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能力に関する評価は職務経歴書で決まる
応募する段階では、人事担当があなたの能力を評価する材料は職務経歴書しかありません。あなたが今までにどれだけ多くの仕事をこなしてきたとしても、職務経歴書の書き方が悪ければ誰もそれを評価してくれないのです。システムエンジニアは顧客に対して資料をまとめることもありますから、自分の伝えたい内容を文書の形で伝えられない、というのはシステムエンジニアとして致命的です。
ここでは、職務経歴書を書く上で必ず抑えておくべきポイントについて見ていきましょう。これらに気をつけるだけで、グッと良い職務経歴書を書くことができます。
具体的な記述を心がけ、曖昧さを残さない
システムエンジニアが書く仕様書や顧客への説明資料にどうとでも解釈できる記述があることは許されません。そのため、職務経歴書に曖昧な記述があれば人事担当にとっては大きなマイナスポイントです。以下の点に注意して、誰が読んでもあなたが何をしてきたかわかるように作成しましょう
《プロジェクトの内容は具体的に書く》
「既存システムの機能開発」と書いたところで、これではどんなシステムの開発なのかよくわかりません。「社員の勤怠管理用システムのバージョンアップ開発」のように具体的に書きましょう。
《プロジェクトの中であなたが挙げた成果を書く》
携わったプロジェクトの内容だけ羅列しても、面接官にはあなたがどのような働きをしたのかが伝わりません。あなたのプロジェクトに対する貢献は、「納期の短縮に成功した」、「業務の自動化に成功した」といったように具体的に記入しましょう。応募先の会社が求めている人物像に絡む貢献があったなら、自分をアピールするチャンスです。
《プロジェクトの人月や当時の役割も記入する》
在庫管理システムの開発に携わったといっても、プロジェクトの人月やその時のあなたの役割によって、評価の良し悪しは変わってきます。人月については見積もりでもよいので記入しておきましょう。
《スキルは経験年数だけでなく何ができるかも書く》
使用できる言語といったスキルは経験年数だけ記入してはいけません。IT業界では、個人のセンスや努力量によって同じ経験年数でも大きな実力差がつくのは常識です。人事担当が知りたいのはあなたのキャリアの長さではなく、実際にあなたが出来ることを知りたがっています。自分が出来ることの中でも、応募先の会社が求めているものがないか考え、必ず記入しましょう。
相手が求めていることを強調する
職務経歴者を通じてあなたがアピールしなければならないことは、あなたが応募先の会社にとって有益な人材であることです。そのため、応募先の会社に関連するスキルや業務は文字数を割いて強調します。
一方で、冗長な職務経歴書は人事担当からの心象を損ねます。あれもこれもと情報を詰め込みすぎないよう、応募先の会社にとってさほど重要でない内容はより簡潔にまとめるようにしましょう。一般的に4ページ以上の職務経歴書は長すぎです。
以下に示す内容に留意して、応募先の企業が求めている点が強調されるようにメリハリをつけてください。
《応募先が重視するスキル・経歴を強調する》
例えばC言語で開発を行う組み込みエンジニアの募集に応募しているのであれば、C言語での開発経験や組み込みエンジニアとしての実績を詳しく書くようにしましょう。会社が求めている人材であるということをアピールすることができます。
《応募先に関連しない経歴は簡潔にまとめる》
逆に、C言語で開発を行う組み込みエンジニアの募集なのであれば、Javaでの開発経験や、社内のインターネット環境の保守に携わった経験を詳しく書いてはいけません。あなたにとっては大事な実績であっても、相手にとってはさほど重要な話ではありません。システムエンジニアとしては致命的な、大事なことの優先順位がつけられない人間だと評価されてしまいます。
読みやすさを追求する
分かりやすい書類を作成することは、システムエンジニアとして必要な能力です。そのためにも、見出しや文字装飾、箇条書きを駆使して内容を整理することを心がけましょう。
特に重要なのが項目名の強調です。人事担当は場合によっては一日に複数の応募者の書類を見なければなりません。当然、多忙であれば全体を拾い読みすることになります。そのため、項目名が普通の文章と同じように書かれていると拾い読みしづらく、それ以上書類を読む気を失ってしまいます。
どこを拾い読みするかは面接官によって様々ですが、面接官が拾い読みをしやすいよう、項目名は文字を装飾する、【】をつけるなど人目でわかるように工夫しましょう。
意欲もしっかりアピールする
同じ能力の持ち主であれば、誰しも意欲に乏しい人よりも意欲に溢れた人と一緒に働きたいと思うでしょう。そのため、経歴やスキルほどではありませんが、あなたの仕事への意欲もそれとなくアピールする必要があります。例えば、あなたの提案によりプロジェクトに新しい進捗管理システムが導入され、業務の効率向上したのであれば、それを記入するようにしましょう。特にあなたが提案したことを強調することで、自発的に仕事に取り組める人間だと評価されます。
また、当たり前ですが誤字脱字や不自然な表現があれば、転職に対する意欲を疑われてしまいます。これらの凡ミスは何度も原稿を読み直して確実に潰しておきましょう。
もう一度「職務経歴書で抑えるべきポイントは?書類選考を有利に進める”効果的な書き方”」を読む ↑
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