本記事で解決すること
・ITエンジニアが個人事業主になるメリット
・個人事業主がクレジットカードを持つメリット
・クレジットカードを申し込む場合の選択肢
クレジットカード会社の業務有識者が解説!
生命保険やクレジットカードのシステム開発をメインにおこなうSE歴12年の著者です。クレジットカードにおける個人事業主に関するクレジットカードでの知識を元に、IT業界でフリーランスとしてこれから活躍したい方の助力になれたらと思っております。
フリーランスになる際にクレジットカードは元々所有していたカードがあるため、現状維持のままの場合もあると思います。
以下内容を元に、どのようなクレジットカードを持つことでフリーランスとして働く際に役立つかについて説明できればと思っております。
おすすめのクレジットカードを比較するなら!
目次
個人事業主?フリーランス?その違いは?
フリーランスは、特定の会社(法人)や団体に属さずに業務を行う「働き方」を指します。
個人事業主は、開業届を提出することで一定の控除が適用される青色申告が利用できる、継続して事業を行う個人のことを指します。よって、税法上の呼び方を個人事業主といいます。
クレジットカードを申し込む際に重要なのは、フリーランスかどうかではなく、税法上で個人事業主であるかが問われます。
クレジットカードに関する当記事の中では、個人事業主というキーワードを元に話を進めます。
ITエンジニアが個人事業主になるメリットとは?
①収入アップ
ITで個人事業主である場合、過去の経歴、スキルを元に収入アップに繋がりやすいです。よって、自分を高め続けていける方の場合、会社員時代よりも収入アップの度合が大きく異なります。
②得意な仕事を選ぶことができる
会社員の場合と比べると、参画する案件を選ぶ自由度が大きく異なります。参画可能案件を複数比較しながら、どの案件なら自分の得意分野を活かすことができるか等、検討が可能です。
③働き方の自由度アップ
会社員であれば就業規定を守って働きますが、個人事業主となれば案件の契約内容にもよりますが、働き方が自由にできることは大きなメリットです。また、場所についても選ぶ幅が大きいこともポイントです。
個人事業主がクレジットカードを持つメリット
①経費をまとめやすい
個人事業主がクレジットカードを使用する最大のメリットは、備品の購入代金や接待費用などといった経費の精算が楽になることです。
会計処理などの経理業務の効率化も大きなポイントです。業務で発生する日々の支出を、すべて自分で管理していると、その記録を取ることは大きな負荷になります。一方でクレジットカードであれば、「いつ」の「どの」経費なのかは、利用とともに自動で記録されるという大きなメリットがあります。
最近のクレジットカードは、freeeなどといったクラウド会計ソフトと連携可能なものも多く、カードを使用すると自動で帳簿や勘定科目などの項目ごとの詳細な仕訳をスムーズに行ってくれます。自分でこういった項目の入力などを行う場合と比べてミスを減らすことができ、確定申告の時期に慌てて領収書や明細書を確認する必要もなくなります。
②資金繰りに利点あり
クレジットカードは締め日に利用金額が確定し、翌月の支払い日までに口座にお金を用意すれば良いという利点があります。実際の支払いを1〜2カ月先送りできるのもメリットになります。手元に現金がなくても事業に必要な物を仕入れることができ、資金繰りがしやすくなります。
ビジネス利用のために作成するクレジットカードは、一般カードより限度額が高く設定されているケースが多く、大きな買い物でもしやすいのが特徴です。また、クレジットカードのキャッシング機能を活用すれば、一時的な資金調達も可能です。
③ポイントやマイルが多く溜まる
事業でクレジットカードを使用する場合、個人向けのカードよりも利用限度額が大きくなりやすいです。通常より多くのポイントやマイルを貯められるとすれば、将来的に溜まるポイントはかなり有利です。
遠方への出張時や経費の支払いに使用することで、ポイントやマイルが自動的に貯まっていきます。貯まったポイントやマイルは、商品と交換したり、航空会社のマイルに交換したりできます。
国際ブランドやゴールドカード・プラチナカードなどのランクによって、付与されるポイントやマイルの量が変化する場合があります。事前に各クレジットカード会社を比較することで、自分にあった有利なクレジットカードを見つけることが可能です。
また、ポイントやマイルの他にも、カード会社によっては海外旅行傷害保険やショッピング保険によるサポートが受けられたり、特定のお店で割引が受けられたり、レストランやホテルを優待価格で利用出来たりするなどというメリットもあります。ですので、ビジネス上の接待などをする際にクレジットカードで決済をすれば現金払いよりもお得になる可能性があります。
クレジットカードを申し込む場合の選択肢は?(法人カード・個人カード)
クレジットカードを選択する際に迷うポイントとしては、どのようなカードを持つかと言う点になります。
選ぶクレジットカードの種類は、「法人カード」か「個人カード」に分かれます。開業前後なのか、経営状態がどうであるかなど申込時の状況により選択するカードを判断が必要です。
両方のカードを所持できそうな場合は、2枚持ちするケースが経験者の方々からのアドバイスとしては多いようです。理由は、会計の際に個人と会社どちらの経費とするかを仕分ける手間が省ける点にあります。
初めて法人カード、個人カードを分けて所有したい場合は「三井住友カード ビジネスオーナーズ」などが年会費無料など初回に持つカードとしてオススメです。
法人カード
メリット
- コワーキングスペースの優待、出張手配システム、会計ソフトを優待価格で利用できるなどのビジネス向け特典が豊富
- 個人カードと比較すると、限度額が高い傾向あり
- ETCや追加カードを複数枚追加可能
デメリット
- 年会費が優良のケースが多い
- 付与されるポイントが個人カードと比較し低い
- 経営状態が良好と判断されない(開業前や赤字が続いているなど)ケースに該当する場合は審査に落ちる可能性あり
個人カード
メリット
- 開業前後の場合でも契約可能
- 法人カードと比較し、年会費無料のケースが多い
- 法人カードと比較し、付与ポイントが高いケースが多い
デメリット
- 個人の信用が低い場合は審査に落ちる可能性あり(ローンや公共料金の支払いが延滞発生、クレジットカードの多重申し込み等)
- 法人カードと比較し、限度額が低い
まとめ
ITエンジニアとして、今後はフリーランスを検討している方々へクレジットカードを所持することでのメリットと、どのようなクレジットカードの選択肢があるのかを説明させていただきました。
税法上では個人事業主として分類され、収入に対する税金をどうすべきかが優先事項の一つです。
現状で保有している個人カードをいつまで保持するか、どの時点から法人カードを所持するのかなど、個人事業主として所持するクレジットカードについて前持った計画は重要です。
ここまで説明してきました内容が、フリーランスとして働き始める最初の一歩に役立てたら幸いです。
もう一度「ITエンジニア必見!フリーランスがクレジットカードを持つメリット・デメリットとは?」を読む ↑
フリーランスエンジニアにおすすめなクレジットカード
フリーランスエンジニア向けクレジットカードを比較するなら「フリーランス向けおすすめクレジットカード11選!選び方や審査についてなど詳しく解説!」という記事をご覧ください。各カードの特徴やおすすめポイントなど詳しく比較することができます。ぜひ自分ぴったりのクレジットカードを見つけてください!