ryo-moriと申します。20代後半・現役のインフラエンジニアです。学生時代からプログラミングを独学し、そのままIT業界に進みました。SESでインフラ・運用保守案件を中心に5年ほど経験を積んできた中で、「このままでいいのか」と何度も悩んだタイプです。同じようにモヤモヤを抱えている人の参考になればと思い、この記事をまとめました。
SESにいた頃、私の昇給は年に一度、上がるのは数千円ほどでした。客先の評価シートでは高い評価をもらっていたのに、給与明細はほとんど変わらない。何を頑張れば年収が上がるのか、当時はまったく見えていませんでした。
自分の年収は相場より低いのか、それともスキルが足りないせいなのか。同じことで悩んでいる人に、先に結論をお伝えします。SESの年収は、本人の技術力よりも、何次請けの案件にいくらの単価で入っているかと、その単価の何割を給与に回す会社なのかで、ほとんどが決まります。
だから年収を上げる方法も、単価の上昇を給与につなげる、単価が上がる経験を取りに行く、商流や働く業態を変える、の3方向に整理できます。この記事では平均年収のデータを確認したうえで、年収が止まっている原因の見分け方と、社内・転職それぞれで年収を上げる手順を解説します。
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目次
SESエンジニアの平均年収はどのくらい?
自分の年収が高いのか低いのかを判断するには、まず比べる基準が必要です。ここではIT業界特化の転職エージェントであるギークリーの公開データをもとに、SES全体、働き方別、職種別の順に見ていきます。
①SESエンジニアの平均年収は約463万円、中央値は約438万円
ギークリーの自社データによると、SESエンジニアの平均年収は約463万円、中央値は約438万円です。
中央値が平均より25万円ほど低いのは、一部の高年収の人が平均を押し上げているためです。自分の位置を測るなら、実感に近いのは中央値の方なので、こちらを基準にしてください。
なお、このデータはギークリーを利用した転職希望者へのアンケートをもとにした数字で、SESで働くすべての人を調べたものではありません。あくまで目安として見ておくのが正確です。
②働き方で比べると、自社開発とは約95万円の差がある
業態別の集計を見ると、年収の差はさらにはっきりします。
| 業態 | 平均年収 |
|---|---|
| 客先常駐 | 473万円 |
| 社内受託 | 501万円 |
| 事業会社(自社開発) | 568万円 |
客先常駐と事業会社の差は約95万円。社内受託も、客先常駐より28万円ほど高い水準です。この473万円は業態別に集計した値なので、先ほどのSES全体の平均とは少し数字が異なります。
自社開発企業に移れば誰でも95万円上がる、という意味ではありません。職種や経験年数の違いも含んだ平均だからです。とはいえ、同じエンジニアでも働く業態によって年収の水準が変わるのは確かで、その差がどこから生まれるのかは次の章で説明します。
③職種や担当工程でも年収の天井は変わる
同じデータの職種別平均も見ておきましょう。
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| セキュリティエンジニア | 約580万円 |
| サーバーエンジニア | 約507万円 |
| Web系エンジニア | 約487万円 |
| ネットワークエンジニア | 約485万円 |
| 業務系エンジニア | 約461万円 |
| プロジェクトマネージャー(PM) | 780万円 |
目を引くのはPMの780万円です。セキュリティやサーバーといった技術領域による差もありますが、それ以上に、どの工程を担い、どこまで責任を持つかで年収の天井が変わることが、この表から読み取れます。
平均を下回っていても、それだけで能力不足と決めつける必要はありません。多くの場合、原因は個人の腕ではなく、売上と給与の仕組みの側にあるからです。
SESの年収が上がらない理由
SESの年収が伸びない原因を突き詰めると、2つに行き着きます。案件から会社に入る売上が小さいこと。そして、その売上が給与に回る仕組みになっていないこと。ここで紹介する6つの理由も、すべてどちらかにつながっています。
①給料は「単価×会社の取り分」で決まる
SESエンジニアの給与の出どころは、案件の契約単価です。所属会社はエンジニアの稼働に対して取引先から毎月決まった金額を受け取り、そこから会社の経費と利益を差し引いた残りが、給与や賞与の原資になります。
| お金の流れ | 中身 |
|---|---|
| 案件の契約単価 | 所属会社が取引先から受け取る売上 |
| 会社の経費・利益 | 営業や管理部門の人件費、社会保険の会社負担分、待機への備え、会社の利益など |
| 給与の原資 | 給与や賞与として配分される部分 |
このうち給与に回す割合を、SES業界では還元率と呼びます。説明用の仮の数字で計算すると、月単価60万円で還元率70%なら、給与に回るのは月42万円です。ただ、還元率の計算に社会保険の会社負担分や交通費、賞与まで含めている会社もあり、42万円がそのまま額面の月給になるとは限りません。数字だけを見て他社と比べるのは危険です。
会社の取り分を、ただの中抜きと考えるのも正確ではありません。営業担当の人件費や待機中の給与の備えなど、エンジニアを支えるための費用も含まれているからです。問題は取り分があることではなく、それをどう使い、残りをどう給与に配分しているのかが説明されていない点にあります。
②商流が深いほど、元の単価が削られている
商流とは、仕事を発注した企業から自分の会社に届くまでの取引の流れのことです。エンド企業から一次請け、二次請けを経て自社に届く案件なら、間に入った会社がそれぞれの取り分を差し引いた後の金額が、自社の受け取る単価になります。
そのため、同じ現場で同じような作業をしている隣の席の人と自分とで、契約単価が大きく違うこともあります。これは技術力の差ではなく、所属している会社の位置の差です。
原資そのものが薄い位置にいると、現場でどれだけ評価されても給与を上げる余地は限られます。本人の努力では変えにくい部分だからこそ、まずは自分の会社がどの位置にいるのかを知る必要があります。
③現場での成果が、そのまま売上に乗らない契約になっている
SESの単価は、成果物ではなく月の稼働に対して決まるのが基本です。手順を見直して作業時間を半分にしても、月単価が同じなら会社に入る売上は変わりません。
では、何が単価を動かすのか。答えは、担当できる工程や役割の変化です。運用だけだった人が構築や設計を任されるようになった、チーム内の調整まで担うようになった。そうした変化が、契約更新のときに単価を見直す根拠になります。
目の前の作業を効率よく片付けることと、契約上の評価を変えることは、分けて考えてください。
④現場の評価が自社の給与テーブルまで届かない
SESでは、仕事ぶりを毎日見ているのは客先の人で、給与を決めるのは所属会社です。この距離があるため、障害対応や改善の成果は自社の評価者まで届きにくく、評価は勤怠の安定や帰社日への参加、報告書の提出といった、自社から確認しやすい項目に寄っていきます。
私も客先の評価シートでは高い評価をもらい続けていましたが、それが自社の評価制度とつながっておらず、昇給額にはほとんど表れませんでした。頑張っても報われないと感じた一番の理由は、ここにあります。
⑤運用保守やテストに固定されると、単価の根拠が増えない
運用保守やテストは、システムを支える欠かせない仕事です。ただ、担当範囲が変わらないまま年数だけが増えると、単価を見直す新しい根拠が生まれません。
私が長く担当していた監視や定型運用は、システムを止めずに回すことが評価の中心でした。自宅で新しい技術を学んでも、現場で求められる役割が同じなら、単価には反映されないのです。
さらに厄介なのは、安定して現場を回している人ほど、会社が動かしたがらないことです。引き継ぎのリスクや次の案件を探す営業の手間を考えれば、問題なく稼働している人をそのままにしておく方が、会社にとっては楽だからです。本人が希望を伝えない限り、同じ現場が何年も続くことになります。
⑥待機期間の扱いで年収が目減りする会社もある
案件と案件の間に待機期間が発生したとき、給与や手当をどう扱うかは会社ごとに規定が違います。案件にひもづく手当が止まる会社もあれば、賞与の算定に影響する会社もあります。
稼働中の月給だけを見ていると、年間で受け取る額を見誤ります。今の会社でも転職先でも、待機時の扱いは事前に確認しておいてください。SES企業を見るときの判断基準は、「SESはやめとけと言われる理由とは?現役エンジニア目線で真実を解説」でも整理しています。
自分の年収が低いのか確かめる4つのチェック
年収が上がらないという同じ悩みでも、どこで止まっているかによって打ち手はまったく違います。まずは、自分の状況が次の3つのどれに近いかを考えてみてください。
| 状態 | 原因 | 打ち手 |
|---|---|---|
| 単価は上がったのに給与が変わらない | 社内の給与ルールや反映時期 | 評価基準を確認し、社内で相談する |
| 単価そのものが動いていない | 担当範囲が変わっていない、または単価交渉が行われていない | 経験を広げる、営業に確認する、案件を変える |
| 商流が深く、給与の原資が薄い | 所属会社の取引上の位置 | 商流の浅い会社や別の業態に移る |
どのパターンに当てはまるかは、次の4点を確認すれば見えてきます。
①自分の契約単価を知っているか
最初に確かめたいのは、自分の案件の契約単価と、直近で見直しがあったかどうかです。
SES時代の私は、自分がいくらで契約されているのかを知らないまま何年も働いていました。売上側の数字が分からなければ、今の給与が妥当なのかどうかも判断できません。
単価を聞くこと自体に遠慮はいりません。次の契約更新で単価の見直しはあるかを確認する形なら、業務上の質問として自然に切り出せます。金額を開示しない方針の会社もありますが、その場合は次の商流と給与ルールの確認で判断してください。
②自分の案件が何次請けか把握しているか
次に、エンド企業と自社の間に何社が入っているかを確認します。営業担当に、エンドのお客様はどこか、自社はどの会社と直接契約しているのかを聞けば、取引の流れはおおよそつかめます。
現場の会議に出てくる会社の顔ぶれや、交換した名刺も手がかりになります。ただし、推測で分かったことと確認できた事実は分けておいてください。
商流について聞いても話をはぐらかされるなら、深い位置にいると判断してかまいません。説明できない取引構造の会社で、給与の見通しを立てるのは難しいからです。
③自社の給与がどんなルールで決まるか知っているか
SESの給与制度は、大きく次の3タイプに分けられます。実際には、複数を組み合わせている会社もあります。
| タイプ | 給与が動く条件 | 確認すること |
|---|---|---|
| 単価連動型 | 契約単価の変化 | 計算方法、含まれる費用、反映時期 |
| 等級型 | 社内等級の変更 | 次の等級に必要な役割や実績 |
| 評価型 | 上司などによる評価 | 評価項目、客先評価の扱い、昇給への反映方法 |
タイプによって、相談する相手と用意する材料が変わります。単価連動型なら営業や給与の担当者に反映方法を確かめ、等級型なら上司に次の等級の条件を聞く、という具合です。
単価が上がっているのに給与が変わらない場合も、反映時期がまだ来ていないだけなのか、等級が上がらない限り動かない仕組みなのかで意味が違います。頑張れば上がるという説明で終わらせず、何が変われば給与が動くのかを、制度の言葉で確認してください。
④同じ職種・年代の相場と比べたか
社内の情報がそろったら、外の相場とも比べます。職種や年代だけでなく、経験年数や担当工程、勤務地もできるだけ近い条件で比べるのがコツです。同じインフラエンジニアでも、設計まで経験した人と定型運用が中心の人とでは、市場での評価がまったく違います。
年収査定サービスや転職エージェントの面談を使うなら、今の年収に加えて担当した業務の具体例も伝え、どんな求人が候補になるかを聞いてみてください。すぐに転職する気がなくても、外の数字は社内で相談するときの材料になります。
SESのまま年収を上げる方法
チェックの結果、今の会社に上げる余地がありそうなら、まずは社内で動いてみる価値があります。ポイントは不満を伝えることではなく、自分の役割がどう変わったのかを、会社が判断できる材料として示すことです。
①「担当範囲が変わった事実」を材料に、契約更新の前に相談する
単価や給与の見直しを相談するとき、通りやすい材料は3つあります。担当する工程が広がったこと、自分が抜けると引き継ぎが必要になる領域があること、そして客先から継続参画や役割の追加を打診されていることです。
反対に、在籍年数の長さや残業の多さ、生活費が上がったといった事情は、会社が単価を見直す根拠になりません。
相談の時期は、契約更新の数か月前が目安です。更新の直前になると、客先の予算や条件がすでに固まっていて、動かせる余地がほとんど残っていません。
他社から提示された金額を持ち出したり、所属会社を通さずに客先へ直接単価の話を持ちかけたりするのは避けてください。前者は退職の意思表示と受け取られかねず、後者は会社同士の信頼関係を壊してしまいます。
見直しが難しいと言われたら、どうなれば見直しの対象になるのか、次に検討されるのはいつなのかを確認して持ち帰ります。条件と時期がはっきりすれば、その会社で努力を続ける意味があるかどうかも判断できます。
②客先からの評価を自社に届く形で残す
客先で評価された事実は、自社の営業や上司が確認できる形で残しておきます。客先からの感謝のメール、障害対応で自分が担った役割、改善提案の内容と結果などが材料になります。
現場から強く継続を望まれている人ほど、営業は客先に単価の見直しや上位工程への参画を持ちかけやすくなります。記録は自分の評価のためだけでなく、営業が動くための根拠にもなるわけです。
ただし、客先の機密情報や社外に出せない資料は持ち出さず、共有して問題のない範囲で整理してください。
③単価が上がる工程・技術の経験を取りに行く
単価が上がるかどうかは、担当する工程でほぼ決まります。手順書どおりの作業から、設計書の意図を理解して進める作業へ。そこから詳細設計、基本設計、チームのとりまとめへと、一段上の工程を任されるたびに、単価を見直す根拠が増えていきます。
インフラエンジニアなら、運用からクラウド環境の構築やIaCによる自動化に関わるのが近道です。開発エンジニアの場合は、実装だけでなく設計の工程に入れるかどうかが分かれ目になります。
学習するときは参考書を読むだけで終わらせず、次の現場で担当したい工程とセットで考えるのがポイントです。インフラの仕事の広がりはインフラエンジニアの仕事内容を解説した記事で、AWSを実践的に学べる環境はAWSが学べるプログラミングスクールの比較記事で紹介しています。
④案件変更は自分から言い出す
今の現場で担当範囲が広がる見込みがないなら、案件変更を自分から申し出てください。理由の章で触れたとおり、会社には安定して稼働している人を動かす理由がほとんどありません。
伝えるときは今の現場への不満を並べるより、次に経験したい工程と、これまでの経験をどう生かせるかを話す方が、営業も動きやすくなります。言い出す時期や伝え方は、SESで案件を変えたいときの伝え方を解説した記事にまとめています。
⑤資格は手当より「案件の要件を満たす材料」として使う
資格手当を支給するSES企業はありますが、手当だけで年収の差を埋めるのは難しいのが実情です。資格はむしろ、次に入りたい案件の募集要件を満たすための材料として使ってください。
たとえばAWS認定資格は、クラウド案件の要件に挙がることが多く、面談で知識の水準を示す根拠になります。資格だけで実務能力が証明されるわけではないので、実務経験とセットで説明できるようにしておくことが前提です。取る資格は、自分の職種と進みたい領域に合うものを1つか2つに絞れば十分でしょう。
ここまでの方法は、すべて今の会社の還元の仕組みと商流の範囲内での話です。役割を広げても給与に反映される道筋がない、あるいは商流が深くて原資そのものが薄いなら、働く会社や業態を変えることを考える段階に来ています。
転職で年収を上げる方法
転職先を選ぶときは、初年度の提示年収よりも、入社後に何を根拠に給与が上がっていくのかを比べてください。単価に連動するのか、社内の等級で決まるのか。その仕組みの違いで、数年後の年収は大きく変わってきます。
①単価連動や商流の浅さを開示しているSESへ移る
SESという働き方を続けるとしても、単価と給与の関係を開示している会社に移るだけで、年収の伸び方は変わります。
注意したいのは、求人に書かれた還元率の高さだけで選ばないことです。還元率は何を含めて計算しているかで見え方が変わりますし、元の単価が低ければ、還元率が高くても給与は増えません。見るべきは単価と還元率の掛け算と、その会社が商流のどこにいるかです。
面接では、次の4点を確認してください。
- 単価が上がった場合、いつ、どんな計算で給与に反映されるか
- プライム案件や一次請け案件が全体のどのくらいを占めるか
- 待機期間が発生したとき、基本給や手当はどうなるか
- 直近1年で単価が上がった社員に、どんな役割と給与の変化があったか
ここで具体的な答えが返ってこない会社は、入社後の給与の見通しが立てられません。その時点で候補から外してかまいません。
②商流の浅いSIerや元請けに移る
商流の浅いSIerや元請け企業に移れば、要件定義や基本設計といった上流工程に関わる機会が増え、評価される役割そのものが変わります。同じ作業を少し高い給与で続けるためではなく、その先の年収につながる経験を積むための転職と考えてください。
ただ、元請けに入れば自動的に上流工程を任されるわけではありません。配属予定のプロジェクトで実際にどの工程を担当するのかは、選考の段階で確かめておく必要があります。SIerの仕事内容やSESとの違いは、「SIer(エスアイヤー)とは|仕事内容や向いている人、SESとの違いなどを解説!」で詳しく解説しています。
③自社開発・事業会社に移る
自社開発企業や事業会社に移る場合、SES時代の契約単価はそのまま引き継がれません。提示額は、転職先の給与テーブルと期待される役割をもとに決まります。
最初の章で見たとおり、業態別の平均年収には差があります。ただ、入社直後の年収が前職と横ばいになることもあります。それでも評価の基準が明確で、次に上がるための条件が見えている環境なら、長い目で見て年収は伸ばしやすくなります。
私の場合は、自社開発企業に移って年収が100万円ほど上がりました。それ以上に大きかったのは、半期ごとの面談で、何を評価してこの金額になったのかを説明してもらえるようになったことです。転職後の変化は「SESを辞めてよかった体験談|転職して感じた5つの変化と辞める前に考えたいこと」に詳しくまとめました。
社内SEも候補に入れている人は、SESから社内SEへの転職を解説した記事もあわせて読んでみてください。
④フリーランスは実務経験・設計を説明できる力・生活費の蓄えが揃ってから
フリーランスになれば、商流を短くできる分、案件から受け取る金額は増えます。ただ、会社員の給与と業務委託の報酬は、同じ条件では比べられません。社会保険や税金の負担、案件が途切れたときの収入減は、すべて自分で引き受けることになります。
独立を考えるなら、十分な実務経験に加えて、設計や技術選定の理由を自分の言葉で説明できる力、そして数か月案件がなくても生活できる蓄えが揃っているかを確かめてからにしてください。案件の探し方は、「エンジニア向けフリーランスエージェント・求人サイトおすすめ12選|案件の探し方と成功のコツ」が参考になります。
転職先ごとの仕事内容やキャリアの違いは、「SESからキャリアアップしたい人へ|元SESエンジニアが選択肢と進め方を解説」で整理しています。
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IT・Web系エンジニアの転職支援に特化したエージェントです。SESで担当した工程や技術が、今の求人でどう評価されるのか、IT業界に詳しい担当者に具体的に相談できます。
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年収アップ目的の転職で失敗しないための注意点
提示額が上がっても、条件の見落としや入社後の業務内容次第で、数年後に後悔することがあります。内定を受ける前に、次の3点を確かめてください。
①提示年収の内訳を分解して比べる
同じ提示年収でも、中身によって生活の見通しは大きく変わります。比べるときは、少なくとも次の項目に分けて確認してください。
- 基本給
- 固定残業代が含まれる場合、何時間分か
- 賞与が年収に占める割合と、変動する条件
- 待機期間が発生したときの給与の扱い(SESの場合)
毎月の固定給が厚い会社と、賞与や手当の比率が高い会社とでは、同じ年収でも安定度が違います。今の会社の給与も同じ項目に分けて、同じ前提で比べるのがポイントです。口頭で聞いた条件は、内定時に受け取る書面でも必ず確認してください。
②目先の額より、単価が上がる経験を積めるかで選ぶ
入社時の提示額が少し高くても、前職と同じ作業に固定されるなら、数年後には同じように年収が頭打ちになります。希望する工程に関われるのか、役割を広げて昇給した社員が実際にいるのかを確かめてください。
クラウド案件が豊富です、という説明だけで判断するのは早すぎます。自分が具体的にどの業務を担当するのかまで、面接ですり合わせておくことが大切です。
③給与交渉はエージェントを通す
年収や待遇の交渉は、転職エージェントを通して進めるのが無難です。自分では切り出しにくい金額の話も、担当者が企業側の事情を踏まえて調整してくれます。
伝えるときは希望額だけでなく、これまで担当した工程や入社後に担える役割も整理しておきます。年収、仕事内容、働き方のどれを優先するかを決めておけば、最終的な提示条件を受けるかどうかで迷わずに済みます。交渉の具体的な進め方は、「エンジニアの給与交渉、完全ガイド|転職時に年収を上げるための準備・伝え方・相場観」で解説しています。
まとめ
SESで年収が上がらないと感じたら、最初にやるべきなのは、自分の給与が決まる仕組みを確かめることです。確認するのは次の3つです。
- 契約単価と、次の見直しの時期
- 自分の会社が商流のどこにいるか
- 単価や評価が給与に反映される条件
条件がはっきりしていて、担当工程を広げれば給与が上がる道筋が見えるなら、実績をそろえて社内で相談するのが先です。反対に、役割を広げても給与に反映されない、商流が深くて原資が薄い、見直しの条件すら説明されないといった状態なら、外の相場を確かめる段階に来ています。
外の数字を知ったうえで今の会社に残るのも、立派な判断です。避けたいのは、仕組みを知らないまま年数だけを重ねてしまうことだと、私は考えています。
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