SEの転職

公開日:2018/10/02

フリーランスSEは会社員SEと何が違う?働き方のメリット・デメリットを比較

ノートパソコンで仕事するイメージ

誰でもフリーランスとして働きやすくなった

PCなどの作業環境

皆様の中には、フリーランスとして働くことに興味を持っている方も多いでしょう。しかし、「会社抜きでは仕事など来ないのではないか?」と考え、キャリアパスの選択肢から外している方もおられるのではないでしょうか。

Lancersが実施した「フリーランス実態調査2018年版」によれば、日本ではSEを含めてフリーランスとして働いている人口は、2015年では913万人であるのに対し、2017年では1,122万人と増加しています。2018年は1,199万人と、先年に比べて横ばいとなっていますが、経済規模については18.5兆円から20.1兆円と、社会でのフリーランスの存在感は高まりつつあります

では、なぜフリーランスの経済規模は成長しているのでしょうか。理由の一つとして、多様なサービスがリリースされたことによりフリーランスになる敷居が大幅に下がったことが挙げられます。クラウドサービスビデオチャットの導入により、場所にとらわれない仕事が可能になりました。

また、クラウドソーシングなどの人材マッチングサービスが充実したことにより、自分が取り組めるスキル・時間の範囲で仕事を選ぶことも容易になりました。

フリーランスとして働く環境は昔よりも整備されています。もちろん、フリーランスSEの場合も例外ではありません。

フリーランスSEの会社員SEに対する特徴は、一言でいえば仕事に対する裁量が大きくなることです。裁量が大きいことはメリットにもデメリットにもなります。本稿では、フリーランスSEの会社員SEに対するメリット・デメリットの比較について見ていきます。

自分のキャリアパスを構築するための検討材料の一助としてみてください。

金銭面のメリット・デメリット

貯金のイメージ

会社員よりも高給を目指せる

会社員の場合、仕事をこなしたとしてもその報酬を全て独り占めすることはできません。会社はSEに払う給料以外にも、経営陣のほかに営業や経理といった他部署への給料、株主への配分、設備投資にお金を回す必要があります。従って、会社員として働いている以上、得られる報酬は元の報酬に比べて大きく目減りしてしまいます。

一方でフリーランスとして働いていれば、税金や保険料などを除いて、このような報酬の目減りはありません

また、フリーランスでは稼ぎたいので四六時中働く、といった働き方も可能です。会社員SEの場合、会社側に人件費を削減したいという思惑があるため度を越した長時間の労働は認められません。酷いケースでは、長時間残業はさせられるのに残業代は支払ってくれないこともあります。その点、フリーランスでは仕事の量を決めるのもそれをどれだけの期間でこなすかを決めるのも自分なので、欲しい給料に応じて頑張ることができるのです。

仕事に必要な経費は確定申告することで節税になる

フリーランスの場合、会社員と異なり確定申告を自分で行うことになります。日本では高給とりになるほど支払う税額も大きくなりますが、開発に必要なソフトウェアのライセンス費用などを仕事上必要な経費として申告することで、税金による目減りを抑えることもできます。

収入が不安定になるリスクがある

一方で、たとえ勤労意欲があっても、仕事をとれない場合や、あるいは仕事の絶対数そのものが減ってしまう場合は、会社員時代よりも収入が落ちてしまうこともあります。フリーランスとして働くことを検討する場合は、自分のスキルで出来る仕事がどの程度あり、それがどれだけの期間続くか、考えておくとよいでしょう。

必要経費はすべて自費になる

フリーランスの場合、ソフトウェアのライセンス費用や取引先との打ち合わせに向かう交通費など、仕事にかかる経費はすべて自費になります。事務所を設けるのであれば家賃などもかかります。当たり前ですが会社員の頃にあった福利厚生も存在しません。そのため、漫然とフリーランスになってしまうと、収入は増えたがその分支出が増えてトータルでは会社員の頃より給料が下がることも珍しくありません。

フリーランスになる場合は、会社員の頃以上にコスト感覚が大事です。特定の分野に関連した仕事のみ受注して導入するソフトウェアの種類を減らすなどといった工夫が必要になります。

仕事内容のメリット・デメリット

仕事でノートにメモ

仕事の内容を自分で選べる

会社員の場合、仕事の内容は会社の方針によって決まります。これらが自分のキャリアパスと一致していればよいのですが、会社の方針転換や経営層の技術への無理解により、自分が興味を持っていない分野の仕事も任されることもあります。

もちろん、最初は自分が興味を持てなくてもやっている内に楽しくなることはSEには良くあることです。重要な技術が使われているのであれば、成長の機会と割り切って取り組むこともできるでしょう。しかし、時代遅れなフレームワークを使った仕事を任された場合にモチベーションを保つことが出来るでしょうか。

フリーランスの場合、この点を心配する必要がありません。自分がする仕事を自分で決めるためです。自分のキャリアパスにとって重要であると判断すれば、報酬は安いが最新のツールやフレームワークを試してみる仕事にも取り組むことができます。もちろん、自分のスキルで取り組める中で最も割りの良い仕事を選ぶことも可能です。

自分で営業しなければならない

一方で、仕事の内容を選ぶといっても、仕事を契約するに至るまでには営業活動が必要です。フリーランスの場合、この営業活動を自分でしなければなりません。よほど知られた人材でない限りは、受け身の姿勢でいてはいつまでも仕事が来ません。また、積極的に営業を仕掛けても、実績やスキルが仕事内容に満たないと判断されれば契約までに至りません。

会社員からフリーランスに転職する場合、今取り組んでいる仕事は会社のネームバリューがなくても自分に任せてもらえるか、よく考えてみるようにしましょう。SEとしてのキャリアパスをフリーランスから開始する場合、実績がないことは営業活動において致命的になりえます。

最初のうちは知人とのつながりの中で仕事を紹介してもらえないか、予め算段をつけておきましょう。また、いずれの場合でも、自分が新規で顧客を獲得出来うるサービスやイベントはどのような場所なのか、算段をつけておくことが大事です。

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事務も自分でやる必要がある

また、フリーランスSEが選べる仕事の内容はあくまで「何を開発するか」である点に注意しましょう。総務、経理が担当していた営業活動、事務書類の作成、入金出勤の手続きや確定申告などのように、会社員時代は別の誰かがやってくれていたサポート業務を全て自分でこなす必要があります。このような手続きがどうしても苦手な場合、だれか人を雇う必要がありますが、当然その分の人件費がかかるようになります。

ただし、近年では経理ソフトや請求書作成サービスなど、これらの手続きを簡単に行えるサービスが増えています。フリーランスになる前にこれらのサービスを使って、事務作業は自分が許容できるレベルかどうか見積もりをつけておくことも必要です。

勤務時間に関するメリット・デメリット

時間のイメージ

自分が望む分だけ仕事できる

会社員であっても、会社によってはフレックスタイムや在宅勤務が認められており、フリーランスに近い働き方が可能です。しかし、全ての会社でこれらの制度が導入されているわけではありません。また、いつでも、どこでも働いていいとは言っても、任される仕事の納期が決まっている以上、基本的には職場に勤務している時間と同程度働く必要があります。

一方で、フリーランスの場合1か月間大量に仕事をして収入を確保し、次の1か月は仕事をセーブして自身の開発といった自己研鑽に集中する、といった働き方も可能です。会社員の場合よりもいつ、どれだけ働くかに対する裁量が大きいのです。

自己管理ができないとかえってパフォーマンスが落ちる

ただし、自己管理ができない人はフリーランスはやめた方がいいでしょう。周囲の目がある職場勤務や、自宅で働いていても定期的に進捗状況の確認などがある在宅勤務と異なり、仕事の管理をするのも、自分にやる気を出させるのも自分しかありません。

また、いくら好きな時間に働けるとはいえ、夜型になるのも考え物です。深夜は静かで仕事が捗りますが、社会は昼型を前提に作られています。朝が遅いならまだしも、夕方まで寝ているようだと、国内の取引先との打ち合わせもできませんし、深夜にやっているセミナーなどあまりありません。自由だからこそ、仕事に限らず活動する時間帯は社会に合わせておきましょう。

人間関係に関するメリット・デメリット

ミーティング中のイメージ

自分に合った人間関係を構築できる

会社員の場合、会社内での人間関係維持のためのコミュニケーションが必要になります。苦手な人ともコミュニケーションをとる必要がありますし、付き合いで飲み会や社員旅行に参加しなければならないなど、煩わしいイベントごとも多いでしょう。また、取引先を自由に決められるわけではない以上、取引先の担当者が苦手と感じても、関係維持のためのコミュニケーションが必要になります。

フリーランスの場合、取引先を含めてどのような人と付き合うかは自分で判断できます。

コミュニケーション能力が要らないわけではない

ただし、コミュニケーション能力が不必要というわけではありません。むしろ、営業や価格交渉を行うためのスキルは必須になります。あくまで、付き合う相手を選べるようになる、程度でとらえておきましょう。

まとめ

フリーランスでは働き方の裁量が格段に大きくなります。仕事の内容、進め方、人間関係などを自分の判断で決定できるようになります。しかし、裁量が大きくなる以上、事務作業も自分でしなければなりませんし、会社員以上に自分の判断の結果を真摯に受け止めなければなりません。

フリーランスになる、ならないを考える際には、自分がどのように働きたいのかビジョンをはっきりさせておきましょう。そうすれば、何が妥協出来て何が妥協できないかが明確になり、自分がフリーランスとして働くべきか、あるいは会社員として働くべきかが分かるようになります。

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