エンジニアの仕事も多様化し、フリーランスエンジニアも働き方の1つとして注目されています。
フリーランスエンジニアは企業に属するよりも働き方の自由度が高いといわれますが、企業に属さないことでの不安や、生活面での不安もあるのではないでしょうか。
この記事ではシステム開発会社に28年勤務している筆者が、フリーランスエンジニアの特徴や目指す方法をわかりやすくまとめてみました。
この記事を読むことで、企業エンジニアの人だけでなくスキルが0の人でもフリーランスエンジニアを目指せます。
具体的には以下の順番で解説します。
- フリーランスエンジニアのメリット、デメリット
- フリーランスエンジニアに必要なスキル
- フリーランスエンジニアになる方法
- フリーランスエンジニアの案件の獲得方法
ぜひ、最後まで目を通してください。
目次
フリーランスエンジニアとは?
フリーランスエンジニアとは企業に属さず自分の力で案件を獲得して対価の収入を得るエンジニアです。企業エンジニアと比べると自由がある反面、自分の責任で仕事をこなしていかなければなりません。
ここではフリーランスエンジニアのメリット、デメリットについて解説します。
フリーランスエンジニアのメリット
フリーランスエンジニアになると以下のメリットがあります。
自分の好きな仕事を選べる
自分のやりたい仕事や得意な仕事を選んで働けます。フリーランスエンジニアの最大のメリットです。
好きな場所で働ける
自宅やカフェなど好きな場所で働ける案件もあります。
通勤がなくなり通勤時間を自分の時間にあてられます。
育児や介護と仕事の両立もしやすくなります。
高収入が期待できる
企業エンジニアとは報酬の仕組みが違うので、同じスキルの企業エンジニアと比較すると高収入が期待できます。
人間関係に悩まない
上司、先輩、同僚との人間関係に悩むことはなくなります。やりやすいお客様の案件を選べるので、人間関係のストレスは減ります。
フリーランスエンジニアのデメリット
フリーランスエンジニアになると以下のデメリットがあります。デメリットは生活に影響するので、しっかり頭にいれておきましょう。
収入が不安定になる
仕事が減ると収入も減ります。体調を崩して仕事ができなくなると、収入が入らなくなるので注意が必要です。
税金や保険などの雑務を自分で処理しなければならない
企業エンジニアは税金や保険の処理を企業で対応してくれますが、フリーランスエンジニアは自分で処理しなければなりません。
社会的信用が落ちる
企業に属さないことで社会的な信用が落ちます。ローンやクレジットカードの審査が通りにくくなります。
フリーランスエンジニアにはどんな仕事があるの?
フリーランスエンジニアにはどんな仕事があるのでしょうか。
ソフトウェアの開発はいろいろな分野があります。またソフトウェアの開発以外の仕事もあります。
主な仕事について解説します。
システム開発
お客様の業務をシステム化する仕事です。
組み込み開発
自動車や家電製品の中に組み込むプログラムを開発する仕事です。
webデザイン
webサイトをデザインする仕事です。比較的スキルが低くてもフリーランスエンジニアとして取り組みやすい仕事です。
運用保守
お客様のシステムの運用を支援する仕事です。システムにかかわる問い合わせの対応や、システムの問題発生時に調査を行う仕事です。幅広いIT知識が必要になります。
インフラ構築
ソフトウェアの開発ではなく、システムを稼働させる環境を構築する仕事です。OS、ネットワーク、ミドルウェアの知識が必要になります。最近ではクラウドの知識も必要となってきています。
フリーランスエンジニアに必要なスキルは?
フリーランスエンジニアになるにはどのようなスキルが必要になるのでしょうか。
技術にかかわる開発やITのスキルと、ビジネスにかかわる社会人としてのスキルについて解説します。
開発やITのスキル
エンジニアなのでソフトウェアの開発やITの知識がなければ仕事になりません。
プログラム言語
エンジニアの経験を積むためにはプログラマーとしてプログラミングから始まります。仕事の幅を広げるためには1つのプログラム言語だけでなく、多くのプログラム言語の知識があるほうが有利です。
設計技術
お客様の要求をシステムやプログラムで実現する方法を考える設計技術が必要になります。システムエンジニアになって年収アップを目指すのであれば必須のスキルです。プログラミングで経験を積んでシステムエンジニアを目指しましょう。
OS(オペレーティングシステム)やミドルウェア
システムが使うOSやミドルウェアの知識がないと、正しい設計、プログラミングはできません。
OSはWindows、Linux、macOS、iOS、Android OSなどがあり、見た目や使い方だけでなく、できることも変わってきます。OSのネットワークやセキュリティの知識も必要です。
ミドルウェアとはシステムの土台となるwebサーバーやデータベースなどです。システムの開発方法、設計方針、プログラミング言語に影響します。
広く浅くでもよいのでOSやミドルウェアの知識が必要です。
開発環境
ソフトウェアの設計やプログラミングするにあたり開発環境の知識が必須です。
ドキュメントやプログラムを記述するツール、作成したドキュメントやプログラムを管理するツール、プログラムをテストするツールなどいろいろなツールを使いこなす必要があります。
社会人としてのスキル
フリーランスエンジニアになると、企業エンジニア以上に社会人としてビジネスにかかわるスキル習得しなければ仕事はできません。
コミュニケーション能力
エンジニアが仕事を進めるに報告、連絡、相談が必須です。こまめにわかりやすくコミュニケーションをとる力が必要です。
交渉力
フリーランスエンジニアは仕事の範囲や条件を自分でお客様と調整する必要があります。厳しい条件ではフリーランスエンジニアを長く続けられません。自分の条件をしっかりお客様と交渉する力が必要です。
ドキュメント力
エンジニアは設計書、テスト仕様書、操作マニュアル、作業手順書など開発にかかわるドキュメントの作成だけでなく、会議でお客様やチームのメンバーなどに説明するための資料の作成が必要になります。
簡潔に論理的なドキュメントを作成する能力が必要です。
自己研磨力
企業エンジニアはITスキルやビジネススキルは企業内の教育で習得できます。しかし、フリーランスエンジニアは自分でそれらのスキルを習得していかなければなりません。
フリーランスエンジニアになるには?
フリーランスエンジニアになるにはどのようにすればよいのでしょうか。
すでに企業に属しているエンジニアと、まったくエンジニアのスキルがない人について解説します。
企業エンジニアからフリーランスエンジニア
企業エンジニアからフリーエンジニアになるためには、企業にいる間に企業エンジニアの仕事がどのようなものか、しっかり身につけましょう。フリーランスエンジニアになったときに任される仕事のイメージがつかめます。
仕事のイメージをつかんでも、急に企業を辞めてフリーランスエンジニアになるのは経済的にリスクがあり危険です。まず、副業としてエンジニアの仕事をやってみましょう。案件の獲得方法を学び収入のめどがたってからフリーランスエンジニアになれば、リスクは低くなり安全です。
他にも安全にフリーランスエンジニアを目指す方法として、企業で働きながらフリーランス向けエージェントを利用することもおすすめです。
0からのフリーランスエンジニア
全くスキルがない0からフリーランスエンジニアになるのは厳しい道です。周囲からは「やめとけ」といわれることもあるでしょう。すぐに稼げず後悔することもあります。しかし、絶対に無理というわけではありません。スキルを習得しながらコツコツと実績を積みあげていけば稼げるようになります。
まずはプログラミングのスキルを身につけましょう。ただし、スキルが0の状態から独学で業務に使えるプログラミング技術の習得は難しいでしょう。
業務に使える実戦的なプログラミング技術を速く習得するには、プログラミングスクールの利用がおすすめです。
フリーランスエンジニアの案件獲得方法は?
フリーランスエンジニアになったらどうやって案件を獲得すればよいのでしょう。案件の獲得方法はいろいろありますが主なものを解説します。
人脈で仕事をいただく
企業に在籍したときの人脈や、知人からの紹介で案件を獲得する方法があります。ただし、エンジニアとしてのスキルが低いと期待を裏切ることになり、紹介していただいた人にご迷惑がかけてしまう場合もあるので注意しましょう。
クラウドソーシングを利用する
クラウドソージングとは、エンジニアに案件を発注したい企業や人と、案件を受注したいエンジニアを結びつけるサービスです。受発注の契約から報酬の支払いまでを安全に代行してくれサービスですが、手数料が高いのが難点です。
スキルの低くてもできる案件や副業として休日にできる案件が多いので、取り組みやすいといえるでしょう。
エージェントを利用する
企業とのつながりで求人情報を多くっているエージェントを利用する方法があります。案件受注時にはマージンといわれる手数料が必要になりますが、それ以上のメリットがあります。
- スキルが低くても対応できる案件を探してくれる
- 在宅や駐在などの勤務形態も条件にできる
- 契約条件の交渉、契約、請求を代行してくれる
- 確定申告など税務処理のサポートが受けられる
- スキルアップのサポートが受けられる
報酬を自分で交渉するより高く受注できるので、手数料を払っても収入アップを期待できます。フリーランスエンジニアの案件獲得方法としておすすめです。
まとめ|フリーランスエンジニアへのなり方や未経験に必要なスキル・経験
フリーランスエンジニアの特徴や目指す方法について解説してきました。
最後にポイントをまとめておきます。
- 企業エンジニアより自由度が高い
- メリットは多いが、デメリットに注意する必要がある
- 自分でスキルを磨いていく必要がある
- 企業エンジニアだけでなく、スキルが0でも目指せる
- いろいろな案件の獲得方法がある
フリーランスエンジニアは企業に属さないことで不安定というリスクがありますが、自分の力で稼いで高収入が目指せる魅力のある選択肢です。企業エンジニアだけでなく、スキルが0でも目指せます。
ただし、企業エンジニアとは違い、営業や交渉、スキルアップの計画、税金や保険の処理など、自分でやっていかなければなりません。また、仕事がなければ収入も減ってしまいます。
フリーランスエンジニアを目指すのであればひとりで頑張らず、いろいろなサポートが期待できる、プログラミングスクールやフリーランス向けエージェントの活用をおすすめします。
もう一度「フリーランスエンジニアになるには?未経験やスキル不足でも目指せるの?」を読む ↑
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