「いつまで客先常駐の働き方を続けるべきなのだろうか」
エンジニアとして現場経験を積んでいくと、こんなふうに今後のキャリアを考える時期がやってきます。そこで次の転職先として、自社開発企業に興味を持つ人もいるでしょう。
ただ、いざ転職を考えると「SES出身でも自社開発企業で通用するのか」「自社開発はレベルが高そうだけど、自分に応募できる求人はあるのか」と不安になります。志望動機や職務経歴書で、これまでのSES経験をどう伝えればいいのか分からないという悩みも出てきます。
結論から言えば、SESから自社開発企業への転職は可能です。ただし、ただ自社開発へ行きたいというだけではなく、これまでの経験を整理したうえで、自分が次の職場で何をしたいのかを明確にしておくことが大切です。
この記事では、SESでの経験をどのように整理して転職活動につなげるのか、自社開発企業への転職前に準備しておきたいことや、求人を選ぶ際に確認したいポイントまで解説します。
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目次
- 1 SESから自社開発へ転職することはできる?
- 2 SESから自社開発へ転職したいと思う理由
- 3 SESと自社開発では、エンジニアの働き方がどう変わる?
- 4 SESから自社開発への転職が難しいと言われる理由
- 5 SES経験を自社開発企業へのアピール材料に変える方法
- 6 SESから自社開発へ転職する前に身につけたいスキル
- 7 ポートフォリオは必要?SES経験者が作るなら何を見せるべきか
- 8 SESから自社開発へ転職するための志望動機
- 9 SESから自社開発への転職で失敗しない求人の見方
- 10 SESから自社開発への転職活動で意識したいこと
- 11 SESから自社開発へ転職するなら、今の現場でもできることがある
- 12 SESから自社開発へ転職しても、必ず楽になるとは限らない
- 13 SESから自社開発への転職でよくある質問
- 13.1 Q1. SESから自社開発への転職は難しいですか?
- 13.2 Q2. SESでの経験は自社開発企業で評価されますか?
- 13.3 Q3. SESから自社開発へ行くなら何年目がいいですか?
- 13.4 Q4. ポートフォリオは絶対に必要ですか?
- 13.5 Q5. プログラミングスクールに通い直す必要はありますか?
- 13.6 Q6. どのようなスキルが求められますか?
- 13.7 Q7. 志望動機はどのように書けばいいですか?
- 13.8 Q8. 自社開発へ転職すると年収は上がりますか?
- 13.9 Q9. 自社開発へ転職すると仕事は楽になりますか?
- 13.10 Q10. 転職エージェントは利用したほうがいいですか?
- 14 まとめ|SESから自社開発へ転職するなら、経験の見せ方が重要
SESから自社開発へ転職することはできる?
SESから自社開発企業への転職は可能です。SES経験があることだけを理由に、自社開発企業への転職を諦める必要はありません。
ただし、誰でも簡単に転職できるという意味ではありません。自社開発企業が求めている経験と、これまでSESで積んできた経験がどこまで重なるかによって、選考の難しさは変わります。
大切なのは「SESだったから自分には無理」と考えることではなく、これまでの現場で何を経験し、どんな役割を担ってきたのかを整理することです。
「SES出身だから無理」と諦める必要はない
自社開発企業というと、モダンな技術を使いこなし、高度なポートフォリオを持っているエンジニアばかりが働いているように感じるかもしれません。
もちろん、企業によって求められる技術力や経験は異なります。ただ、自社開発企業が見ているのは最新技術の知識だけではありません。
既存コードを読み解いて改修する力や、トラブルが起きたときに原因を調べる力、仕様変更に対応する柔軟さ、周囲と連携しながら仕事を進める力など、実際の開発現場で身につく能力も重要です。
SESでは複数の現場を経験するからこそ、異なる開発環境やルールに適応してきた経験を持つ人もいます。こうした経験まで含めて考えれば、SESで身につけたことを自社開発への転職に活かせる場面はあります。
「SESだから」という理由だけで、自分の可能性を狭める必要はありません。
重要なのは「SESでどのような仕事をしてきたか」
自社開発企業への転職を考えるなら、所属していた会社の形態よりも、これまで自分がどんな仕事をしてきたのかを整理してみてください。
例えば、同じJavaを使ったWebシステム開発でも、仕様書に沿って実装していた人と、仕様の疑問点を確認したり、既存コードの問題を見つけて改善したりしていた人では、アピールできる経験が変わります。
大きな成果でなくても構いません。担当した工程や役割だけでなく、その中で自分なりに工夫したことまで振り返ってみることが大切です。
「SESにいたかどうか」ではなく、「その現場で何をしてきたのか」。
ここを自分の言葉で説明できるようにしておくと、職務経歴書や面接でもSES経験を伝えやすくなります。
「自社開発ならどこでもいい」という考え方は危険
SESからの転職を考えていると、今の環境を離れたい気持ちが強くなり、「とにかく自社開発企業に入れればいい」と考えてしまうことがあります。
ただ、自社開発といっても会社によって仕事内容や開発体制は大きく違います。自社サービスを企画から開発・運用まで行っている会社もあれば、受託開発などを並行している会社もあります。
エンジニアがどこまで開発に関われるのか、どのような技術を使っているのか、チームでどう開発を進めているのかも確認しておきたいところです。
せっかくSESから転職しても、「思っていた仕事内容と違った」となってしまえば意味がありません。
自社開発という言葉だけで判断せず、自分がどんな環境で働きたいのかまで考えて転職先を選ぶことが大切です。
SESから自社開発へ転職したいと思う理由
SESから自社開発へ転職したいと思う理由は、人によって違います。
「同じサービスを長く育てたい」「もっと技術を深掘りしたい」など、仕事そのものに関する理由もあれば、案件が変わるたびにキャリアの方向性が変わってしまうことに不安を感じている人もいるでしょう。
ここで大切なのは、周りが自社開発を勧めているから転職するのではなく、自分がなぜ今の働き方を変えたいのかを整理しておくことです。面接で志望動機を話すときにも、この部分が土台になります。
①同じプロダクトに長く関わりたい
SESでは、案件の終了や契約の区切りなどによって、次の現場へ移ることがあります。
せっかく開発に慣れてきても、現場が変われば使用する技術や業務知識も変わります。リリースまで関わったとしても、その後にユーザーの反応を見ながら機能を改善したり、長期的にサービスを育てたりするところまで携われないこともあります。
「作って終わり」ではなく、自分が関わったサービスを長く育てていきたい。
そう感じるようになったことが、自社開発を考えるきっかけになる人もいます。
②自分のキャリアをもう少し自分で決めたい
SESでは、次にどのような案件へ参画するかによって、経験できる技術や工程が変わります。
もちろん、いろいろな現場を経験できることはSESの良さでもあります。ただ、エンジニアとして身につけたい技術が決まってきたときには、「次はどんな案件になるんだろう」と会社の判断を待つことに不安を感じることもあります。
自分が今後やりたい仕事と、実際に経験できる仕事がなかなか重ならない。
そんな状態が続くなら、転職を考えるタイミングかもしれません。
③特定の技術や分野をもっと深く掘り下げたい
複数の現場を経験すると、さまざまな技術や開発環境に触れられます。その経験が自分の強みになることもありますが、反対に「いろいろ触ってきたけれど、これといって得意と言えるものがない」と感じることもあります。
ある程度経験を積んだところで、「これからは一つの技術や分野を深く掘り下げたい」と考えるようになる人もいるでしょう。
自社開発では、一つのプロダクトやサービスに継続して関わるからこそ、そのシステムや技術について理解を深めていきやすい環境があります。
④開発したものが、ユーザーや事業にどう影響したのか知りたい
SESで開発に携わっていると、自分が担当したシステムがその後どのように使われているのか、ユーザーからどんな反応があったのかまで見えにくい場合があります。
「自分が作った機能が実際に使われているのか知りたい」
「ユーザーの声を聞いて、次の改善につなげたい」
そんな思いが強くなれば、自社サービスを持つ企業に興味を持つのも自然です。
ただ、自社開発なら必ずユーザーの反応を直接見られるわけではありません。会社によってエンジニアの関わり方は違うため、転職先を選ぶときには、その点まで確認しておきたいところです。
⑤自社のチームでプロダクトを育てたい
客先常駐では、常駐先の社員や他社のエンジニアと一緒に開発することもあります。現場で良い関係を築けたとしても、自分が所属する会社のプロダクトを継続的に改善していく立場とは限りません。
「同じサービスを良くする」という目標を自社のメンバーと共有しながら、開発だけでなく、その後の改善にも長く関わりたい。
そうした働き方に魅力を感じるようになり、自社開発を目指す人もいます。
ここまで読んで、自分がSESを辞めたいと思った理由をもう少し整理したくなった方は、筆者自身がSESを辞めて転職した経験についてまとめた記事も参考にしてください。
SESと自社開発では、エンジニアの働き方がどう変わる?
SESから自社開発企業へ転職すると、仕事の進め方や意識するポイントが変わることがあります。
特に大きいのは、どのような立場でプロダクトに関わるのかという違いです。SESではクライアントの案件に参画するのに対し、自社開発では自社のサービスやプロダクトを継続して改善していきます。
もちろん、SESにも長期案件はありますし、自社開発でもエンジニアが企画段階から関われるとは限りません。会社やプロジェクトによって実際の働き方は変わるため、ここではあくまで代表的な違いとして見ておきましょう。
働き方の主な違い
それぞれの特徴を大まかに比較すると、次のようになります。
| 比較軸 | SES | 自社開発 |
|---|---|---|
| 仕事との関わり方 | クライアントの案件に参画して開発や運用などを担当する | 自社のプロダクトやサービスの開発・運用に継続して関わる |
| 技術・業務知識 | 案件によって使用する技術や業務知識が変わることがある | 同じプロダクトに関わりながら、技術や業務知識を深めていく |
| 開発への関わり方 | 担当する工程や役割の範囲は案件によって異なる | 会社によっては企画・仕様検討から開発、運用まで関わる |
| キャリア | 参画する案件を通じてさまざまな経験を積める | 一つのプロダクトや技術領域を継続して深めやすい |
自社開発に行けば必ずすべてが良くなるわけではない
ここで勘違いしたくないのが、「SESから自社開発へ転職すれば、仕事が楽になる」というわけではないことです。
自社開発では、自分たちが運営するプロダクトを継続して改善していくため、目の前の仕様どおりに実装するだけでは終わらない仕事もあります。「この機能は本当に必要なのか」「ユーザーにとって使いやすいのか」といったところまで考えながら開発する場面も出てきます。
その分、自分で考えて動くことが求められますし、リリース後の不具合対応や改善まで責任を持って取り組む必要があります。
また、自社開発企業だからといって、必ずしも最新技術を使っているとは限りません。長く運営されているサービスであれば、既存システムの保守や技術的負債の解消が中心になることもあります。
大切なのは「SESか自社開発か」だけで判断することではありません。自分がどんな仕事をしたいのかを考えたうえで、その希望に合う会社なのかを確認することです。
SESから自社開発への転職が難しいと言われる理由
SESから自社開発への転職が難しいと言われるのは、SES経験そのものが評価されないからではありません。
自社開発企業の求人では、実際の開発経験に加えて、どこまで担当してきたのか、どのように仕事を進めてきたのかまで見られます。SESで経験してきた仕事内容によっては、企業が求める経験との間にギャップが生まれることがあるのです。
では、具体的にどこが見られるのでしょうか。
①実際にどこまで開発を経験してきたかが見られる
自社開発企業の中途採用では、入社後に実際の開発へ加わることを前提として、これまでの実務経験を確認されます。
ここで大切なのは、単にプログラミング言語を使った年数ではありません。既存コードを読んで改修した経験があるのか、設計から実装まで担当したことがあるのか、発生した不具合をどのように調査して解決したのかなど、実際の仕事の中身が見られます。
SESでの経験がテストや運用保守に偏っている場合は、開発経験をどこまで積んできたのかを説明しにくくなることがあります。
②担当してきた工程が限定されている
SESの現場では、プロジェクトの規模や契約内容によって担当する工程が決まっていることがあります。
例えば、要件定義や基本設計は別の会社やチームが担当し、自分は詳細設計から実装、テストを担当するというケースです。
これは決して悪いことではありません。担当した仕事をきちんと説明できれば、それ自体が実務経験になります。
ただ、自社開発企業の求人によっては、設計から実装、リリース後の改善まで幅広く関わることを求められる場合があります。これまで経験していない工程が多いほど、応募先との経験のギャップは大きくなります。
③チーム開発の進め方に違いがある
自社開発企業では、GitHubなどを使ったソースコード管理やPull Requestによるレビュー、CI/CDなど、チームで開発を進めるための仕組みを取り入れている会社があります。
SESの現場によっては、こうした開発方法に触れる機会が少ないこともあります。
特に、これまで個人で担当部分を実装して納品することが中心だった場合、自社開発企業の開発フローに慣れるまで苦労する可能性があります。
とはいえ、Gitやコードレビューの経験がないからといって、それだけで転職できないわけではありません。応募先の開発環境を確認し、自分に足りない経験があれば転職前に学んでおくことが大切です。
④自分で考えて動いた経験が伝わりにくい
SESでは、決められた仕様や手順に沿って仕事を進める場面もあります。
そのため、職務経歴書に「仕様書に沿って実装した」「テストを担当した」とだけ書いてしまうと、採用担当者には受け身の仕事に見えてしまうことがあります。
実際には、仕様について疑問に感じたことを確認したり、エラーの原因を自分で調べたり、作業を効率化する方法を提案したりしているかもしれません。
そうした経験は、SESで働いていたからこそ身についた強みです。
大切なのは、仕事を与えられて何をしたかだけではなく、その中で自分がどう考えて動いたのかまで整理しておくことです。
⑤人気のある自社開発企業ほど競争になりやすい
自社開発企業への転職を目指す場合、応募先によっては他のエンジニアとの競争になります。
同じSES出身者だけでなく、受託開発企業や自社開発企業で経験を積んできたエンジニアも応募してきます。そのため、「エンジニアとして何年働いてきたか」だけではなく、これまで何を経験し、どんなことができるのかを具体的に伝えることが重要です。
特に人気のある企業を目指すのであれば、応募する前に自分の経験と求人の条件を照らし合わせておきたいところです。
SES経験を自社開発企業へのアピール材料に変える方法
SESでの経験を自社開発企業に伝えるときは、担当した業務を並べるだけではなく、その仕事の中で自分がどう考えて動いたのかまで伝えることが大切です。
例えば「実装を担当した」「テストを行った」だけでは、どのような仕事をしてきたのかが伝わりにくいでしょう。反対に、その中で工夫したことや問題に対して取った行動まで説明できれば、同じSES経験でも伝わり方は変わります。
ここでは、SESの現場でよくある経験をもとに、アピールするときの考え方を見ていきます。
「指示通りやった」だけで終わらせない
職務経歴書や面接では、担当した作業だけを書くのではなく、その仕事の中で何を考え、どんな工夫をしたのかまで整理してみてください。
例えば、次のような違いがあります。
例1:仕様書どおりに実装した
「詳細設計書と仕様書に沿ってJavaの実装を担当しました。」
「仕様書を確認する中で疑問に感じた点があれば、そのまま実装を進めるのではなく、設計担当者に確認してから作業するようにしていました。仕様の認識違いによる手戻りを防ぐことを意識していました。」
例2:テストを担当した
「結合テストの仕様書に沿って、画面の動作確認やテスト結果の記録を担当しました。」
「テストで不具合が発生した際は、再現手順や発生条件を整理して開発担当者へ共有するようにしていました。原因を確認しやすい形で伝えることを意識していました。」
例3:運用保守を担当した
「システムの監視や、クライアントからの問い合わせ対応、障害発生時の一次対応を担当しました。」
「問い合わせや障害対応では、同じ問題を繰り返さないよう、発生した事象や原因を整理して記録することを意識していました。必要に応じて担当者へ情報を共有し、対応方法の改善にも取り組みました。」
例4:チームの一員として作業した
「5人のチームで開発を行い、担当部分のコーディングを担当しました。」
「自分の担当作業だけを見るのではなく、進捗に遅れが出そうな場合は早めにチーム内で共有するようにしていました。また、後から参画したメンバーが作業しやすいよう、開発環境の構築手順などを整理することもありました。」
アピールするときに大切なのは「経験を盛らないこと」
アピールの仕方を工夫することと、実際には経験していない仕事を経験したように伝えることは別です。
例えば、設計書をもとに実装した経験しかないのに「設計から担当した」と書いたり、少し触れた程度の技術を「実務で使いこなせる」と表現したりするのは避けてください。
面接では、職務経歴書に書いた内容について具体的な質問をされます。実際に経験していないことを盛ってしまうと、質問に答えられなくなったり、話のつじつまが合わなくなったりします。
経験していないことは、無理に経験したように見せる必要はありません。
「ここまでは経験している。ただ、ここから先はまだ経験がない」と整理したうえで、今後どのような経験を積みたいのかまで話せれば十分です。
SESで担当してきた仕事を振り返ると、本人にとっては当たり前だった工夫が、転職活動ではアピール材料になることがあります。まずは日々の仕事の中で、自分が考えて行動したことを一つずつ掘り起こしてみてください。
SESから自社開発へ転職する前に身につけたいスキル
自社開発企業への転職を目指すなら、今の実務経験に加えて、応募先で求められているスキルを確認しておきましょう。
ただし、自社開発へ行くために、すべての技術を一から勉強する必要はありません。求人によって使用する技術や求められる経験は違うため、自分が目指す企業に合わせて不足している部分を補うことが大切です。
ここでは、SESで働きながら身につけておきたい代表的なスキルを紹介します。
①担当している技術を一段深く理解する
普段の仕事で使っているプログラミング言語やフレームワークがあるなら、単にコードを書けるだけで終わらせず、もう一歩踏み込んで理解してみてください。
例えば、ORMを使っているなら実際にどのようなSQLが発行されているのかを確認する、フレームワークを使っているなら処理がどのような流れで実行されるのかを調べる、といった具合です。
自分が書いたコードがなぜ動いているのかを説明できるようになると、トラブルが起きたときにも原因を追いやすくなります。面接でも、単に「Javaを3年間使いました」と伝えるより、実際にどのような処理を担当してきたのかまで説明できるほうが、経験を伝えやすくなります。
②Git・GitHubなどを使ったチーム開発に慣れる
自社開発企業では、Gitを使ってソースコードを管理し、複数のエンジニアで開発を進める環境があります。
これまでGitを使う機会が少なかったのであれば、基本的な操作に加えて、ブランチを切って作業する、変更をコミットする、Pull Requestを作成する、レビューを受けて修正するといった流れを経験しておくと安心です。
ただ、ここも応募先によって開発環境は違います。GitHubの操作を覚えること自体を目的にするのではなく、応募したい企業がどのような開発方法を採用しているのかを確認してから学ぶと効率的です。
③設計・実装・テストまでの流れを理解する
自分が担当している工程だけを見るのではなく、システムがどのように作られているのかを全体で捉えることも重要です。
例えばWebアプリケーションなら、ユーザーがブラウザから操作したあと、サーバー側でどのような処理が行われ、データベースとどのようにやり取りして結果が返ってくるのか。
こうした全体の流れを理解しておけば、自分の担当部分だけでなく、その前後で何が起きているのかまで考えられるようになります。
SESで担当工程が限定されている場合でも、設計書や既存コードを読むときに「この処理はシステム全体のどこにつながっているのか」と意識するだけで、見える範囲は変わってきます。
④応募先で求められる周辺技術を確認する
自社開発企業では、プログラミング言語やフレームワークだけでなく、クラウドやコンテナなどの周辺技術を扱う求人もあります。
例えばAWSやGCP、Dockerなどが求人の必須条件や歓迎条件に含まれているなら、実務経験がなくても基本的な仕組みを学んでおくとよいでしょう。
ここで重要なのは、流行している技術を片っ端から勉強することではありません。
「自社開発に行くならAWSを覚えなければいけない」と考えるのではなく、まず応募したい求人を見て、自分に足りない技術を確認する。そのうえで必要なものから学んでいけば十分です。
⑤自分で調べて解決する力を身につける
開発をしていると、すぐには答えが分からないエラーや仕様に出会います。
そんなときに、何でも人に聞くのではなく、まずエラーメッセージやログを確認し、公式ドキュメントや技術記事を調べてみる。そこまでやったうえで、分からない部分を整理して質問する。
この習慣は、どのような開発現場でも役立ちます。
SESの仕事でも、分からないことを自分で調べて解決した経験があるなら、それは転職活動で伝えられる材料になります。単に「自走できます」と言うより、実際にどんな問題をどう調べて解決したのかを話せるほうが説得力があります。
⑥技術ブログやGitHubなどで学んだことを残す
実務以外で学んだことがあるなら、技術ブログやGitHubなどに残しておくのも一つの方法です。
例えば、業務で理解が浅かった技術を自分で調べてまとめたり、個人開発で試したコードを公開したりすると、自分が何を学んできたのかを後から振り返ることもできます。
ただし、ポートフォリオや技術記事がなければ自社開発企業へ転職できないわけではありません。実務経験がある人なら、まずはこれまでの仕事を整理することが先です。
アウトプットは、実務で足りない部分を補ったり、自分の技術的な興味を伝えたりするための材料として考えておくとよいでしょう。
ポートフォリオは必要?SES経験者が作るなら何を見せるべきか
「自社開発企業へ転職するなら、完成度の高いポートフォリオを作らなければいけないのか」と悩む人もいるでしょう。
結論から言えば、ポートフォリオが必須かどうかは求人によって異なります。すでに実務経験があるエンジニアなら、これまで担当してきた仕事そのものが重要なアピール材料になるため、ポートフォリオだけに時間をかける必要はありません。
実務経験者にとってポートフォリオは必須とは限らない
実務で開発を経験している場合は、まずこれまでの仕事を整理することを優先しましょう。
どのようなシステムを開発したのか、どの工程を担当したのか、どんな問題に対応したのか。こうした経験は、個人開発で作った成果物よりも転職先にとって直接的な判断材料になることがあります。
ただ、次のような場合には、ポートフォリオやGitHubなどのアウトプットが役立ちます。
- 実務経験が浅く、開発経験を補足したい
- 実務とは異なる技術を使った開発に挑戦したい
- 担当工程が限定されていて、実装経験を見せにくい
- 自分が興味を持っている技術や分野を具体的に伝えたい
「自社開発へ行くならポートフォリオが必要」と決めつけるのではなく、自分の実務経験だけでは伝えにくい部分を補うものとして考えると分かりやすいです。
重要なのは「作ったこと」より「何を考えて作ったか」
ポートフォリオを作るのであれば、ただ完成したアプリを見せるだけではもったいありません。
例えば、なぜそのサービスを作ろうと思ったのか、なぜその技術を選んだのか、開発中にどんな問題が起きてどう解決したのかまで説明できるようにしておきましょう。
GitHubを公開する場合も、コードだけを置いて終わりにするのではなく、READMEなどにサービスの概要や使用技術、工夫した点などを整理しておくと、自分の考えを伝えやすくなります。
大切なのは、最新技術をできるだけ詰め込むことではありません。
「なぜこう作ったのか」を自分の言葉で説明できることのほうが、ポートフォリオを見る側にとっては判断しやすい材料になります。
ポートフォリオ作りに時間をかけすぎない
ポートフォリオにこだわりすぎて、転職活動そのものが進まなくなってしまうのは避けたいところです。
実務経験があるなら、まず職務経歴書を整理し、これまでの経験をきちんと伝えられる状態にする。そのうえで、自分に足りない技術を補う目的でポートフォリオを作るという進め方でも問題ありません。
自社開発への転職では、ポートフォリオの完成度だけで勝負する必要はありません。実務経験と個人での学習、それぞれをどう見せるかを考えてみてください。
SESから自社開発へ転職するための志望動機
SESから自社開発へ転職する場合、志望動機では「なぜ転職したいのか」だけでなく、「なぜ自社開発なのか」「その会社で何をしたいのか」まで伝えることが大切です。
特に、現職への不満だけで話を終わらせないこと。転職理由を整理したうえで、次のキャリアで実現したいことにつなげていきましょう。
「なぜSESを辞めたいのか」だけでは伝わりにくい
「案件ごとに現場が変わるのが嫌だから」「希望する案件に入れないから」「客先常駐の働き方を変えたいから」といった理由だけでは、応募先で何をしたいのかが伝わりません。
もちろん、こうした思いが転職のきっかけになること自体は問題ありません。
ただ、それだけで終わらせるのではなく、「だから次はどう働きたいのか」まで考えてみてください。
例えば、案件が変わることに不満を感じているなら、「一つのプロダクトに長く関わり、リリース後の改善まで経験したい」という方向に整理できます。
なぜ自社開発なのかを言葉にする
「SESを辞めたい」だけでは、自社開発企業を志望する理由にはなりません。
なぜ受託開発や別のSES企業ではなく、自社プロダクトを持つ会社で働きたいのか。ここは自分の経験とつなげて考えてみましょう。
例えば、これまで開発したシステムがリリースされた後の改善まで関われなかった経験があるなら、「ユーザーの反応を見ながら継続的にサービスを改善したい」という志望理由につなげられます。
技術を深掘りしたいのであれば、応募先の技術スタックや開発環境を確認したうえで、「これまでの経験を活かしながら、今後は○○の領域まで経験を広げたい」と伝える方法もあります。
自分の経験を入社後どう活かすかまでつなげる
志望動機の最後には、これまでの経験を応募先でどう活かしたいのかも入れておきたいところです。
SESでさまざまな現場を経験してきたなら、新しい環境に適応してきた経験や、異なるルールの中で開発を進めてきた経験があるはずです。
そこから自分の強みを一つ選び、応募先でどのように活かしたいのかまでつなげます。
「自社開発企業で成長したい」だけではなく、「これまで○○を経験してきたので、その経験を活かして入社後は○○に取り組みたい」と伝えられると、志望動機に具体性が出てきます。
志望動機の基本構造
- 【現職での経験】SESでどのような開発・運用を経験してきたのか
- 【転職を考えたきっかけ】その経験から、今後どのような仕事をしたいと思ったのか
- 【応募先を選ぶ理由】なぜ自社開発なのか、なぜその会社なのか
- 【入社後にしたいこと】これまでの経験を活かして、どのように貢献したいのか
この4つがつながっていれば、「SESが嫌だから転職したい」という話だけで終わらず、次のキャリアを考えたうえでの転職であることを伝えやすくなります。
志望動機の改善例
[改善前]
「現在はSES企業でWebシステムの実装を担当しています。案件ごとに現場が変わるため、技術を深掘りすることが難しく、今後は自社開発企業で働きたいと考えています。貴社は自社開発を行っており、モダンな技術を使っているため、成長できる環境だと思い志望しました。」
[改善後]
「現職のSESではWebシステムの開発に携わり、実装やテストなどを経験してきました。複数の現場を経験する中で、異なる開発環境に適応する力を身につけられたと感じています。
その一方で、システムをリリースした後のユーザーの反応を見ながら機能を改善したり、一つのプロダクトについて継続的に知識を深めたりする仕事にも携わりたいと考えるようになりました。
そこで、自社のサービスを長期的に改善していく環境に魅力を感じています。特に貴社の○○というサービスに関心があり、これまでの開発経験を活かしながら、入社後は○○の開発や改善に携わりたいと考えています。」
SESから自社開発への転職で失敗しない求人の見方
「自社開発」という言葉だけを見て応募先を決めるのはおすすめできません。
自社サービスを持っていても、エンジニアがどこまで開発に関われるのか、どのような体制で仕事を進めるのかは会社によって違います。SESから転職するのであれば、今の働き方から何を変えたいのかを考えたうえで、求人の中身を確認しておきましょう。
「自社開発」の求人をチェックする際の確認項目
求人を見るときは、次のようなポイントを確認してみてください。
- 事業モデル:自社サービスの開発が中心なのか、受託開発やSESなども行っているのか
- エンジニアの担当範囲:企画や要件定義から関われるのか、決められた仕様に沿った開発が中心なのか
- 使用している技術:どのような言語やフレームワークを使っているのか。自分が今後身につけたい技術と合っているか
- 開発体制:どのようなチームで開発しているのか。コードレビューなどを行っているのか
- 運用・保守:開発後の運用や障害対応にもエンジニアが関わるのか
- エンジニアの評価:技術力や開発への貢献をどのように評価しているのか
- 働き方:出社・リモートの割合や勤務時間など、自分が希望する働き方と合っているか
求人票だけでは分からないこともあります。
例えば「自社サービスの開発」と書いてあっても、実際にはどの程度エンジニアが企画や仕様決定に関われるのかまでは判断できない場合があります。気になる部分は面接で質問したり、企業の採用ページや技術ブログなども確認したりしながら判断しましょう。
「自社開発企業=働きやすい・楽」という思い込みを捨てる
自社開発企業に転職すれば、必ず仕事が楽になるわけではありません。
自社のサービスを運営している以上、開発した機能をリリースして終わりではなく、その後の改善や不具合への対応まで続きます。サービスの状況によっては、短い期間での開発や優先順位の変更を求められることもあるでしょう。
また、自社開発企業でも、古くから使われているシステムを保守しながら少しずつ改善している会社はあります。自社開発だから最新技術に触れられる、自社開発だから自由に開発できる、と決めつけるのは危険です。
大切なのは「自社開発かどうか」だけではありません。
自分がやりたい仕事に関われるのか、どのような開発体制なのか、入社後にどんな役割を任されるのか。ここまで確認してから転職先を決めることが、ミスマッチを防ぐポイントです。
SESから自社開発への転職活動で意識したいこと
実際に転職活動を始めると、どの企業に応募するのか、今の経験をどう伝えるのかなど、迷うことが出てきます。
特にSESから自社開発を目指す場合は、「自分の経験では無理なのでは」と最初から可能性を狭めないことが大切です。
応募先を最初から絞り込みすぎない
「知名度の高い企業だけ受けたい」「完全リモートの自社開発企業に限定したい」と条件を絞りすぎると、自分の経験に合った企業と出会う機会も減ってしまいます。
もちろん、転職先に譲れない条件があるなら、それを優先して構いません。
ただ、最初から会社名や働き方だけで絞り込むのではなく、仕事内容や開発環境まで含めて幅広く求人を見てみるのがおすすめです。求人を比較していくうちに、自分が本当に重視したい条件も見えてきます。
求人票の条件だけで自分の可能性を決めつけない
求人票に「○○の実務経験必須」と書かれていると、自分が条件を満たしていなければ応募できないと思ってしまうかもしれません。
ただ、求人票に書かれている条件だけで、自分が採用される可能性を判断することはできません。
これまでの実務経験に近い部分がないか、歓迎条件に当てはまる経験がないかを確認してみてください。応募先によっては、技術そのものだけでなく、これまでの経験や仕事への取り組み方まで含めて評価されることもあります。
面接でSES経験を卑下しない
面接では、「SESだったので大した仕事はしていません」「指示されたことをやっていただけです」と、自分の経験を必要以上に低く見せないようにしましょう。
SESの仕事でも、さまざまな開発環境に適応したり、決められた納期の中で担当業務を進めたり、トラブルが起きたときに対応したりと、経験してきたことはあります。
大きな成果がなくても構いません。
その仕事を任されて、自分が何を考え、どのように取り組んだのか。ここを具体的に話せれば、SESでの経験も十分に伝えられます。
不採用の理由を「SESだから」と決めつけない
選考に落ちたとき、「やっぱりSES出身だからダメだった」と考えてしまうことがあります。
ただ、不採用の理由はそれだけではありません。求めている技術との違い、経験してきた工程の違い、他の候補者との比較など、さまざまな要素が関係します。
一社落ちたからといって、自分のSES経験そのものを否定する必要はありません。
もし面接でうまく答えられなかった質問があったなら、次の面接に向けて回答を整理する。職務経歴書で伝わりにくかった部分があれば、書き方を変えてみる。
こうして一つずつ改善していけば、転職活動の精度も上がっていきます。
今の仕事を続けながら転職活動を進める
転職活動を始めるために、先にSES企業を退職する必要はありません。
在職中であれば収入を維持しながら求人を探せるため、条件に合わない企業へ焦って転職することも避けやすくなります。
転職エージェントやスカウトサービスなどを利用して、自分の経験にどのような求人から反応があるのかを確認してみるのも一つの方法です。
筆者自身も転職活動では、自分の経験をどう伝えればいいのかを考えながら試行錯誤しました。最初から完璧な職務経歴書や面接回答を作ろうとするより、実際に求人を見たり応募したりしながら、自分の経験の伝え方を少しずつ調整していくほうが進めやすいと思います。
SESから自社開発へ転職するなら、今の現場でもできることがある
転職を決めたからといって、今のSESの仕事を適当にやっていいわけではありません。
むしろ、転職するまでの期間も、次のキャリアにつながる経験を積める時間です。今の現場で任されている仕事を改めて見直すと、これまで気づかなかった経験や、もう一歩踏み込める仕事が見つかることがあります。
今の現場でできることを少し広げてみる
まずは、現在の担当業務から少しだけ範囲を広げられないか考えてみてください。
例えば実装を担当しているなら、設計書の作成やレビューにも関われないか相談してみる。テストを担当しているなら、テストケースの改善や自動化について考えてみる。
大きな仕事を任せてもらう必要はありません。今の立場でできることを少しずつ増やしていくことが大切です。
目の前の仕事を「なぜ?」まで考えてみる
同じ作業を繰り返していると、どうしても手順どおりに進めることが目的になってしまいます。
そこで、「なぜこの処理が必要なのか」「なぜこの方法で実装しているのか」と、一歩踏み込んで考えてみてください。
分からなければ、設計書や既存コードを確認したり、詳しい人に質問したりする。そうすることで、自分の担当部分だけではなく、システム全体の理解も少しずつ深まっていきます。
転職活動で話せる経験を残しておく
転職活動を始めると、意外と困るのが「今まで何をしてきたのか」を具体的に説明することです。
そのため、仕事の中で工夫したことや、難しかったこと、そこから何を学んだのかを簡単に記録しておくと役立ちます。
例えば、
「○○という問題が発生した」
「原因を調べて△△だと分かった」
「□□という方法で対応した」
という程度のメモでも構いません。
数ヶ月後に職務経歴書を作るときや面接で経験を振り返るときに、こうした記録があると具体的なエピソードを思い出しやすくなります。
転職するまでの時間も、今の仕事を通じて次のキャリアにつながる経験を増やす期間として使ってみてください。
SESから自社開発へ転職しても、必ず楽になるとは限らない
SESから自社開発へ転職すると、働き方が変わることで今までとは違ったやりがいを感じられることがあります。
ただ、「自社開発に行けば今より楽になる」と考えているなら、そこは少し注意が必要です。自社のプロダクトを継続して開発するからこそ、SESとは違った大変さもあります。
自社開発企業で働く前に知っておきたいこと
- 自分で考えて動く場面が増える:決められた作業をこなすだけではなく、課題を見つけたり、改善方法を考えたりすることが求められる
- プロダクトや業務知識も必要になる:コードを書くことだけでなく、自社サービスの仕組みやユーザー、事業について理解する必要がある
- 使う技術が変わりにくいこともある:一つのプロダクトを長く開発するため、会社によっては特定の言語や技術を長く使い続けることになる
- プロダクトの状況が仕事に影響する:事業の方針やサービスの状況によって、開発する機能や優先順位が大きく変わることがある
自社開発だからといって、SESより必ず働きやすいわけではありません。
ただ、一つのプロダクトに長く関わり、自分たちで改善を積み重ねていくことに面白さを感じる人にとっては、SESとは違った仕事のやりがいがあります。
大切なのは、「SESを辞めたいから自社開発へ行く」だけで終わらせないことです。
自社開発ではどんな仕事をしたいのか。そこに自分が魅力を感じているのかまで考えてから、転職を決めてみてください。
SESから自社開発への転職でよくある質問
Q1. SESから自社開発への転職は難しいですか?
簡単な転職ではありませんが、SES経験があるからといって転職できないわけではありません。これまでどのような開発を経験してきたのか、どこまで担当してきたのかを整理し、自分の経験を応募先でどう活かせるのかまで伝えることが大切です。
Q2. SESでの経験は自社開発企業で評価されますか?
評価される可能性は十分にあります。異なる開発環境に適応してきた経験や、トラブル対応、仕様変更への対応など、SESで身につけた経験が活かせる場面もあります。大切なのは、SESで何年働いたかだけではなく、その中でどんな仕事をしてきたのかを具体的に伝えることです。
Q3. SESから自社開発へ行くなら何年目がいいですか?
何年目なら転職しやすいと一概には言えません。経験年数だけでなく、実際にどのような開発を経験してきたのかが重要です。実装や設計などの経験がある人もいれば、テストや運用保守を中心に経験してきた人もいるため、自分の経験と応募先の求める条件を照らし合わせて判断しましょう。
Q4. ポートフォリオは絶対に必要ですか?
必須とは限りません。すでに実務で開発経験がある場合は、これまで担当してきた仕事そのものが重要なアピール材料になります。ただ、実務経験が浅い場合や、実務とは異なる技術を使った開発に挑戦したい場合には、ポートフォリオやGitHubなどのアウトプットが経験を補う材料になります。
Q5. プログラミングスクールに通い直す必要はありますか?
SESで実務経験があるなら、まずは現在の経験を整理し、応募先で求められている技術を確認することから始めてみてください。不足している技術については、公式ドキュメントや技術書、個人開発などを使って学ぶ方法もあります。スクールに通うかどうかは、自分に足りないものや学習の進め方を踏まえて判断するとよいでしょう。
Q6. どのようなスキルが求められますか?
プログラミングの知識だけでなく、Gitなどを使ったチーム開発の経験や、問題が起きたときに自分で調べて解決する力も重要です。また、決められた仕様を実装するだけでなく、仕様の背景や課題まで考えて仕事を進めた経験があれば、面接でも伝えやすくなります。
Q7. 志望動機はどのように書けばいいですか?
「なぜ転職したいのか」だけで終わらせず、「なぜ自社開発なのか」「なぜその会社なのか」「入社後に何をしたいのか」までつなげて考えてみてください。SESでの経験を応募先でどう活かせるのかまで整理すると、志望動機に具体性が出てきます。
Q8. 自社開発へ転職すると年収は上がりますか?
自社開発へ転職すれば必ず年収が上がるわけではありません。企業の給与体系やこれまでの経験、応募先で任される仕事などによって変わります。年収だけでなく、仕事内容や開発環境も含めて転職先を比較することが大切です。
Q9. 自社開発へ転職すると仕事は楽になりますか?
必ず楽になるとは限りません。自社のプロダクトを継続して開発するからこそ、仕様を考えたり、リリース後の改善や不具合対応まで関わったりする場面があります。SESとは違った大変さもあるため、「楽になるか」ではなく「自分がやりたい仕事に近づくか」という視点で考えるとよいでしょう。
Q10. 転職エージェントは利用したほうがいいですか?
必ず利用しなければならないわけではありませんが、自分の経験に合う求人を探したり、職務経歴書や面接について相談したりする方法の一つとして活用できます。自分だけでは判断しにくい部分があれば、複数のサービスを比較しながら利用してみるのもよいでしょう。
まとめ|SESから自社開発へ転職するなら、経験の見せ方が重要
SESから自社開発企業への転職では、これまでどんな仕事をしてきたのかを整理し、その経験をどう活かせるのかまで伝えることが大切です。
SESという働き方でも、さまざまな現場で開発を経験したり、異なる環境に適応したり、トラブルに対応したりしてきたはずです。そうした経験を「指示された仕事をやってきた」とだけ捉えるのではなく、その中で自分が考えたことや工夫したことまで振り返ってみてください。
自社開発企業への転職を考えているなら、まずはこれまで参画した案件を一つずつ書き出してみるところから始めてみましょう。
どんな技術を使ったのか。どこまで担当したのか。その仕事の中で何に困り、どう対応したのか。
こうして経験を整理していくと、自分では当たり前だと思っていたことが、転職先で活かせる強みとして見えてくることがあります。
「自分にはまだ早い」と決めつける前に、まずは今までの経験を振り返ってみてください。




























