとつです。

教える余裕のない現場に配属される

未経験者にとって最初の環境で大事なのは、質問できる相手がいることと、書いたものにフィードバックが返ってくることです。ところが現場によっては、レビューの仕組みがない、メンターがいない、周りが忙しすぎて質問しづらいということが平気で起こります。

SESや客先常駐は特に注意が必要です。自社にどれだけ立派な研修制度があっても、配属後の育成は常駐先のチーム任せになるため、その現場に新人を見る余裕がなければ成長はそこで止まります。

新人が伸びるかどうかは、書いたコードやテスト項目、作った資料に毎回誰かの目が入るかどうかで大きく変わります。指摘をもらえれば間違いはその日のうちに直せますが、誰も見ていなければ同じ間違いを何か月も繰り返すことになるからです。未経験者を採った以上、育てる責任は会社の側にあります。本人の努力だけに頼りきっている環境なら、配属先や会社を見直していい段階です。

その後悔は会社が原因か、エンジニアの仕事が原因か

後悔を感じたら、最初にやるべきなのは原因の切り分けです。ここを曖昧にしたまま辞めると、会社が原因だったのに仕事が合わないと思い込んでせっかくの経験を捨てたり、逆に仕事が合っていないのに会社だけ変えて同じ苦しさを繰り返したりします。

会社・配属が原因の後悔に多いサイン

次のような状態に心当たりがあるなら、問題はエンジニアという仕事ではなく、会社や配属先の側にあると考えてください。

  • 入社から1年近く経っても、開発に触れる予定が見えない
  • 書いたコードやテストに、誰もフィードバックしない
  • 残業や休日対応が当たり前になっているのに、同じ職種で他社に勤める知人の話を聞くとそうでもない
  • 技術経歴書の内容を実際より盛るよう求められるなど、明らかにおかしいことを指示される

どれも、本人の向き不向きとは関係のない話です。とりわけ最後の経歴の盛りは、あとで自分が苦しむだけでなく、面接で説明できない経歴を背負うことになるので、従う必要はありません。

会社側の問題まで自分の力不足として抱え込み、最終的にIT業界を離れることになった人の体験談が、未経験でSE転職するもブラックな環境に耐えかね退職した【体験談】です。今まさに自分を責めている方は、判断を下す前に一度読んでみてください。

エンジニアの仕事そのものが合わない可能性があるサイン

環境を変えても解決しないのは、仕事そのものとの相性です。

エンジニアの仕事は、答えのわからない問題を調べ、仮説を立て、試して、また詰まるという繰り返しでできています。理想的な職場に移ったところを想像しても、この繰り返し自体がどうしても苦痛に思えるなら、開発職との相性を疑う材料になります。技術の話題にまったく興味が湧かない状態が、1年以上続いている場合も同じです。

ただし、今の会社で開発に触れていない人が、これだけで判断するのは危険です。確かめるなら、業務とは関係なく小さなものを1つ作ってみてください。書籍の写経でもProgateの課題でもかまいません。詰まって、調べて、動いた瞬間に少しでも面白さを感じられるなら、合っていないのは仕事ではなく今の環境のほうです。

向き不向きの見極め方は、エンジニアに向いている人、向いていない人の特徴をくわしく解説【未経験者必見】で詳しく解説しています。

入社半年未満なら判断するにはまだ早い

研修が終わった直後や、最初の現場に入って間もない時期は、用語もツールもチームの進め方もすべてが初めてで、何がわからないのかすらわからない状態になります。スクールで真剣に学んできた人でも、学習用の課題と実際のシステム開発の差には必ず戸惑うものです。

この時期のつらさは、会社の問題と自分がまだ慣れていないだけの問題が混ざって見えるため、判断を誤りやすくなります。半年たって、少しずつでも理解が進んでいるか、質問できる相手がいるか、今の業務の次に進む見通しがあるかを見てから決めても遅くはありません。

ただし、長時間労働やハラスメントで心身の健康を損なっているなら話は別です。半年という期間にこだわらず、休むことと環境を変えることを優先してください。

1年目特有のつらさとの向き合い方は、辛い1年目エンジニア生活の対処法とその後とは―現役エンジニアが実体験から解説!が参考になります。

原因を切り分けるチェック表

今の状態がどちらに近いのかを、表で整理しました。

今の状態会社・配属が原因と読めるとき仕事そのものが原因と読めるとき
開発に触れられない開発に移る条件や時期が示されていない開発に触れても面白さを感じられなかった
勉強が苦痛何を学べばいいか誰も示してくれない学ぶ方向が明確でも、技術を学ぶこと自体が苦痛
仕事についていけない質問できる相手やレビューがない教わる環境があっても、調べて直す作業がつらい
技術に興味が湧かないテストや雑務ばかりで、技術に触れる機会がない小さなものを作ってみても、何も感じない
残業・休日対応が多い同じ職種でも他社ではそうでもないどの会社でも避けられない業務が負担になっている

左の列に当てはまるものが多いなら、会社を変えれば解決する見込みが高い状態です。右の列が多い人は、職種の変更も含めて考えたほうが、遠回りせずに済みます。

後悔したまま続けるリスクと、すぐ辞めるリスク

我慢して続けることにも、すぐ辞めることにも、それぞれ代償があります。ここでは、次の選考で何を聞かれ、何が評価されるのかという採用側の目線から、動くタイミングを考えます。

経験が浅いまま辞めると、次の選考で何を聞かれるか

入社1年未満で辞めた人を面接するとき、面接官が必ず確かめるのは、うちに来てもまたすぐ辞めないかという一点です。退職したという事実そのものより、なぜ辞めたのか、本人がその問題をどう捉えているのか、次の会社で何をしたいのかのほうを見ています。

開発に移る見通しがまったく立たなかった、レビューのない現場で独りで作業するしかなかった、と事実を具体的に説明できれば、短期離職でもそれほど不利にはなりません。反対に、なんとなく合わなかった、雰囲気が悪かった、で終わる説明だと、面接官は判断のしようがなく、慎重な評価に傾きます。

辞めること自体を怖がる必要はありません。怖いのは、理由を整理しないまま辞めてしまい、面接でうまく話せなくなることのほうです。

合わない現場に長く居すぎると、経験年数とできることが釣り合わなくなる

我慢して長く居続けるのも、それはそれでリスクがあります。

採用面接では、経験年数よりも、その期間に何を経験して、何を説明できるかを見ます。3年いてテストしかしていない人と、1年で小さな機能の開発まで担当した人なら、評価が高くなるのは後者です。3年という年数があるぶん、応募先からはそれに見合った経験を期待されてしまい、かえって苦しくなるケースもあります。

テストや監視の経験に価値がないわけではありません。ただ、同じ業務を年数だけ重ねても、説明できる中身は増えていかないということです。

動くタイミングの目安

何か月、何年といった一律の目安で決めるより、次の2つで判断したほうが確実です。

  • 今の会社で、開発に移れる具体的な見通しがあるか
  • 半年後の自分は、今より説明できる経験が増えていそうか

どちらにも見込みがあるなら、今の環境でもう少し経験を積む価値があります。どちらも見込みがないなら、在職中のうちに情報収集を始めてください。

ここで切り離して考えてほしいのが、転職活動を始めることと、辞めることです。求人を見たり、自分の経験がどう評価されるかを聞いたりしたからといって、必ず辞めなければいけないわけではありません。外の相場を知ったうえで今の会社に残る判断をする人もいますし、そのほうが残る理由にも納得できます。

SESに配属されていて、何年目で動くべきか迷っている方は、SESは何年で転職すべき?1年・2年・3年目のベストなタイミングもあわせて読んでみてください。

後悔から抜け出すための3つの選択肢

原因が見えたら、次は動き方です。選択肢は、今の会社の中で環境を変える、別の会社でエンジニアを続ける、エンジニア以外の道に進む、の3つに分かれます。

今の会社の中で環境を変える

最初に試したいのは、案件変更や部署異動、上長への相談で今の環境を変えられないかです。

伝えるときは、開発をやりたい、だけでは話が前に進みません。次の案件ではJavaの改修に入りたい、そのために今はSQLとGitを勉強している、というように、やりたい業務と準備していることをセットで伝えてください。相談した結果、具体的な候補や時期を示してもらえるかどうかも、会社を見極める材料になります。

SESで現場を変えたいときの伝え方は、SESで案件(現場)を変えたいときの伝え方|営業に言う時期・例文と断られた場合の判断も解説!で例文つきで解説しています。

希望を伝えても状況が変わらないとわかった時点で、次の2つに進めばいいと私は考えています。何も変わらないまま、待ち続ける必要はありません。

別の会社でエンジニアを続ける

後悔の原因が会社や配属にあるなら、この記事で一番すすめたいのがこの選択肢です。

最初の会社での経験は、テストや監視であっても、完全な未経験者とは別の枠で見てもらえます。開発の現場がどういう流れで動いているかを知っていること、チームの中で仕事をした経験があること、仕様書を読んで動作を確認してきたこと。採用する側にとって、これは教える手間が確実に減る材料です。

もちろん、それだけで開発エンジニアとしてすぐ採用されるとは限りません。応募先が求めるスキルとの差は、職務経歴書の書き方と、前の章で挙げたような学習で埋めていく必要があります。

行き先としては、自社サービスを開発している会社や、事業会社の社内SEが候補になります。自社開発を目指すならSESから自社開発へ転職する方法|必要なスキルと成功のポイントを、社内SEを目指すならSESから社内SEへ転職できる?客先常駐の経験が評価される理由と、失敗しない求人の選び方!を参考にしてください。

IT経験が2年前後あり、担当した工程を説明できるならレバテックキャリアやテックゴー、実務が浅くテスト中心だった20代ならユニゾンキャリアが相談先の候補です。使い分けの詳しい理由は記事の後半で紹介します。

エンジニア以外の道に進む

仕事そのものが合わない可能性が高いなら、開発職にこだわらない道も考えてください。

ひとつは、IT業界の中で役割を変えることです。コードを書く量が少ない技術職なら、インフラの運用やQA(品質保証)が候補になりますし、技術から少し離れたいなら、事業会社の情報システム部門、プリセールスやカスタマーサクセス、プロジェクト管理を支えるPMOといった職種もあります。プログラムを書くのは苦手でも、仕様を整理して人に説明するのは得意という人は、こうした職種で一気に評価が変わることがあります。どんな仕事があるのかは、エンジニアだけじゃない!開発以外で活躍できるIT系の仕事を紹介!おすすめ転職サイト一覧もありでまとめています。

もうひとつは、IT業界そのものから離れる選択です。会社を変えても、職種を変えても、IT業界で働くこと自体が負担になっているなら、無理に残る理由はありません。ただ、今の会社が嫌だという気持ちだけで業界ごと離れると、次の職場でも同じ壁にぶつかります。会社の問題なのか業界の問題なのかを分けて考える判断基準と、辞めたあとの進み方は、IT業界から足を洗いたい人へ。後悔しない判断基準と辞めた後の選択肢を徹底解説。で詳しく整理しています。

どちらを選ぶにしても、スクールや独学で身につけたITの基礎知識と、短くても現場にいた経験は、次の仕事で使える材料です。ITを使って業務を改善したい会社は業界を問わず増えているので、システムの仕組みがわかる人は、異業種でも重宝されます。

別の会社でエンジニアを続けるなら、2社目で同じ後悔をしないための進め方

2社目で同じ後悔を繰り返さないためには、最初の会社選びで何が足りなかったのかを踏まえて動くことです。求人票の言葉だけで決めない、という一点に尽きます。

今の現場でやったことを職務経歴書に書ける形にしておく

テストや監視のように地味に見える業務も、書き方しだいで立派な評価材料になります。担当した業務を並べるのではなく、どの工程で、何を、どのくらいの規模で担当し、何を工夫したのかまで書いてください。

たとえばテストなら、結合テスト工程でECサイトの決済機能を担当し、テストケース○件の作成と実施を行った、というように書きます。監視なら、どんなアラートを一次切り分けし、どこまで自分で対応してどこから開発チームにエスカレーションしたか。手順書の見直しやテスト項目の整理など、自分から改善したことがあれば、小さなことでも必ず書いておきましょう。面接で深掘りされたときに、自分で考えて動ける人だと伝わります。

職務経歴書を書く段階で慌てて思い出そうとしても、細部はたいてい忘れています。今日から、担当した業務と工夫したことを1行ずつメモに残しておいてください。書き方の具体例は、Webエンジニアの職務経歴書を【面接官に刺さる】内容にして転職を確実に決めよう!で紹介しています。

応募先で必ず確認したいこと

求人票では見えない部分は、面接の逆質問で確かめます。最低限、次の4つは聞いておいてください。

  • 配属先と担当業務がどう決まるのか
  • コードレビューを誰が、どのくらいの頻度で行っているか
  • 未経験から入社した社員が、今どんな仕事をしているか
  • 客先常駐の有無と、その比率

聞き方は、入社後の配属先や担当業務はどのような基準で決まりますか、コードレビューはどなたが担当されていますか、のようにシンプルでかまいません。特に効くのが、未経験で入社された方は現在どのような業務を担当されていますか、という質問です。育成の仕組みが実際に回っている会社なら、具体的な人の名前が浮かぶような答えがすぐに返ってきます。言葉を濁されたら、それ自体がひとつの答えです。

給与の内訳や固定残業代、勤務時間、勤務地、業務内容は、口頭の説明で済ませず、内定後に受け取る労働条件通知書で必ず確認しましょう。面接で聞いた話と書面が違っていたら、承諾する前に問い合わせてください。

避けたほうがいい会社の特徴は、入ってはいけないIT企業とは?特徴・見分け方・転職で失敗しないポイントを現役エンジニアが解説にまとめています。

退職理由を前職の悪口にしない伝え方

開発に携われなかった、教育体制がなかったという事実は、そのまま伝えてかまいません。大事なのは、そこで話を終わらせず、だから次は何をしたいのかまで言い切ることです。

たとえば、こんな伝え方になります。

前職ではテスト業務を中心に担当し、仕様の読み方やテスト設計の基礎を身につけました。今後は開発工程にも携わりたいと考え、上長に相談しましたが、開発に移る具体的な見通しが立たなかったため、開発に関われる環境を求めて転職を決めました。

事実と希望をつなげて話せば、会社への不満ではなく、キャリアを考えたうえでの判断として受け取ってもらえます。面接官が知りたいのは前職の悪いところではなく、うちで同じ理由で辞めないか、です。そこに答えるつもりで組み立ててください。

転職理由の組み立て方は、エンジニアの転職理由と面接での伝え方・成功のポイント―現役エンジニアが徹底解説!で詳しく解説しています。入社1年未満で辞める場合の話し方は、SESの配属やテスト中心の業務などケース別の例文と、面接官が続けて聞く質問への返し方をエンジニアの短期離職は面接でどう伝える?入社1年未満で辞めた理由の話し方と例文を徹底解説!でまとめています。

辞める前に、在職中から動く

転職を考え始めたら、退職届を出す前に動き始めてください。

在職中なら収入が途切れないので、複数の求人を比べ、配属実態まで確かめてから決められます。辞めてから動くと、生活費の不安から条件を妥協しやすくなり、気づけばまた同じタイプの会社に入ってしまう、ということになりかねません。未経験からの転職で年収がすでに下がっている人なら、なおさらです。

ただし、心身を壊すほどの環境なら、在職中の活動にこだわる必要はありません。まずは安全に暮らせる状態を取り戻すことが先です。

今の会社に転職活動を知られたくない方は、エンジニアの転職サイト登録は現職にバレる?身バレする原因と、在職中に安全に進める方法を徹底解説!で対策を確認しておきましょう。

エージェントには経験者として相談するか、未経験寄りとして相談するか

エージェントに相談するときは、自分を経験者として売り込むのか、未経験寄りとして相談するのかを意識してください。ここを間違えると、紹介される求人が合わず、遠回りになります。

目安になるのは、ITの実務経験がおよそ2年あり、担当した工程を具体的に説明できるかどうかです。当サイトのインタビューでも、テックゴーの担当者が、IT経験が2年以上あるかどうかで支援できる内容が大きく変わると答えています。この条件を満たすなら、経験者向けのIT特化型であるレバテックキャリアやテックゴーに相談したほうが、開発寄りの求人に出会いやすくなります。

反対に、実務が1年に満たない人や、テストや監視が中心で開発経験がほとんどない20代なら、未経験や若手の支援に強いユニゾンキャリアのほうが、今の立場に合った求人を提案してもらえます。

最初の会社選びで後悔した理由のひとつは、求人票だけで判断してしまったことのはずです。2社目は、企業の内情や配属の実態まで把握している担当者を間に挟むことに、大きな意味があります。

未経験からエンジニアになって後悔している人によくある質問

入社1年未満で辞めたら、もうエンジニアとして転職できませんか?

できます。1年未満の退職そのものより、辞めた理由を具体的に説明できるか、次の会社で何をしたいのかが明確かのほうが、選考の結果を左右します。開発に移る見通しがなかった、教育体制が機能していなかったといった事実を、自分が何を試したかとあわせて話せるように準備してください。

1年目での転職の考え方は、エンジニア1年目の転職は早すぎる?市場価値・年収・注意点をまとめて解説でも詳しく解説しています。面接で実際に何と話せばいいかは、エンジニアの短期離職は面接でどう伝える?入社1年未満で辞めた理由の話し方と例文を徹底解説!で12パターンの例文とあわせて紹介しています。

SESに入ったことを後悔しています。自社開発に移れますか?

移れます。ただし、SESにいたという経歴だけでは評価されないので、担当した工程や使った技術、チームでの役割を、応募先で活かせる形に言い換えて伝える必要があります。開発経験が少ないなら、個人で小さなアプリを作ってGitHubに公開しておくと、学ぶ意欲と実力の両方を示せます。

進め方は、SESから自社開発へ転職する方法|必要なスキルと成功のポイントで詳しく紹介しています。

30代で未経験から入って後悔しています。やり直せますか?

やり直せます。30代の場合は、エンジニアとして積んだ経験に、前職での業務知識やマネジメント、顧客対応の経験を掛け合わせて見せられるかどうかが鍵です。前職が金融なら金融系のシステム、営業ならプリセールスというように、これまでのキャリアと地続きの行き先を選ぶと、年齢の不利をかなり打ち消せます。

30代未経験からIT業界に転職した人がどう動いたのかは、【実体験】30代未経験でIT業界に転職できたポイントを6つのステップで解説!が参考になります。

スクール代や勉強した時間がもったいなくて、辞める決断ができません

すでに払ったお金や時間は、どの道を選んでも戻ってきません。これからの判断は、これから得られるものだけで比べてください。もったいないという気持ちだけで合わない仕事を続けると、失う時間がさらに増えるだけです。

それに、学んだことは開発職を離れてもムダにはなりません。プログラミングの基礎やシステムの仕組みへの理解は、インフラの運用や社内SE、プリセールスといった職種で、そのまま武器になります。

年収が下がったままです。いつ頃戻りますか?

担当する業務と、次に選ぶ会社によって大きく変わるため、一律には言えません。確実に言えるのは、同じ業務を年数だけ重ねても年収は戻りにくく、開発に携わって担当した工程や成果を説明できるようになったときに、次の転職で取り戻せる見込みが立つということです。年収そのものより、評価される経験を積める環境かどうかを基準に会社を選んでください。

試用期間中に辞めても大丈夫ですか?

試用期間中でも退職はできます。ただし在籍期間がかなり短くなるので、次の面接では理由の説明が欠かせません。求人票に書かれていた業務と実際の業務が大きく違った、聞いていた教育体制がなかった、など具体的な事情を整理しておきましょう。無理に我慢する必要はありませんが、なぜ辞めるのかをはっきりさせておくことが、2社目で同じ失敗を避けることにもつながります。

まとめ

未経験からエンジニアになって後悔しているとき、最初にやるべきなのは、辞めるかどうかを決めることではなく、原因を会社・配属と仕事そのものに分けることです。

開発に移る見通しがない、レビューがない、学ぶ方向を誰も示してくれない。こうした会社側の問題なら、今の現場で積んだ経験を職務経歴書に書ける形にして、2社目でエンジニアを続ける道を選んでください。テストや監視の経験も、完全な未経験とは別の枠で見てもらえます。

小さなものを作ってみても面白さを感じられず、環境を変えても開発の仕事そのものが苦痛なら、IT業界の中で役割を変えるか、業界を離れるかを考える段階です。

どちらに進むにしても、動き出すのは在職中から。入社半年未満なら、まずは半年たつまで状況を見ても遅くはありません。どこで続けるのか、あるいは経験をどう活かして離れるのか。それを自分で選ぶことが、後悔を次のキャリアに変える一番確実な方法です。

未経験エンジニアが2社目で失敗しないためのおすすめ転職エージェント3選

この記事で何度も出てきた配属の決まり方やレビュー体制は、求人票を読むだけではまず確かめられません。最初の会社選びで後悔した人ほど、企業の内情まで把握している担当者を間に挟む意味があります。ここでは、2社目の転職で相談したい3社を紹介します。

1.レバテックキャリア

レバテックキャリアの公式サイト
出典:レバテックキャリア公式サイト
おすすめポイント・強み
  • IT・Web業界に特化した転職エージェント
  • 年間累計7,000回以上の企業訪問で、配属実態やチーム体制まで把握
  • 技術の話が通じるキャリアアドバイザーに相談できる
  • 今の実務経験を活かして開発寄りのポジションを狙う人に向いている

レバテックキャリアは、IT・Webエンジニアの転職支援に特化したエージェントです。強みは、年間累計7,000回以上の企業訪問を通じて、求人票には書かれない開発環境やチーム体制、レビューの文化まで把握していることにあります。

最初の会社で、求人票と実際の業務がまるで違ったという経験をした人にとって、ここは何より大きな意味を持ちます。2社目では、開発案件があるかどうかだけでなく、どんなチームに入り、入社後にどこまで任されるのかまで事前に知っておきたいところです。面談でテストや運用の経験を具体的に話せば、その経験を開発業務につなげられる会社を、内情を踏まえたうえで提案してもらえます。

ITの実務経験がある程度あり、担当した工程を説明できる人に向いたエージェントです。

運営会社レバテック株式会社
得意な職種Webエンジニア、バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニア、インフラエンジニア、社内SE、データサイエンティスト、PM・PL、セキュリティエンジニア 他
求人数53,000件以上
対応地域首都圏、東海、関西、九州(福岡)
未経験可の求人×
公式サイトレバテックキャリア 公式サイト

専門用語が通じるIT/Web系に強いエージェント。徹底した企業研究で面接通過率が高い!

レバテックキャリアの公式サイト

レバテックキャリア
面接対策やポートフォリオへの技術的なアドバイスもあり。専門的な知識が深いからマッチング率が高い!

レバテックキャリアの[公式サイトへ]

詳しい評判は、レバテックキャリアの評判まとめ【当サイト独自の口コミ調査あり/経験者の年収アップにおすすめ】で紹介しています。

2.テックゴー

テックゴーの公式サイトへ
出典:テックゴー公式サイト
おすすめポイント・強み
  • ITエンジニア専門の転職エージェント
  • 求人数10,000件以上、年収UP額は平均144万円
  • 回数無制限の模擬面接で、選考対策を納得いくまで重ねられる
  • 週末1日で複数社の面接を受けられる1Day選考会がある

テックゴーは、ITエンジニアのキャリアアップ転職に特化したエージェントです。求人数は10,000件以上、年収UP額の平均は144万円で、回数無制限の模擬面接など、選考対策の手厚さに定評があります。

後悔からの2社目転職で一番苦労するのは、自分の経験をどう伝えるかです。開発以外の業務が中心だった人ほど、何を強みとして話せばいいのか自分では判断しにくく、面接で退職理由をうまく説明できずに落ちることもあります。テックゴーなら、書類の作り込みから模擬面接まで繰り返し対策できるので、テストや運用の経験を次の会社で評価される言葉に変えたうえで選考に臨めます。

前の章でも触れたとおり、IT経験が2年前後ある人のほうが支援の幅は広がります。年収を前職の水準に戻したい人や、選考対策を固めてから挑戦したい人に向いたエージェントです。

運営会社株式会社MyVision
得意な職種Webエンジニア、バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニア、インフラエンジニア、クラウドエンジニア、PM・PL、テックリード 他
求人数10,000件以上
対応地域全国
未経験可の求人×
公式サイトテックゴー 公式サイト

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テックゴー
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詳しい評判は、テックゴーの評判・口コミを徹底解説【担当者インタビューあり】で紹介しています。

3.ユニゾンキャリア

ユニゾンキャリア公式サイト
出典:ユニゾンキャリア公式サイト
おすすめポイント・強み
  • IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェント
  • 口コミ評価No.1・Google口コミ4.8(自社調べ)
  • 未経験OKの求人を多く扱い、経験の浅い20代の支援に強い
  • キャリアアドバイザー全員がIT業界に精通している

ユニゾンキャリアは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。口コミ評価No.1・Google口コミ4.8(自社調べ)と利用者からの評価が高く、未経験からのエンジニア転職の支援にも力を入れています。

テストや監視が中心で開発経験がほとんどない人は、経験者向けのエージェントに相談しても紹介できる求人が限られます。ユニゾンキャリアなら、未経験に近い立場からでも、現場で積んだ経験とこれまでの学習内容を整理したうえで、育成の仕組みが整った会社を提案してもらえます。最初の会社で放っておかれた経験がある人ほど、次は教える体制がある会社を選ぶことが何より大事です。

実務経験が浅く、20代のうちにエンジニアとしてのキャリアを立て直したい人に向いたエージェントです。なお、30歳以上の方は利用対象外となる場合があるため、登録前に最新の利用条件を確認してください。

運営会社株式会社ユニゾン・テクノロジー
得意な職種アプリケーションエンジニア、サーバーサイドエンジニア、クラウドエンジニア、フロントエンドエンジニア、ゲーム開発エンジニア、システムエンジニア、インフラエンジニア、社内SE 他
求人数10,000件以上
対応地域一都三県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)、大阪府
未経験可の求人◎
公式サイトユニゾンキャリア 公式サイト

IT/Web/ゲーム業界に特化したエージェント【未経験の支援に強い】

ユニゾンキャリア公式サイト

ユニゾンキャリア
業界に精通したキャリアアドバイザーのサポートに定評あり。IT/Web/ゲーム【未経験】の20代におすすめ!

ユニゾンキャリアの[公式サイトへ]

詳しい評判は、未経験OK!ユニゾンキャリアの評判【IT/Web/ゲーム専門】の転職エージェントで紹介しています。

もっと多くのエージェント・サイトを比較したい方は、エンジニア転職におすすめなエージェント・サイト27選―未経験OKありをご覧ください。

エンジニア転職におすすめなエージェント・サイト27選―未経験OKあり

実務が浅く、未経験寄りの立場で相談先を広く比べたい方は、未経験からのエンジニア転職に強い転職エージェント・サイト18選―探し方・選び方もわかるもあわせて参考にしてください。

未経験からのエンジニア転職に強い転職エージェント・サイト18選―探し方・選び方もわかる

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