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必ずされる質問には絶対に対策を
転職の面接では、企業や職種、面接官などによらず、確実に聞かれる質問があります。もちろん、面接官もそのことは理解しています。そのため、このような質問に対して言い淀んだり、うまく説明できなかったりすると、面接に対して何一つ準備をしておらず、なんとなく応募したような印象を与えてしまいます。
ここでは、どんなケースの面接でも必ずしなければならない準備について見ていきましょう。
自己紹介は簡潔に、全部話す必要はない
どんな面接でも、最初にあなたが自己紹介する時間が設けられます。志望動機や自分の経歴、スキルについて簡単に説明しましょう。
このとき、時間はなるべく1分を超えないように気をつけましょう。自己紹介は応募者が一方的に話す時間です。面接は面接官とのコミュニケーションの場でもあるため、あまりにも自己紹介が長いとコミュニケーション能力に難ありという印象を与えてしまいます。あなたの志望動機や長所などは必ず質問されるため、自己紹介の聞かれる質問については面接官の質問があってから詳しく話すようにしましょう。
志望動機では応募先の企業を褒め、自分が役に立つことをアピールする
自己紹介が終わると、多くの場合志望動機について質問されることになります。応募している企業について、業務内容や仕事の裁量、待遇面で優れている点と、それに対する自分の考えを具体的に説明しましょう。あなたが企業について良く調べ、業務の内容や実態、理念について納得したうえで応募していることをアピールでき、面接官に良い印象を与えることができます。
一方で、面接官によっては「その業務は他の企業でもできるのではないか?」と聞いてくることもあります。この対策として、企業の競合他社についても調べておき、これらと比較することで応募している企業が一番良いということを説明できるようにしましょう。
また、自分の経験やスキルが企業での仕事に関連していることを強調しましょう。面接官にあなたは即戦力となる人材であることをアピールすることができます。
長所にはエピソードを沿えて説得力を増やす
多くの面接では、あなたの長所について質問がなされます。応募者のアピールポイントであるため、積極的にアピールしましょう。長所が応募する企業の業務内容に役立つものであればなお良いです。
また、長所を挙げる際は、それが自分の長所であることを補強するようなエピソードも準備しておきましょう。例えば自分の長所として粘り強さを挙げるのであれば、原因特定が難航していた不具合を無事に解決し、プロジェクトの早期完遂に大きく貢献した話など、粘り強さが生きた話についても伝えるとよいでしょう。長所だけでなく、自分が前の職場でも活躍していたという実績も伝えることが出来ます。
短所は日頃の対策を中心に、簡潔に説明する
長所について質問された場合、短所についても言及されることがあります。短所がない人間はいませんので、「短所がない」と言い切ることはよくありません。自分の短所を挙げたうえで、短所に対してどのように対策しているかについて伝えるようにしましょう。自分にとって不都合な事柄を理解したうえでそれに向き合える人間だと印象づけることができます。
ただし、短所について長々と説明すると、面接官にはあなたの短所が強く印象付けられてしまいます。長所の説明よりもやや短めの時間で説明するようにしましょう。
自分を採用するメリットは相手の立場に立って考える
より直接的な表現で、あなたを採用するメリットについて質問されることもあります。この場合は、企業の業務内容に触れたうえで、自分の長所やスキル、今までの経験が業務に役立つことを説明しましょう。転職の場合、資格よりも前職での経験・実績に関連付けて説明する方が重要です。資格はあなたが企業での業務をこなせる可能性を示しているのに対し、経験や実績は実際に仕事をこなしたことを証明するものです。これにより、相手の会社で即戦力として働けることを伝えることができるのです。
転職理由はポジティブに説明する
転職の場合は必ず、なぜ転職するのかを質問されることになります。理由を偽って説明する必要はありませんが、できるだけポジティブな表現で説明することを心がけましょう。たとえどんなに強く職場に不満を抱いていたとしても、強い表現で説明すると、面接官からの印象はよくありません。
どうしてもポジティブな表現では説明できない場合は、感情を抑えて事実だけを淡々と説明するようにしましょう。以前の職場の就労環境があまりにも酷いのであれば、面接官に同情心や驚きを与えることはあるかもしれませんが、少なくとも悪い印象は持たれません。
今までに仕事に不満を抱いたことは?
転職する場合、「今までの仕事に不満を抱いたことはありましたか?」といった表現で質問されることもあります。この質問で面接官が聞きたいことは、一言で言うと転職理由で、特にあなたが不満を抱いたネガティブな点が気になるから具体的に説明してほしい、という意図があります。
この質問に対しては、実際に抱いた不満の内容と、不満に対してどのように対応してきたかを具体的に説明しましょう。こうすることで、あなたは不満があったときに単に愚痴をこぼすだけの人間ではなく、不満に対してまずは前向きに解決を試みることができることを面接官に印象付けることができます。