IT企業で採用担当をしていると、文系学生の応募が増えてきたなと感じます。その一方で「未経験なので入社後にやっていけるか不安」とお話しされる方が大勢いらっしゃいます。
そこで今回は「IT企業の採用担当」である筆者が、新卒未経験でITエンジニアを目指せる資格を5つご紹介します!
目次
MOS(Microsoft Office Specialist)資格
MOS(Microsoft Office Specialist)資格は、Microsoft Office製品(Word、Excel、Power Pointなど)の操作スキルを測る世界共通の認定資格で、国際的にも広く知られています。
「IT業界×Office製品」はあまりイメージが湧かないかもしれませんが、実はITエンジニアは業務でWordやExcelといったOffice製品を使用する機会が非常に多いです。例えば、Wordでシステムの設計書を作成したり、Excelでプロジェクトの進捗管理をしたりすることがあります。
MOS資格を取得していると面接の際に「この人は業務で使うツールの扱いに慣れている人だ」と一目置かれる存在になれます。
難易度は易しめで、初心者でも20〜40時間の学習時間で取得を目指せます。オススメの学習方法は「テキスト1冊→実操作→問題集の反復→模試」です。まずは教材を1冊選びましょう。(種類は問いません。)
教材が決まったら、教材を参考にしながら実際に製品を操作してみましょう。ある程度、操作方法を理解できたら問題集を解いてみてください。問題集は3周を目安に取り組むことをオススメします。模試で正答率80%を超えたら受験可能ラインです。
試験科目は製品ごとに分かれており、特に「Word」「Excel」「PowerPoint」はITエンジニアの業務に直結する科目です。「Excel」「Word」「PowerPoint」の順番で受験することをオススメします。!
ITパスポート
ITパスポートはIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施している「ITの基礎知識を幅広く持っていることを証明できる国家資格」です。
「IT業界を目指す人のための最初の国家資格」と言える試験で、特に文系未経験からIT業界を目指す人にとっては、とても相性の良い資格です。
出題範囲は「ストラテジ系(経営・企画)」「マネジメント系(管理)」「テクノロジ系(技術)」の3分野あり、IT知識だけでなくビジネス知識も含まれることが特徴です。
合格点は「総合点」「分野」それぞれに設定されており、
- 総合点:600点(1000点満点)
- 各分野:300点以上
となっています。
未経験者は50〜100時間の学習時間を目安とされているので、1ヶ月半程度の学習期間は想定しておきましょう。おすすめの学習方法は「何度も過去問を解くこと」です。
ITパスポート試験はCBT形式なので、試験会場に設置されているパソコンで受験します。
出題される問題は過去の試験内容と同じもしくは似た問題がランダムで出題されます。そのため、過去問の出題傾向を掴んでおくことが合格の鍵になってきます。ネットに過去10数年分の問題が公開されており、無料で解くことができます。
サイトによっては苦手な問題の傾向を教えてくれたりするのでぜひ活用しましょう!
未経験者は知識の習得4割、過去問の反復6割くらいをイメージすると効率的に学習を進められます。取得難易度の低い資格ではないですが、「IT系の資格は何から取得すれば良いか?」迷っている人にはまずITパスポートからチャレンジしてもらいたいです!
《テキスト》 【令和6年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
《過去問》 かんたん合格 ITパスポート過去問題集 令和6年度春期 かんたん合格シリーズ
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施している「ITエンジニアを目指す人の”登竜門”となる国家資格」で、特に文系未経験からエンジニアを目指す人には最重要クラスの資格です。
「現役採用担当」の視点で話をすると、基本情報技術者試験を取得している学生は就職面接の際に「一定以上のIT知識を持っている人」と認識されます。
つまり、エンジニア希望でIT企業の面接を受ける際に非常に有利に働くわけです。そのため、情報系の大学や専門学校に通っている学生は取得しているケースが多いです。
出題範囲は「科目A」「科目B」の2分野構成となっていて、科目AではITの基礎知識を幅広く問われます。(ITパスポートと出題内容が似ています。)
一方、科目Bでは「プログラムの解読」など、より実践的な内容を問われるため、科目Bが「基本情報技術者試験の難関ポイント」とされています。
合格点は各科目600点以上(1000点満点)です。文系未経験の方は150〜250時間は学習が必要とされていますので、2ヶ月程度の学習期間は必要と考えておきましょう。
オススメの学習方法は前述のITパスポートと同じく「何度も過去問を解くこと」です。
基本情報技術者試験もCBT形式で過去出題された問題と同じもしくは似た内容が出題されます。ネットに公開されている過去問を2周〜3週はしたいところです。注意点は「科目Bの対策を怠らないこと」です。
基本情報技術者試験は「科目A・Bどちらも600点以上」が合格基準となっています。つまり、科目Aが合格ラインの600点に到達していても科目Bでコケてしまうと”合格”にはなりません。
科目Aの対策がある程度できたら科目Bの対策をきちんと行いましょう。科目Bの対策でオススメなのはやはり過去問を解くこと。科目Aと同じくネットに科目Bの過去問も公開されているので、活用しましょう。
基本情報技術者試験はITパスポートと比較すると取得難易度が高く、IT未経験者がいきなり取得を目指すのは現実的ではありません。まずはITパスポートでIT知識の基礎を固めた上でチャレンジすることを推奨します。
《テキスト》 キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和06年 (情報処理技術者試験)
《過去問》 令和06年【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
AWS認定 Foundational(基礎レベル)
AWS認定はAWS・クラウドに関する知識が問われる資格です。
AWSはネット通販で有名なAmazonが提供しているクラウドサービスのことです。クラウドが何かというと、Webサービスを作るために必要な道具を提供してくれるサービスのことです。
今まではWebサービスを作るための道具を各企業が自分たちで用意していましたが、クラウドサービスは道具をレンタルできるので、企業が自分たちで道具を用意する必要がなくなりました。(道具を置いておくスペースも必要ないということです!)
クラウドサービスは”ものすごく需要がある分野”です。つまり、「AWS(クラウド)の知識がある人=即戦力に近い」と評価されるケースも少なくありません。
AWS認定はいくつかのレベルに分けられており、今回ご紹介したFoundationalは”入門向け”のレベルになります。受験の難易度は易しめなので初心者でも30〜50時間の学習時間で取得を目指せます。
オススメの学習方法はオンライン学習サイトを活用することです。動画コンテンツや問題集を用いて効率的に学習を進めることができます。有料のサービスにはなりますが、参考書を購入するつもりでぜひ活用してみてほしいです。
AWS認定 foundationalは「ITパスポートに合格したけど、基本情報はまだ自信ないな…」という方にオススメしたい資格の1つです!
G検定(ジェネラリスト検定)
G検定(ジェネラリスト検定)は日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催している民間資格で、「AIを使える・説明できる人」であることを問われる資格です。
今は「AIを使えて当然」な時代になってきています。(皆さんも情報収集などでAIを使う機会があると思います。)IT業界でも「業務でAIを利活用できる人材」が求められていますので、G検定を取得していると面接の時に好印象です。
試験が自宅で受験可能な点も魅力的です。
「AIに興味がある1」「仕事でAIを活用したい!」という方にオススメの資格です!
さらなる”心の余裕”を目指して
「資格だけでは不安…」という方は、プログラミングのスキルを身につけることをオススメします。理由として企業は「将来活躍してくれる人材」を求めているからです。
いくら資格を保有していても「どのくらいの実力を持った人なのか?」が見えにくいです。そこで、プログラミングスキルを習得して”実績”を作ることをオススメします。
「〇〇というプログラミング言語でこういったアプリを作ることができます!」といったような具体的な実績があると面接官もあなたが実際に仕事で活躍するイメージを持ちやすくなり、あなたが採用される可能性を向上させることができます。
しかし、独学は「何から学習を始めれば良いのか?」が分かりづらく、少々難易度が高いです。
挫折することなくスキルを取得したい方は、プログラミングスクールの受講も検討してみましょう!
プログラミングスクールも様々な種類があり、専門学校や大学のように対面で教えてもらえるスクールもあれば、オンラインで自分のペースで学習を進められるスクールもあります。ぜひ、ご自身にあったスクールを探してみてください!
”後悔のない”就職活動をするために
「自分の適性に合う企業を探せるか不安…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな方には就活エージェントの活用をオススメします。
就活エージェントは「就活をマンツーマン指導してくれるサービス」のことです。就活のプロが”あなたの条件に合う企業”を探してきてくれて、企業とのマッチングまで行ってくれます。”面接対策”や”ES添削”などの手厚いサポートも受けられますので、安心して就活を進められます。
就活エージェントは企業側がお金を支払う仕組みなので基本的には無料で利用できます。ぜひ利用を検討してみましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は文系未経験でITエンジニアを目指す方にオススメの資格を5つご紹介しました。
どの資格も持っていれば就活の際に有利に働きますので、ぜひチャレンジしてみてください!

























