今回体験談をお寄せ頂いた方のプロフィール
- 年齢は? 20代
- 性別は? 男性
- お住まいは? 宮城県
- 現職の業種は? Web制作・コンサルティング
- 現在の職種は? フロントエンドエンジニア
- リモートワーク開始時期は? 2020年4月頃~
- リモートワークやってみてどうでしたか? 悪かった
- [7]の回答理由を教えて下さい 従来よりコミュニケーションが取れず、プロジェクトの進行度が悪いため
※本記事は2021年6月に寄稿されたものです
日本テレワーク協会が行っている都内企業への調査によると、2020年3月において、テレワークを導入している企業数は24.0%でしたが、4月では62.7%とたった一か月で約2.5倍増加という結果が公表されています。
企業規模で見ても大手企業だけでなく、中小企業、小規模企業でも導入して始めています。さらに、現場作業業務である製造業、建設業などのほか、医療、福祉でも導入しているなど、業種を問わずリモートワークの普及率は増加している傾向にあります。
リモートワークに興味あるけど、なかなか導入できない方の主な悩みは生産性とセキュリティだと思います。
今回は、実際にリモートワークで働いているエンジニアの経験、感想、また課題についてまとめていますので、ぜひ読んでいただき、導入の参考としていただければと思います。
目次
自己紹介
IT業界に勤めるエンジニアです。
業務のやり取りはプロジェクト管理ツールを使用しており、社内、お客様への連絡はチャットツール、またはメールを使用しています。
リモートワーク導入時期
2020年4月より、会社にてリモートワークの導入が始まりました。
当初は全国的にリモートワークを導入し始めているといった情報しかなく、弊社でも最低限の規則だけを作り、あとは運用していきながら修正を加えていこうと決まりました。
最低限の規則は以下になります。
- お客様だけでなく、社内のレスポンスもいつも以上に速くすること
- 離席、休憩時は必ずチャットを残すこと
- 自宅、外出先での会社パソコンの扱いは細心の注意を払うこと
- プロジェクトに関するやりとりは個人間ではなく、グループチャットを使うこと
もともとプロジェクト管理ツールを使用しているため、リモートワーク中の成果物に関しては特に問題ありませんでした。また、情報の管理については日ごろから徹底している部分もあり、物理的なセキュリティ、および連絡方法などへの規則が主となりました。
生産性について
リモートワークが始まってからの生産性は低下しました。
低下した理由は大きく分けて2つ、個人の問題と、プロジェクトの問題があります。
個人の問題
会社と比べて自宅のネット環境は良い状態とは言えません。通信速度の鈍化、不安定な通信回線により、業務の中断、オンライン会議が止まる、もしくは始まらないといった問題があります。
また、親や子どもなどの同居人がいる場合、どうしても離席をしなければならない時間が生じます。小さい子どもがいる家庭は会社以上に集中するということは難しい環境であるということを理解しなければなりません。
プロジェクトの問題
リモートワークを始めてみて、実感したことがプロジェクトの進行の問題です。
もともと社内間でのやり取りもチャットツールが主だったこともあり、問題ないかと思われましたが、突発的なタスクの発生、プロジェクトの進捗確認などはその場で声をかけるといった口頭でのやり取りが多く、これがチャットでのやり取りとなった瞬間、スピード感がガクッと落ちました。
・従来
・リモートワーク
一見、口頭がチャットに変化しただけですが、問題は各行動の間にある「タイムラグ」です。文章を作成し、チャットを送る。チャットを送ってから相手が確認、返答が来るのを待つ。といった、各行動間にタイムラグが発生します。このわずかな時間が積み重なり、プロジェクトの進行を鈍化させていきます。
2つの理由から生産性は低下したと実感しています。しかし、営業担当などはリモートワークが普及したことにより、オンライン会議が基本となり、移動などの時間がなくなったため、これまで以上に営業活動ができる環境ともなっているため、必ずしも生産性が低下するとは限りません。
セキュリティについて
もう一つの大きな問題はセキュリティです。
リモートワークの普及に比例して、セキュリティ対策が万全でない会社のパソコンや外部の無料Wi-Fiルーターを利用しているリモートワーカーを狙うサイバー攻撃も増加しています。そして、多くの企業はセキュリティへの危険性を軽視しており、対策を講じていません。
実際に弊社ではリモートワーク導入後、セキュリティについての知識を蓄えるため、セキュリティコンサルティング会社の研修を受けました。また、社内のセキュリティ対策についての現状も調査していただき、その結果からどのような対策を講じていくのかを決めていきました。
セキュリティ対策とはサイバー攻撃から会社、取引先のお客様などを守るだけではありません。社内における不正を防ぎ、社員が道を外さないよう守るためにも必須です。
どんな善良な人間でも不正を犯す可能性はあります。そして不正を起こすきっかけは3つの要素から成り立ちます。
- 「動機」・・・家族が病気になってしまい、大きいお金が必要となった
- 「機会」・・・社内には自分一人だけで、デスクの上には個人情報の資料が置いてある
- 「正当化」・・・家族を救うためにはお金が必要。個人情報もちゃんと管理していない会社が悪い
これを「不正のトライアングル」と呼びます。
リモートワークといった環境下では社員の不正は起こりやすい環境とも言えます。そのため、徹底したセキュリティ対策が必要なのです。
さいごに
コロナ終息後もリモートワークという働き方は残り、遅かれ早かれ、どの企業もリモートワークの体制を整えていくこととなります。
生産性に関しては個人の性質、環境、また業種によっても差があると思いますが、セキュリティに関しては業界問わず対策をしていく必要があります。時代の速度も速く、リモートワークに適したツールやサービスが日々生み出されています。
今、リモートワークを導入するか悩んでいる方は、会社にとって正しい形で、より良い環境となるかを見極めて導入してください。また、リモートワーカーを目指している方は企業のリモートワーク体制、自分の性質、環境がそこにマッチするかを見極めて判断してください。
もう一度「現役リモートワーカーエンジニアが語るリモートワークの現状【感想・実体験】」を読む ↑
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